厳格な血糖コントロールと心血管障害リスクとの関連性は未だ不明
(2009/6/18、nikkei net)
2つの大規模糖尿病試験のレビューにより、厳格な血糖コントロール(血糖管理強化療法)と心血管障害リスクとの関連については未だ明確にされていないことが示され、米ニューオーリーンズで開催された米国糖尿病協会(ADA)年次集会で発表された。
ただし、血糖値管理をしなくてよいということではないようです。
体の調子の良い時期から血糖値を管理することは有効だと考えられます。
【関連リンク】
厳格な血糖コントロールと心血管障害リスクとの関連性は未だ不明
(2009/6/18、nikkei net)
2つの大規模糖尿病試験のレビューにより、厳格な血糖コントロール(血糖管理強化療法)と心血管障害リスクとの関連については未だ明確にされていないことが示され、米ニューオーリーンズで開催された米国糖尿病協会(ADA)年次集会で発表された。
ただし、血糖値管理をしなくてよいということではないようです。
体の調子の良い時期から血糖値を管理することは有効だと考えられます。
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by Fouquier ॐ(画像:Creative Commons)
> 健康・美容チェック > メタボリックシンドローム > 腹囲の数値によって心筋梗塞や脳梗塞の発症の危険性を明確に判断できない|厚生労働省研究班
メタボ腹囲は科学的根拠なし…線引き困難
(2010/2/9、読売新聞)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の適正な診断基準を検証していた厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大学教授)は9日、診断の必須項目の腹囲の数値によって、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の発症の危険性を明確に判断できないとする大規模調査の結果をまとめた。
現在の腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)の科学的根拠を覆すもので、診断基準の見直しに影響しそうだ。
厚生労働省研究班による大規模調査によれば、腹囲の数値によって、心筋梗塞や脳梗塞の発症の危険性を判断することができないそうです。
これまで、メタボ検診の腹囲基準については、様々な意見がありました。
もしここで、これまでの診断基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)の見直しということになれば、メタボ健診やペナルティに対する不満も溜まっていましたので、様々な問題・トラブルが起きてくるかもしれません。
今回の研究結果とは、一体どのようなものだったのでしょう。
研究班は、全国12か所の40~74歳の男女約3万1000人について、心筋梗塞、脳梗塞の発症と腹囲との関連を調べた。
その結果、腹囲が大きくなるほど、発症の危険性は増加したが、特定の腹囲を超えると危険性が急激に高まるという線引きは困難であることがわかった。
腹囲が大きくなればなるほど、発症のリスクは増加したものの、心筋梗塞や脳梗塞の発症と腹囲との関連はなかったようです。
国際的にはどういった判断基準となっているのでしょうか。
国際的には、腹囲を必須とせず、総合的にメタボを診断するのが主流。
米国では、腹囲(男性102センチ以上、女性88センチ以上)は中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖値を含めた五つの診断基準の一項目に過ぎない。
アメリカでは、腹囲・中性脂肪・HDLコレステロール・血圧・血糖値で診断しているそうです。
腹囲基準とメタボの関連性に科学的根拠がないとのことですが、肥満の人ほど、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いことは間違いない事実。
現行の基準でメタボと診断された人は、そうでない人に比べて発症の危険性は男性で1・44倍、女性で1・53倍高かった。
最適な腹囲基準とは、また腹囲基準を目安にするのかどうかを含めて、今後研究して良く必要があるのかもしれません。
> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 梅干しを1日1個以上食べると胃がんと糖尿病の予防ができる!?|和歌山・みなべ町が特許取得
■梅干しを1日1個以上食べると胃がんと糖尿病の予防ができる!?
