脳卒中の原因・リスク要因
動脈硬化とは、動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなります。
コレステロールなど血液の脂質が、動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧により常に血管に負担がかかったりしていると、動脈は弾力性を失い硬く、もろくなってしまいます
動脈硬化の危険因子には、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などがあり、動脈硬化が進行すると、日本人の死因の主な原因である心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)を引き起こす恐れがあります。
フィンランドのヘルシンキ大学病院の研究チームによれば、男性は40代になると、喫煙や高血圧、コレステロール値、血糖値などの原因が脳卒中のリスクを高めるようになり、また、35歳から動脈硬化も増加し始めることが分かったそうです。
→ 動脈硬化の症状・予防・原因・改善 について詳しくはこちら
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不整脈(心房細動)
<不整脈>飲酒量の増加で危険性高まるによれば、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまりができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。
ストレス
仕事量が多いのに自分で判断できる裁量範囲が狭い「強いストレスを伴う仕事」についている女性は脳卒中や脳梗塞になりやすいことがわかったそうです。
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長時間労働
英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンのミカ・キビマキ(Mika Kivimaki)教授らの研究によれば、週の労働時間が55時間以上の人は、35〜40時間の人に比べて脳卒中のリスクが33%高まる可能性があるそうです。
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HbA1cの値が高いこと
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が高いと、心筋梗塞や脳卒中の危険性が強まるそうです。
HbA1cが高いと、動脈硬化が進んでしまうため脳卒中の発症リスクが高くなると考えられます。
→ 糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c) について詳しくはこちら
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握力低下
カナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。
握力が強いほど長生き?で紹介した厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、また循環器病発症リスクも低かったそうです。
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他人に対して敵対心を持つ
米ミネソタ大学の研究論文によれば、他人に対して敵対心を抱くと、のちの人生において脳卒中リスクが倍増するそうです。
ただ、怒りの感情は脳卒中を増加させるリスクとの関連性は存在しなかったそうです。
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大量の汗をかくことで体内の水分量が減少する
大量の汗をかくことなどで体内の水分量が減少し、血液の粘度が増し、血栓ができやすくなり、脳梗塞になっていると考えられます。
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メンソールたばこ
メンソールたばこ、脳卒中のリスクが2倍以上=研究で紹介した米内科学会誌「アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン」によれば、メンソールたばこを吸う喫煙者は、ほかの喫煙者に比べて、脳卒中のリスクが2倍以上があることが分かったそうです。
睡眠不足
睡眠不足は心臓に負担がかかり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)などによる突然死のリスクを高めることが研究でわかっているそうです。
1日あたりの睡眠時間が7.5時間を切ると、脳卒中や心臓発作などの心血管疾患のリスクが、33%高まる|自治医大で紹介した自治医科大学の研究によれば、高血圧と診断された人で、睡眠時間と心血管疾患の発症頻度を観察したところ、睡眠時間が短いと心臓病が発症しやすい傾向にあるようです。
また、1日あたりの睡眠時間が7.5時間を切ると、脳卒中や心臓発作などの心血管疾患のリスクが、33%高まるそうです。
睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。
睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害がある患者は、頚動脈の内壁が分厚くなって血管が狭まっており、動脈硬化を進行させるリスクが高まっていることも明らかになっているそうです。
大阪市立大学の稲葉教授らはこれまでの研究で、糖尿病患者の睡眠障害が心筋梗塞や脳卒中を引き起こす早朝の高血圧や血糖値の上昇などにつながることも突き止めていることから、糖尿病や高血圧と診断された人は、心血管疾患リスクを下げるためにも、睡眠時無呼吸症候群の治療を行うことが必要なのかもしれません。
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