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不眠|なぜ冷えによって眠れなくなるのか?原因・対策|冷え性の症状

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冷え性の症状として、「不眠」がありますが、なぜ冷えによって眠れなくなるのでしょうか。




【目次】

■なぜ冷えによって眠れなくなるのか?

Day 115: Nap

by Quinn Dombrowski(画像:Creative Commons)

不眠の原因は大きく分けて2つあると考えられます。

1つは、その他の症状によって寝付けないこと、もう一つは、自律神経の乱れです。

●その他の症状によって寝付けないこと

冷え性の症状には、手足の冷え頭痛めまいなどがあります。

こうした症状によって、寝つきが悪くなったり、眠っても夜中に目が覚めてしまうといったことが起きてしまうと考えられます。

【補足】

冷え症不眠の原因であるお尻のコリをほぐす方法&つま先から血行促進!足指ポンプストレッチ|なぜ足が冷えている人は寝つきが悪いのか?|#その原因Xにあり

人は夜になると、身体を休ませるために、脳や内臓の温度を下げて回復を図るそうです。

その際に、手足の末端の血管から内部の熱を放出することで、脳などの温度が下がり眠りにつきやすくなるのですが、手足が冷えている人は、手足の血管から熱が放出されないため、脳の温度が下がらず眠ることができなくなってしまうそうです。

伊藤剛先生(北里大学東洋医学総合研究所)によれば、「冷え性不眠の原因の多くは『お尻のコリ』にある」そうです。

お尻には「梨状筋(りじょうきん)」という筋肉があり、梨状筋には足を外側に開いたり、姿勢を保つ働きがあるのですが、パソコンに向かっての長時間の作業やソファでテレビを見るなど長時間同じ姿勢で座ることによって、梨状筋が凝り固まると、足が冷えてしまうそうです。

なぜ梨状筋が凝ってしまうと足が冷えてしまうのでしょうか。

骨盤のそばには「坐骨神経」という神経が通っています。

坐骨神経の中には、下半身の血管の太さをコントロールする交感神経が通っていて、交感神経は動脈に絡みつくようにしており、梨状筋はその神経の上に覆いかぶさっているイメージです。

梨状筋が柔らかいと坐骨神経と触れ合っても問題ないのですが、同じ姿勢を長時間続けると、筋肉が緊張状態が続くことで、梨状筋が凝って固くなります。

梨状筋が凝って固くなることによって、交感神経が刺激され、血管に絡みついた交感神経が血管を締め付け、その結果血液の流れが悪くなり(下半身の血流が悪くなり)、足先に熱を送ることができず、体内の熱を放出することができずに、眠れなくなってしまうと考えられるそうです。

●自律神経の乱れ

モナリザ症候群によれば、自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、「昼の神経」とも呼ばれる「交感神経」はよく動く昼間に活発になり、またリラックスを促す「副交感神経」は夜に活発になります。

通常は、昼間に交感神経が活発になり、夜に副交感神経が活発になっていますが、昼過ぎまでだらだらと寝たり、あまり活動的に行動しないと、「交感神経」の働きが鈍ってしまいます。

冷えや低体温は血行不良が原因となって起こりますが、血行不良によってエストロゲン(女性ホルモン)が運べなくなることによって、脳の視床下部が混乱し、自律神経が乱れてしまい、不眠(眠れない)という症状を起こしていると考えられます。

自律神経が弱っていると脂肪を燃やせない体になる!?によれば、運動している最中は交感神経が活性化され、運動後はその反動で副交感神経が活性化されるそうです。

更年期を乗り切る方法として、適度な運動やリラックス方法を試してみることをおススメしていますが、それは、自律神経を整えるためです。

「眠れない」という人は、更年期かもしれませんので、一度病院で診ていただくことをおすすめします。

→ 睡眠不足・質の良い睡眠をとる方法 についてくわしくはこちら

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら




■冷え性解消方法

冷たい食べ物や甘い食べ物をあまり食べないようにする

糖分には体を冷やす作用があり、冷え性の原因となるので、できるだけ食べないようにする。

温かい飲み物を飲んで冷え性改善!

旬の野菜や果物を摂取して冷え性改善!

