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超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|#たけしの家庭の医学

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2010年6月1日放送のたけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学のテーマは、「超悪玉コレステロールから血管を守るスペシャル」でした。

解説 横手幸太郎先生(千葉大学大学院医学研究院内科学教授)




【目次】

■動脈硬化のメカニズム

動脈硬化とは、血管が内側から盛り上がり血管をふさいでしまう状態。

⇒ 動脈硬化 についてはこちら。

動脈硬化は、加齢・肥満・高血圧・喫煙といった原因で発症しますが、主な原因の一つが大量に増えすぎた悪玉コレステロール。

※悪玉コレステロールは、全身に運ばれ、細胞やホルモン等の材料になります。悪玉といっても体には必要不可欠。

※善玉コレステロールは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す役割があります。

→ コレステロール についてはこちら

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

間違った生活習慣が悪玉コレステロールを増やすのです。

すると、増えすぎた悪玉コレステロールが傷ついた血管壁の隙間に入り込みます。

それが、白血球によって退治され、その残骸が血管壁にこびりつき、血管を狭め、動脈硬化を引き起こすのです。

■超悪玉コレステロールとは

●悪玉コレステロールと超悪玉コレステロールの違いとは?

悪玉コレステロール:直径26~27nm

超悪玉コレステロール:直径25.5nm以下

超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールよりも小さい。

●では、サイズが小さいと何が起こるのか?

血管は、高血圧や加齢等の要因で少しずつ傷ついていきます。

その傷が大きいと、悪玉コレステロールも超悪玉コレステロールも血管壁の内側に入り込んできます。

しかし、超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールが入ることのできないわずかな傷の隙間でも侵入可能であるため、動脈硬化を進行させてしまうのです。

超悪玉コレステロールは、誰でも持っているので、数を増やさないようにすることが大切です。

心筋梗塞の発症率は、超悪玉コレステロールは悪玉コレステロールに比べて3倍高くなるという報告もあるそうです。(Stampfer MJ JAMA 276:882,1996)

●なぜ、超悪玉コレステロールは作られたのか?

"Breaking Bad"

by Ted Van Pelt(画像:Creative Commons)

糖分の過剰摂取で血液中のブドウ糖が増加

⇒余ったブドウ糖は肝臓で中性脂肪に作り変えられた

肝臓で作られた中性脂肪とコレステロールは、同じ器に乗って、血液に流されます。

※通常の器の中の分量:中性脂肪4 コレステロール1

中性脂肪は、エネルギーとして消費され残ったコレステロールが悪玉コレステロールとなります。

⇒大量の中性脂肪が超悪玉コレステロールを生み出した

器の大きさは一定なので、コレステロールのスペースが減る。

この時に起こるのが、コレステロールの小型化。

つまり、超悪玉コレステロールが生まれることになるわけです。




■超悪玉コレステロールを増やす危険因子

●超悪玉コレステロールの多い人

メタボの人の割合と同じく40~70代男性の4人に1人、女性の10人に1人と考えられているそうです。

●超悪玉コレステロール値

超悪玉コレステロール値の危険値は40以上。

※超悪玉コレステロール値検査は、現在日本では数カ所の施設でしかできない検査。

■超悪玉コレステロール値を下げるには?

1.運動

超悪玉コレステロールを下げるには、適度の運動は必要。

中性脂肪は食事の量が少なくても運動をしないと体にたまりやすい。

※閉経後の女性は、コレステロール値が上がる傾向にあり、悪玉コレステロール値が上がると、超悪玉コレステロール値も上がる可能性が高くなると考えられます。

2.食事

食事面では、肉等の脂肪分や甘いものの摂り過ぎに注意が必要なようです。

バターや生クリーム等にも脂肪分が含まれているので、スイーツの食べ過ぎには要注意。

また、横手先生のアドバイスでは、おなか周りを数センチ減らすだけでも超悪玉コレステロール値はよくなるそうです。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・対策|#ガッテン について詳しくはこちら







【超悪玉コレステロールに関する奥薗レシピ 関連記事】
続きを読む 超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|#たけしの家庭の医学

「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・計算・対策|#ガッテン

健康・美容チェック > コレステロール > 「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・対策|#ガッテン

2017年11月15日放送の「ガッテン」では「レムナントコレステロール」と「Non-HDLコレステロール」について取り上げました。

今回の重要なポイントは、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や善玉コレステロール(HDLコレステロール)の値が正常でも、動脈硬化のリスクを高める「レムナントコレステロール」というものがある点です。

「レムナントコレステロール」と「Non-HDLコレステロール」を知ることで動脈硬化対策をしましょう!




