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とんねるず・石橋貴明さん、食道がんと咽頭がんの併発を公表 芸能活動休止へ




とんねるずの石橋貴明さん(63)が、自身のYouTubeチャンネルで食道がんであることを公表しました。

2024年秋から体調がよくなく、2025年2月にあまりにも体の調子が悪くて、検査を受けたところ、食道がんが見つかったそうです。

そのため、入院し、手術をして体力が戻るまで芸能活動をお休みすることにしたそうです。

【追記】
石橋貴明がセクハラ報道で声明「会食した覚えはあります」 咽頭がん併発も公表によれば、石橋さんは咽頭がん併発を発表しました。

■有名人と食道がん

■食道がんを予防する方法

●禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取

食道がんの再発リスクを禁酒で抑制できる|食道がんの予防には禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取|京都大学によれば、京都大の武藤学教授らの研究チームが行なった330人の早期食道がん患者の追跡調査によれば、禁酒をすることによって食道がんの再発の割合は半分に抑制されることが分かったそうです。

飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い=研究では日米の研究チームによれば、飲酒で顔が赤くなるアジア系の人々は、食道がんにかかるリスクが高いという研究結果が発表されているということを紹介しましたが、実際に飲酒と食道がんにはどれほどの関連性があるのでしょうか?

飲酒と食道がんの発生率との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

飲酒については、飲まないグループに比べ、1日当たり日本酒にして1合以上から食道がんのリスクが上がり、1合から2合のグループで2.6倍、2合以上のグループで4.6倍高くなっていました。

国立がん研究センターによれば、お酒の飲む量が多くなればなるほど食道がんのリスクが高くなるということが分かっています。

飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなるで紹介した最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

また、日本におけるアルコールによるがんのリスクは、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については「確実」と判定されています。

アルコールのがんのリスクに対する国際的な評価と日本の評価では分かれる点もあるようですが、肝臓、食道、大腸については共通した意見のようです。

がん最新ニュースまとめによれば、大量飲酒は肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんなどのガンのリスクを上げる条件となっています。

【関連記事】

お酒に弱いのに飲酒・喫煙をすると食道がんリスク190倍になる!?で紹介した東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究によれば、顔がすぐに赤くなるお酒に弱い体質の人が飲酒・喫煙をすると、食道がんになるリスクが190倍になる可能性があるそうです。

「お酒を飲むと顔が赤くなる」という体質の人が飲酒・喫煙すると食道がんのリスクが高くなる理由としては、東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究で分かったことを参考にすると、次のような仮説が考えられます。

  • アセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の2つが、食道がんのリスクに関連している。
  • 発がん性が指摘されているアセトアルデヒドは、お酒だけでなく、タバコの煙に含まれている。

つまり、お酒に弱い人(2つの酵素を作る働きが弱い人)が、飲酒・喫煙をすると、アセトアルデヒドが増えることで、食道がんになるリスクが高くなるという仮説が考えられます。

食道がんを予防するためには、禁酒・禁煙が望ましいと考えられるのですが、今回の京都大学の研究ではもう一つ重要なことがわかっています。

食道と頭頸部での扁平上皮がん発生増加原因を検証―食生活と前がん病変、がん発生との関連性―

(2016/8/25、京都大学)

武藤学 医学研究科教授らの研究グループは、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生程度には、飲酒、喫煙、緑黄色野菜の摂取という三点が関連していることを明らかにしました。

京都大学の武藤学 医学研究科教授らの研究によれば、飲酒、喫煙をして、緑黄色野菜を食べないと、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生リスクが上昇することが分かったそうです。

つまり、食道がんの予防には禁酒・禁煙、緑黄色野菜を食べることが効果的であることが分かったということです。

野菜・果物摂取と扁平上皮細胞由来食道がんとの関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

野菜・果物の高摂取グループでは、低摂取グループに比べ食道がんのリスクがほぼ半減していました。野菜・果物の合計摂取量が1日当たり100グラム増加すると、食道がんのリスクが約10%低下していました。