食べない系ダイエットは避ける

食事をすると、体内に吸収・分解される際に、熱が発生します。食事誘発性熱産生といいます。

たんぱく質は熱に変わりやすいので、たんぱく質の摂取を忘れない

基礎代謝をアップして痩せやすい身体を作る4つの方法によれば、筋肉をつけるためには、運動することだけではなく、筋肉を作る材料となるたんぱく質を摂取することが大事です。

冷え性の人が増えている理由の一つには、デスクワークが増えたり、運動する機会が減るなどして、筋肉量が減少していることが挙げられます。

たんぱく質を摂取し、運動する機会を増やして、熱のもととなる筋肉を付けたいですね。

ココア

ココアには体の冷え対策に有用な「体温保持効果」があることがわかったそうです。

ココアに含まれる『ポリフェノール』や『テオブロミン』は血管拡張作用があることが報告されており、特に手足の先の血液循環を改善することで、ゆっくりと長く冷えを抑制できると考えられます。

【参考記事】
ココアには体の冷え対策に有用な「体温保持効果」がある!?

乾燥しょうが

乾燥しょうがは、ジンゲロールとショウガオールの2つの働きによって、全身を温めてくれるそうです。

【参考記事】

乾燥しょうがで体を温める!

体温を上げる(冷え性を改善する)方法には、食生活の改善以外にもさまざまな方法がありますので、ぜひこちらもご覧ください。

運動で冷え性改善!

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、冷え性の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また筋肉を使うことで体温が上がります。

冷え性でない人は運動(ウォーキング・ラジオ体操・筋力アップ)で冷え性対策をしているによれば、長年冷え性の人は、厚着をしたり、電気毛布や湯たんぽ、暖房器具を利用する人が多いのに対して、冷え症でない人は、からだを動かすことを大事にしているようです。

  • ウォーキングやラジオ体操など体を動かすことを意識している
  • 筋力を上げてから冷えが気にならなくなった
  • 体を温める食べ物を多くとるように心がけている

また、運動することで交感神経の働きが上手になってくるそうです。

冷え性を根本的に対策するには運動する機会を増やすほうがいいかもしれませんね。

ウォーキングやスクワット・スロトレなどがオススメ。

お風呂にゆっくり浸かる

お湯に浸かると、身体が温まり、血液の循環がよくなり、疲れもとれ、健康にもダイエットにも効果的。

また、ストレスがかかりやすい現代人の生活の中ではリラックスする方法としてもお風呂の時間を大事にしたいものです。

お風呂にゆっくりつかることで体が温まるだけではなく、リラックスすることで自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが整うことが期待されます。

さらには、冷え性・低体温になると、血流が悪くなり、肌に栄養がいきわたらず、老廃物の代謝が低下してしまうため、肌の不調が出てくるので、美容のためにも、お風呂にゆっくりつかるのはよいのではないでしょうか。

●オススメ入浴法:ストレッチ入浴法

40度~42度のちょっと熱いと感じる程度のお湯を用意し、入浴時間は10分間。

最初の5分は寝るようにして首までしっかり浸かり、残りの5分は起き上がり座った姿勢で胸元を出してリラックス。

※入浴前は足元からかけ湯を行うこと。

1.お湯は40~42℃で2分間首まで浸かる。

2.2分経ったら上半身のストレッチ

両肘を後ろに突っ張り胸をはる

左右の肩甲骨をくっつけるように背筋を伸ばし5つ数える(2回)

(思いっきり力を入れて背筋を伸ばすのがポイント)

3.下半身のストレッチ

入浴から5分後起き上がり胸元まで体を出す

坐禅のように脚を組む

足の指先を手で握り引き寄せるように足指を伸ばす

5つ数えたら手を離し足を伸ばす。(2~3回)

(足を伸ばすことで血液がしっかり流れる)

4.10分たつまでゆっくり浸かる

【参考記事】

冷え症・ストレッチ入浴法|みんなの家庭の医学 12月7日

お酒の飲みすぎに気をつける

タバコを控える

タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くするともに基礎代謝も低下させてしまうためです。

寒さにあたる

寒さにあたることで、交感神経の活動が高まり、血管収縮のトレーニングになる。

冷え性のツボ

足の冷え解消のツボ:築賓(ちくひん)

