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なぜ筋肉をつけるにはタンパク質(アミノ酸)の摂取が必要なの?【論文・エビデンス】

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筋肉をつけるには、適切な筋トレを行ない、適切な栄養と休息が必要だといわれます。

でもよくよく考えてみると、そもそも

「なぜ筋肉をつけるには『筋トレ』が必要なの?」

「なぜ筋肉をつけるには『栄養』が必要なの?」

「なぜ筋肉をつけるには『休息』が必要なの?」

ということを一つ一つかみ砕いて理解しないと、より効果的な筋トレができないと思いました。

そこで、今回は「なぜ筋肉をつけるには適切な栄養が必要なのか」について調べてみたいと思います。

では、最初にどこから手をつけてみたらよいかと考えてみたところ、まずは基礎となる前提として「筋肉が大きくなるメカニズム」について調べてみることにしました。




【目次】

■筋肥大(筋肉が大きくなる)のメカニズム

筋肉はそもそも皮膚、血管、髪の毛などと同じで「たんぱく質」でできています。

たんぱく質は合成と分解を繰り返しており、合成が勝ると筋肉は肥大し、分解が高まると萎縮していきます。

合成>分解 → 筋肉が大きくなる(筋肥大)

合成<分解 → 筋肉が小さくなる

そう、この関係はまるで、お金における貯金と借金の関係のようですね。

収入>支出 → 貯金が増える

収入<支出 → 借金が増える

入ってくるお金よりも出ていくお金が多ければプラス(貯金)になり、入ってくるお金よりも出ていくお金が少なければマイナス(借金)になるように、タンパク質合成速度がたんぱく質分解速度を上回ると筋量が増加し、反対になると筋量が減少していきます。

極端に言えば、筋肉のもととなるたんぱく質をとらなければ、筋量は減少していくわけですから、空腹時にはたんぱく質の合成のほうが少なくなり、マイナスとなってしまうというわけです。

「やっぱり筋肉を大きくする、筋肉をつけるためにはタンパク質が必要なんだな」という感じがしてきましたよね。

では、次に食べ物に含まれるタンパク質はどのように分解され、どのように体で使われるのかについて調べてみたいと思います。

【参考リンク】




■食べ物に含まれるタンパク質はどのように分解され、どのように体で使われるの?

簡単に言うと、食べ物(たんぱく質)は、胃→十二指腸→小腸と送られていく間にアミノ酸やペプチドに分解され、小腸の細胞に吸収され、血液に取り込まれて、全身の細胞に運ばれていき、各細胞でアミノ酸やペプチドを材料に新たなたんぱく質が合成されます。

より詳しくまとめると次の通りです。

1)食べ物は胃に送られて、消化酵素ペプシン(たんぱく質はアミノ酸が鎖のようにつながった構造をしており、ペプシンはその鎖を切断する力があります。)が含まれる胃液と混ざり合い、たんぱく質は分解されます。

2)十二指腸に送られ、膵臓から十二指腸に分泌されたたんぱく質を分解する消化酵素を含む膵液と混ざり合い、さらにたんぱく質が分解されます。

3)小腸に送られ、たんぱく質分解酵素であるペプチダーゼによって、アミノ酸とペプチドに分解され、小腸の細胞に吸収され、血液の流れに乗って、全身の細胞に送られます。

食べ物に含まれるたんぱく質がどのように分解されて、どのように体で使われるかという流れはわかりました。

では、次に、より効果的に筋肉をつけることに役立つ栄養に関する情報がないかを調べてみます。

【参考リンク】

■アミノ酸の量が多いほど筋たんぱく質の合成が刺激される

筋肉とたんぱく質(アミノ酸)
筋肉とたんぱく質(アミノ酸)

血液中から筋細胞に取り込まれたアミノ酸はいったん遊離アミノ酸プールに取り込まれ、必要とされるときに筋たんぱく質合成に利用されます。

<勝手な解釈中>

そうなんです!