この研究でのポイントは、くだものを多く摂取するグループや野菜を多く摂取するグループよりも、野菜・果物の両方の摂取量が多いと、食道がんのリスクが低下しており、野菜・果物の合計摂取量が1日当たり100グラム増加すると、食道がんのリスクが約10%低下しているということです。

野菜・果物の種類別には、キャベツ・大根・小松菜などが含まれる十字花科の野菜でのみ統計学的に有意な関連がみられました。十字花科の野菜は、実験研究などで発がんを抑制するとされるイソチオシアネートを多く含んでいるという特徴があります。

また、野菜・果物の種類別では、キャベツや大根などのアブラナ科の野菜の摂取がよいそうで、食道がん、野菜と果物で危険半減|アブラナ科のイソチオシアネートで食道がんのリスクが低下|厚労省研究班によれば、アブラナ科の野菜は、がんを抑制するとされる成分『イソチオシアネート』を多く含むため、効果があるのではないかと考えられるそうです。

■アブラナ科の野菜とは?

アブラナ科の野菜には青汁で有名なケール、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、クレソン、大根、白菜、小松菜、水菜、チンゲン菜、菜の花などが含まれます。

→ ケールの効果・効能 について詳しくはこちら

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●葉酸

大腸がん予防には葉酸の多い海苔が効果的|みんなの家庭の医学によれば、葉酸を摂取することですい臓がんと食道がんになるリスクが低下するそうです。

ただ、ビタミンB12、ビタミンB6、葉酸およびメチオニンの食事摂取と食道がんのリスクとの関連について|多目的コホート研究によれば、ビタミンB6と葉酸は、食道がんの罹患リスクと関連はみられなかったそうです。

●ビタミンB12の食事摂取が多い人ほど、食道がんの罹患リスクが高い傾向が見られた

ビタミンB12、ビタミンB6、葉酸およびメチオニンの食事摂取と食道がんのリスクとの関連について|多目的コホート研究によれば、ビタミンB12の食事摂取が多い人ほど、食道がんの罹患リスクが高い傾向が見られたそうです。

ビタミンB12は主に肉や魚から摂取していることから、それらの食品との関連があるように思われましたが、実際には、魚介類や肉と食道がんとの明らかな関連はみられないそうです。

ただ、細胞実験によれば、ビタミンB12による、DNAメチル化の異常が食道扁平上皮がんに関与する可能性があることが指摘されており、ビタミンB12を多く摂取することでDNAの合成やメチル化に影響を及ぼし、発がんにつながった可能性が考えられるそうです。

■まとめ

以前食道がんになったことがある方は食道がんの再発リスクを下げるためにも禁酒が重要です。

また、食道がんの予防には禁酒・禁煙、緑黄色野菜を食べることが効果的だと考えられますので、食道がんを予防したい人は、全部を改善するのは難しいことかもしれませんが、できる限り生活習慣を改善しましょう。







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52歳モデルがヴィーガン食で「死にかけた」慢性の消化器疾患「セリアック病」と診断!ヴィーガン食によりセリアック病を起こすことがあるの?




52歳モデル、ヴィーガン食で「死にかけた」慢性の消化器疾患「セリアック病」と診断(2025年4月1日、よろずーニュース)には気になることが1つあります。

まずはこの記事を要約すると、次の通り。

●モデルのジェニー・マッカーシー(52)さんは、ヴィーガン(肉・魚だけでなく、卵・乳製品・ハチミツなどのあらゆる動物由来の製品を口にしない)を試したら、体調を崩し、最終的にセリアック病と診断された。

●セリアック病では、小麦や大麦などに含まれるたんぱく質グルテンを摂取することにより免疫系が小腸を攻撃し、栄養の吸収を阻害する。ちなみに、「グルテンフリー」とは、グルテンアレルギーやセリアック病の予防・改善のため、小麦・大麦・ライ麦などに含まれる「グルテン」というたんぱく質を避ける食事法です。