足の冷えと腰痛解消のツボ:胞肓(ほうこう)

下腹の冷え解消・更年期障害・月経不順のツボ:三陰交(さんいんこう)

足の冷え改善のツボ:八風(はちふう)

下半身の血流改善のツボ:臀中(でんちゅう)

マッサージ

冷えと肌荒れに共通するのが、血行不良。
冷えは血行不良が原因の一つであり、血行が悪いと新陳代謝が落ちるため、肌荒れが起きやすくなるそうです。

また、ユースキン製薬が男女約800人に調査したところ、かかと荒れがある人のうち約8割が「冷えの自覚がある」と答えています。

冷えと肌荒れ防止のために、マッサージクリームを使ってマッサージをすると、冷え対策・肌荒れ対策になり一石二鳥ですよね。

特に、ふくらはぎのマッサージを入念にやるとよいそうです。

ふくらはぎは血液を送るポンプの役割を果たしていて、ふくらはぎをマッサージをするとその機能を補うことが出来ます。

【参考記事】

 ヘスペリジン

グリコ健康科学研究所によれば、冷えを感じる女性が「ヘスペリジン」に糖を結合させた「糖転移ヘスペリジン」を摂取すると冷水で冷やした手の皮膚表面温度の回復を早めることが分かったそうです。

また、あらかじめ糖転移ヘスペリジンを摂取しておくと、冷房が効き過ぎていても、手足の冷えが抑えられるそうです。

【関連記事】

 酒粕

月桂冠株式会社は、冷え性の症状がある男女8名に、アルコールを除いた酒粕の粉末を10g食べて、40分後に手を冷却することによって負荷をかける実験を行ったところ、酒粕を食べた人は手の表面温度に上昇傾向がみられたそうです。

【関連記事】

⇒ 冷え性解消方法(食べ物・食事・運動) について詳しくはこちら

→ 冷え性改善方法|冷え症の症状・原因・末端冷え性(手足の冷え) について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む 不眠|なぜ冷えによって眠れなくなるのか?原因・対策|冷え性の症状

糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?|大阪市立大

> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病の治療 > 糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?




【目次】

■糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?

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by Josh Angehr(画像:Creative Commons)

睡眠で糖尿病改善? =血管障害と関連―大阪市立大

(2015/4/14、時事通信)

糖尿病患者の睡眠の質と、血糖値や動脈硬化などの血管障害には密接な関連があると、大阪市立大の稲葉雅章教授らのグループが発表した。

大阪市立大の稲葉雅章教授らのグループの研究によれば、糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害(血糖値動脈硬化)を予防できる可能性があるそうです。

■糖尿病患者の睡眠の質と血管障害にはどのような関係があるの?

糖尿病患者の睡眠の質と血管障害にはどのような関連があるのでしょうか?

睡眠障害が糖尿病の血糖改善や血管障害防止に有効な治療ターゲットであることを解明

(2015/4/14、大阪市立大学)

医学研究科 代謝内分泌病態内科学の稲葉雅章(いなばまさあき)教授らのグループは、糖尿病の血糖コントロール悪化で睡眠の質の劣化を伴う睡眠障害が引き起こされること、また睡眠障害が早朝高血圧を起こすことで糖尿病の心血管障害の原因となることを明らかにしました。

糖尿病の血糖コントロール指標であるHbA1cの数値が上昇する、つまり悪化すると、深睡眠指標であるレム睡眠潜時の短縮をもたらすことを示唆する結果が出たことから、睡眠の質の劣化を伴う睡眠障害が引き起こされることがわかりました。

睡眠障害と血管障害にはどのような関連が考えられるのでしょうか?