アミノ酸はすぐに使われるんじゃなくて、いったん「遊離アミノ酸プール」という貯蔵庫に預けられるんですね。

遊離とは結合していないという意味です。

アミノ酸がもし貯蔵されることがなければ、必要とされるときにアミノ酸がないということが起こりうるわけですから、そのために体の中にアミノ酸プールが存在するということではないでしょうか?

<!勝手な解釈中>

アミノ酸摂取による筋タンパク質合成刺激には「用量依存効果」があります。

こんな風に書かれると難しいですが、用量依存効果とは、アミノ酸の量が多いほど筋たんぱく質の合成が刺激されるというものです。

このことが筋肉をつけるためにはタンパク質(アミノ酸)を摂取する必要がある理由であるわけです。

また、運動直後のタンパク質摂取は、後で摂取した場合よりもより同化する可能性があることが示唆されています。

また、高齢者においても、多量のアミノ酸を摂取した場合は若年者と同等のタンパク同化作用を得ることができますが、タンパク同化作用が最も高いとされる分岐鎖アミノ酸(BCAA:Branched Chain Amino Acids)のロイシンに対する感受性が高齢者では低下していることから、比較的少量のアミノ酸を摂取した場合、十分なタンパク同化作用が得られず、そのような食生活が長期的に続くと「サルコペニア」を引き起こす要因となる可能性が考えられます。

【補足】

※分岐鎖アミノ酸(BCAA)とは、具体的に言えば、必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンのこと。特に、ロイシンはmTORC1と呼ばれるタンパク質合成系の酵素を介してタンパク質の合成を促進し、分解を抑制するのに重要であると考えられています。

※サルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)とは、筋肉が減り筋力が衰えた状態のことです。

近年中高年を中心に増加しているサルコペニアは、寝たきりや認知症を引き起こす原因とされ、健康寿命を縮める一因となっています。

最近は若い人にもサルコペニア予備軍が増えていて、無理なダイエットによる栄養の偏りなどが原因と考えられるそうです。

サルコペニアとは|サルコペニアの定義・予防・対策

Moore DRらの論文によれば、骨格筋量を維持するには、筋原繊維タンパク質合成(MPS)の適切なタンパク質摂取媒介刺激が必要なのですが、加齢によってたんぱく質への感受性が低くなってくるため、筋肉量を維持・増強するためには、たんぱく質の摂取量を増やす必要があります。

つまり、高齢者が筋肉量を維持してサルコペニアを予防するためには、たんぱく質の摂取量を増やした方がよいというわけです。

名古屋大学らの共同研究によれば、分岐鎖アミノ酸(BCAA)不足は筋原線維タンパク質の低下を招くことが分かり、BCAAを摂取し体内のBCAA量を維持すれば、加齢などによる筋力の低下を予防する効果が期待されます。




■まとめ

つまり、なぜ筋肉をつけるには適切な栄養が必要なのか?という疑問に対しては、

〇筋肉はたんぱく質でできていて、たんぱく質は合成と分解を繰り返しており、合成が勝ると筋肉は肥大し、分解が高まると萎縮する。

〇アミノ酸の量が多いほど筋たんぱく質の合成が刺激される。

〇運動直後のタンパク質摂取は、後で摂取した場合よりもより同化する可能性がある。

〇タンパク同化作用が最も高いとされる分岐鎖アミノ酸のロイシンに対する感受性が高齢者では低下していることから、高齢者は筋肉量を維持・増強するためには、たんぱく質の摂取量を増やす必要がある。

という答えになります。

→ アミノ酸の効果・効能・種類・アミノ酸を含む食べ物 についてくわしくはこちら

→ アミノ酸ダイエットの4つの効果・効果的なタイミング・方法(運動) についてくわしくはこちら

→ 【あさイチ】プロテイン&たんぱく質|摂取量の目安・摂り方!プロテインで体重が増えた?|1月28日 について詳しくはこちら







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「畑のお肉」とも呼ばれる大豆には、必須アミノ酸をバランスよく含む良質のたんぱく質の他、 大豆レシチンや大豆サポニン、大豆イソフラボンなど大豆特有の栄養素が含まれています。

