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【#月曜から夜ふかし】和歌山県北山村「じゃばら」に含まれるナリルチンが花粉症の症状に効果!|岐阜大

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【目次】

■【月曜から夜ふかし】和歌山県北山村「じゃばら」に含まれるナリルチンが花粉症の症状に効果!|岐阜大

みかん

by keiichiro shikano(画像:Creative Commons)

※じゃばらではなくミカンの画像です。

花粉症:北山特産「じゃばら」果汁が症状に効果!岐阜大医学部の研究で実証 /和歌山

(2009/3/10、毎日新聞)

北山村特産のかんきつ類「じゃばら」の果汁が、花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状改善に効果があることが、岐阜大医学部の研究で分かった。

<中略>

飲用前に比べ、鼻づまりや目のかゆみなどが軽減、改善した。

また、集中力やイライラ感、作業能率の低下などの改善にも有効だったという。

研究チームは昨年9月、学会誌「臨床免疫・アレルギー科」で「スギ花粉症の症状とQOL(生活の質)に対するじゃばら果汁の効果」として発表した。

じゃばらの花粉症等アレルギーに対する効果|日本食品機能研究会(JAFRA)

岐阜大学医学部の協力で花粉症発症中の15人の男女にじゃばら果汁10mlを2~4週間毎日飲んでもらい、試験前と後の症状の変化を5段階で評価してもらった。その結果、「水っぱな、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目」の6大症状すべてが緩和したという回答が得られたという。

岐阜大医学部の研究によると、かんきつ類「じゃばら」の果汁が、花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状の改善に効果的であることが証明されたそうです。

【追記(2017/3/1)】

2017年2月28日放送の「月曜から夜ふかし」で「じゃばら」が取り上げられました。

岐阜大学の研究によれば、和歌山県北山村に自生する「じゃばら」に含まれるナリルチンに花粉症の症状を緩和する効果があると発表したところ、じゃばらが人気となっており村はじゃばら景気に湧いているそうです。

じゃばらの花粉症等アレルギーに対する効果|日本食品機能研究会(JAFRA)

花粉症は、花粉などの抗原が体内に侵入したことにより、体内で抗体が作られ、次に同じ抗原が入ると、抗体に抗原が結合することで、細胞からヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質が放出されることで、くしゃみ、鼻づまり、鼻水、目のかゆみ、涙目といったいわゆる花粉症の症状が現れます。

これを脱顆粒現象というが、ナリルチンにはヒスタミンの放出を抑え、脱顆粒現象を抑制する働きを持つことがわかっている。

じゃばらに含まれる「ナリルチン」にはヒスタミンの放出を抑え、脱顆粒現象を抑える働きを持っていることにより、花粉症の症状を緩和しているのではないかと考えられるそうです。

実際に、臨床試験やモニター試験でもすぐれた結果が報告されている。花粉症に悩む男女143人にじゃばら果皮の粉末360mgを含むカプセルを15日間飲用してもらった。

その結果、約70%の人たちが花粉症の改善を実感したと回答したという(改善されたが18%、やや改善されたが49%)

【参考リンク】

→ 花粉症の症状(目・鼻・のど) について詳しくはこちら

→ 秋の花粉症|9月・10月に目がかゆい・鼻水が出るなどの症状 について詳しくはこちら

→ 花粉症対策|マスク・メガネ・乳酸菌・ポリフェノール について詳しくはこちら

→ 目がかゆい|目のかゆみの原因・対策・対処法 について詳しくはこちら







■花粉症対策

■花粉症の症状

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花粉症の症状:目のかゆみ・充血 洗いすぎは逆効果

> 健康・美容チェック > 花粉症の症状 > 目のかゆみ > 花粉症の症状:目のかゆみ・充血 洗いすぎは逆効果




■花粉症の症状:目のかゆみ・充血 洗いすぎは逆効果

Berta guiñando un ojo

by Javier Ignacio Acuña Ditzel(画像:Creative Commons)

花粉症でかゆい目 洗いすぎは逆効果

(2009/2/13、中日新聞)

スギ花粉が舞う花粉症の季節が始まった。目のかゆみや充血に悩まされる人も多いだろう。だが耳鼻科に比べ、眼科にかかる患者は少ないという。

花粉症の時期になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみ目の充血に悩む人が多いと思いますが、記事によると、耳鼻科に比べて、眼科にかかる患者は少ないそうなのです。