●現在は野菜やナッツなど植物性食品を避け肉や魚など動物性の食品のみを食べる食生活に切り替えた

気になるのは、ヴィーガン食で体調不良を起こしたというニュースは多くの場合動物性たんぱく質が不足したことで体調不良を起こしたという文脈で語られることが多いのですが、今回はヴィーガン食によりセリアック病を起こすことがあるのか?という点です。

ただセリアック病はグルテン(小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質)に対する自己免疫反応によって小腸が損傷を受ける慢性の消化器疾患であり、グルテンに対する過敏性がある人がグルテンを摂取することによって症状があられる病気であると考えられます。

そう考えると、ヴィーガン食が原因でセリアック病になったというよりも、このモデルさんは今まで気づかなかったけれども実はセリアック病でヴィーガン食に含まれるグルテンによってセリアック病が悪化した、もしくは顕在化したのではないでしょうか?

■ヴィーガン食について

ヴィーガン食について下記の論文をもとにまとめます。

Craig WJ. Health effects of vegan diets. Am J Clin Nutr. 2009 May;89(5):1627S-1633S. doi: 10.3945/ajcn.2009.26736N. Epub 2009 Mar 11. PMID: 19279075.

ビーガン食とは、肉、魚、卵、乳製品など動物性のものを一切食べない食事のこと。最近、特に若い人や女性の間で人気が出てきています。

●ビーガン食の良いところ

ビーガン食には、野菜や果物、全粒穀物、豆類などがたっぷり含まれていて、食物繊維やビタミンC・E、葉酸、マグネシウムなどが豊富。逆に、飽和脂肪(体に悪い脂肪)やコレステロールは少ないです。

これが健康にいい理由で、具体的には:

痩せやすい:ビーガンの人は平均的にBMI(体重÷身長²)が低く、太りにくい。

心臓病のリスクが下がる:血圧やコレステロールが低くなり、心臓病になりにくい。特に果物や野菜をたくさん食べるから。

がんの予防になるかも:大腸がんや前立腺がんのリスクが下がる可能性がある。トマトや豆類、野菜に含まれる成分ががんを防ぐ手助けをする。

糖尿病や肥満にも効果的:植物性の食事はカロリーが低く、血糖コントロールにも良い影響がある。

研究では、ビーガンの人はなんでも食べる人に比べて、果物や野菜をたくさん食べていることがわかっています。

これが心臓や血管を守ったり、がんを減らす理由の一つのようです。

●気をつけないといけないところ

ビーガン食は動物性のものを一切食べないから、足りなくなりやすい栄養素があります。

ビタミンB-12:これがないと貧血や神経のトラブルが起こる。植物にはほとんど入っていないので、サプリや強化食品(ビタミンB-12を足したシリアルや豆乳)が必須。

ビタミンD:日光で作れるけど、冬や日焼け止めを使う人は不足しがち。骨が弱くなるリスクもあるから、強化食品やサプリが必要。

カルシウム:乳製品を食べないから、骨の健康が心配。葉野菜やカルシウム入りの豆乳で補う必要あり。

オメガ3脂肪酸:魚に多いけど、ビーガンはアマニ油やクルミで代用。効率が悪いので、DHA(オメガ3の一種)が入ったサプリも考えたい。

鉄や亜鉛:植物にもあるけど吸収が悪い。ビタミンCと一緒に食べると鉄は吸収しやすくなるけど、量が少ないと貧血のリスクも。

●骨はどうなるの?