 糖尿病での睡眠障害が動脈硬化進展に関連していることは明らかとなったが、その機序についても我々は一つの機序を示すことができている。

それは、睡眠障害が夜間高血圧・早朝高血圧を引き起こすことによる。

とくに早朝高血圧は種々の血圧指標のなかで最も強力に心血管エベントを抑制する因子であることが示されている。

50名の2型糖尿病患者において、血糖コントロール指標であるHbA1cと空腹時血糖は早朝の血圧上昇と有意に正に相関し、またインスリン抵抗性指標も早朝血圧上昇と有意な正関連を示しています。

多変量解析でも、HbA1cとインスリン抵抗性指標であるHOMA-Rと血清中性脂肪値は正の有意な関連を示しました。

さらにこれら患者で早朝血圧上昇は、多変量解析で血管内皮依存性の血管拡張反応低下と有意な負の関連を示したことから、2型糖尿病患者では、血糖コントロール悪化→早朝血圧上昇→血管障害が起こっていると考えられます。

この以前の研究に加え、本研究で血糖コントロール指標悪化が睡眠の質劣化と関連すること、および以前の研究により睡眠障害の治療が夜間高血圧・早朝高血圧低下につながることが示されていることを包括的に考えると、2型糖尿病患者での睡眠障害の積極的な介入が、血糖コントロール改善や動脈硬化進展の防止に向けた重要な治療ターゲットであることが浮かび上がってきました。

血糖コントロール指標であるHbA1cが上昇すると、早朝の血圧上昇を起こし、血管障害を起こしていると考えられます。




■まとめ

今回の記事のポイントはこちら。

研究グループは、日本人の糖尿病の大半を占める2型糖尿病患者の多くが、睡眠障害を併発していることに着目。

2型糖尿病患者の多くが睡眠障害を併発しているそうです。

睡眠不足になると、健康にさまざまな悪影響があります。

睡眠不足がすべての原因とはいえないでしょうが、睡眠不足をもたらす生活習慣によって、太りやすくなり肥満の原因となったり、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることが考えられます。

徹夜をする子供は糖尿病のリスクが高まる?によれば、睡眠時間を毎日6時間、あるいはいつもより1時間でも多く睡眠をとった場合は、インスリン抵抗性が9%改善されたそうです。

今後、糖尿病治療に不眠治療を並行して行なっていくことが増えていくかもしれませんね。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら







【補足】睡眠と健康の関係

続きを読む 糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?|大阪市立大

乳酸菌(ガセリ菌)が「脳腸相関」を介してストレス性の不調・腹痛(便秘・下痢症)・不眠の改善効果を実証|#カルピス #徳島大

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【目次】

■乳酸菌(ガセリ菌)が「脳腸相関」を介してストレス性の不調・腹痛(便秘・下痢症)・不眠の改善効果を実証|カルピス・徳島大

Stress

by fotologic(画像:Creative Commons)

乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認

(2014/9/8、カルピス)

「プレミアガセリ菌CP2305」は、整腸効果や安眠効果などの有益な生体機能調節作用を発現しますが、それらの効果は、脳腸相関を介した作用であることが実証されました。

カルピス株式会社発酵応用研究所は、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部ストレス制御医学分野 六反一仁教授との共同研究を行ない、乳酸菌Lactobacillusgasseri CP2305株(「プレミアガセリ菌CP2305」)が脳腸相関(腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経へ働きかけること)を介した作用により、整腸効果や安眠効果などの生体機能調節作用(薬剤や食事中の機能成分などが、体の構造や機能を変化させることで、体調を調節すること)をもたらすことが確認したそうです。




■脳腸相関とは?

過敏性腸症候群(IBS)は、大腸や小腸に原因となる異常が見られないのですが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う病気です。

過敏性腸症候群(IBS)は脳に原因があるストレス性の病気!?によれば、IBSは、大腸や小腸に原因となる異常がないため、ストレスが主な原因と考えられています。

そこで、病気の成り立ちを説明するのに「脳腸相関」というキーワードがよく使われます。

乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認

(2014/9/8、カルピス)

腸と脳は自律神経系を通じて双方向の情報伝達を行いながら、生体機能の恒常性を保っており、この仕組みを脳腸相関と言う。

腸管からのシグナル伝達により中枢神経系の機能が調節されることも徐々に明らかになっており、腸内細菌やプロバイオティクスは脳腸相関を通じて中枢神経系に影響を及ぼす因子として注目されはじめている。