国産大豆を独自の製法で粉末にしました。

大豆特有のにおいが少なく、ドリンクに混ぜて、お飲み物として、またはお料理にも最適です。

【アミノ酸 関連記事】
続きを読む なぜ筋肉をつけるにはタンパク質(アミノ酸)の摂取が必要なの?【論文・エビデンス】

あなたのお尻は四角くて垂れてる「ピーマン尻」!?垂れ尻解消方法はエクササイズ(筋トレ)と「ロイシン」|#その原因Xにあり

2016年11月18日放送の「その原因、Xにあり」について「垂れ尻」について取り上げました。 




【目次】

■あなたのお尻は四角くて膨らみのない「ピーマン尻」になっていませんか?

Poivrons

by Yann Gar(画像:Creative Commons)

若いころは美しい「モモ尻」だった人も、年をとるとお尻が垂れ始めて、四角くて膨らみのない「ピーマン尻」になってしまいます。

ハリのあるお尻(横から見て半円形)→どんどんお尻と足の付け根にハリがなくなる(ヒップの下部がたわむ・ピーマン尻)→ヒップトップ(お尻の最も突き出た部分)が下がり、ウエスト周辺のメリハリもなくなり、四角い形になる→お尻の側面(横)のお肉がそげて、ヒップが内側に流れる
ハリのあるお尻(横から見て半円形)→どんどんお尻と足の付け根にハリがなくなる(ヒップの下部がたわむ・ピーマン尻)→ヒップトップ(お尻の最も突き出た部分)が下がり、ウエスト周辺のメリハリもなくなり、四角い形になる→お尻の側面(横)のお肉がそげて、ヒップが内側に流れる

参考写真・画像:下着ではじめる体のエイジングケア(おなか・ヒップ編)|ワコール人間科学研究所|スクリーンショット

【加齢によるヒップの形の変化】

ハリのあるお尻(横から見て半円形)

→どんどんお尻と足の付け根にハリがなくなる(ヒップの下部がたわむ)。

→ヒップトップ(お尻の最も突き出た部分)が下がり、ウエスト周辺のメリハリもなくなり、四角い形になる。

→お尻の側面(横)のお肉がそげて、ヒップが内側に流れる。

■なぜお尻が垂れてしまうのか?

Beach-Volleyball-Bottoms-23

by Brazil Women’s Beach Volleyball Team(画像:Creative Commons)

ワコール人間科学研究所によれば、ヒップの形の変化は次のような順序でなっていると説明しています。

  1. 「筋肉」が衰え、「筋膜」が薄くなり
  2. 「結合組織」も変化し、組織同士の結合が弱くなる。つまり、内部がゆるむ
  3. そして、「脂肪全体」がずれ下がりヒップのかたちが変化する

たれ尻の原因はおしりの筋肉の霜降り化によるものです。

霜降りとは、筋肉のすき間に脂肪が入ってしまった状態です。

簡単たるみ対策には「スロトレ」|EMCLが増えると、なぜたるむのか?|ためしてガッテンによれば、20代と40代のおしりのMRIをみてみると、皮下脂肪の厚みは変わっていないのですが、大殿筋に筋肉の質の変化が起きていました。

この変化を引き起こすのが、EMCL(筋細胞外脂肪のこと。例えていえば、さし)です。

筋肉は常にバネのように収縮しており、皮下脂肪や皮ふをつり上げていますが、EMCLが筋肉の隙間に入り込むと、EMCLは筋繊維の収縮を妨げてしまい、その結果たるんでしまうそうです。

それでは、なぜ筋肉が霜降り化してしまうのでしょうか?

