高血圧の原因

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高血圧の原因

Women's Health Fair

by Fort George G. Meade Public Affairs Office(画像:Creative Commons)


高血圧の原因は、遺伝や生活習慣にあると考えられています。

特に、遺伝的に高血圧を持っている方は、日頃からの生活習慣に注意して予防しましょう。

また、遺伝的性質を持っていない方でも生活習慣が悪いと、高血圧になる恐れがあるので、注意しましょう。




→ 高血圧の症状・数値(基準) について詳しくはこちら



【目次】



日本人の高血圧の90%以上が本態性高血圧

日本人の高血圧の約90から95%が原因がはっきりわからない本態性高血圧です。


高血圧には、家族性の要因があり、遺伝だけでなく、家族で似た環境(食事の食塩摂取量が多い、肥満、運動不足など血圧が高くなりやすい生活習慣)が関係していると考えられます。


【参考リンク】


高血圧の原因遺伝子特定|国際医療研究センター(2011/5/16)によれば、5万人以上の東アジア人の全遺伝情報を統計学的に解析したところ、酒に強いか弱いかを決める遺伝子で、飲酒後に生じる悪酔いの原因物質アセトアルデヒドを分解する酵素を作る「ALDH2」が活性を示す「左党」タイプの人は不活性型と比べて、血圧が上昇する傾向を示したため、今後、高血圧の原因も明らかになっていくかもしれません。



高血圧の原因となる生活習慣

高血圧の原因となるよくない生活習慣をあげてみます。


塩分(食塩摂取量)が多い

食塩をとり過ぎると血圧を上げるといわれています。


【塩分を摂り過ぎると高血圧になる仕組み】


血液中の水分量をコントロールしているのが塩分です。


血液中の塩分が適量であれば、血液中の水分量も正常で、血流も正常になります。


しかし、塩分には水分を引き寄せる働きがあり、血液中の塩分が多くなると、それだけ引き寄せられる水分量も多くなるため、血液の水分量も増加してしまい、血管の壁にかかる圧力が高くなってしまう、つまり、高血圧になると考えられます。


現在、日本人の一日の塩分摂取量として推奨されているのは、10g未満です。


ただし、高血圧患者ではさらに基準が厳しく、1日6g未満となっています。(日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインより)


味覚障害になると、薄い味では満足できないため、濃い味付けになりやすく、塩分や糖分が多くなることで、糖尿病や高血圧になりやすいそうです。


朝食欠食

朝食を食べないと、空腹によるストレスなどから血圧が上昇することが報告されているそうです。


また、朝食を摂取すると血圧上昇を抑えられることも報告されているそうです。

【関連記事】

朝食を食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが36%高まる


肥満(内臓脂肪)

アディポネクチンは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、高血圧の予防に良いとされて注目を集めています。


アディポネクチンを減らさないようにするためには、内臓脂肪を減らすこと。


内臓脂肪を減らすには、食べ過ぎや高脂肪のものは避けるようにして、野菜中心の食生活を心掛け、また、運動(有酸素運動)を少しずつ増やしていきましょう。


アディポネクチンを増やす方法としては、内臓脂肪を減らす・食物繊維を多く含む海藻類の摂取・オスモチンを含む野菜や果物の摂取・EPA・禁煙です。


アディポネクチンの健康効果・増やす方法 について詳しくはコチラ


味覚障害

味覚障害になると、薄い味では満足できないため、濃い味付けになりやすく、塩分や糖分が多くなることで、糖尿病や高血圧になりやすいそうです。


不規則な睡眠・睡眠不足

睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害がある患者は、頚(けい)動脈の内壁が分厚くなって血管が狭まっており、動脈硬化を進行させるリスクが高まっていることも明らかになっているそうです。


睡眠不足で生活習慣病やメタボになってしまう!?によれば、8時間勤務したグループと、残業して3〜4時間しか眠らなかったグループについて、翌日(通常勤務)の血圧の推移を比較した結果、残業した群のほうが血圧は終日高かったそうです。


また、別の研究でも、徹夜した群は眠った群に比べて、翌日の拡張期血圧(最大血圧)が平均10mmHg高かったという結果が出ているそうです。


睡眠不足の中高年、高血圧の危険が高まる=米研究で紹介した米シカゴ大学の研究チームによれば、睡眠時間が少なかった人は高血圧になりやすく、睡眠時間が少なくなるごとに高血圧へのリスクが高まるそうです。


睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。


トーマスジェファーソン大学の研究によれば、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、急激な血圧変化などが改善されることによって、ナースコールの回数が減るそうです。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはコチラ


【関連記事】

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療を行なうと、ナースコールの回数が減る!?