【目次】

■レムナントコレステロールとは?

Questions

by Derek Bridges(画像:Creative Commons)

vol.25 高脂血症で注意すべきは「レムナント」と「小型LDL」|OMRON

レムナントは、血液中のリポたんぱく(中性脂肪やコレステロールがたんぱく質と結びついた複合体)が分解され生じる残り屑です。白血球の一種であるマクロファージが異物として取り込み、血管壁に沈着して、動脈硬化を促進させます。中性脂肪が高くて、善玉のHLDコレステロール値の低い人に多く、糖尿病の人にはその傾向が強くみられます。

脂質異常症治療のQ&A-|日本動脈硬化学会

レムナントは小腸由来のカイロミクロンや肝臓由来のVLDLなどのTGに富むリポ蛋 白が、血中でリポ蛋白リパーゼの作用により変化した中間代謝産物です。レムナント はLDL同様、動脈硬化惹起性であり、Ⅲ型高脂血症、家族性複合型高脂血症、糖尿病 性高TG血症、メタボリックシンドロームなどで冠動脈疾患発症の増加に関与してい ると考えられます。

レムナント / 中間型リポたんぱく|e-ヘルスネット(厚生労働省)

レムナントは脂肪が不完全燃焼したときにできる燃えかすのようなもので、内臓脂肪の蓄積に伴って血液中に増えやすい物質です。レムナントリポたんぱくあるいはレムナント粒子、中間型リポたんぱく(IDL: Intermediate Density Lipoprotein)とも呼ばれ、小粒子高密度LDL(スモールデンスLDL)とともに、動脈硬化惹起リポたんぱくとされています。

「レムナント(remnant)」とは、英語で「残り物」という意味があります。

今回の重要なポイントは、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や善玉コレステロール(HDLコレステロール)の値が正常でも、動脈硬化のリスクを高める「レムナントコレステロール」というものがある点です。

食生活のバランスが崩れたりして、悪玉コレステロールが血液中に増え過ぎると、血管の壁の中にコレステロールが入り込んでしまいます。

すると、白血球の一種であるマクロファージがやってきてコレステロールを食べ、掃除しようとします。

しかし、マクロファージにはコレステロールを分解する力がありません。

食べ過ぎたマクロファージは死んでしまい、どんどん血管の壁の中にたまっていきます。

こうしてできるのがプラークなのです。

マクロファージは、悪玉コレステロールよりもレムナントを多く取り込んでいるという報告もあり、これが血管が詰まらせてしまう原因になってしまいます。

レムナントコレステロールは食事の摂りすぎによって上がる傾向にあるそうです。

レムナントコレステロールを下げるには、肉よりも魚を食事に取り入れる、運動で適正な体重をキープすることが重要です。




■Non-HDLコレステロールとは?計算式

今回紹介したレムナントコレステロールやLDLコレステロールを併せて「Non-HDLコレステロール(ノンHDLコレステロール)」と呼ぶそうです。

「Non-HDLコレステロール」は、言葉通り、HDLコレステロールではないコレステロールという意味で、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版より導入されているそうです。

なぜNon-HDLコレステロールに注目が集まっているのでしょうか?

新しい指標non-HDLコレステロール|キョーリン製薬

最近、メタボリック症候群や糖尿病が増えまして、この方たちは中性脂肪が高いといわれております。中性脂肪が高いと、レムナントとかsmall dense LDLコレステロールが高値になるといわれまして、これが動脈硬化を促進する因子ということもいわれています。LDLコレステロールだけを測定しますと、レムナントやsmall dense LDLコレステロール等々が無視されるということがあります

LDLコレステロールだけでなく、レムナントやsmall dense LDLコレステロールも動脈硬化を促進する因子であるにもかかわらず、LDLコレステロールだけを測定すると、それらの因子を見逃してしまうことがあるそうです。