ビーガンはカルシウムやビタミンDが少ないと、骨が弱くなる可能性があります。

でも、果物や野菜、大豆をしっかり食べれば、骨を守る成分も摂れるので、バランスが大事。

研究では、カルシウムを1日525mg以上取れば、骨折リスクは普通の人と変わらないようです。

■ヴィーガン食とセリアック病の関係について考えてみる

ヴィーガン食と聞くと、野菜や果物のイメージがありますが、実際は小麦を使ったパン、パスタ、シリアルなどが含まれています。

セリアック病は、小麦や大麦に含まれるグルテンに体が過剰に反応して、小腸がダメージを受ける病気。

先ほどの論文にもヴィーガン食には、野菜や果物、全粒穀物、豆類などがたっぷり含まれていると書かれていて、セリアック病の人が全粒穀物(小麦や大豆を含む)を食べると、小腸が炎症を起こして、栄養が吸収できなくなると考えられます。

そして、もう一つ。

実はセリアック病にもかかわらずヴィーガン食を始めると、先ほどの論文にもあるように、そもそもヴィーガン食には「ビタミンB-12やカルシウムが不足しやすい」という特徴があり、セリアック病だと栄養吸収が悪くなるので、鉄分やカルシウム、ビタミンDなどの栄養不足が加速する可能性があると考えられます。

ただここで大事なのはヴィーガン食が悪いわけではないということ。

実はセリアック病だった人で悪化した人、もしくはセリアック病が顕在化した人がグルテンを多く含む食事をしてしまい、体調不良になってしまった可能性が高いということです。

先ほどの論文にも「ヴィーガン食は健康にいいけど栄養不足に注意」とあるように、きちんと知識を身につけて、栄養バランスに気を付けることが大事なんですね。







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花粉症のフジ小室瑛莉子アナ、一日分をお風呂場で思い切り鼻をかむ習慣から起きたある事件とは?




フジ小室瑛莉子アナ お風呂場“血まみれ”事件を告白「最近、家で…奥の方がかゆくなるのでグリグリ」(2025年3月27日、スポニチアネックス)によれば、フジ小室瑛莉子アナは花粉症で鼻水が出てしまうものの、ティッシュで鼻をかもうとすると肌が荒れちゃうので、その日一日分をお風呂場で思い切りかむことを習慣にしているそうです。

正しい鼻のかみ方5つのポイント|子供の副鼻腔炎や中耳炎に気をつけよう!によれば、正しい鼻のかみ方5つのポイントをご紹介します。

1.片方ずつかむ

2.鼻水を押し出すために、口から息を吸う

3.ゆっくり、すこしずつかむ

4.強くかみすぎない

5.鼻の周りを傷つけないようにする

小室アナは鼻を強くかんでしまって鼻の中の粘膜が傷つき鼻血が出てしまったのではないでしょうか?

鼻をかみすぎると肌が荒れてしまうので避けるというのはいいことかもしれませんが、強くかみすぎると鼻の中を傷つけてしまうので、気を付けてほしいですね。

ちなみに、小室アナが谷原さんに「花粉症大丈夫ですか?」と聞いたところ、谷原さんは花粉症を認めず、ダストアレルギーなのでくしゃみが出ると止まらないだけで答え、一度花粉症と認めると5倍症状がひどくなるという情報を参考に花粉症ではないと否定しました。

認めてしまうと負けのような気がしてしまう気持ちわかりますよね。

だけどキチンと花粉症対策をした方が症状は軽くなるような気もしますがどうでしょうか?

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花粉症のある人の特徴と花粉症症状の強さと関連する特徴とは?




花粉症のある人の特徴と花粉症症状の強さと関連する特徴を解明―スマートフォンアプリ「アレルサーチ®」を用いた医療ビッグデータ解析―(令和4年3月31日、日本医療研究開発機構)によれば、花粉症のある人の特徴と花粉症症状の強さと関連する特徴が明らかになっています。

【花粉症のある人の特徴】

【花粉症症状の強さと関連する特徴】

  • 若年齢
  • 女性
  • 呼吸器疾患
  • ドライアイ
  • トマトアレルギー
  • 花粉症シーズン中のコンタクトレンズ装用の中断
  • 喫煙習慣
  • ペット飼育

【参考リンク】

花粉症環境保健マニュアル2022によれば、花粉症患者が増加している要因、飛散する花粉数の増加、食生活の変化、腸内細菌の変化や感染症の減少が挙げられており、また花粉症の症状を悪化させる可能性があるものとして空気中の汚染物質や喫煙、ストレスの影響、都市部における空気の乾燥が考えられています。

