> 健康・美容チェック > 注意すべき病気の可能性もある!?めまいが起こる原因とは?
【目次】
■めまいの種類
by Ville Hyvönen(画像:Creative Commons)
めまい、脳・耳…原因は?
(2015/10/6、アピタル)
めまいにもいくつか種類がある。女性が経験したような、周囲がぐるぐる回る感覚の「回転性めまい」やふわふわする「浮動性めまい」、気が遠くなる「失神感」などが知られる。
●回転性めまい
周囲がぐるぐる回る感覚がある症状
●浮動性めまい
ふわふわする
●失神感
気が遠くなる
■めまいが起こる仕組み
めまい、脳・耳…原因は?
(2015/10/6、アピタル)
体の位置や姿勢、動きに関する情報は、主として目、内耳、足の裏を通じて脳に伝わり、入力された情報に応じて、目や首、手足を動かしてバランスを保つ。この仕組みのどこかに異常があると、めまいが起こる。
姿勢や動きに関する情報を、目(視覚)、内耳(耳の奥の三半規管)、足の裏の感覚などを通じて、脳で情報を統合し、目(眼球)、首、手足を動かし、バランスをとっていますが、この仕組みのどこかで異常があるとめまいが起こるそうです。
■めまいが起こる病気
【耳】
●良性発作性頭位めまい症
最もよく見られる一つが「良性発作性頭位めまい症」だ。起き上がろうとした時など頭を動かす時にぐるぐる回転するめまいが起こる。通常1分以内におさまるが、再び頭を動かすとめまいをぶりかえす。三半規管の奥で加速度や重力をとらえている「耳石」のかけらが何らかの理由ではがれ落ち、動いたり別の場所に沈着したりすることが原因と考えられている。
澤穂希選手の病気は「良性発作性頭位めまい症」によれば、耳の奥にある三半規管内のリンパ流が乱れたことで起こるめまいがあるそうです。
●メニエール病
メニエール病に新治療法 有酸素運動が効果的によれば、メニエール病は、内耳の内リンパ液が過剰になって内リンパ水腫になることで、回転するようなめまいや難聴、耳鳴り、耳の閉塞感がひどくなったりします。
【関連記事】
●突発性難聴
スガシカオさんは2012年10月に右耳に突発性難聴を発症したことを発表しています。
●前庭神経炎
【脳】
●脳梗塞
●脳出血
●脊髄小脳変性症
●パーキンソン病
【その他】
●自律神経調整障害
例えば、斜視によって、なぜ頭痛やめまいが起きるのか?によれば、外眼筋に疲労が蓄積した状態が続くと、目の中の自律神経に混乱が生じてしまいます。
その自律神経の混乱が、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感といった自律神経失調症の症状を引き起こしてしますのです。
●起立性低血圧
低血圧とはによれば、低血圧には、急に立ち上がった時に立ちくらみを起こす「起立性低血圧」というものもあります。
原因は、「心臓のポンプの働きが弱いのではなく、血圧を調節している脳の視床下部にある血圧調節中枢の応答が悪いこと」です。
食事をすると血液が胃に集まり、脳の血液が不足してクラクラしてしまうのだそうです。
【関連記事】
●低血糖、高血糖
【関連記事】
●不整脈
【関連記事】
●貧血
貧血とは、酸素を運ぶ赤血球か、赤血球の中で酸素と結合するヘモグロビンが少なく、体内が酸素不足になった状態のことです。
酸素不足は体全体に症状が現れますが、それが脳に及ぶと、脳が酸欠になることで、立ちくらみがして立っていられなくなったり、めまいが起きたり、頭痛がしたり、場合によっては、失神を起こしてしまいます。
→ 貧血の症状 について詳しくはこちら
【関連記事】
●猫背
日本人は猫背になりやすい!?|猫背が引き起こす体の不調・1秒で猫背が改善する方法によれば、猫背が原因となって、肩こり・頭痛・腰痛・疲れやすい・便秘・めまい・不眠といった症状を引き起こします。
●ストレートネック
スマホ症候群チェック|あなたは「スマホ症候群」かもしれませんによれば、ストレートネックによって、肩こりや首痛はもちろんのこと、頭痛やめまい、腕のしびれや肩が上がらないなどの症状を引き起こします。
●眼精疲労
脳には大量の血液が必要なため、首には左右で4本もの動脈が通っています。
ひどい肩こり(肩の筋肉の緊張)になると、首の動脈を圧迫するようになってしまい、血流が悪化します。
その結果、脳に対して十分な血液が届かなくなったり、静脈に血がたまってしまい「うっ血」を起こしたりします。
そして、酸素不足が起こり、めまいの原因となってしまうのです。
人によっては、めまいだけでなく、頭痛や吐き気、目の奥の痛みなどの症状を訴える人もいるようです。
→ 肩こり頭痛解消法 について詳しくはこちら
【関連記事】
●更年期障害