運動不足


大気汚染

汚れた空気(大気汚染)にさらされていると高血圧になりやすい!?によれば、PM2.5や二酸化窒素(NO2)などの大気汚染物質に長期間さらされると、血圧値が上昇すると考えられるそうです。


オゾンや一酸化炭素、窒素酸化物、二酸化硫黄などの大気汚染物質やほこり、粉塵などの化学物質以外の空気の汚れが血圧上昇に関連していると考えられるそうです。


喫煙

タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くなります。


お酒(アルコール)の飲みすぎ

アルコールには血圧上昇作用があります。お酒の飲み過ぎには注意しましょう。


寒さ(寒暖の差)

暖かいところから急に寒いところへ行くと、血圧が急激に上がります。

特に、高血圧の人ほど影響を受けやすいので注意しましょう。


ストレス

ストレスは血圧にも影響を与えます。

自分にあったストレスを解消するリラックス方法を見つけましょう。


少しずつ高血圧の原因となる生活習慣を改善していきましょう。


また、高血圧は糖尿病などの合併症を起こしやすいといわれます。


それは、高血圧と糖尿病の危険因子(肥満、運動不足、喫煙など)が同じだからです。


高血圧を予防することで、脳卒中や心筋梗塞などの病気の予防をしましょう。


その他にも、高脂血症脂質異常症ともリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。




女性特有の高血圧の原因

更年期高血圧

更年期高血圧とは!?|女性の高血圧は40代以降、急増するで紹介した平成22年国民健康・栄養調査の高血圧(正常高値も含む)の年代別頻度によれば、女性の場合は、40代以降から高血圧になる人が急増し、50代ではほぼ半数、60代では7割近くに上るそうです。


なぜ、女性は40代以降に高血圧になる人が急増するのでしょうか?


女性ホルモン(エストロゲン)と高コレステロール血症によれば、エストロゲンは、血管を柔らかくするなど抗動脈硬化作用があるのですが、更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。


血管を拡張する働きを持つエストロゲンが減少することによって、血管の柔軟性が低下し、血圧が高くなっていくと考えられます。


エストロゲンの減少により血圧が上がりやすくなる


↓ 血圧が乱高下しやすい状態に


更年期高血圧(更年期をきっかけに血圧が急に高くなる。血圧が高いままというよりも、急に高くなり、不安定なのが特徴。)


↓ 血圧が高いままになると


高血圧


↓ 高血圧が続くと


動脈硬化


↓ 動脈が弾力性を失い硬く、もろくなる


心筋梗塞脳卒中


閉経期高血圧

私たちが摂取した塩分は体内を巡り、その2割程度が汗などで外に出ます。


そして残りの8割は一定の時間が経つと、腎臓からほぼ全て排出されます。


しかし、女性の中には尿によって塩分をうまく出せず、体内に溜め込んでしまう人がいます。


それは、閉経している女性です。


「閉経期高血圧(へいけいきこうけつあつ)」とは、閉経によって血圧に異常が出ることで、近年の研究で明らかになってきたそうです。


閉経前の女性は、卵巣から女性ホルモン「エストロゲン」が分泌されています。


このエストロゲンは月経を促すだけでなくに、塩分を尿で排出させる腎臓の働きを活性化させる役割もあるそうです。


閉経前にエストロゲンが正常に分泌されている間は余分に塩分を摂ったとしても腎臓が尿として排出してくれるため、体に塩分が溜まりにくいのですが、閉経を迎えて、エストロゲンの分泌が著しく低下すると、腎臓の機能も急激に低下し、うまく塩分を排出できない状態になってしまうそうです。


そのため、閉経後は女性の方が血圧のコントロールが難しくなり、心筋梗塞や脳卒中になる人が増加すると考えられます。


閉経期高血圧を予防するポイントは、「NO(一酸化窒素)」です。


NO(一酸化窒素)は、血管の内側の壁にある内皮細胞から分泌されている物質で、血管を拡張させて、しなやかにする働きがあり、また、腎臓に働きかけて塩分を排出しやすくする働きもあるそうです。


NO(一酸化窒素)の分泌を増やす方法は、体の深部温度を1℃上げること。


深部体温が1℃上がると、全身の血流量が増え、流れが速くなると、血管の内側の壁にある内皮細胞が血流の刺激を受けて活性化し、NOを分泌するようになるそうです。


■深部体温を1℃上げる入浴方法


深部体温を1℃上げる入浴方法は、快適な温度(41℃程度)のお湯に、5〜10分程度肩まで浸かるようにすること。


※入浴後は水分補給は忘れずに。


【関連記事】

閉経期高血圧とは?予防する方法|閉経している女性は塩分をため込みやすくなる原因とは!?


受動喫煙

受動喫煙を受けている女性は、受けていない女性より血圧が高い|東北大で紹介した東北大学大学院薬学研究科の今井潤教授のグループによれば、受動喫煙を受けている女性は、受けていない女性より血圧が高いことがわかったそうです。




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