高血圧の原因となる生活習慣
		高血圧の原因となるよくない生活習慣をあげてみます。  
		  塩分(食塩摂取量)が多い
		食塩をとり過ぎると血圧を上げるといわれています。  
		【塩分を摂り過ぎると高血圧になる仕組み】  
		血液中の水分量をコントロールしているのが塩分です。  
		血液中の塩分が適量であれば、血液中の水分量も正常で、血流も正常になります。  
		しかし、塩分には水分を引き寄せる働きがあり、血液中の塩分が多くなると、それだけ引き寄せられる水分量も多くなるため、血液の水分量も増加してしまい、血管の壁にかかる圧力が高くなってしまう、つまり、高血圧になると考えられます。  
		現在、日本人の一日の塩分摂取量として推奨されているのは、10g未満です。  
		ただし、高血圧患者ではさらに基準が厳しく、1日6g未満となっています。(日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインより)  
		味覚障害になると、薄い味では満足できないため、濃い味付けになりやすく、塩分や糖分が多くなることで、糖尿病や高血圧になりやすいそうです。 
		 
		  朝食欠食
		朝食を食べないと、空腹によるストレスなどから血圧が上昇することが報告されているそうです。  
		また、朝食を摂取すると血圧上昇を抑えられることも報告されているそうです。 
		【関連記事】 
		・朝食を食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが36%高まる 
		 
		  肥満(内臓脂肪)
		アディポネクチンは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、高血圧の予防に良いとされて注目を集めています。  
		アディポネクチンを減らさないようにするためには、内臓脂肪を減らすこと。  
		内臓脂肪を減らすには、食べ過ぎや高脂肪のものは避けるようにして、野菜中心の食生活を心掛け、また、運動(有酸素運動)を少しずつ増やしていきましょう。  
		アディポネクチンを増やす方法としては、内臓脂肪を減らす・食物繊維を多く含む海藻類の摂取・オスモチンを含む野菜や果物の摂取・EPA・禁煙です。  
		→ アディポネクチンの健康効果・増やす方法 について詳しくはコチラ 
		 
		  味覚障害
		味覚障害になると、薄い味では満足できないため、濃い味付けになりやすく、塩分や糖分が多くなることで、糖尿病や高血圧になりやすいそうです。 
		 
		  不規則な睡眠・睡眠不足
		睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害がある患者は、頚(けい)動脈の内壁が分厚くなって血管が狭まっており、動脈硬化を進行させるリスクが高まっていることも明らかになっているそうです。  
		睡眠不足で生活習慣病やメタボになってしまう!?によれば、8時間勤務したグループと、残業して3〜4時間しか眠らなかったグループについて、翌日(通常勤務)の血圧の推移を比較した結果、残業した群のほうが血圧は終日高かったそうです。  
		また、別の研究でも、徹夜した群は眠った群に比べて、翌日の拡張期血圧(最大血圧)が平均10mmHg高かったという結果が出ているそうです。  
		睡眠不足の中高年、高血圧の危険が高まる=米研究で紹介した米シカゴ大学の研究チームによれば、睡眠時間が少なかった人は高血圧になりやすく、睡眠時間が少なくなるごとに高血圧へのリスクが高まるそうです。  
		睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。  
		トーマスジェファーソン大学の研究によれば、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、急激な血圧変化などが改善されることによって、ナースコールの回数が減るそうです。  
		→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはコチラ  
		【関連記事】 
		・SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療を行なうと、ナースコールの回数が減る!? 
		 
		  運動不足
		 
		  大気汚染
		汚れた空気(大気汚染)にさらされていると高血圧になりやすい!?によれば、PM2.5や二酸化窒素(NO2)などの大気汚染物質に長期間さらされると、血圧値が上昇すると考えられるそうです。  
		オゾンや一酸化炭素、窒素酸化物、二酸化硫黄などの大気汚染物質やほこり、粉塵などの化学物質以外の空気の汚れが血圧上昇に関連していると考えられるそうです。 
		 
		  喫煙
		タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くなります。 
		 
		  お酒(アルコール)の飲みすぎ
		アルコールには血圧上昇作用があります。お酒の飲み過ぎには注意しましょう。 
		 
		  寒さ(寒暖の差)
		暖かいところから急に寒いところへ行くと、血圧が急激に上がります。 
		特に、高血圧の人ほど影響を受けやすいので注意しましょう。 
		 
		  ストレス
		ストレスは血圧にも影響を与えます。 
		自分にあったストレスを解消するリラックス方法を見つけましょう。 
		 
		少しずつ高血圧の原因となる生活習慣を改善していきましょう。  
		また、高血圧は糖尿病などの合併症を起こしやすいといわれます。  
		それは、高血圧と糖尿病の危険因子(肥満、運動不足、喫煙など)が同じだからです。  
		高血圧を予防することで、脳卒中や心筋梗塞などの病気の予防をしましょう。  
		その他にも、高脂血症・脂質異常症ともリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。 
		 
		 
		 
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