【関連記事】

Non-HDLコレステロール=総コレステロールの数値-HDLコレステロールの数値

健康診断の数値をチェックする際に、総コレステロールが記載されていない場合もあります。

その場合には、LDLコレステロールに30を加えてみると目安になるそうです。

基準値の目安となる数値は、「150-169mg/dl やや危険」、「170mg/dl 危険」なのだそうです。

肥満気味の人や中性脂肪が高い人、糖尿病の人はNon-HDLコレステロールが高くなる傾向にあるので注意しましょう。

日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省
日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省

参考画像:第3期特定健診・特定保健指導に向けた見直しについて(2016/5/16、厚生労働省)|スクリーンショット

第3期特定健診・特定保健指導に向けた見直しについて(2016/5/16、厚生労働省)

・国際的には、脂質に関するスクリーニングには総コレステロール※1が用いられているが、日本人のHDLコレステロール値は諸外国より高く、総コレステロール値のみで評価すると脂質異常のリスクを過大評価してしまう。

※1:総コレステロールは、HDLコレステロールとLDLコレステロール等で構成されている。

・LDLコレステロールについては、直接測定法は検査精度が安定しないことが指摘されている。また、国際的なLDLコレステロールの評価であるフリードワルド式※2は、中性脂肪高値の状況(高トリグリセライド血症や食後)での採血においてLDLコレステロールを過小評価する可能性がある。

※2:LDLコレステロール(フリードワルド式)=[総コレステロール]-[HDLコレステロール]-[中性脂肪/5]

・一方、精度が確立している検査項目として、総コレステロールとHDLコレステロールから求められるnon-HDLコレステロール※3がある。

※3:non-HDLコレステロール=[総コレステロール]-[HDLコレステロール]

・LDLコレステロールとnon-HDLコレステロールは、虚血性心疾患や脳血管疾患の予測能は同程度又はnon-HDLコレステロールの方が優れている。

・したがって、日本人のコレステロールの評価には、non-HDLコレステロールが望ましい。ただし、適切な試薬を使用して精度管理が行われれば、臨床検査としてのLDLコレステロール直接法自体の使用は可能である。。

「特定健康診査・特定保健指導の在り方に関する検討会」によれば、科学的知見からnon-HDLコレステロールを保健指導対象者への指導に用いてはどうかという見直しの議論が起きているそうです。

ただ、健診の現場ではLDLコレステロールが定着してきているため、変更をする際に健診の現場で混乱が起きたり、国民への理解を求めることが必要になるため、non-HDLコレステロールに変更するメリットがあるかの議論が必要だとあります。

■Non-HDLコレステロール対策

〇大豆類・野菜

食物繊維はコレステロールの吸収を抑えてくれます。

〇青魚

青魚に含まれるEPAはNon-HDLコレステロールを下げてくれます。

【関連記事】

2019年5月14日放送の「たけしの家庭の医学」では筋肉で作られるLPLを増やすことがレムナントコレステロールを減らすカギで、その方法として、階段一階分の上り下りを増やすことをおすすめしていました。

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら







【関連記事】
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悪玉コレステロールを下げて、善玉コレステロールを増やす方法(歩く・プランク・大豆レシチン)|#世界一受けたい授業

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2015年2月28日放送の世界一受けたい授業では「コレステロール」がテーマでした。

生活習慣病の権威/岡部正先生




【目次】

■コレステロールが基準値内でも動脈硬化の恐れ!?

コレステロールの数値が基準値内の範囲であっても、悪玉コレステロール値が善玉コレステロール値の2倍以上あると、コレステロールが血管内にプラークとして残ってしまい、動脈硬化になる恐れがあります。

→ コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

■悪玉コレステロールの数値が高くなり、善玉コレステロールが低くなる原因とは?

