肥満|肥満度(BMI)計算

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肥満とは|肥満度(BMI)計算

肥満とは、体脂肪が過剰に蓄積した状態です。


肥満になり、その状態が長く続くと、メタボリックシンドローム糖尿病高血圧脂質異常症高脂血症)などの合併症が多くみられます。


メタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧、高脂血症などにならないためにも、肥満を解消し、内臓脂肪蓄積への対策を行うことで、アディポネクチンなどの分泌異常を改善し、動脈硬化など重大な病気の発症をさせないようにしましょう。



【目次】



肥満度の計算

肥満度を表現する指標として体格指数=BMIが用いられます。

BMI(body mass index)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)


BMIの基準値

BMI22が基準で、BMI25以上が肥満とされています。



肥満の症状

肥満になると、体の各器官に負担がかかる

体重(特に脂肪)が増加することで、骨や関節に荷重がかかってくることで、体の各器官に大きな負担がかかる。

肥満になると、インシュリンの働きが悪くなる。

肥満があるとインシュリンの働きが悪くなってきます。これを「インシュリン抵抗性」といいます。

血糖値が上昇し、血中のインシュリンは利用されないため増加して、高インシュリン血症になります。

これが、糖尿病、高血圧、高脂血症の原因の一つとされています。


肥満の合併症

高血圧・糖尿病

肥満になると肝臓に負担がかかり、グリコーゲン合成酵素の活性も低下するために血糖が高くなるため、インシュリン抵抗性の原因となります。

インシュリン抵抗性の状態は、高血圧、糖尿病、高脂血症、高コレステロール血症をもたらしたり、動脈硬化(閉塞性動脈硬化症)を促進したり、冠動脈疾患の原因を作ってしまうので、とても危険です。


冠動脈疾患

心臓からの送られる血液の量は体重に比例して増加します。つまり、体重が増加すればするだけ心臓に負担がかかります。

肥満は、心臓にも脂肪が沈着し、冠動脈の硬化、心筋梗塞、狭心症などを誘発する危険性を高めます。

また、血中コレステロールが増加し、血管壁に沈着することによって動脈硬化になりやすくなります。

肥満になると血圧も上昇します。


ひざ関節痛(変形性膝関節症

肥満による過剰な荷重を受けて、骨や軟骨、筋肉、半月板などに変形が起こってきます。変形性膝関節症は中高年の体の悩みの一つです。


脳卒中


がん


肥満による睡眠時無呼吸症候群(SAS)




肥満症の定義

日本肥満学会が定める肥満症の定義は次のとおり。

肥満(BMI25以上)

でかつ

11種類の健康障害(高血圧・耐糖能障害・脳梗塞・月経異常・脂肪肝・肥満関連腎臓病・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群・高尿酸血症・変形性関節症などの整形外科的疾患・冠動脈疾患)のうちのいずれかを合併

または

CTで内臓脂肪の面積が100平方センチメートル以上

に当てはまる場合が肥満症となるそうです。

【参考記事】

肥満症の定義の国際基準化を目指す―日本肥満学会



肥満の原因

食生活

・脂肪摂取の割合が多い。

・野菜摂取量が少ない。

厚生労働省は野菜350g以上を推奨しているが、目標摂取量に届いていません。

・穀物や果物の摂取量も少ない傾向にある。


運動不足

男女ともに運動量が少ない傾向にあります。


ストレス

ストレスが原因で食べすぎ・飲みすぎになることが多いです。



肥満の予防方法

食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に

肥満の予防には食事・食生活の改善は欠かせません。

バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給しましょう。

厚生労働省によると、野菜を1日に350g以上、特に緑黄色野菜を120g以上摂ることを目標としています。

バランスのとれた食事でビタミン・ミネラルを摂りましょう。

ラットの実験では、緑黄色野菜ケールの抽出物を投与したところ体重増加を顕著に抑制し、中性脂肪が減少したことから、ケールには脂質の吸収抑制による肥満抑制効果があることがわかったそうです。

→ ケールには脂質の吸収抑制(中性脂肪の減少)による肥満抑制効果がある|#あさイチ #nhk について詳しくはこちら


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食習慣の改善

肥満と関連する行動習慣の改善として、早食い・間食・欠食・まとめ食い・やけ食い・ながら食いなどの食習慣改善をする。


和食中心の生活を心がける


ストレスを解消する

やけ食いの原因となるストレスを解消するためリラックス。


規則正しい睡眠で休息をとる


運動不足を解消する


お酒の飲みすぎに気をつける


アディポネクチン

近年、レプチン、アディポネクチンなど脂肪細胞から分泌される物質が明らかになっています。

これらは肥満に関連があるといわれています。

レプチンは食欲を抑えるホルモンで、肥満している人はこのホルモンがうまく働かなくなっていると考えられています。

また、アディポネクチンは肥満で減少するといわれています。

→ アディポネクチンとは|アディポネクチンを増やす方法 について詳しくはこちら


体重・血圧を測り、自己管理に心がける

肥満や血圧の高めな人は、体重計と血圧計を用意して、体重そして血圧の自己管理を心がけることも大切です。

ちょっとした食事などの生活習慣の改善が肥満予防に役立ちます。





→ 中性脂肪を減らすには?中性脂肪を下げる食品・食事について詳しくはこちら



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実際の肥満については、専門医の受診をおすすめいたします。


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