心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防

心筋梗塞とは?簡単にわかりやすく!

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心筋梗塞(急性心筋梗塞・陳旧性心筋梗塞)とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防

動脈硬化や血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態を心筋梗塞と呼びます。


心筋梗塞は発症からの時間の経過で異なっており、発症から3日以内(2週間以内の場合もある)の心筋梗塞を急性心筋梗塞と呼び、発症から30日以上が経過し、壊死が繊維化して落ち着いた状態を陳旧性心筋梗塞と呼びます。


陳旧性心筋梗塞は、心筋が繊維化しており、症状も安定していますが、慢性心不全などのリスクが高い状態なので注意が必要です。


そこで、動脈硬化の予防のための生活習慣の改善が重要になります。




【目次】


心筋梗塞の前兆


心筋梗塞のサイン「胸の痛み」の特徴

1.広範囲

点ではなく、広範囲に痛みが広がる

2.圧迫感

チクチクではなく、押されたような圧迫感

3.数分でおさまる

数分続き、何もなかったかのようにおさまる


心筋梗塞の前兆となる狭心症の症状

心筋梗塞で助かった患者の多くで、その前兆となる狭心症状があります。


2週間以内に心筋梗塞を発症する可能性が極めて高いのが、不安定狭心症です。


不安定狭心症の症状の特徴とは次の通りです。


  1. 運動時にも安静時にも起きる
  2. いきなり安静時に5分以上続く症状が出現する(大量の血栓によって閉塞一歩手前)
  3. 症状の持続時間がどんどん長くなる(血栓が増大して閉塞しかかっている)


→ 急性心筋梗塞の前兆で気をつけるべきなのは「狭心症」|狭心症の症状・原因・特徴 について詳しくはこちら



心筋梗塞の症状

Mending a Broken Heart

心筋梗塞の症状は、胸に痛みを感じ、呼吸困難や吐き気、冷や汗などをともなうこともあるそうです。


また、安静の状態で30分以上胸の痛みが持続する場合は急性心筋梗塞を強く疑われるそうです。



心筋梗塞の症状へのギモン

→ なぜ胸の痛みが15分以上続いたら心筋梗塞の可能性が高い!? について詳しくはこちら


→ なぜ心筋梗塞になると吐き気の症状が出るのか? について詳しくはこちら


→ なぜ心筋梗塞になると冷や汗が出るのか? について詳しくはこちら




有名人と心筋梗塞

左とん平さんの病気は急性心筋梗塞で、手術は無事成功

関根勤さん、番組での検査で心臓の病気(冠動脈狭窄)が見つかり、緊急手術|心筋梗塞のサイン|サタデープラス

天海祐希さん、軽度の心筋梗塞で入院

渡哲也さんの病気は急性心筋梗塞

渡辺徹さん、心筋梗塞の手術していた



心筋梗塞の原因

心筋梗塞の原因は、動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。


動脈硬化は、食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣の違いによって大きく影響されることがわかっています。


たとえば、動物性脂肪の多い高カロリー食は、血中のLDLコレステロール中性脂肪を増やし、過酸化脂質を増加させます。


それらが血管壁に付着して血管を詰まらせたり、血管が破れたりする原因になります。


善玉コレステロールが多ければ、悪玉コレステロールを回収することができるので、プラークはできないのですが、悪玉コレステロールが普通でも、善玉コレステロールが少なければ、プラークを形成してしまうので、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率が重要になってくるのです。


悪玉善玉比は、「悪玉コレステロール」÷「善玉コレステロール」で求められます。


2.0以下が基準値で、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが高まっていると考えられます。


→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら


また、動脈硬化は、動脈硬化の危険因子である高血圧脂質異常症高脂血症)、糖尿病肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などについて確認し、生活習慣を見直し、予防することが大切です。


動脈硬化は加齢とともに進行するため、一種の老化現象ともいえます。


しかし、動脈硬化は、急にあらわれるわけではなく、若いころから始まり、40歳を過ぎる頃に症状があらわれてくることが多いとのことです。


つまり、動脈硬化の予防は若いうちから行う必要があります。


少しずつ動脈硬化の原因となる生活習慣を改善していきましょう。


→ 動脈硬化の症状・予防・原因・改善方法 について詳しくはこちら



動脈硬化リスク度チェック

1.加齢

男性:45歳以上、女性:55歳以上


2.喫煙


3.血糖値 100以上


4.血中脂質

中性脂肪 150mg/dl以上

LDLコレステロール 140mg/dl以上

HDLコレステロール 40mg/dl以下


5.血圧

最高血圧140/最低血圧90以上

以上のリスク項目に多く該当する方は動脈硬化になる可能性が高いようです。



心筋梗塞が発症しやすいとき

1.お風呂の時間

家の中の温度差や熱い風呂で心筋梗塞|たけしのみんなの家庭の医学によれば、温度の高い場所では熱を放出しようと広がり、温度の低い場所に移動すると、今度は熱を逃がさぬよう収縮するため、血圧が急激に上昇し、この温度差が大きいほど血圧は上がり、危険度が増してしまうのです。