筋肉は常に新しい細胞と入れ替わっています。

新しい筋肉の元になる細胞が、筋衛星細胞(筋サテライト細胞)。

筋衛星細胞が大きくなるには、運動などによる刺激(筋肉の収縮)が必要です。

筋肉が収縮すると、成長因子が出て、筋肉が育ててくれます。

しかし、筋肉を使わない(筋肉が収縮しない)と、筋衛星細胞が脂肪細胞EMCLに変化してしまいます。

また、筋肉の材料となるたんぱく質が不足するような無理なダイエット(食事制限)も原因となります。

たんぱく質が不足すると、成長因子(成長因子もたんぱく質でできている)が減少し、筋肉が霜降り化してしまうそうです。




■たれ尻改善方法

それではどのようにして霜降り化したお尻の筋肉を元に戻せるのでしょうか?

ポイントは、おしりの筋肉を鍛えるための食事(栄養)と運動。

■食事(栄養)

おしりの筋肉を鍛えるための食事(栄養)とは、たんぱく質であり、その中でも筋肉細胞を育てるのには「ロイシン」が含まれている食べ物が良いそうです。

ロイシンを含む食べ物にはカロリーが高いものが多かったのですが、番組ですすめていたのは、ヨーグルトと卵。

一日にヨーグルト200gと卵1個食べるとよいそうです。

【関連記事】

■運動

番組では自宅で簡単にできるエクササイズ(アップポーズ・ダウンポーズ)を紹介していましたので、ぜひご覧になってみてください。

簡単たるみ対策には「スロトレ」|EMCLが増えると、なぜたるむのか?|ためしてガッテンでは、大股歩きとスロトレがたるみ解消に良いと紹介していました。

●大股歩き

体型を維持した人の特徴は、歩幅が広いこと。

お尻と腹回りを刺激するには、歩幅7cmアップの大股歩きがおすすめ。

【関連記事】

●スロトレ

スロトレ (スロースクワット・スロー腹筋・スロー腕立て伏せ)もおすすめ。

スロトレ(スロートレーニング)|スロトレ 効果・スロトレダイエット・やり方 について詳しくはこちら

●スロー筋トレのポイント

ゆっくりした動作で力を出し続けることが大事。

●スロースクワット

  1. 足を肩幅に開いて立つ。
  2. 3秒ほどかけて、おしりをゆっくり下ろしていく。そしてもとに戻すときも3秒ほどかけて。

※膝は伸ばしきらない。

※膝が前に出ないようにする。

※膝に痛みが出ない範囲で行う。筋力が付けばヒザ痛解消効果も。

●スロー腹筋

  1. 仰向けになって、おしりとかかとを近づける姿勢にします。
  2. おへそを上げるように、体がまっすぐになるまでおしりを上げる。
  3. そして、ゆっくり下ろし、床に付く前にまたおしりをあげるようにする。

●スロー腕立て伏せ

  1. 四つん這いの姿勢(手と膝を付ける)から腕立て伏せを行う。
    鼻が床に着く直前まで下ろすようにする。

※肘は伸ばし切らないようにする。

※スロトレをする時には、動いているときに息を吐く、動きを止めたときに息を吸うようにします。

●3週間たるみ解消メニュー

  • 大股歩き 一日6000歩
    通勤や買物など日常の歩き方を大股にするだけ。
    一般的に6000歩から7000歩歩いているそうです。
  • スロー筋トレ3種 朝晩10回ずつ
    負荷が小さいので毎日やっても良い。
    きつい方は週2回からでも。







【関連記事】
続きを読む あなたのお尻は四角くて垂れてる「ピーマン尻」!?垂れ尻解消方法はエクササイズ(筋トレ)と「ロイシン」|#その原因Xにあり

加齢とエネルギー代謝|なぜ加齢とともに基礎代謝量は低下していくのか?