実際は、花粉症で眼科を受診する患者は少ない。

医療関連企業ジョンソン・エンド・ジョンソンが、コンタクトレンズ利用者で花粉症の症状を訴える二十-三十代の六百人に昨年末実施したアンケート結果によると、通院先は「耳鼻科」51%に対し、「眼科」は18%にとどまった。

花粉症の症状がある人で、耳鼻科を受診する人が多いのに比べて、眼科を受診する人は少ないようです。

目に花粉症の症状があらわれているにもかかわらず、眼科で診てもらわずに勝手なケアをしている方も多いようなのです。

花粉が目や鼻の粘膜に入ると、目にかゆみや充血、涙目、まぶたのむくみといった症状が出る。

「まぶたの裏側にぶつぶつができているのに気づかず、目をこすって視力に影響を与えたり、医師の診察を受けずに勝手なケアをして、トラブルを起こすこともある」。

日本コンタクトレンズ学会常任理事でもある糸井素純院長(49)は、目にも適切なケアが大切と指摘する。

記事によると、花粉症対策のための目のケアとして多くの人が目を洗うと答えているそうですが、これが目のトラブルを招く恐れがあるようです。

この調査で、花粉飛散時に自分で行う「目の対処法」として、64%が「目を洗う」と回答した。

だが、これがトラブルのもとになる可能性がある。

「洗いすぎると、目を保護している物質まで洗い流され、目に傷がつく。

傷が増えると、灼熱(しゃくねつ)感をもったり、粘膜が弱くなって花粉症の症状が出やすくなる」

と糸井院長は言う。

洗いすぎると、かえって花粉症の症状を悪化させてしまう可能性もあるようです。

また、コンタクトレンズ使用者も花粉症の時期には注意が必要なようです。

目やにや花粉がレンズを汚し、症状を悪化させる原因にもなる。

本来は眼鏡に替えるのが望ましい。だが同調査では、97%がコンタクトレンズを継続使用していた。

「どうしても使用するのならハードレンズは、洗浄専用液でしっかりこすり洗いし花粉をおとす。ソフトレンズは、一日使い捨てタイプを使用し、かゆくなったらすぐ取り換える」

コンタクトレンズ使用者で花粉症の方は、花粉症の時期はできれば眼鏡に変えたほうが良いようです。

どうしてもコンタクトレンズを使用したい人は、ハードレンズの場合は、どうしても汚れや花粉を落としきれない可能性があるため、使い捨てタイプを使用したほうが良いと思います。

きちんとした目のケアをして、花粉症の時期を乗り越えましょう。

花粉症の症状がある人は、早めに耳鼻科や眼科で診てもらいましょう。

また、花粉症の症状として、花粉が目や鼻の粘膜に入ると、目がかゆくなり、目をこすってしまいますが、茶クマ(目の周りをこすることにより、目の周囲の皮膚にメラニン色素が沈着して茶色っぽく見える目の下のクマ)ができてしまうかもしれませんので、こすりすぎには注意が必要です。

→ 花粉症の症状(目・鼻・のど) について詳しくはこちら

→ 秋の花粉症|9月・10月に目がかゆい・鼻水が出るなどの症状 について詳しくはこちら

→ 花粉症対策|マスク・メガネ・乳酸菌・ポリフェノール について詳しくはこちら

→ 目がかゆい|目のかゆみの原因・対策・対処法 について詳しくはこちら







P.S.

花粉症に効果的な食べ物の組み合わせは「飲むヨーグルト+ミカンの皮」

愛媛大の菅原卓也教授のグループによれば、ミカンの皮とヨーグルトに含まれる成分を同時に摂取すると、かゆみなどの花粉症の症状が和らぐ効果があるとする研究結果を発表したそうです。

「ノビレチン」と「βラクトグロブリン」という2つの成分の相乗効果は花粉による過剰な反応を弱め、化学物質の放出を抑えると考えられるそうです。

ミカンの皮は苦いので、飲むヨーグルト150mlとミカンの皮1個分を3等分にして朝・昼・夜に分けるとよいそうです。

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AEH(Ambient Experience Healthcare)|スキャンの質を向上させるために「『よい診察』とは何か?」という問いから始める|フィリップス