そのため、洗い場の室温を上げることで急激な寒暖差の発生を防ぐことが大切なのだそうです。


また、脱衣所も温めておくとよいそうです。


湯船につかるときには、息を止めると血圧が急上昇しやすいため、息を吐きながら入るようにしましょう。


2.寝ている時間

就寝時にいびきをかく人は心筋梗塞の危険があるそうです。


頻繁にいびきをかく人は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)になる可能性があり、いびきが止まると血圧が下がり、いびきをかくと血圧が上がります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。


3.朝

脳卒中(脳梗塞)・心筋梗塞が起こりやすい時間帯は「朝から午前中」。その理由とは?によれば、朝から午前中の時間帯が脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすい理由は2つ。


(1)血圧が上がり、心拍数が上がるため


(2)午前中は血液が固まりやすいため


4.寒い冬の時期

冬(1月・2月)は心筋梗塞・脳梗塞が起こりやすい季節!?によれば、月別の死亡者数を比較すると、心筋梗塞などの心疾患、脳卒中・脳梗塞などの脳血管疾患による死亡は冬(1月・2月)に多く、春になるにつれて徐々に減っていき、夏は少なく、9月から次第に冬にかけて増加していることがわかります。


寒さによって、血管が収縮すると、血液が通りづらくなる1月・2月は心筋梗塞にとって最も気を付けたい時期なのです。


寒い朝にすると特に危ない習慣は、トイレ、洗顔、ゴミ出し、犬の散歩、ジョギングなどです。




心筋梗塞と脳梗塞の違い

梗塞とは、血管が切れるのではなくて、血管が詰まることをいいます。


血管が詰まると酸素や栄養が送られなくなってしまいます。


心筋梗塞と脳梗塞の違いは、心臓の血管(冠動脈)が詰まると心筋梗塞、脳の血管が詰まると脳梗塞となります。



心筋梗塞の予防方法

心筋梗塞を予防するためには、動脈硬化を予防する必要があります。


食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に

動脈硬化の予防には食事・食生活の改善は欠かせません。抗酸化食品に注目が集まっています。

バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給しましょう。また、食事の量にも気をつけましょう。


→ 抗酸化食品 について詳しくはこちら


食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減

45歳以上の男女約8万7千人を約10年間、追跡調査を行い、食物繊維の摂取が多いグループは、そうでないグループに比べて、脳卒中や心筋梗塞などの循環器病の発症リスクが低かったそうです。

水溶性の食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが脳卒中のリスクを下げる効果が高かったそうです。


→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら


【参考記事】

食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減 厚労省研究


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ダイエットをして、肥満を解消する

肥満は動脈硬化の原因の一つだと考えられている。


オメガ3の多い食事を心がける

多目的コホート研究によれば、魚を多く食べるグループでは虚血性心疾患(心筋梗塞)のリスクが低下し、また、n-3系多価不脂肪酸摂取量が多いグループで虚血性心疾患のリスクが低下しているという結果が出ています。

オメガ3脂肪酸の多い食事(青魚、えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などの食品)を積極的にとりましょう。

→ オメガ3脂肪酸とは|オメガ3の効果・効能・ダイエット|オメガ3の多い食べ物・食品 について詳しくはこちら


【参考記事】

【#金スマ】血管年齢が若返る簡単ゾンビ体操のやり方(動画)&池谷敏郎式朝ジュースレシピ(アマニ油)


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EPAを含む青魚を食べる

EPAの8つの美容&健康効果によれば、青魚に含まれるEPAを摂取することで、中性脂肪値が著しく低下するといわれています。

→ EPAの健康効果・食品 について詳しくはこちら


食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減

国立がん研究センターと国立循環器病研究センターの共同研究によれば、食事からのマグネシウム摂取量と循環器疾患(脳卒中及び虚血性心疾患)との関連を検討したところ、マグネシウム摂取量が多いグループは虚血性心疾患の発症リスクが低いことがわかったそうです。


→ マグネシウムの多い食品 について詳しくはこちら


【参考記事】

食事からのマグネシウム摂取量が多いグループは虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の発症リスクが低い|国立がん研究センター

脂身の多い肉など動物性脂肪の食べ過ぎに注意する


ストレスを解消する

ストレスは血圧にも影響を与える。自分にあったストレスを解消するリラックス方法を見つけましょう。


規則正しい睡眠で休息をとる

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら


塩分の取りすぎに気をつける

塩分の摂りすぎは血圧を上昇させる。


運動

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→ 【ガッテン】血栓を溶かす方法は運動をして「t-PA」を増やす|血栓の原因はフィブリン|脳梗塞・心筋梗塞予防 について詳しくはこちら


血糖値コントロール

HbA1cが高いと動脈硬化が進み、心筋梗塞などの危険を高めると考えられるので、血糖値をコントロールし、動脈硬化を進まないようにしましょう。

→ なぜHbA1cの値が高いと心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるのか? について詳しくはこちら



お酒(アルコール)の飲みすぎに気をつける


タバコを控える

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進させるので禁煙をする。


体重・血圧を測り、自己管理に心がける

肥満や血圧の高めな人は、体重計と血圧計を用意して、体重そして血圧の自己管理を心がけることも大切です。

ちょっとした食事などの生活習慣の改善が動脈硬化の予防に役立ちます。


定期的な検査

健診では、血圧、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールの値などを検査し、動脈硬化の進行度を診断します。

定期的な検査の中で、かかりつけの医師と良い関係を築き、生活・食事指導を受けましょう。




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