日本人の基礎代謝について興味深い図表がありましたので、ご紹介いたします。




■加齢とエネルギー代謝|なぜ加齢とともに基礎代謝量は低下していくのか?

加齢とエネルギー代謝‐e-ヘルスネット

出典:厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準2005年度版,28-38,第1出版,(2005)

この図表によれば、基礎代謝は、男性の場合、15から17歳がピークで、女性の場合、12から14歳がピークで、それ以降は加齢とともに基礎代謝は低下していくのがわかります。

では、なぜ、加齢とともに基礎代謝量は低下していくのでしょうか。

つまり、加齢に伴う基礎代謝量の低下は、骨格筋量の減少が主な理由としてあげられます。

また、基礎代謝量が体格に大きく依存しているということは、活動時の代謝量も基礎代謝量と同様に考えてよいといえます。

基礎代謝が低下しているのは、筋肉量が減少しているからということですね。

それでは、どのようにして、筋肉量の減少を遅らせ、エネルギー代謝の低下を止めることができるのでしょうか。

ある対象の1日の身体活動レベルが高いか低いかを評価する場合には、総エネルギー消費量を基礎代謝量で除した値(physical activity level: PAL)が用いられています。

すなわち、PALの値が高い人ほど、身体活動量が多い人ということになります。

<中略>

身体活動を活発に行なうことは、エネルギー消費を高く維持させることに加えて、筋肉量の減少を遅らせることにもつながりますので、加齢に伴う総エネルギー消費量の低下を防止することにつながります。

※身体活動=運動することと家事など日常生活で活動すること

pal

出典:Roberts SB, Dallal GE, Energy requirements and aging. Public Health Nutr, 8, 1028-36,2005

日頃から運動などを習慣づけることが、筋肉量の減少を遅らせ、エネルギー代謝の低下を止めることにつながるということですね。

基礎代謝量を維持するためにも、運動を日頃から行いたいものです。







【関連記事】
続きを読む 加齢とエネルギー代謝|なぜ加齢とともに基礎代謝量は低下していくのか?

悪玉コレステロールを下げて、善玉コレステロールを増やす方法(歩く・プランク・大豆レシチン)|#世界一受けたい授業

 > 健康・美容チェック > 動脈硬化 > コレステロール > コレステロール(悪玉コレステロールを下げる・善玉コレステロールを増やす)|世界一受けたい授業

2015年2月28日放送の世界一受けたい授業では「コレステロール」がテーマでした。

生活習慣病の権威/岡部正先生




【目次】

■コレステロールが基準値内でも動脈硬化の恐れ!?

コレステロールの数値が基準値内の範囲であっても、悪玉コレステロール値が善玉コレステロール値の2倍以上あると、コレステロールが血管内にプラークとして残ってしまい、動脈硬化になる恐れがあります。

→ コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

■悪玉コレステロールの数値が高くなり、善玉コレステロールが低くなる原因とは?

  • 運動不足
  • 動物性脂肪の摂り過ぎ
  • 肉の食べ過ぎ

■動脈硬化を防ぐ方法

善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす事が大事

■善玉コレステロールを増やす方法

Golden girl

by Ernst Moeksis(画像:Creative Commons)

● 歩くこと(1日30分ぐらい)

●『プランク』 (体幹を鍛える運動)

stayinshape(1)

by Darrell A.(画像:Creative Commons)

  1. 腕を直角に曲げて寝る(うつ伏せの状態で腕を曲げる)
  2. 腕だけとつま先だけを地面につけ一分間キープする。
    ※頭の先と足を一直線に保つように
    ※1日一回一分

→ 【30日プランクチャレンジ(30 DAYS PLANK CHALLENGE)が話題!】プランクのやり方・効果|従来の腹筋運動は体を痛める!? について詳しくはこちら

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら




■悪玉コレステロールを下げる食品

●大豆レシチン

大豆(Daizu) soybeans

by T.Hagihara(画像:Creative Commons)