■AEH(Ambient Experience Healthcare)|スキャンの質を向上させるために「『よい診察』とは何か?」という問いから始める|フィリップス・デザイン

Dutch Masters | Philips improves patient experience with music & art
Dutch Masters | Philips improves patient experience with music & art

参考画像:Dutch Masters | Philips improves patient experience with music & art|YouTubeスクリーンショット

突破するデザイン あふれるビジョンから最高のヒットをつくる

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「突破するデザイン」(著:ロベルト・ベルカンティ)では、レントゲン、超音波、CTスキャン、MRIといった医療用映像機器の製造においてよく知られているフィリップス・デザインの当時CEOだったステファノ・マルツァーノが「よい診察」とは何かという問いに対して、技術発展ではなく、アンビエント(周囲に溶け込む)技術が答えることができないかと考えから、AEH(Ambient Experience Healthcare)というLEDの温かみのある照明や映像(アニメ)、音楽(音響システム)、RFIDセンサーを組み合わせることで、リラックスできる環境を作り出し、患者とスタッフ両方のストレスを軽減する医療用撮影システムを開発しました。

【補足】AEH(アンビエント・エクスペリエンス)とは?

フィリップス、MRI装置専用ライティングソリューション「In-bore solution」を発売

(2015/4/10、フィリップス)

アンビエント エクスペリエンスは、フィリップスの医療機器事業部と照明機器事業部が共同で開発したもので、MRIやCTなどの撮影室の天井に光の三原色である赤、青、緑の光が無段階に調光できる光源を配置して、部屋全体の色調を変えるものです。これにより、撮影室に入るとまるで虹の中にいるように、壁面も天井も思いのままの色調に変化させることができます。さらに、壁面には患者さんを和ませる宇宙空間や森林といった風景や、小児が好きなアニメーションを投影し、その情景をかもし出すBGMを流すことができます。これにより患者さんが撮影室に入るとまるで別世界にいるような気分になり、リラックスすることができるのです。

どうしてこのようなシステムを考えるに至ったのでしょうか?




■背景

1つ目は、スキャンの品質は機器のスペックのみでなく、患者のストレスレベルにも依存するということである。例えば、子供たちはCTスキャンでの診察の際、大きな不安を抱えがちで、多くの場合、落ち着かせるために鎮静剤が必要となる。しかしその方法では、子供たちの安全面での懸念が増加するとともに、スキャン時間も長くなる。

2つ目に、もっと根幹的な問題として、患者のストレスレベルは診察中に起きることのみならず、診察の前後に起こる出来事、つまり「病院で診察を受ける」という一連の環境に大きく影響を受けるということだ。

スキャン産業のイノベーションはスキャンの質が画素数と処理速度で決まるという意味から、より多くのデータを、より短時間で撮影できる機器の開発にターゲットが置かれていたそうですが、スキャンの品質は患者のストレスレベルも関係していて、特に子供たちはCTスキャンでの診察の際に不安を抱えてしまうため、落ち着かせるための鎮痛剤を必要とし、またスキャンの時間も長くなっていたそうです。

■どのようなシステムにしたの?

Dutch Masters | Philips improves patient experience with music & art

MR In Bore Experience Update Demo

「突破するデザイン」(著:ロベルト・ベルカンティ)を参考に、どのようなシステムを創りだしたのかを簡単にまとめます。

●病室にあるLEDによるやわらかくて温かみのある照明によって、患者・スタッフ両方のリラックス効果

●子供が選んだ人形につけられたRFIDセンサーによって、診察室に入るときにリラックスできるアニメーション、照明、音響にする

●子供に診察中にしてほしい態度をビデオの中で説明する

●待合室でおもちゃのCTスキャンで診察ごっこを行ない、疑似体験をすることで、診察の手順を理解し、恐怖感を緩和させる

●子供の家族やスタッフとのテレビ電話でやり取りをすることにより孤独感を減らす

患者がリラックスできれば、それだけ迅速な診察が可能となり、嫌がられる可能性も減る。このアプローチはより優れた方法であり(例:三歳以下の子供への鎮静剤投与が30~40%低減、使用する放射線量を4分の1~2分の1に低下)、より効率的である(例:機器の情報処理時間が15~20%短縮、CTスキャン利用の手順の簡素化)と判明した。

