by Susanne Nilsson(画像:Creative Commons)
医師が忠告「本当に必要な水の飲み方」とは
(2011/9/14、日経ウーマンオンライン)
「ニューヨーカーは水を飲む習慣がきちんと身につけている人が多い」と、ニューヨークで医師として働いていた聖マリアンナ医科大学病院腎臓高血圧内科助教の今井直彦さん。
聖マリアンナ医科大学病院腎臓高血圧内科助教の今井直彦さんによれば、ニューヨーカーは水を飲む習慣をきちんと身につけている人が多いそうです。
■一日どのくらい水を飲んだらいいの?
今井:体からは常に水分が失われています。
尿や便だけでなく、呼吸や皮膚からも水は失われていきます。
一方で、入ってくる水分は、水として口から飲む他に、食物に含まれる水分や体内で産生される水分があります。
意外と忘れがちなのが、この、食事に含まれている水分です。
こうしたことを考えると、1日に2リットル飲む必要はありません。
私は1日1~1.5リットル飲むことを勧めています。
食事に含まれている水分があるため、水だけで水分を摂取しようと考える必要はなく、一日に1リットルから1.5リットル飲むようにしたら良いそうです。
たまたま0.5リットルしか飲まない日があったとしても問題はありません。
腎臓は賢い臓器で、水を飲まなかったときはその水を保持するように、そして水を飲み過ぎたときにはその水を排泄するように働きます。
きちんと食べている人であれば、たとえ1日に6リットルの水を飲んだとしても不必要な分は体から排泄されます。
賢い腎臓の働きで、水を飲まなかったときは水を保持するように、水を飲み過ぎたときは水を排泄するようにしてくれるようです。
腎臓ってすごいですね。
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■「水を飲み過ぎるとむくむ」「水太りする」とはどういうこと?
今井:健康な人であれば、腎臓の働きにより不要な水分は体外へ排泄されます。
ですから2リットル程度の水を飲んだからといって、それが原因でむくむことはありません。
夕方になると足がむくんでくるというのは水分のとりすぎによるものではありません。
若い女性でダイエットをしている方の相談を受けることがありますが、しっかり食べておらず栄養状態が悪い人は逆にむくみやすくなります。
水しか飲まないなどといった極端なダイエットは体によくないということです。
健康であれば、腎臓の働きによって、不要な水分は体外に排泄されるのですが、夕方になると足がむくむという人は、十分な栄養をとっていないため、むくみやすいそうです。
健康的なダイエットをするためには、やはりきちんと食事をとって栄養を補給することが大事なんですね。
■塩分
今井:日本人は欧米人に比べて塩分を2倍近く取っていて、とり過ぎです。
塩分のとり過ぎは高血圧やむくみにつながります。
ですから不必要に塩分を取らないようにしないといけません。
その中で、塩分をとっていただきたいのは、汗をたくさんかいたときです。
汗と一緒に塩分も出ていくからです。
特に、汗をかけばかくほど、出ていく塩分量は多くなります。
運動したり暑かったりで汗だくになったときは要注意です。
こんなときは、水分だけでなく同時に塩分も補給してください。
塩分のとりすぎは高血圧やむくみにつながるので、不必要に塩分を摂る必要はなく、汗をかいたときに水分と一緒に摂るようにすれば良いようです。
■人間の体に占める水の割合
―― 60%くらいと聞いたことがありますが……。
今井:だいたいそのくらいですね。
ただ、年齢によっても違って、赤ちゃんのときが一番多く80%近くが水分です。
これが年をとる減っていきと老人では50%くらいにまで減少してしまいす。
これは仕方がないことなのですが、健康維持のためにできることがあります。
脱水に強い体をつくるには筋肉をつけることが非常に大事なのです。
血液として存在する水分量は大差はありません。
体の水分量を大きく左右する要素、それが筋肉です。
体内水分量は筋肉量の多い人だと65%程度、それが痩せている人では55%程度と、ずいぶん違います。
つまり、大雑把に言うと、筋肉をつけると体内の水分量も増えて、脱水になりにくい、ということになります。
適度な運動が体によいということはこんなところからも言えることなのです。
脱水に強い体を作るには、筋肉をつけることが大事なのだそうです。
筋トレをして筋肉をつけることができれば、潤いのあるからだをキープできるかもしれません。
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