大豆に含まれるレシチン・イソフラボンなどが悪玉コレステロールを下げる働きがある。

大豆レシチンを摂るには、『豆腐』を1日半丁食べるとよい。

→ 豆乳の健康効果 について詳しくはこちら

【まとめ】

動脈硬化を防ぐには、悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを高くする必要がある。

1.1日30分ぐらい歩く

2.『プランク』 (体幹を鍛える運動)をする

3.大豆レシチンを摂取する

とよいそうです。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む 悪玉コレステロールを下げて、善玉コレステロールを増やす方法(歩く・プランク・大豆レシチン)|#世界一受けたい授業

29日間で1日8~10時間のハイキングで体はどのように変わったの?|心拍数・血糖値(HbA1c)・コルチゾール・テストステロン・代謝(脂肪の燃焼効率)




■29日間で1日8~10時間のハイキングで体はどのように変わったの?

#hiking

by Adam Bautz(画像:Creative Commons)

This Is What Happens to Your Body on a Thru-Hike

(2016/10/14、Outside)

I ran five miles a couple times a week, went mountain biking about once a week, and periodically lifted weights.Like most Americans , much of my day was spent in front of a computer.I was 35 years old, 5’9″ tall, and 150 pounds, with a BMI of 22.2 and body fat composition of about 13 percent.

極端な例ですが、29日間で1日8~10時間のハイキングを行ない、合計約500マイル(約800キロ)に到達したときに体にどのような変化が起きたのかを調べたという記事を紹介します。

hike vlog | Osmo Action with Hohem iSteady pro 2 [#ASMR]

【Kyle Boelteさんの基本データ】

  • 35歳
  • 男性
  • 身長175cm
  • 体重68kg
  • BMI値22.2
  • 体脂肪率13%
  • 日ごろはコンピューターを使って座って作業をする仕事
  • 週2回8キロほどのジョギング
  • 週1でマウンテンバイクに乗る
  • 定期的にウエイトを上げる

【29日後のデータ】

Post-hike, I weighed 140 pounds, with a BMI of 20.7. My body fat was 5 percent, according to a Tanita digital scale.

  • 体重63.5kg(-4.5kg)
  • BMI値20.7(-1.5)
  • 体脂肪率5%(-8%)

■休息時心拍数

( Though a very low heart rate may have its own health risks. ) After hiking for eight to ten hours a day for a month, my resting heart rate fell considerably, from 48 to 40 beats per minute.

休息時の心拍数はアスリートの平均が40-60のところ、ハイキング前毎分48bpm→ハイキング後毎分40bpmに下がっています。

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■血糖

A result greater than 5.6 percent is an indication of prediabetes; my A1c was 5.9 percent.

2~3か月の平均血糖値を示すHbA1c(ヘモグロビンA1c)の値は、正常範囲が4.8-5.6%のところ、ハイキング前5.9→ハイキング後5.6に下がっています。

坂の傾きが約1.5度上がると、中等度の糖尿病になるリスクが18%低下する|東京医科歯科大学などで紹介した東京医科歯科大学など研究チームが65歳以上の男女8904人の調査によれば、坂の傾きが約1.5度上がると、中等度の糖尿病になるリスクが18%低下するという調査結果が出たそうです。

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■コルチゾール・テストステロン

My cortisol level was at the high end of the normal range before the trip and dropped by 40 percent during the hike—a testament to the stress-reducing benefits of being in nature , even when you’re pushing your body.

ストレスホルモンともいわれるコルチゾールの値は平常が10-23μg/dLのところ、ハイキング前17.8μg/dL→ハイキング後10.8μg/dLと、コルチゾール濃度の正常範囲の最高値に達しました。

このことは、ハイキングにストレスを軽減する効果があることが期待されます。

森に行くだけでストレスホルモンは減少する!?で紹介したフィンランドのタンペレ大学カレビ・コーペラ教授(Prof. Kalevi Korpela)によって行われた実験によれば、森に行ったグループはストレスホルモンが下がり、リラックス効果が高かったことがわかったそうです。

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During the trip, my testosterone level more than doubled, which is a fairly astonishing increase.