こうした話では、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のエンジニアがMRI装置に関する問題を解決したケースが有名です。

病院のMRI検査、機器改良なしで泣き叫ぶ子供を激減させた方法とは?デザイン思考の本質

(2016/5/21、Biz Journal)

磁石が高速でうなりをあげて回転する狭い空間に入り、そこで長い間じっとしていなければならないのは、大人にとっても苦痛である。まして子供たちは怖くて泣いてしまうのが当然だ。正しい検査を受けるために、子供たちの80%が受診前に鎮静剤を打たなければならないという現実を突きつけられたダグ氏は、ショックを受けたのである。

MRIの装置は怖い音がする狭い空間に入っていくため、子供は怖くて泣いてしまい、子どもの8割が鎮静剤を打たなければ検査を受けることができないという問題がありました。

この問題を解決するために用いられたのが「MRIを受診することを海賊船に乗り込むアトラクションに見立てる」という方法です。

彼はMRI受診を海賊船物語に変えてしまったのである。つまり、MRI装置と検査室の壁に絵を描かせ、まるで海賊船の中のように仕上げ、子供たちが海賊たちに見つからないようにじっと隠れているというアトラクションに変えてしまったのだ。
さらに、検査技師たちにも子供たちとの接し方を訓練させた。受診する子供たちには、これは楽しい乗り物なのだよと説明する。こんな具合だ。「今から海賊船に乗り込むよ。海賊たちに見つからないようにじっとしていて!」

MRIを受診することを海賊船に乗り込むアトラクションに見立てることで、鎮静剤を打つ子供は10%に激減したそうです。

スキャンの質は画素数と処理速度のような機器のスペックだけで決まるのではなく、いかにリラックスした環境を作り出すかによって、スキャンをすること自体の品質を向上させるのです。

VRで痛みを軽減し、依存性のある鎮痛剤の使用を抑制しようという取り組み|シーダーズサイナイ医療センターによれば、ロサンゼルスのシーダーズサイナイ医療センターでは、VRによって痛みを軽減するという研究が行なわれていて、リラクゼーション用の映像よりもVRゲームをさせたグループのほうが痛みが緩和されたという結果が出たそうです。

AEHという医療用撮影システムでは、ビデオを活用していましたが、VRゲームを活用して、没入感により痛みを緩和する方法をとるというのもさらに一歩進んだ方法として今後利用されるようになるかもしれません。

【参考リンク】

■意味のイノベーション

診察の質とコストは、診察前、診察中、そして診察後に患者と病院環境がどのような接点を持つかということに依存する、というものである。

病院による診察というのは、診察中だけのパフォーマンスを向上させることが必要だと思っていましたが、診察前からすでに治療は始まっており、どのようにリラックスした環境で治療をできるようにするかを考えることがより良い治療につながり、また治療をする医療者側にとってもリラックスした環境にすることが重要であるということです。

「よい診察」とは何かという「意味のイノベーション」を行なったことでできた新しいシステムですが、このことは他のことにも応用できるのではないでしょうか?

病院のネットワークシステムを改善することによる医療者と患者のメリットとは?|群馬大病院とNECネッツエスアイのケースでは、従来とのシステムと比べて高速化したことにより、患者・医療者にとっての負担軽減につながり、また、データの確認がすぐにできることにより安全性もアップすることが期待されていますが、患者と医療者がコミュニケーションをとる時間も多く取れるようになるというメリットがあります。

女性医師の治療を受けた患者は生存率が高い!?|医師の患者に対する共感・コミュニケーションが重要な役割を果たしている?によれば、医療における医師と患者のコミュニケーションの重要性は高まっています。

コミュニケーションの重要性が高まっているのには以下のような理由があります。

  • 主たる病気が生活習慣病へ移行したことで、ケア(care)やマネジメント(management)が大きな位置を占めるようになった
  • 患者が医療情報に触れる機会が増えたが、その情報に混乱している患者も増加
  • 医学の進歩により市民の一部は医学を万能と考えるようになり、医療への過度の期待を生んでいる