  • 運動不足
  • 動物性脂肪の摂り過ぎ
  • 肉の食べ過ぎ

■動脈硬化を防ぐ方法

善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす事が大事

■善玉コレステロールを増やす方法

Golden girl

by Ernst Moeksis(画像:Creative Commons)

● 歩くこと(1日30分ぐらい)

●『プランク』 (体幹を鍛える運動)

stayinshape(1)

by Darrell A.(画像:Creative Commons)

  1. 腕を直角に曲げて寝る(うつ伏せの状態で腕を曲げる)
  2. 腕だけとつま先だけを地面につけ一分間キープする。
    ※頭の先と足を一直線に保つように
    ※1日一回一分

→ 【30日プランクチャレンジ(30 DAYS PLANK CHALLENGE)が話題!】プランクのやり方・効果|従来の腹筋運動は体を痛める!? について詳しくはこちら

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら




■悪玉コレステロールを下げる食品

●大豆レシチン

大豆(Daizu) soybeans

by T.Hagihara(画像:Creative Commons)

大豆に含まれるレシチン・イソフラボンなどが悪玉コレステロールを下げる働きがある。

大豆レシチンを摂るには、『豆腐』を1日半丁食べるとよい。

→ 豆乳の健康効果 について詳しくはこちら

【まとめ】

動脈硬化を防ぐには、悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを高くする必要がある。

1.1日30分ぐらい歩く

2.『プランク』 (体幹を鍛える運動)をする

3.大豆レシチンを摂取する

とよいそうです。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら







【関連記事】
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【ガッテン】善玉コレステロールの吸う力をアップする方法!EPAを含む青魚(サバ缶)!ナッツ&緑茶!ウォーキング!

 > 健康・美容チェック > コレステロール > HDLコレステロール(善玉コレステロール) > DHA・EPA > 【ガッテン】善玉コレステロールの吸う力をアップする方法!EPAを含む青魚(サバ缶)!ナッツ&緑茶!ウォーキング!|11月28日

2018年11月28日放送のNHK「ガッテン」のテーマは「コレステロールの救世主!血管を掃除する秘策SP」でした。




【目次】

■コレステロールの基本知識

悪玉コレステロールはコレステロールの運搬役で、体にとって重要な働きがありますが、食生活の乱れなどで血管内に悪玉コレステロールが増えすぎると、プラークができて、脳梗塞や心筋梗塞の原因になる恐れがあります。

善玉コレステロールは余分なコレステロールを回収する役目があります。

■最新!コレステロール対策 善玉の”質”アップ!吸う善玉コレステロールと吸わない善玉コレステロール

国立循環器病センター研究所小倉正恒室長は、現在脳梗塞の患者から24年前の「血漿(けっしょう:血液から白血球や赤血球などの血球を取り除いた)」を検査してみたところ、善玉コレステロールの量(多い・少ない)では脳梗塞のリスクは変わらないことがわかったそうです。

このことにより、HDL(善玉)コレステロールが高いことがいいのか悪いのかわからなくなり、量を上げてもあまり意味がないかもしれないと考えたそうです。

小倉正恒ら 第50回日本動脈硬化学会(2018年7月13日)によれば、脳梗塞の罹患率(%)は「吸わない善玉コレステロール」グループと比べると「吸う善玉コレステロール」グループは約60%減少していることが発表されています。

【参考リンク】

■吸わない善玉コレステロールがどうして生まれるのか?

現在のところ、特別な研究機関以外では善玉コレステロールの数値からを測ることはできないということで、神戸大学(神戸大学医学部立証検査医学分野 杜隆嗣 准教授)では自動で測れる方法を開発中なのだそうです。

【参考リンク】

  • コレステロールを運び動脈硬化を防ぐHDL ―臨床で実用可能な機能測定法を世界で初めて開発(2017/6/27、神戸大学)によれば、「HDLがコレステロールを取り込む能力」を、悪玉や善玉コレステロールとは別の新たなHDL機能指標として、『コレステロール“取り込み”能』と名付け、シスメックス中央研究所の原田周主任研究員と神戸大学医学研究科立証検査医学分野の杜隆嗣(とうりゅうじ)特命准教授らは、同医学研究科循環器内科学分野の平田健一教授らの研究グループと共同で、コレステロールを運ぶ高比重リポ蛋白(HDL)の機能を簡便に評価できる新たな測定系を開発しています。
  • Amane Harada, Ryuji Toh, Katsuhiro Murakami, Maria Kiriyama, Keiko Yoshikawa, Keiko Miwa, Takuya Kubo, Yasuhiro Irino, Kenta Mori, Nobuaki Tanaka, Kunihiro Nishimura, Tatsuro Ishida, Ken-ichi Hirata Cholesterol Uptake Capacity: A New Measure of HDL Functionality for Coronary Risk Assessment The Journal of Applied Laboratory Medicine May 2017, jalm.2016.022913; DOI: 10.1373/jalm.2016.022913