by merec0(画像:Creative Commons)
梅は胃炎と糖尿病予防に効能 和歌山・みなべ町が特許取得
(2009/12/17、MSN産経)
梅に含まれる成分が胃炎や胃がんの原因となるピロリ菌の運動を抑える可能性があり、糖を体内に取り入れる酵素の働きを弱め糖尿病予防にも期待できることが、和歌山県みなべ町と近畿大、県立医大など9機関の共同研究でわかり、同町が16日、研究に関する特許を取得したことを明らかにした。研究者らは「梅干しの効能が科学的に立証された」としている。
県立医大の宇都宮洋才講師や近畿大の宮沢三雄教授らが、梅の成分でポリフェノールの一種の「シリンガレシノール」にピロリ菌の働きを阻害する効果があることを確認した。
また、小腸で糖を吸収する役割の酵素「α-グルコシダーゼ」の作用を妨げ、食事後の血糖値上昇をゆるやかにする可能性も解明した。
和歌山県みなべ町と近畿大、県立医大など9機関の共同研究によれば、梅に含まれる成分「シリンガレシノール」が胃がんの原因となると考えられているピロリ菌の働きを抑える働きがあることで胃がんの予防につながる可能性があるそうです。
また、小腸で糖を体内に吸収する働きを持つ酵素「α-グルコシダーゼ」の働きを弱めることで、食後血糖値の上昇を緩やかにする可能性があることにより、糖尿病の予防に期待ができるそうです。
研究グループによると、梅干しを1日1個以上食べると、胃がんや糖尿病などの予防効果が見込めるという。
1日一個以上食べることで胃がんや糖尿病の予防効果が見込めるそうですので、積極的に梅を摂りたいものですね。
by Banzai Hiroaki(画像:Creative Commons)
お正月太りを即効、解消する食べ方 – 管理栄養士に聞く
(2010/1/3、マイコミジャーナル)
1.エネルギーではなく、糖質を減らす
体脂肪を効率的に燃焼するためには、摂取エネルギーではなく、糖質を減らす。
これは最近の研究によっても明らかになっている(※)。
※2008年 ニューイングランド・ジャーナル掲載のイスラエルの研究報告 「低炭水化物食(糖質制限食)が最も体重を減少させ、HDL-C(いわゆる善玉コレステロール)を増加させた」
体脂肪を効率的に燃焼させるためには、糖質を減らした方が良いそうです。
糖質をとることで、血糖値が上がり、その血糖を優先的にエネルギーとして利用してしまうため、脂肪燃焼は行われないからなのだそうです。
2.糖質たっぷりの主食を抜く
食事の糖質量を効率的に減らすためには、ごはん、パン、麺類、シリアルなどの主食を抜くのが手っ取り早い。
糖質を手っ取り早く減らすには主食を減らすのが良いとのことですが、主食の種類を雑穀に変えるなどのアドバイスのほうが適切ではないでしょうか。
3.糖質をカットすれば、さまざまなメリットが
糖質制限をすると、いろいろなメリットがある。
まず、肥満ホルモン(インスリン)の分泌が少なくなり、体脂肪がつねに燃焼される。
また、肝臓でアミノ酸から糖をつくる「糖新生」により、血糖値は一定水準に保たれ、多くのエネルギーが消費される。
さらに、脂肪酸の代謝産物「ケトン体」がつくられるが、ケトン体は含有カロリーとともに尿中に排泄されるため、ここでも減量効果が期待できる。
ケトン体は脳でも盛んに利用される。「脳のエネルギーは糖質だけ」というのは間違いなので、糖質制限をしてもOKだ。
糖質制限するメリットは、以下の3つ。
糖質制限するデメリットはないのでしょうか。
朝食の主食を抜くよりも栄養バランスを整えた方が良いような気がします。
4.糖質オフの食品を積極的に活用
糖質制限を行うには、糖質オフの食品を積極的に活用した方が良いそうです。
こうした方法だけでは糖質制限は難しいのでしょうか。
5.できるだけ体を動かす
糖質制限だけでも減量は期待できるそうですが、運動することでより効果的にダイエットができるようです。
【感想】
これまでいろんなダイエットに関する記事を見てきましたが、朝食の主食を抜くという考えはあまりおすすめしていなかったように思えます。
ダイエットは栄養バランスを整えることが重要だと思いますし、また、朝にエネルギーを摂り、朝・昼の活動にそなえるという方が理にかなっていると思います。
朝食の主食を抜くとそのエネルギーがたらないのではないでしょうか。
しかし、記事によれば、
「脳のエネルギーは糖質だけ」というのは間違いなので、糖質制限をしてもOKだ
そうです。
先日放送された世界一受けたい授業で講師を務めたエリカ・アンギャルさんとは意見が違うようですが、どうでしょうか。
世界一の美女になるダイエット(エリカ・アンギャル)|世界一受けたい授業(1月2日)
2010年1月2日放送の世界一受けたい授業では、頭と体を活性化SPが行われました。
エリカ・アンギャルさんが講師で、最新の世界一の美女になるダイエットを紹介しました。
■コントロールするのはカロリーではなく血糖値。
美しく痩せるためには血糖値を緩やかに保つことが大切。
甘いものを食べると血糖値が急上昇する
→インスリンが分泌され血糖値が下がる。
→するとまた甘いものを食べたくなる。
→血糖値の急激なアップダウンで太りやすくなる。
太りにくく痩せやすい体にするためには、血糖値の波を緩やかにすることが必要。
どのようにすれば血糖値の波を緩やかにすることが出来るか?