患者に対して適切な医療を行うためには、患者がどのような悩み・苦労を抱えているのか、医師が患者の言葉に耳を傾け(傾聴)、気持ちを受け入れる(受容)ことによって、医師と患者間での信頼関係が生まれ、その後のケアやマネジメントが良好になると考えられます。

しかし、従来のシステムではそうした患者とのコミュニケーションにかけられる時間が少なくなってしまったり、コミュニケーションにかける時間を増やそうとすると、労働時間が増えることにより、医療者の心身の負担が増加してしまっていたのではないでしょうか。

ネットワークシステムを改善することは患者とのコミュニケーションとは直接関係ないように見えて、重要な役割を果たすことが期待されるのです。

これからは、どういう新しい価値を創造するのかを考えるという「意味のイノベーション」が重要なカギになりそうです。




■まとめ

シームレスケアに対するわたしたちのビジョン|Philips HealthCareによれば、フィリップスの目標は、2025年までに、イノベーションを通じて30億人の生活の改善することを掲げています。

現在のヘルスケアのトレンドは、女性医師の治療を受けた患者は生存率が高い!?|医師の患者に対する共感・コミュニケーションが重要な役割を果たしている?によれば、主たる病気が感染症から生活習慣病へ移行したことにより、疾病の治癒や生命維持を目的とする「キュア(cure)」から、患者のQOL(生活の質)の向上を目的とした「ケア(care)」が重要になると考えられています。

【参考リンク】

今後はさらにその考え方を進めて、病気にかからないようにするための予防医学や健康的な生活をする取り組みへの移行が重要になってくるでしょう。

フィリップスの考え方は、「健康的な生活 → 予防 → 診断 → 治療 → ホームケア」という一連のヘルスケアプロセスをシームレスにつないでいくことを大事にしているようです。

フィリップスが仕掛けたビッグデータ戦争――真のIoT活用には医療システム改革も必要

(2016/10/30、ITmedia)

フィリップスの考える一連のヘルスケアプロセス
1)健康な生活 人々が健康な住居環境で健康な生活を送れるようにサポートする
2)予防 人々が自らの健康を管理する
3)診断 診断が個人に合わせた予防的ケアを介して、最初から適切な方法で進める
4)治療 有効な治療、早い回復、良好な転帰を可能にする
5)ホームケア 回復と家庭での長期ケアをサポートする

 「将来に対するフィリップスのビジョンは、この5つに分かれた一連のヘルスケアプロセスの項目をすべてリンクさせることが重要だと認識しています。具体的には、すべてをIoT製品などで有機的につなぐことで、それぞれのデータを活用できるようにすることが実現への第一歩だと考えます」。ここでいう有機的に繋ぐとは、主に一般の患者と医療機関の医師をデータ上、“Face to Face”にすることを意味しているという。

「例えば、個人が毎日の健康な生活するなかで、IoT製品により蓄積したデータを、もし病気になる前の予防段階から医師に提供して、生活習慣などへのアドバイスを受けられれば、それは患者にとっても医師にとっても非常にいいことですよね。どんな予防策を講じた方がいいかを知るだけで、患者は病気になりにくくなりますし、医師としては、患者が病気になる前の段階で食い止められます。また、仮に患者が病気になったとしても、それまでのライフスタイルが分かっていれば、効果的に診断や治療を行うことができるようになります。もちろんに病気になった原因もより明確に診断、特定できると思います」

ヘルスケアプロセスをIoTでリンクすることにより、日ごろからの個人のデータを予防段階で医師と共有できれば、生活習慣病予防のアドバイスを受けることにより、患者は病気になる前の段階で予防ができ、またたとえ病気になったとしても、それまでのデータを活かした病気の診断・治療ができることになるでしょう。

このように考えると、患者と医療機関にとってWin-Winの関係のように見えますが、医療機関の報酬という視点から見ると、医療機関は患者への治療によって報酬を得ているわけですから、医療機関によっては予防医療に取り組むことはよいことであるとはわかっていても、自分たちの収入を減らすことになりかねません。

「医療システム自体を改革し、医者が予防段階から患者に寄り添うことで、そこからも報酬を得られるような仕組みに変更する必要があります。ただ、既存の医療システムに変更を加えることは、当然医療機関だけでは実現できず、各国の政府などを巻き込んで、法令などの変更も含めて、改革し直す必要があります」

