腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査

腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査

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腎臓の病気

腎臓は、生命を維持する上で欠かすことのできない臓器です。


糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなります。


自覚症状がほとんどないため気づかないことも多く、そのまま放置すれば生命の危険もあり、腎臓の働きが健康時の1割程度になると、人工透析が必要になります。


腎臓の病気を予防するためにも、ぜひ生活習慣を改善して腎臓の病気を予防しましょう。




【目次】


慢性腎臓病

腎臓の病気で注目されている病気が慢性腎臓病です。


慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。


国民のほぼ1割、1,100万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、 “新たな国民病”として注目されています。


腎機能が低下すると、むくみ・だるさ・疲れ・多尿・頻尿・おしっこの泡立ちがなかなか消えないなどの症状が現れますが、慢性腎臓病は、早期では、症状はありません。


慢性腎臓病がさらに重症化した状態を慢性腎不全といい、慢性腎不全とは、腎臓の機能が低下し、血中の老廃物が排泄できなくなる状態です。


また、「慢性腎臓病」が悪化すると、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、脳卒中心筋梗塞など血管の病気になるリスクが高くなります。


生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに腎臓機能が低下して、慢性腎臓病から慢性腎不全・脳卒中・心筋梗塞を引き起こす可能性があります。


腎臓の病気を予防するためにも、ぜひ生活習慣を改善して腎臓の病気を予防しましょう。


→ 慢性腎臓病とは|慢性腎臓病(CKD)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら


腎臓病の症状

→ むくみ|なぜ腎機能が低下すると体がむくんでしまうのか?|腎臓病の症状 について詳しくはこちら

→ 倦怠感|なぜ腎機能が低下すると疲れやすく、体がだるくなるのか?|腎臓病の症状 について詳しくはこちら

→ 多尿|なぜ腎機能が低下すると尿(おしっこ)の量が増えるのか?|腎臓病の症状 について詳しくはこちら

→ 頻尿|なぜ腎機能が低下すると尿(おしっこ)の回数が増えるのか?|腎臓病の症状 について詳しくはこちら

→ 尿が泡立つ|なぜ腎機能が低下するとおしっこの泡立ちがなかなか消えなくなるのか?|腎臓病の症状 について詳しくはこちら

→ なぜ腎機能が低下すると血尿が出るのか?|腎臓病の症状 について詳しくはこちら




慢性腎臓病とメタボとの関係

メタボを放っておくと、慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。


なぜメタボと腎臓が関係があるのでしょう。


メタボ→高血圧高血糖動脈硬化→糸球体のろ過機能低下→腎臓機能低下


*メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。


*腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下。


*その結果、腎機能の低下が起こる。


このようにメタボと腎臓には深い関係があります。


メタボ対策を行なうことで慢性腎臓病を予防しましょう。


*血清クレアチニンは、心筋梗塞などを引き起こす原因ともなる慢性腎臓病(CKD)の早期発見に不可欠の検査項目なのですが、今回のメタボ健診においては、検査項目から外されてしまったようです。



腎臓結石

尿路結石のなかで、腎臓内にある結石を腎結石といいます。


→ 腎臓結石(腎結石の症状・原因・痛み・食事) について詳しくはこちら



腎盂炎(腎盂腎炎)

腎盂炎(腎盂腎炎)とは、尿路感染症の一種です。


腎盂炎(腎盂腎炎)は、大腸菌などの細菌によって、腎臓の一部(腎盂、腎杯、髄質等)が炎症を起こしている状態をいいます。


腎盂炎の症状としては、発熱、側腹部の痛み、全身の倦怠感などが主な症状です。



高カリウム血症

カリウムは、腎臓病になると腎臓で処理できないため、高カリウム血症により心不全などを引き起こす可能性があります。


そのため、多くの腎臓病患者は食事制限により、カリウムを多く含む生野菜を食べることはできません。



糖尿病腎症

糖尿病腎症になると、尿を作る腎臓の糸球体の毛細血管が悪くなり、だんだんに尿が作れなくなります。


→ 糖尿病腎症 について詳しくはこちら



クレアチニン検査―腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかわかる

腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかがパーセンテージでわかる検査が「クレアチニン検査」です。

クレアチニンとは、筋肉中のたんぱく質が代謝された時に発生する老廃物です。

腎臓が正常な時は、腎臓のろ過機能によって、ほぼすべて体外に捨てられています。

しかし、糸球体の通行止めが増えれば増えるほど、体内に残る量が増えてしまいます。

つまり、クレアチニン検査とは、糸球体のろ過がうまくできずに体内に残ってしまうものを調べることで腎臓の機能低下の程度を知ることができる検査です。




腎臓の病気によい生活習慣

飲みすぎ・食べ過ぎなどを予防


肉料理・塩分の高い食事を控える

*塩分の取りすぎ→高血圧→糸球体が傷つく→腎機能低下

*1日の推奨塩分量は10g以下だといわれています。

【減塩レシピ】


肥満の人は腎臓疾患を抱えていることが多いのですが、不適切な方法でダイエットを行うと、さらに悪化するようです。

腎臓病を抱えている人のダイエットは、低たんぱく・低カロリー食+適度な運動が最適。

→ 腎臓に良い食べ物・食事 について詳しくはこちら


健診でしっかりと自分の体の状態を知り、食生活の改善を行なう。

→ 腎臓の数値|尿たんぱく・クレアチニン・糸球体ろ過量(eGFR) について詳しくはこちら


腎臓の病気になる前にきちんとした食事・生活習慣を心がけましょう。




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