高血圧の予防・対策−生活習慣
肥満を解消する
太っている人ほど高血圧になりやすいといわれています。
朝食を食べる
朝食を食べないと、空腹によるストレスなどから血圧が上昇することが報告されているそうです。
また、朝食を摂取すると血圧上昇を抑えられることも報告されているそうです。
→ 朝食を食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが36%高まる について詳しくはこちら
アディポネクチンを増やす
アディポネクチンは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、高血圧の予防に良いとされて注目を集めています。
アディポネクチンを減らさないようにするためには、内臓脂肪を減らすこと。
内臓脂肪を減らすには、食べ過ぎや高脂肪のものは避けるようにして、野菜中心の食生活を心掛け、また、運動(有酸素運動)を少しずつ増やしていきましょう。
アディポネクチンを増やす方法としては、内臓脂肪を減らす・食物繊維を多く含む海藻類の摂取・オスモチンを含む野菜や果物の摂取・EPA・禁煙です。
→ アディポネクチンの健康効果・増やす方法 について詳しくはコチラ
寒さ(寒暖の差)に注意する
暖かいところから急に寒いところへ行くと、血圧が急激に上がります。
特に、高血圧の人ほど影響を受けやすいので注意しましょう。
ストレスを解消する
ストレスは血圧にも影響を与えます。
自分にあったストレスを解消するリラックス方法を見つけましょう。
規則正しい睡眠で休息をとる
睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。
トーマスジェファーソン大学の研究によれば、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、急激な血圧変化などが改善されることによって、ナースコールの回数が減るそうです。
→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはコチラ
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運動
お酒の飲みすぎに気をつける
タバコを控える
タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くなります。
ちょっとした食事などの生活習慣の改善が高血圧対策・予防に役立ちます。
血圧測定
家庭用血圧計を使い毎日朝・夕と測って、記録をつけ続けると、自分の血圧の平常値がわかり、異常が出たときがサインになります。
「家庭血圧」を重視|高血圧治療ガイドライン2014によれば、「診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合、家庭血圧による診断を優先する」というようになりました。
「家庭血圧(かていけつあつ)」とは、病院ではなく家庭で血圧を測ることです。
家庭血圧が重視される一つの理由は、「診察室血圧(しんさつしつこうけつあつ)」・「白衣高血圧(はくいこうけつあつ)」という現象があります。
白衣高血圧(白衣現象)とは|病院で緊張して血圧が上がるによれば、白衣高血圧とは、通常は血圧が正常なのに、病院で血圧を測定すると血圧の値が高くなってしまうことです。
そうしたことから、平常の血圧を測定する方法として、病院ではなく家庭で血圧を測ることが重視されるようになったようです。
また、家庭血圧を測定することによって見えてきたものもあります。
それは、「仮面高血圧(かめんこうけつあつ)」という新しい病態(病気のぐあい)です。
仮面高血圧とは?健診では正常、職場では高血圧によれば、健診や病院では正常血圧なのに、職場や家庭で血圧を測ると135/85mmHg以上になる状態を「仮面高血圧」といいます。
仮面高血圧は、正常血圧とされる一般成人の10〜15%が相当するといわれており、脳卒中や心筋梗塞を併発する危険性は、正常血圧の2〜3倍あり、心臓の肥大や動脈硬化の進行が非常に早いこともわかってきています。
そのため、現在では、家庭血圧(病院ではなく家庭で血圧を測ること)のほうが正しい血圧の数値がわかり、また病気の発見にもつながるため、家庭血圧が重要だと考えられています。
定期的な検査
高血圧をそのままにしておくと、動脈硬化、心臓病、脳卒中、腎臓病などの原因となりますので、定期的な検査を受けることが必要です。
定期的な検査の中で、かかりつけの医師と良い関係を築き、生活・食事指導を受けましょう。
*ただし、生活習慣の改善だけでは血圧のコントロールが難しい場合や合併症のある重症の高血圧の場合には、薬も必要となってきます。
高血圧の薬についてわからないことがあれば、医師・薬剤師に相談しましょう。
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