→朝ごはんを食べる。
朝食を抜くと昼食時の血糖値の上昇が急激になるため、朝ごはんを食べた方が良い。
炭水化物とタンパク質を一緒に食べると良い。
炭水化物とタンパク質を一緒に摂れば、血糖値の波が緩やかになる。
朝食にはタマゴがおすすめ。
カロリーだけを考えれば、タマゴを食べない方が良いと考えがちですが、ダイエットは賢く食べることが重要で、何よりもバランスが大事。
炭水化物:タンパク質:野菜=1:2:3
日本食が栄養素もバランスも理想。
一日3食を朝昼80%、夜20%の比率で食べることがおすすめ。
もう少し糖質制限とダイエットについては勉強する必要がありそうです。
⇒ ダイエット方法の選び方 はこちら
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by Alan Levine(画像:Creative Commons)
> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病の診断基準 > 糖尿病:診断に新基準 血糖値に加えて…ヘモグロビンA1cも
■糖尿病:診断に新基準 血糖値に加えて…ヘモグロビンA1cも
糖尿病:診断に新基準 血糖値に加えて…ヘモグロビンA1cも
(2009/11/2、毎日新聞)
日本糖尿病学会(門脇孝理事長)は1日、東京都内で開かれたシンポジウムで、糖尿病の新しい診断基準案を発表した。
従来の診断で使ってきた血糖値に、過去1~2カ月の平均的な血糖の状態を示す血液検査値「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」を加える。
現在の診断基準が作られた99年以来の大幅改定となる。
血糖値は食事や運動の影響を受けやすく、検査直前の生活習慣で大きく変動するため、HbA1cの導入によって、より確実な診断を目指す。
糖尿病の診断基準に血糖値に加えて、過去1~2カ月の平均的な血糖の状態を示す血液検査値「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」を加える基準案が出されたそうです。
これまでもこのブログでは、糖尿病の診断基準に関するニュースを取り上げてきましたが、いよいよ糖尿病の診断基準にヘモグロビンA1cが加わることになりそうです。
【関連記事】
■新しい糖尿病の診断基準
今回の新しい糖尿病の診断基準とは一体どのようなものになるのでしょうか。
新基準案では、血液検査の血糖値かHbA1cが基準値を超えた場合、糖尿病を疑う。
血糖値の基準値は現在と変えず、HbA1cは6・1%以上とする。
さらに、別の日にもう一度血液検査を受け、再び基準値を超えた場合、正式に糖尿病と診断する。
ただし、正確を期すため、2度の血液検査ともHbA1cだけで診断することは認めず、1度は血糖値を確認することを求める。
また、1度目の検査で基準値を超えた際、のどの渇き、体重減少など糖尿病に典型的な症状がある場合、糖尿病による網膜症がある場合は、その場で糖尿病と診断される。
血糖値は、食事や運動の影響を受けやすく、検査前の一時的な節制をすることで数値が変わってしまい、より適正な診断ができない可能性がありますが、HbA1cを診断基準として導入すると、短期間の血糖の状態ではなく、長期的に見た血糖状態が把握できることで、より適切な判断ができるようになるといわれています。
⇒ 糖尿病の症状 についてはこちら。
⇒糖尿病の診断基準についてはこちら。
■薬局でもできる糖尿病の検査|検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査