更年期障害の場合は、エストロゲン(女性ホルモン)が減少によって、脳の視床下部が混乱し、自律神経が乱れてしまい、めまい・耳鳴り・ふらつきの症状を起こしていると考えられます。
→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら
【関連記事】
●斜視
隠れ斜視・隠れ遠視チェック(目の疲れの原因)|たけしの本当は怖い家庭の医学によれば、隠れ斜視の人は、目がわずかにですが、外を向いていることが多く、物を見るときは、目を内側に動かしています。
この時に、外眼筋(がいがんきん、眼球の外側にある筋肉)を使って動かしています。
長時間近い距離のものを見続けると、外眼筋は常に目のずれを正常な位置に保ち続けなければならず、疲労がたまってしまいます。
外眼筋に疲労が蓄積した状態が続くと、目の中の自律神経に混乱が生じてしまいます。
その自律神経の混乱が、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感といった自律神経失調症の症状を引き起こしてしまっているのです。
【関連記事】
●熱中症
大量に汗をかくことによって、水分と電解質が失われ、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり、「めまい」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「倦怠感」「虚脱感」という症状を起こします。
→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら
【関連記事】
●高血圧
通常は、人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、高血圧が長く続いたり、血圧が急激に上昇すると、この自動調節能の働きに異常が起こり、脳内の圧力が上昇した結果、血液循環が乱れてしまいます。
そして、血液量が乱れることによって、高血圧脳症、浮動性めまい(ふわふわする)、吐き気、嘔吐といった症状を起こすと考えられるそうです。
また、高血圧の治療中で降圧剤を服用している患者さんの中には、「めまいがある」「ふらふらする」といた症状を訴える人がいます。
人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、降圧剤(血圧の薬)によって血圧が下がり過ぎてしまうと、脳循環障害を起こして、血液が不足し、平衡中枢が働かなくなって、めまいやふらつきを起こすことがあります。
→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら
【関連記事】
●冷え
冷えや低体温は血行不良が原因となって起こりますが、血行不良によってエストロゲン(女性ホルモン)が運べなくなることによって、脳の視床下部が混乱し、自律神経が乱れてしまい、めまい・耳鳴り・ふらつきの症状を起こしていると考えられます。
→ 冷え性改善方法|冷え症の症状・原因・末端冷え性(手足の冷え) について詳しくはこちら
【関連記事】
●冷えのぼせ
冷えのぼせの状態は、交感神経と副交換神経が通常よりも頻繁に働くため、「自律神経失調症型の冷え」とも言えるそうです。
冷えのぼせの状態が続くと、生理痛やめまい、むくみなどが起こります。
→ 冷えのぼせの症状・原因・改善・対策・解消法・やってはいけないこと について詳しくはこちら
●うつ
不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなるによれば、2週間以上眠れない日が続く、食欲がなく体重が減っている、だるくて意欲がわかない、頭痛、めまいというのが鬱の自己チェック方法となっています。
このように様々な要因によってめまいという症状があるため、検査をしないとわからないようです。
【参考リンク】
■正確な診断には検査前の問診が重要
めまい、脳・耳…原因は?
(2015/10/6、アピタル)
□めまいが起こった時刻
□どこで何をしていたときか
□体の姿勢や動きはどうだったか
□体や頭の動きに伴って生じたのか、じっとしていて生じたのか
□景色が回ったのか、自分の回転感覚だけか
□持続時間
□しびれや頭痛はあったか
□耳鳴りや耳が詰まったような感覚があったか
□吐き気や嘔吐があったか
□落ち着いていった時間
□繰り返すめまいか単発か
□過労やストレスの程度
□肩こりや首のこりの程度
□睡眠の具合
□既往症や服薬の有無
日本大医学部付属板橋病院の野村泰之診療准教授(耳鼻咽喉科)による
こちらの項目を参考に、症状をメモしておくことが治療に役立ちます。