男性ホルモンのテストステロンは正常範囲が8.7-25.1pg/mLのところ、ハイキング前4.4pg/mL→9.9pg/mLと2倍以上に上昇しています。

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■代謝

Before the trip, I was burning 66 percent fat and 34 percent carbs during low-intensity exercise or any activity during which I had a heart rate of 112 bpm. At a slow long-run pace, with a heart rate of 145 bpm, I was burning 52 percent fat and 48 percent carbohydrates. My crossover point—the heart rate at which I was burning carbs and fat equally—was 153 bpm, or a moderate-to-slow running pace. 
After the trip, I was, as my test administrator at Real Rehab in Seattle put it, “a fat-burning machine.” At 110 bpm, I was burning 91 percent fat and 9 percent carbohydrates. At 145 bpm, I was burning 70 percent fat and 30 percent carbohydrates. My crossover point had moved to 168 bpm, which I reached at a fairly fast running pace. And even at my maximum heart rate (184 bpm), I was still getting a quarter of my energy from fat.  

ハイキングを行なう前には、心拍数が112bpmの低強度の運動では、脂肪66%、炭水化物34%燃焼させ、心拍数145の運動では、脂肪52%、炭水化物48%燃焼させ、脂肪と炭水化物の燃焼量が同じになるときの心拍数は153bpmでした。

ハイキングを行なった後は、心拍数が110bpmでは脂肪91%、炭水化物9%燃焼させ、心拍数が145bpmでは脂肪70%、炭水化物30%燃焼させ、そして脂肪と炭水化物の燃焼量が同じになるときの心拍数は168bpmでした。

つまり、脂肪の燃焼効率が上がっていることを示しています。




■まとめ


今回の29日間ハイキング生活で改善されたポイントは大きく分けて2つあります。

1.長時間椅子に座る生活から歩く生活に変わっていること

Kyle Boelteさんは、定期的に運動をする生活をしていましたが、日ごろはコンピューターを使って座って作業をする仕事をしています。

座る時間が長いと健康に悪いということが言われていましたが、長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいによれば、座っているときは、体の代謝に必要な仕組みがストップされているそうです。

長時間座ることはどのくらい健康に悪いのか?によれば、長時間座ることの健康への影響は次のようなものが挙げられています。

  • 脂肪を分解する酵素が90%減少
  • インスリン値は下がる
  • 善玉コレステロール減少
  • 血圧は上がる(高血圧
  • 脚の筋肉で支えていた体重は首と背骨にかかり、座ることで脳の血栓ができやすくなる
  • 肥満糖尿病、心循環系の病のリスクも高まり、心臓病のリスクも2倍になる
  • 乳がんにも悪影響を与える

普段からよく歩く人達に歩く量を減らしてもらう実験を行うと、糖分や脂肪の代謝機能が低下し、体脂肪率が増加したそうです。

定期的に運動していれば、「座る」と「立つ」に健康リスクへの差はない!?で紹介したエクセター大スポーツ健康科学部のメルビン・ヒルズドン(Melvyn Hillsdon)さんによれば、「座っていようが立っていようが、同じ姿勢で動かないことは、エネルギー消費が低く、健康に有害である可能性がある」そうです。

つまり、座る姿勢に問題があるということではなく、同じ姿勢で動かないことが健康にとっては良くないということなのです。

長時間座り続けることがなぜ健康に良くないのかということについて、これまでは体を動かす時間が少なくなることでエネルギー消費が減ってしまうためとか、座ることによって代謝に必要な仕組みがストップしてしまうためなどと考えていましたが、【#ガッテン】1時間座り続けると22分寿命が縮む!?耳石が動かないと自律神経や筋肉の働きが衰えてしまう!30分ごとに立ち上がってアンチエイジング!によれば、「耳石があまり動かないこと」が全身の筋肉や自律神経の働きが衰え、筋力の低下、循環機能低下、代謝の異常などが起こしてしまうということがわかりました。