そこで、フィリップスは「Co-Creation」を掲げて、医療システムの改革をハブとしてサポートする立場で一緒にクリエイトしようと考えているようです。

『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(著:スティーブ・ケース)では、第三の波(あらゆるモノのインターネット)によって、あらゆるモノ・ヒト・場所が接続可能となり、従来の基幹産業を変革していく中で、企業や政府とのパートナーシップが重要になると書かれています。

サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

第二の波では、インターネットとスマートフォンの急速な普及によってソーシャルメディアが激増し、盛況なアプリ経済が誕生した。その中でもっとも成功を収めたスナップチャットやツイッターのような企業は、小規模なエンジニアリング・チームからスタートして一夜にして有名になり、第一の波の特徴であったパートナーシップをまったく必要としなかった。しかし、こうしたモデルは現在がピークであり、新たな時代は第二の波とはまったく違う―そして最初の波とよく似た―ものになることを示す証拠が増えている

「IoT」といった「第三の波」で社会は大きく変化をしていきますが、社会問題を解決する手段として、一人の力ではなく、これからますますいろんな人たちとのパートナーシップが重要になってくるでしょう。







【参考リンク】
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ロコモの要因となる3つの病気とは?|ロコモティブシンドロームチェック・ロコモにならないための運動のやり方




【目次】

■要介護にならないように 「ロコモ」に注目

sympaty

by Mario Mancuso(画像:Creative Commons)

要介護にならないように 「ロコモ」に注目

(2009/11/11、産経新聞)

メタボならぬロコモという言葉が近年、注目を集めている。

ロコモティブシンドロームの略語で、日本整形外科学会が提唱。

骨や関節などの運動器の障害のため、要介護状態になる危険性が高いことを示す概念だ。

ロコモかどうかをチェックする方法や、予防運動も作られ、専門家はロコモになる危険性を呼びかけている。

ロコモティブシンドロームは日本整形外科学会が提唱した、骨や関節などの運動器の障害のため、要介護状態になる危険性が高いことを示す概念です。

【関連記事】

■ロコモの要因となる病気は3種類

大江医師によると、ロコモの要因となる病気は3種類。

骨の強度が低下する骨粗鬆(こつそしょう)症
▽関節の軟骨がすり減り、痛みが出たりする変形性関節症
▽神経の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなり、神経の通りが悪くなる脊柱管狭窄(きょうさく)症
-で、この3つの病気などが複合して起きたり、積み重なって運動器の機能が低下し、移動能力が落ちてしまうという。

ロコモティブシンドロームの要因となる病気は、骨粗鬆症・変形性関節症・脊柱管狭窄症の3つの病気。

こうした病気になることで、運動器の障害が生まれ、要介護状態になる危険性が高くなります。

●変形性膝関節症

関節痛は、高齢になると、ほとんどの方が持っているといわれています。

その関節痛の多くが、関節軟骨の磨耗が原因の、「変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)」です。

通常、軟骨は、柔軟性と弾力性、なめらかさを持っており、関節のスムーズな動きを支えています。

しかし、老化や過激な運動などで、軟骨の消耗が進むと、骨同士が直接こすれあい、強い痛みを感じます。

つまり、変形性膝関節症とは、膝関節のクッションである軟骨のすり減りなどが原因となって、関節が変形したり、膝関節に炎症が起きたりすることで痛みが生じる病気です。

変形性膝関節症(関節痛や膝痛)に当てはまる方は、正座のしにくい方や階段の上り下りがつらい方、立ち仕事の多い方に多いです。

→ 膝が痛い|関節痛・変形性膝関節症 について詳しくはこちら

●脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症とは、神経の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなり、神経の通りが悪くなることで、背骨の内部の神経が圧迫されて足腰のしびれや痛みが出る病気です。

