2025年12月8日放送のテレビ東京系「主治医が見つかる診療所」に出演した中川安奈さんは糖尿病の疑いがあると診断されました。
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十穀米、明太子、みそ汁を食べた際に血糖値が108→192と、血糖値スパイクが見られました。
朝食を抜くことによって血糖値が上がりやすい状態になっていると考えられるそうです。
またラーメンと一緒にライスも一緒に食べる食べ方で、血糖値が140→215となり、その後も血糖値が下がらない状態が続きました。
理由としては、「炭水化物(糖質)の重ね食い」「炭水化物(糖質)から先に食べる」によって血糖値が上がりやすいと考えられます。
番組で糖尿病の疑いがあることから病院で検査を受けることを勧められた中川さんが検査を受けたところ、糖化年齢が32歳に対して、48歳ということがわかりました。
■朝食を抜く
血糖値スパイク(グルコーススパイク)が危ない!~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~|#NHKスペシャル
朝食を抜くと、インスリン拮抗ホルモン(血糖値を上げるホルモン)が働き、血糖値を下げないようにします。
その状態で丼ものやラーメンなどの糖に変わりやすい炭水化物が多い昼食をとると、食後血糖値が高くなり、血糖値が下がりにくくなってしまうそうです。
また、これは朝食だけに限ったことでなく、昼食と夕食の食べる間隔が長い場合も同じであるため、グルコーススパイク対策としては、できるだけ決まった時間の感覚で食べたほうが良いようです。
糖尿病になりにくい県ナンバーワン愛知県の食習慣から学ぶ糖尿病予防の方法|赤味噌(メラノイジン)・アサリ(マグネシウム)・喫茶店のモーニング(セカンドミール効果)|#サタプラによれば、朝食を食べることで、昼食時以降の血糖値に影響を及ぼすという「セカンドミール効果」が糖尿病予防のカギになるそうです。
「セカンドミール効果」とは、朝食(ファーストミール)を食べることで昼食以降(セカンドミール)の食後高血糖を上がりにくくしてくれる効果なのだそうです。
朝食を抜くということは、前日の夜の食事から何も食べていない状態が昼まで続くことになり、そのことによって、小腸が糖分を積極的に吸収してしまい、食後に血糖値が上がりやすくなるそうです。
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■炭水化物(糖質)の重ね食べ
<大阪の食文化>粉もん+ごはんを食べる頻度はやせている人より太っている人の方が高いによれば、米・パンと麺類や「粉もん」を一緒に食べる頻度は、男性の約6割、女性の約半数が週1食以上で、男女とも4人に1人が1日1食以上と答えており、週1食以上の割合を肥満度を示す体格指数(BMI)別でみると、肥満の人は63.9%で、普通(51.6%)、やせ(44.6%)の人より高かったそうです。
炭水化物(糖質)とたんぱく質の血糖に変わる割合と速度について、簡単にまとめます。
糖尿病の食|循環器病研究センター
たんぱく質は体の中でアミノ酸に分解され、それが筋肉などをつくる材料になります。アミノ酸からは、脂肪酸と糖とグリセロールがつくられます。
ですから、たんぱく質を摂取すると、時間を経て糖がつくられ、エネルギーができます。しかし、食後に血糖を上げることはありません。
●炭水化物(糖質)
- 100%が糖に変換される
- 食後の血糖を上昇させる(たんぱく質や脂質に比べて、最も早く血糖に変わる)
●たんぱく質
- 一部が糖に変換される
- しばらく(数時間から半日)たってから糖に変換される
つまり、炭水化物(糖質)が、最も血糖値に影響を与え、最も早く血糖に変わるということです。
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■炭水化物(糖質)から先に食べる
お米より先に魚や肉などを食べると血糖値が抑制される!?|関西電力医学研究所【論文・エビデンス】で紹介された関西電力医学研究所によれば、お米よりも前に魚や肉を食べると、血糖値の急上昇が抑制されるそうです。
関西電力医学研究所の研究グループは、、お米よりも前に魚や肉を食べるという「食べる順番」により、胃の動きがゆるやかになり、食後の血糖上昇が抑制することを明らかにしました。
また、血糖値を下げる方法|たけしの家庭の医学によれば、食物繊維の多い野菜から先に食べることで、糖分が食物繊維に絡まり、通常よりゆっくりと吸収されるため、食後の血糖値の上昇を抑えることができるそうです。
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■糖化年齢の高い人は食後高血糖の人が多い!
中川さんは食後高血糖であり、糖化年齢が高いという結果でしたが、糖化のトリセツ/糖化測定器で寿命が予測できる?/糖化度チェックリスト/糖化年齢の高い人は食後高血糖の人が多い!【トリセツショー】によれば、糖化測定器で「糖化年齢が実年齢よりも高い」と判定された方5人に、血糖値を24時間モニタリングできる機器をつけて調べてみたところ、5人中4人が食後高血糖(食後に血糖値が急上昇する)であることが分かったそうです。
→ 糖化の症状・原因・チェック・糖化を防ぐ方法 について詳しくはこちら
■まとめ
中川さんは体型維持に気を遣っているといっていて、食事の内容は意識をしていても、食べ方(朝食抜き、炭水化物の重ね食べ、炭水化物を先に食べる)にまでは意識をしていないことが、糖尿病のリスクが高くなっている要因でしたね。
元木大介さんが糖尿病治療のために20キロの減量&血糖値を抑えることに成功した食生活とは?を参考にするのも糖尿病を予防する一つの方法と言えそうです。
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