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■大学生の53.1%の読書時間0分|読書時間にスマホ時間の影響は強くない|全国大学生活協同組合連合会
大学生5割超、読書時間0分=高校までに習慣なく―大学生協連
(2018/2/27、時事通信)
1日の読書時間を「0分」と答えたのは、全体で前年より4.0ポイント増加し、5年間で18.6ポイント上昇。
全国大学生活協同組合連合会の2017年の調査結果によれば、1日の読書時間を「0分」と回答したのは、全国の大学生のうち53.1%だったそうです。
「女子高生、スマホ1日7時間」によってもたらされる4つの影響とは?(2015/2/9)では、読書の時間が
コミュニケーションツールやアプリ(ゲームアプリ)などがその代替する時間となっていると書きましたが、今回の調査結果によれば、読書時間にスマホ時間の影響は強くないと考えられるそうです。
ただ、スマホによる直接効果はないものの、間接的な効果がある可能性はあるそうです。
【参考リンク】
もう一つ気になるとすれば、アルバイト時間です。
奨学金による貧困問題|大学生の仕送りは減少傾向、アルバイトの就労率・収入金額の増加、返済に対する不安もで取り上げた第52回学生生活実態調査の概要報告(2017/2/23、全国大学生活協同組合連合会)によれば、仕送り10万円以上をもらっている学生は減少傾向にあり、アルバイトの就労率・収入金額ともに増加傾向にあり、アルバイトを増やすことで暮らし向きを良くしようとしているのがわかります。
また、将来奨学金を返済することに対して不安を感じている人が多く、アルバイトの就労時間が長いこともわかります。
今後は、スマホの間接的効果とアルバイト時間の影響はないのかが気になるところです。
■読書の効果
本を読むことで、脳はまるで実体験しているかのように活動する!?によれば、本を読んだ直後から脳スキャニングをした結果、言語や論理的思考をつかさどる領域である「左脳」と感覚と運動に関連する脳の「中心溝」という脳の2カ所で神経細胞のつながりが活性化していることが分かっているそうです。
この研究のポイントは、「中心溝」が活性化されていること。
この部分は「grounded cognition(身体化された認知)」と呼ばれる働きをします。例えば、誰かが「走る」ことについて想起すると、考えた人の脳の中では、実際に走るときの神経回路が活性化するという具合です。
つまり、本を読むことで、脳はまるで実体験しているかのように活動しているということです。
本を読むことを通じて感動したり、恐怖を感じたり、驚いたりするというのは、まるで自分がその場にいるかのように感じているからだったのです。
子どもの頃から読書の習慣を持つということは実体験を増やすことにもつながりそうですね。
■まとめ
「機能的非識字者」が増えている!?|文字は書けても、社会構造が把握できない人たちで紹介されているOECD(経済協力開発機構)のPIAAC(国際成人力調査)の結果によれば、現在、読み書きはできるけれど、ニュース記事の内容を理解できない、文章の要点を掴んだり感動することができない、図表が読み取れない、などといった「機能的非識字」が存在するそうです。
つまり、「機能的非識字」の人というのは、社会構造を解釈し、把握することができないということです。
この記事で興味深いと思ったのがこの部分です。
したがって、機能的非識字者は、自身の直接的経験と比較することによってのみ、世界を解釈する
自分が直接関わりあることだけで世界を解釈しているということですよね。
文字の読み書きができて、SNSで近況の投稿はできても、世界は自分の腕を伸ばした範囲しかないということなのでしょう。
自分が生きている世界を広げる方法のひとつとしては、「読書」が挙げられます。
つながっていても孤独?|つながりすぎることで失ったものとは何か?で紹介した「マリアビートル」(著:伊坂幸太郎)では、読書が生きる上でどのように役立つかが書かれています。
「本を読み、内容を噛み砕く事で、語彙が増え、知識が増え、いっそう読解力が増した。本を読む事は、人の感情や抽象的な概念を言語化する力に繋がり、複雑な、客観的な思考を可能にした。」
本を読むことを通じて、他人の感情を慮ることや自分にはこんな感情があるんだということに気づき、そして、様々なことを脳の中で疑似体験をすることができます。
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