セロトニンの97〜98%は消化管の中にあるそうで、腸のセロトニンはストレスがかかると働きが活発になるそうです。

そのことによって、内臓の知覚過敏と消化管の運動異常を引き起こし、内臓の知覚過敏からは腹痛や腹部膨満感、運動異常からは便秘や下痢などの便通異常が起こってしまうそうです。

■「プレミアガセリ菌CP2305」摂取で便秘・下痢症の改善

腸からの情報を脳に伝える腸迷走神経求心枝活動の上昇|腸機能をつかさどる骨盤神経活動の回復(ストレス負荷時)
腸からの情報を脳に伝える腸迷走神経求心枝活動の上昇|腸機能をつかさどる骨盤神経活動の回復(ストレス負荷時)

参考画像:乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認(2014/9/8、カルピス)|スクリーンショット

下痢モデルラットに「プレミアガセリ菌CP2305」を摂取させる実験によれば、腸からの情報を脳に伝える腸迷走神経求心枝活動の上昇を確認し、また、ストレス負荷時における腸機能を司る骨盤神経活動の回復を確認したことから、便秘・下痢症状を改善させていると考えられるそうです。

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら

■「プレミアガセリ菌CP2305」摂取でストレス感受性の低下・睡眠しやすい状態になる

基底核血流量画像|基底核血流量比較|「プレミアガセリ菌CP2305」菌末を3週間摂取
基底核血流量画像|基底核血流量比較|「プレミアガセリ菌CP2305」菌末を3週間摂取

参考画像:乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認(2014/9/8、カルピス)|スクリーンショット

ストレスを自覚している人に「プレミアガセリ菌CP2305」を摂取させる実験によれば、摂取後ではストレス応答や自律神経活動にかかわる脳の基底核の血流が抑制され、活動が相対的に低くなっていることからストレス感受性を低下させているのではないかと考えられるそうです。

急性ストレス応答に関する副腎交感神経抑制|血中コルチコステロン量の抑制
急性ストレス応答に関する副腎交感神経抑制|血中コルチコステロン量の抑制

参考画像:乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認(2014/9/8、カルピス)|スクリーンショット

下痢モデルラットに「プレミアガセリ菌CP2305」を摂取させる実験によれば、脳腸相関を通じて急性期のストレス応答に関わる副腎交感神経活動を抑制していること、また、ストレスホルモンのコルチコステロンを抑制していることがわかったそうです。

これらの抑制によってストレス感受性が低下し、精神的なストレスを感じにくくしていると考えられるそうです。

大脳第8領域血流量画像|大脳第8領域血流量比較|「プレミアガセリ菌CP2305」の菌末を3週間摂取
大脳第8領域血流量画像|大脳第8領域血流量比較|「プレミアガセリ菌CP2305」の菌末を3週間摂取

参考画像:乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認(2014/9/8、カルピス)|スクリーンショット

ストレスを自覚する人に「プレミアガセリ菌CP2305」を摂取させる実験によれば、摂取後、睡眠や行動を支配すると考えられる大脳第8領域の血流量が抑制されていることがわかったことから、「プレミアガセリ菌CP2305」の摂取により、睡眠しやすい状態となる可能性が考えられるそうです。

■まとめ

乳酸菌(「プレミアガセリ菌CP2305」)を摂ると、脳腸相関を介した作用によって、過敏性腸症候群の症状である便秘・下痢症が改善したり、精神的なストレスを感じにくくしてよく眠れるようになることができる。

→ 過敏性腸症候群(IBS)の症状・原因・チェック・治し方 について詳しくはこちら







【乳酸菌 関連記事】
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【#金スマ】自律神経を整える方法・自律神経測定アプリ(小林弘幸先生)

2016年4月22日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」では、「自律神経」について取り上げました。




【目次】

■自律神経とは

By night

by Alper Çuğun(画像:Creative Commons)

