2011年10月19日放送のためしてガッテン(NHK)では、「夢に見た!たるみ解消 美ボディ実現の科学技」がテーマでした。
解説:宮地元彦さん(国立健康栄養研究所)
【目次】
■たるみ物質「EMCL」
by Caitlin Regan(画像:Creative Commons)
- BMIの数値が20-22の標準体型の人であっても、「たれ尻」・「お腹にうきわ」・「背中に三段腹」ということがある。
- 体重は変わってないのに、乗っているお肉の量が違う。
- 20代と40代のおしりのMRIをみてみると、皮下脂肪の厚みは変わっていないのですが、大殿筋に変化が起きていました。これは、筋肉の質の変化なのだそうです。
- この変化を引き起こすのが、EMCL(例えて言えば、さし)です。
- EMCLとは、正式に言うと、筋細胞外脂肪。
■EMCLが増えると、なぜたるむのか?
筋肉は常にバネのように収縮しており、皮下脂肪や皮ふをつり上げています。
しかし、EMCLが筋肉の隙間に入り込むと、EMCLは筋繊維の収縮を妨げてしまいます。
その結果、たるんでしまうそうです。
■なぜ筋肉が霜降りになるのか?
筋肉は常に新しい細胞と入れ替わっています。
新しい筋肉の元になる細胞が、筋衛星細胞(筋サテライト細胞)。
筋衛星細胞が大きくなるには、筋肉の収縮が必要です。
筋肉が収縮すると、成長因子が出て、筋肉が育ててくれます。
しかし、筋肉を使わない(筋肉が収縮しない)と、筋衛星細胞が脂肪細胞EMCLに変化してしまいます。
また、無理なダイエット(食事制限)によって、筋肉の材料となるたんぱく質が不足することも原因となります。
さらに、たんぱく質が不足すると、成長因子(成長因子もたんぱく質でできている)が減少し、筋肉が霜降り化してしまうそうです。
●日本人女性の変化(最近10年間)
痩せ型の割合はおよそ3%増加しているのですが、一日の平均歩数は800歩減少しているそうです。
本来であれば、歩いている歩数が減っているのであれば、太らなければいけないのに、やせているということは、日本人の女性は運動もしないし、食べ物も充分に食べていないので、たんぱく質が不足し、体のたるみを生んでいると考えるようです。
筋肉量の減少と霜降り化は、糖尿病・脳卒中・心筋梗塞の危険因子にもなり、転倒・骨折から寝たきりにもつながると考えられます。
■簡単たるみ対策!
体型を維持した人の特徴は、歩幅が広いこと。
お尻と腹回りを刺激するには、歩幅7cmアップの大股歩きがおすすめ。
スロトレ (スロースクワット・スロー腹筋・スロー腕立て伏せ)もおすすめ。
⇒ スロトレ について詳しくはこちら。
●スロー筋トレのポイント
ゆっくりした動作で力を出し続けることが大事。
●スロースクワット
- 足を肩幅に開いて立つ。
- 3秒ほどかけて、おしりをゆっくり下ろしていく。そしてもとに戻すときも3秒ほどかけて。
※膝は伸ばしきらない。
※膝が前に出ないようにする。
※膝に痛みが出ない範囲で行う。筋力が付けばヒザ痛解消効果も。
●スロー腹筋
- 仰向けになって、おしりとかかとを近づける姿勢にします。
- おへそを上げるように、体がまっすぐになるまでおしりを上げる。
- そして、ゆっくり下ろし、床に付く前にまたおしりをあげるようにする。
●スロー腕立て伏せ
- 四つん這いの姿勢(手と膝を付ける)から腕立て伏せを行う。
鼻が床に着く直前まで下ろすようにする。
※肘は伸ばし切らないようにする。
※スロトレをする時には、動いているときに息を吐く、動きを止めたときに息を吸うようにします。
●3週間たるみ解消メニュー
- 大股歩き 一日6000歩
通勤や買物など日常の歩き方を大股にするだけ。
一般的に6000歩から7000歩歩いているそうです。 - スロー筋トレ3種 朝晩10回ずつ
負荷が小さいので毎日やっても良い。
きつい方は週2回からでも。
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