2.毎日長時間運動すること

今回の実験では一日8-10時間ハイキングを行っていますが、短時間であっても、運動をすること=筋肉に刺激を与えることによって、糖尿病や脂肪肝を予防することができるという記事をこれまでも取り上げてきました。

<糖尿病>1日の歩行時間30分未満、糖尿病のリスク2割増|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによれば、1日の歩行時間が30分未満の人は、2時間以上の人と比べて糖尿病になっているリスクが2割高いということがわかったそうです。

<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に|厚労省研究班で紹介した厚生労働省研究班によれば、日頃から熱心に運動している糖尿病患者は、ほとんどしない人に比べて死亡の危険性がほぼ半分に下がるという結果が出たそうです。

週250分の運動で脂肪肝改善 「やせなくても効果あり」|筑波大研究グループで紹介した筑波大の研究グループによれば、、肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質「抗炎症性アディポカイン(adiponectin)」が増えていること、肝臓の貯蔵鉄(ferritin)と過酸化脂質(TBARS)の減少がわかったそうです。

【関連記事】

マイオカイン(血糖値を下げるホルモン)で糖尿病・脂肪肝を予防|たけしのみんなの家庭の医学

ウォーキング+スクワットで、筋肉を動かし、マイオカイン(肝臓の脂肪分解するホルモン)を分泌することで、糖尿病脂肪肝の改善を行う。

血糖値を下げるグルット4活性術で糖尿病対策|たけしのみんなの家庭の医学

小田原雅人教授(東京医科大学)

グルット4(GLUT4)は糖の保管に関わっている。

グルット4は筋肉の中にあるたんぱく質で、筋肉内に血液中の糖を取り込むという作用を持つ。

グルット4を活性化させるには、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要。

有酸素運動や筋トレといった筋肉の収縮を伴う運動をすることによって、インスリンなしで直接グルット4が活性化される。

※筋トレは短時間で効く!また、インスリンを節約することができる。

グルット4が糖を取り込み血糖値が下がる。

AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる|ためしてガッテン(NHK)

宮下政司 次席研究員 (早稲田大学スポーツ科学学術院)が、有酸素運動の効果に関して画期的な研究成果を発表したそうです。

自転車こぎ 3分間の運動を一日に10回をしてもらいます。

翌日、脂肪を多く含んだ食事をとってもらい、血液中の中性脂肪の量を詳しく調べたところ、前日運動しない場合に比べ、中性脂肪値が下がっていることがわかったそうです。

運動後1日たっても筋肉に脂肪がたまりにくくなっていたということです。

脂肪を燃やす有酸素運動は、一般的に長い時間行わなければいけないといわれていますが、3分間細切れに行なった運動でも中性脂肪を低下させる効果が出るということです。

藤井宜晴教授(首都大学東京)

筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれることがわかったそうです。

インスリンと同等くらい強力なのだそうです。

宮地元彦 (国立健康・栄養研究所 運動ガイドラインプロジェクトリーダー)

どんな運動でもどんな運動でも筋肉に刺激が入るので、筋肉に刺激が入れば、好ましい結果が得られる。

毎日これほど長時間の運動をすることは難しいでしょうが、少しでも体を動かす時間を増やすことによって、健康になるということがわかってきていますので、ぜひハイキングをやってみてくださいね。

ちなみに、スマホやPCから離れて4日間自然の中でハイキングを中心とした生活をすると創造性と仕事のパフォーマンスがアップする!?|ユタ大学によれば、米ユタ大学のデイビッド・ストレイヤー教授の研究によれば、コンピューターのつながらない自然の中でハイキングを中心とした生活をすることで創造性と仕事のパフォーマンスがアップすることがわかったそうですよ。







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