●メタボ健診見直しへ、腹囲が基準未満の場合も血圧などの検査値が基準を超えた場合には指導対象(2016/5/11)
●メタボリック診断、職場でも義務化
国が健康保険法を改正したことで、厚生労働省は、2008年度からメタボリックシンドロームの予防・改善を目的とする新しい健診制度を導入する計画を打ち出し、健康保険組合にメタボ対策を義務付けました。
メタボリックシンドロームの予防対策をしていない健保組合には国からの助成が出なくなるため、また、一定期間内の減少率が国の基準に達しなかった健保に対しては、事実上の「罰金」を課すといったペナルティまで検討していることから、メタボリック対策を積極的におこなっているところもあります。
なぜ、健康保険組合にメタボリック対策を義務付けたのでしょうか。
それは、将来の医療費負担を抑えたいという狙いがあるようです。
このままでは、医療費で国がつぶれてしまうという恐れがあるのかもしれません。
メタボリックシンドロームとは、病気ではなく、本来生活改善をするきっかけとなるべきものです。
その意味で、「メタボリック健診」を行なうことは大変意義があると思います。
●メタボと腎臓について
メタボを放っておくと、慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。
なぜメタボと腎臓が関係があるのでしょう。
メタボ→高血圧・高血糖→動脈硬化→糸球体のろ過機能低下→腎臓機能低下
*メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。
*腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下。
*その結果、腎機能の低下が起こる。
●メタボリック ドミノ
●メタボと歯周病の関係とは
●メタボリックシンドロームと睡眠時無呼吸症候群(SAS)の関係
睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームとの合併率は高いそうです。
メタボリックの原因は、肥満であり、特におなかにたまる内臓脂肪が危険因子であり、また睡眠時無呼吸症候群の原因も、肥満によって上気道に脂肪がたまることで気道が狭くなり、無呼吸を起こしています。
メタボリックシンドロームは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞などの心血管病の危険因子となることが知られています。
そして、睡眠時無呼吸症候群によって、さらに心筋梗塞などのリスクが高くなってしまうのだそうです。
→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら
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