また、花粉症の症状と関連性の強いものの一つとして喫煙を指摘する報告がある他、春先の黄砂が花粉症の症状を悪化させる可能性が指摘さ
れています。

そして、シラカンバ花粉症を発症した人の中でリンゴやモモなどを食べると口の中がかゆくなる口腔アレルギーを併発するケースが多く、スギ花粉症でもトマト、ブタクサ花粉症ではスイカなどで同じ症状を起こす人もいます。

花粉症のある人の特徴と花粉症症状の強さと関連する特徴で挙げられている内容と花粉症環境保健マニュアルで挙げられている花粉症患者が増回している要因と花粉症の症状を悪化させる要因には関連しているものが多いようです。

反対に考えれば、アトピー性皮膚炎の人、ドライアイの人(空気の乾燥に弱い)、腸内環境が悪い人、睡眠時間が短い人、呼吸器疾患を持っている人、トマトアレルギーの人、喫煙習慣がある人、ペットを飼っている人、若い女性は花粉症になりやすいまたは花粉症の症状が悪化しやすいので一つ一つ対策をしていくことが重要なのではないでしょうか?

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【追記】

今回気になったのは花粉症のある人の特徴に排便回数の多さがあることです。

例えば、これが過敏性腸症候群であったり、腸内環境の悪化であれば、関連する論文があったりするのですが、排便回数の多さと花粉症を直接リンクするような研究はなされていなかったので、何かヒントがあるのではないかとおもいます。

明治薬科大学によれば、最近の研究によって、花粉症などのアレルギー疾患と腸内環境との関連性が分かってきていて、腸内環境を整えることで、花粉症が改善したという研究報告があります。

【参考リンク】

■直接関係しているわけではないが関連しそうな論文を集めました

1. 腸内細菌叢と花粉症の関連を扱った論文

Watanabe, S.; Fukushima, T.; Matsuo, Y.; Morimoto, T.; Deguchi, T.; Fukumuro, K.; Sawai, Y. The Baseline Gut Microbiota Enterotype Directs Lifestyle-Induced Amelioration of Pollen Allergy Severity: A Self Controlled Case-Series Study. Appl. Microbiol. 2022, 2, 905-920. https://doi.org/10.3390/applmicrobiol2040069

概要: この研究では、腸内細菌叢のエンテロタイプ(菌構成のパターン)が花粉症の重症度に影響を与え、生活習慣の介入がその症状を改善することを示しました。排便回数そのものへの言及はありませんが、腸内環境の変化が免疫反応に影響を与えるメカニズムが示唆されており、排便頻度が腸内細菌の代謝や排出に関連する可能性を間接的に支持します。

関連メカニズム: 腸内細菌叢の多様性や特定の菌株が免疫調整に寄与し、アレルギー症状を緩和する可能性。

Xiao JZ, Kondo S, Yanagisawa N, Takahashi N, Odamaki T, Iwabuchi N, Iwatsuki K, Kokubo S, Togashi H, Enomoto K, Enomoto T. Effect of probiotic Bifidobacterium longum BB536 [corrected] in relieving clinical symptoms and modulating plasma cytokine levels of Japanese cedar pollinosis during the pollen season. A randomized double-blind, placebo-controlled trial. J Investig Allergol Clin Immunol. 2006;16(2):86-93. Erratum in: J Investig Allergol Clin Immunol. 2006;16(4):273. PMID: 16689181.

概要: ビフィズス菌BB536の摂取がスギ花粉症の症状を軽減し、血中のサイトカイン濃度を調整することを実証したランダム化二重盲検試験。腸内環境の改善が免疫系のバランスを整えることが示されており、排便回数の多さが腸内細菌の活性や代謝産物の排出に関与する可能性を推測する根拠となり得ます。

関連メカニズム: 善玉菌の増加が短鎖脂肪酸(酪酸など)の産生を促し、免疫系の過剰反応を抑制。

2. 腸内環境と免疫系の関連を扱った論文

Lynch SV. Gut Microbiota and Allergic Disease. New Insights. Ann Am Thorac Soc. 2016 Mar;13 Suppl 1(Suppl 1):S51-4. doi: 10.1513/AnnalsATS.201507-451MG. PMID: 27027953; PMCID: PMC5015732.