●骨粗しょう症

骨粗しょう症の原因は、カルシウム不足です。

血中のカルシウム濃度は一定ですので、カルシウムが不足し始めると、骨のカルシウムから補填をするようになります。

つまり、血中のカルシウムが不足すればするほど、骨のカルシウムも減っていくことで、骨がもろくなり、骨粗しょう症につながっていきます。

また、日光にあたることもなく運動もあまりしない生活を続けていると、骨の形成に大切なビタミンDが活性化されず骨粗鬆症になってしまいます。

→ 骨粗鬆症 について詳しくはこちら

■ロコチェック

記事には、ロコモティブシンドロームかどうかを点検する「ロコチェック」が紹介されていました。

点検項目は、
(1)片脚立ちで靴下がはけない
(2)家の中でつまずいたり、滑ったりする
(3)階段を上るのに手すりが必要
(4)横断歩道を青信号の間に渡りきれない
(5)15分くらい続けて歩けない
-の5種類。

上記の5種類のうち1つでも当てはまれば、「ロコモ」の可能性があるそうです。

■ロコトレ

また、ロコモにならないための運動「ロコトレ」も紹介されています。

骨の強度が弱まることを防ぐとともに、バランス能力を鍛えて転倒しにくくする開眼片脚立ちと、お尻や太ももの筋肉の訓練であるスクワットの2種類だ。

方法が詳しく紹介されていました。

開眼片足立ちの方法

  1. 1日3回、左右1分間ずつ、床につかない程度に片足を上げる。

スクワットの方法

  1. 1日に3度(1度に5・6回ずつ)椅子に腰をかけるようにお尻をゆっくり下ろす。

■まとめ

要介護状態を防ぐためにも運動器の健康維持が重要ですので、日頃から運動をするようにしましょう。

また、おすすめなのが「スロトレ」。

スロトレは、軽い負荷でありながらも、、すべての動作を“ゆっくり、止めずに、連続して行う”ことで筋肉が力を発揮している時間を引き延ばし休ませないため、筋肉量が増えるのに効果的なトレーニング方法です。

また、軽い負荷であるため、次のような方にもおすすめができます。

→ スロトレ について詳しくはこちら







【ロコモ 関連記事】
続きを読む ロコモの要因となる3つの病気とは?|ロコモティブシンドロームチェック・ロコモにならないための運動のやり方

なぜ黒い点・糸くずのようなものが見えるのか|飛蚊症の症状

健康・美容チェック > 目の病気 > 飛蚊症 > なぜ黒い点・糸くずのようなものが見えるのか|飛蚊症の症状

2008年11月5日放送のためしてガッテンでは、「目と歯」がテーマで以前放送された内容に関する疑問について答える内容でした。

→ 飛蚊症とは|飛蚊症の原因・症状・治し方・見え方 について詳しくはこちら




なぜ、黒い糸くずのようなものが見えるのか。

Elise's eyes

by mark yuen(画像:Creative Commons)

目の水晶体と網膜の間には、ゼリー状のコラーゲン線維でできた硝子体があり、その隙間をヒアルロン酸と水が埋めている状態です。

しかし、老化などによって、このゼリー状のコラーゲンが崩れ、ゆがんだり、さらには、ゼリー状の部分と水の部分とが分かれたりします。

そして、束になったコラーゲン線維がほつれたり切れたりします。

そして、目に光がはいってきたときに、コラーゲンが切れた糸くずのところが網膜に映り、黒い糸状のものが見えます。

これが、黒い糸のようなものが見えるわけです。

これを飛蚊症と呼びますが、一種の老化現象であるので、あまり気にしないでいいようです。

しかし、注意すべき点もあります。

ゼリー状のコラーゲン(硝子体)とその奥の網膜は普通ぴったりとくっついている状態なのですが、ゼリー状のコラーゲン(硝子体)が収縮すると、網膜とゼリー状のものは離れてしまいます。

そして、網膜がはがれたり、切れたりして、そのできた隙間に水が入ると網膜剥離になるそうです。

  • 見える数が急激に増えた。
  • 視野が狭くなった。
  • ホタルの光が光ったような感じがする。

このような場合には、病院(眼科)で診てもらったほうがよいようです。

→ 飛蚊症とは|飛蚊症の原因・症状・治し方・見え方 について詳しくはこちら

→ 目の病気・症状 一覧 について詳しくはこちら

詳しくは、ためしてガッテンの過去の放送をご覧ください。

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→ 飛蚊症になりやすくなる原因は「老化」と「近視」!|この差って何ですか について詳しくはこちら




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