交感神経

血圧は上昇し、緊張・興奮モード。

車に例えるとアクセルの役割。

副交感神経

血圧は低下し、リラックスモード。

車に例えるとブレーキの役割です。

交感神経と副交感神経の理想のバランスは1:1

五郎丸ポーズは緊張で高くなった交感神経を落ち着かせてリラックスさせるための自律神経を整えるポーズ。

■自律神経が一度乱れると2~3時間は元に戻らない

自律神経が乱れるポイントが1日のうち5、6回あるだけで、1日が乱れっぱなしになってしまうそうです。

■年代別の副交換神経活動レベル

年代別の副交換神経の活動レベルをみると、30代、40代から副交感神経が急激に下がってくるそうで、高齢になるとすぐに怒ったりイライラする原因は自律神経の乱れによるものなのだそうです。

■頭の使う作業で適しているのは午前中

食事をとると自律神経の指令によりリラックスモードになり、昼食後は集中できなくなってしまうため、頭の使う作業は午前中に行ないましょう。

■昼寝をしない

昼寝をすると、昼食後の消化を妨げてしまい、自律神経の乱れの原因となるそうです。




■音楽はロックを聞くと良い(同じリズム刻んでる歌)

自律神経を整える曲の例として挙げたのはSMAPの「ありがとう」。

同じことの繰り返しが、自律神経を落ち着かせるそうです。

ありがとう

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■リラックスのつもりでお酒を飲むとストレスになる

■自律神経を整える方法

●作り笑い(無理にでも笑顔をつくる)

●大きなため息をする

■自律神経測定アプリ(ストレスチェックができるアプリ)

COCOLOLOはスマホのカメラに指先を当てて、皮膚の色変化から心拍の揺らぎを検知し、ストレスチェックを行うアプリ
スマホカメラに約30秒強、指先を当てて、皮ふの色変化から心拍のゆらぎを検出し、8タイプのキモチ(ストレス・リラックスの傾向、お疲れ具合等)を簡単に「見える化」するアプリで、ストレスチェックができます。

参考画像:COCOLOLO-心拍のゆらぎで8タイプのキモチをチェック-|App Storeスクリーンショット

スマホカメラに約30秒強、指先を当てて、皮ふの色変化から心拍のゆらぎを検出し、8タイプのキモチ(ストレス・リラックスの傾向、お疲れ具合等)を簡単に「見える化」するアプリで、ストレスチェックに最適です。

<中略>

2015年4月23日の「人間情報学会」にて、本アプリのスマホカメラでの測定精度が、専用センサと比較して、80%以上の高い相関を実現していることを、神戸大学、順天堂大学医学部との共同研究成果として発表しています。(なお、単なる心拍数であれば、ほぼ100%の相関を実現)

COCOLOLOはスマホのカメラに指先を当てて、皮膚の色変化から心拍の揺らぎを検知し、ストレスチェックを行うアプリなのだそうです。

【関連記事】




【追記】

2018年8月8日放送のEテレ「趣味どきっ!」では、自律神経セルフケア術 第2回「疲れが変わる」がテーマで、自律神経を整えて一日のオンとオフを上手にセルフコントロールする方法を紹介しました。

【講師】小林弘幸 順天堂大学医学部教授【出演】キムラ緑子、福田彩乃【ゲスト】ベッキー

帰宅後、心と体をリセットするための過ごし方や「疲れた時こそ動く!」など意識改革、「ぬり絵」の効用、疲労回復のための炭酸ハイビスカスティーも!

【予習編(補足)】

Yahoo!テレビ番組予告

今大ブームの自律神経を徹底解明!肩こり・肌荒れ・不眠、国民の悩みを全て解消するかんたん健康法!知らぬ間にたまったストレスを取り除くコツ。

きゃりーぱみゅぱみゅさん、頭痛と吐き気で悩む 「季節の変わり目で自律神経が乱れてるっぽい」によれば、きゃりーぱみゅぱみゅさんは頭痛と吐き気といった症状に悩まされているそうで、その原因を自律神経の乱れとしています。

順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生によれば、さまざまな症状の原因が実は交感神経と副交感神経のバランスが崩れたことにあるのではないかと考えられ、反対に考えると、交感神経と副交感神経のバランスを上手にコントロールできるようになれば、病気になりにくくなると考えられるということです。

■小林弘幸先生(順天堂大学医学部教授)

腸と自律神経研究の第一人者!