概要: 腸内細菌叢がアレルギー疾患の発症にどのように関与するかについてレビューした論文。アレルギー患者では腸内細菌の多様性が低下していることが多く、これが免疫系のTh2優位な状態(アレルギーを引き起こす状態)を助長するとされています。排便回数の多さが腸内細菌叢のターンオーバーや代謝活動の指標である場合、これがアレルギー症状に影響を与える可能性が考えられます。

関連メカニズム: 腸内細菌の乱れ(ディスバイオシス)が免疫調整機能を弱め、花粉症の症状を増悪させる。

Sasaki M, Suaini NHA, Afghani J, Heye KN, O’Mahony L, Venter C, Lauener R, Frei R, Roduit C. Systematic review of the association between short-chain fatty acids and allergic diseases. Allergy. 2024 Jul;79(7):1789-1811. doi: 10.1111/all.16065. Epub 2024 Feb 23. PMID: 38391245.

概要: 腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸(SCFAs、特に酪酸)がアレルギー性気道疾患の症状を緩和するメカニズムを解説。SCFAsは制御性T細胞(Treg)を活性化し、過剰な免疫反応を抑えることが知られています。排便回数の多さがSCFAsの産生や排出に関連する場合、花粉症とのリンクが推測されます。

関連メカニズム: 腸内細菌由来の代謝産物が全身の炎症やアレルギー反応を調節。

3. 排便回数と腸内環境の関連性

Ma W, Li Y, Heianza Y, Staller KD, Chan AT, Rimm EB, Rexrode KM, Qi L. Associations of Bowel Movement Frequency with Risk of Cardiovascular Disease and Mortality among US Women. Sci Rep. 2016 Sep 6;6:33005. doi: 10.1038/srep33005. PMID: 27596972; PMCID: PMC5011651.

概要: 異常な排便は、脂質異常症、高血圧、糖尿病、胆汁酸および腸内細菌叢の代謝変化など、さまざまな心血管リスク要因に関連しています。便頻度の増加が早期死亡の潜在的なリスク要因であることを示唆している。

つまり、花粉症のある人の特徴に排便回数の多いというものがあるのですが、検索する限り、直接結びつけた論文は見つからないため、排便頻度が花粉症の研究において主要な変数として扱われていないと思われます。

なぜこれまで指標の一つになっていないのかはわかりませんが、今後、腸内環境が花粉症の症状に影響を与えるという視点から、排便頻度がその一要素として注目される日が来るかもしれませんね。

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花粉症の狩野英孝さん、「かのサンド」のお散歩ロケでくしゃみ止まらず。伊達みきおさんも「みんな涙流しながら、鼻水垂らしながら…」とコメント




花粉症の狩野英孝 お散歩ロケでくしゃみ止まらず「申し訳ないです…大事な話してるのに」(2025年3月30日、スポニチアネックス)によれば、花粉症の狩野英孝さんはサンドウィッチマンと一緒に「かのサンド」のロケに行った際にくしゃみが止まらないといった花粉症の症状に悩まされているそうです。

伊達みきおさんも「みんな涙流しながら、鼻水垂らしながら…」とコメントし、いろんな方が花粉症に悩んでいるのがわかります。

アレルギー血液検査のIgE値の平均値とは?|#仰天ニュースによれば、アレルギー体質の度合を数値で表す「lg-E数値」の平均値は170IU/mLで、この数字が高ければ高いほどアレルギー体質といえるのですが、番組で行った検査によれば、狩野さんの数値は、11144IU/mLだったそうで、他の出演者から比べても桁外れの数字だったそうです。

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