神戸大学研究グループの判断基準はHDLが細胞に過剰に蓄積したコレステロールを引き抜く能力(コレステロール引き抜き能)0.3以上を吸う善玉コレステロール、0.3未満を吸わない善玉コレステロールとしています。

番組が行った実験によれば、50人中19人が基準値未満でOUT!

神戸大学循環器内科の資料によれば、青魚を食べない人に比べて青魚をよく食べる人のほうが血中EPAの濃度が高く、善玉の吸う力が高くなる関係になっています。




■2週間毎日1食必ず青魚をメニューに加える実験で善玉コレステロールの吸う力はどうなった?

そこで番組では、2週間毎日1食必ず青魚をメニューに加える実験を行ないました。

すると、5人中4人の人が善玉コレステロールの吸う力がアップしました!

■なぜ青魚にEPAがたくさん含まれているの?

善玉コレステロールをパワーアップさせるEPAですが、なぜ青魚にEPAがたくさん含まれているのでしょうか?

それは、青魚のほとんどが寒い海を回遊しているのですが、この冷たい海の流れには植物プランクトンが豊富に漂っており、この植物プランクトンをマイワシのような青魚が食べることにより、植物プランクトン由来の油をゲットしているそうです。

→ EPAの効果・効能 について詳しくはこちら

■善玉コレステロールの吸う力=善玉引き抜き能が重要!

善玉コレステロールの吸う力=善玉引き抜き能

悪玉コレステロールを約40mg/dl下げても動脈硬化疾患の予防効果は20~30%程度ということがわかっています。

【参考リンク(論文・エビデンス)】

また、悪玉コレステロールの治療をしている患者に善玉コレステロールの量を上げる薬を使っても動脈硬化の改善効果がないという研究結果もあるそうです。

【参考リンク(論文・エビデンス)】

そこで研究者が考えたことは「善玉コレステロールは量ではなく、機能が重要なのでは?」という視点です。

善玉コレステロールの能力が低い→脳梗塞になりやすい

善玉コレステロールの能力が高い→脳梗塞になりやすい




■EPAを摂るおススメの方法

●サバ缶

サバ缶(国産サバの味噌煮)
サバ缶(国産サバの味噌煮)

サバ缶はEPAを手軽に摂りやすい!

※今回番組が行った2週間の実験でもサバ缶なら1日1/4缶食べることをおすすめしていたそうです。

ただ国立循環器病センター研究所小倉正恒室長によれば、EPAは加熱によって酸化されやすいので、生魚のほうがよりいいとアドバイスしていました。

カルパッチョにかけるオリーブオイルはEPAの酸化を防ぐ働きがあると考えられ、理にかなっているそうです。

サバ味噌煮缶と新玉ねぎのえごま蕎麦の作り方

トマトサバ缶のえごま蕎麦の作り方【ASMR】

■まとめ

●悪玉(LDL)コレステロールの数値が高い人は要注意!

肉を魚に置き換えることで悪玉コレステロールを減らす効果も期待できる。

●ナッツ&緑茶&ウォーキング

  • ナッツ1日25g
  • 緑茶1杯
  • 一日30分のウォーキング

ナッツ1日25gと緑茶1杯を摂る2週間の実験を番組で行なったところ、5人中5人が善玉の機能がアップ!

また、一日30分のウォーキングを行なう2週間の実験でも、4人中3人が善玉の機能がアップ!

善玉コレステロールの機能低下の原因には喫煙や飲酒、高血圧、肥満による血管の酸化や炎症が原因と考えられますが、ナッツと緑茶、ウォーキングは酸化や炎症を防ぐことが期待されます。

生活習慣を改善して善玉コレステロールの吸う力をアップしましょう!

→ HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす・吸う力をアップする方法・基準値

はちみつドリンク(生姜)
4種類のナッツ(アーモンド、カシューナッツ、クルミ、マカダミアナッツ)をハンガリー産アカシアはちみつに漬け込みました。

ナッツのはちみつ漬け(ハニーナッツ)(190g) 1080円(税込)







【EPA 関連記事】
続きを読む 【ガッテン】善玉コレステロールの吸う力をアップする方法!EPAを含む青魚(サバ缶)!ナッツ&緑茶!ウォーキング!

コレステロールの新常識(LH比・悪玉コレステロールを減らす食事・善玉コレステロールを増やす運動)|#主治医が見つかる診療所

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2014年4月21日放送の主治医が見つかる診療所では、「コレステロールの新常識」がテーマでした。

大事なポイントをまとめてみたいと思います。




【目次】

■コレステロールについて

Week #35/52

by Connor Tarter(画像:Creative Commons)

  • コレステロールは、細胞膜を作る原料であったり、筋肉を作るホルモンの材料であり、体にとって欠かせないものである。
  • ただ、血液中のコレステロールが多い状態が長く続くと、動脈硬化を起こし、動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因となるため、注意が必要である。
    なお、コレステロールの値が高いからといって、全員が動脈硬化になるわけでもない。

【関連ワード】

→ 本当に血管が若返る!コレステロール調節術|#ためしてガッテン(#NHK) について詳しくはこちら

→ 「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・対策|#ガッテン について詳しくはこちら

 

■LH比とは

LH比はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値をHDLコレステロール(善玉コレステロール)値で割った数値で、2を超えてくると、動脈硬化のリスクが高くなります。

LH比が注目を集めるようになってきたのは、最近の研究で、LDLコレステロールが140未満の人でも心筋梗塞になるケースがあり、またHDLコレステロールが高い人でもまれに動脈硬化を起こすこともわかってきたからです。

つまり、これまで推奨されてきた基準値内でも動脈硬化になる可能性があり、新たな診断基準が必要になってきたということです。

そこで、注目されたのが、「LH比」です。

LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で求められます。

2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが急増します。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

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■コレステロールの高い食品を食べたからといって、悪玉コレステロール値は上がらない!?

今までの常識では、コレステロールの高い食品を食べるとコレステロール値が高くなるので避けましょうというものでした。

しかし、実際は、1日に必要な量の約80%ものコレステロールが、肝臓をはじめ体内で作られており、食物から摂取するコレステロールは約20%なのです。

また、番組によれば、日本人の半分以上が、コレステロールを含む食品を摂ったとしても、悪玉コレステロール値は上がらないとの報告もあるそうです。

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■気をつけるべきは、「飽和脂肪酸」!

飽和脂肪酸を多く含む食品をたくさん摂ると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値が上がりやすいです。

<飽和脂肪酸を多く含む食品>

  • 脂の多い肉
  • チョコレート
  • 卵黄
  • インスタント麺
  • ポテトチップ
  • バターやチーズなどの乳脂肪分
  • 以上の食品を使った加工品

■悪玉コレステロールを下げる食事

LH比を改善するためには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす必要があります。

●海藻類(もずく・昆布・ひじき・わかめ)

アルギン酸は、腸の中でコレステロールが吸収されるのを抑える働きがある。

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●野菜(ブロッコリー・キャベツ)

SMCSは悪玉コレステロールを分解して排出する、酵素の働きを促すと言われている。

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●大豆製品(豆腐・納豆)

大豆に含まれるサポニンには、悪玉コレステロールを分解する働きがあると言われている。

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●青魚(イワシ・アジ)

青魚に含まれる不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われている。

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■善玉コレステロールを増やす運動

LH比を改善するためには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす必要があります。

番組で善玉コレステロールを増やす運動として紹介したのは、インターバル速歩。

インターバル速歩とは、ややきつい早歩きで3分間続けたら、普通の速さで3分間歩きというように、「速い」「普通」を交互に繰り返すウォーキングのことです。

能勢博信州大学教授によれば、早歩きをすると、有酸素運動になり肝臓での脂肪の代謝が上がると共に、善玉コレステロールの生成も活発になり、その量が増えるそうです。

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら

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■コレステロール関連ワード
続きを読む コレステロールの新常識(LH比・悪玉コレステロールを減らす食事・善玉コレステロールを増やす運動)|#主治医が見つかる診療所