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■自律神経のバランスを整えるポイントは「ゆっくり」を意識すること

自律神経とは、呼吸や心臓の動き、血の巡りなど体の基本的な働きをコントロールしていて、大きく分けると、交感神経と副交感神経に分けられます。

交感神経 → 血管を収縮・アクティブ

副交感神経 → 血管を拡張・リラックス

男性30代、女性40代になると、副交感神経の働きが急激に低下するそうです。

交感神経の働きが優位になると、血管が収縮し、血流が悪くなり、肩こり高血圧むくみ便秘になりやすく、場合によっては、脳梗塞心筋梗塞の危険性が高まるそうです。

また、更年期になり、エストロゲンが減少することによって、ホルモンバランスが崩れると、自律神経が乱れてしまい、様々な更年期症状が現れます。

今注目されている「冷えのぼせ」の状態は、交感神経と副交感神経が通常よりも頻繁に働くため、「自律神経失調症型の冷え」とも言えます。

→ 冷えのぼせの症状・原因・改善・対策・やってはいけないこと について詳しくはこちら

【自律神経 関連記事】

■自律神経のバランスを整える方法

自律神経のバランスを整えるポイントは「ゆっくり」を意識すること

では、どのようにすれば自律神経のバランスをコントロールすることができるのでしょうか?

具体的な方法としては、小林先生は4つのポイントを挙げています。

良質な睡眠のための自律神経の整え方 4つのポイント

1 リラックスできる環境づくり

自分にとってリラックスできる環境づくりを行ないましょう。

例えば、音楽(気持ちが落ち着く)や運動(ストレッチ)、リラックスできる締め付けない服など。

【関連記事】

2 首を緩める

首には重要な血管や神経が集中しており、ここの血流が悪くなると副交感神経のはたらきが阻害されるので、温めたタオルを当てるなどして首の緊張を緩めよう。

大事なことは全身を温めることですが、首を温めると効率的に体を温めることができます。

首の冷えが身体を冷やす?によれば、皮膚の近くに頭部と身体をつなぐ太い頸動脈があり、酸素や栄養素を含んだ血液を脳へと流すのですが、そこが冷えてしまっていると血流は悪くなり、末端まで温かい血液が回らなくなります。

3 腸内環境の改善

腸と自律神経は互いに影響し合っており、腸のはたらきが活発になると副交感神経が優位になる。

腸の働きが活発になると、副交感神経が優位になるそうです。

→ 便秘とは?|便秘解消方法 について詳しくはこちら

4 呼吸を深くゆっくりする

吐く息を意識し「4秒かけて吸う、8秒かけて吐く」のがポイント。

呼吸をゆっくりすることを意識して行いましょう。

■まとめ

自律神経のバランスを整えるポイントは、「ゆっくり」なのだそうです。

「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。

そうすることで、自律神経のバランスが整えられ、様々な不調が改善していくと考えられるそうです。







【関連記事】
続きを読む 【#金スマ】自律神経を整える方法・自律神経測定アプリ(小林弘幸先生)

不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなる!

> 健康・美容チェック > 睡眠不足 > メンタルヘルス(うつ・鬱病・不安) > 不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなる!




■不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなる!

no one sleeps

by andoni beristain(画像:Creative Commons)

お父さん、よく眠れていますか?不眠は「うつ」のサイン

(2008/10/20、日経ビジネスオンライン)

日本大学公衆衛生学教室が男女各1万人以上を対象にした調査によると、1日の平均睡眠時間が7時間より短くなればなるほど、また8時間より長くなればなるほどうつ状態の有病率が高いという結果が出ているそうです。

また別の調査によれば、社員の17%に不眠があり、不眠がないグループと比べ、不眠グループではうつ病と推測される人が男性で5倍、女性で2倍もみられたそうです。

記事によると、静岡県では、医師会と協力し、睡眠キャンペーンという啓発活動を行っているそうで、自己チェックできるリーフレットを配布しているそうです。

[自己チェックの例]

  • 2週間以上眠れない日が続く
  • 食欲がなく体重が減っている
  • だるくて意欲がわかない
  • 頭痛
  • めまい

記事では、以上のような症状があれば、専門医による受診をすすめていました。

気になる方は一度専門医に相談してみましょう。







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