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なぜゲームOKの子はゲームNGの子より勉強時の集中力が高いのか?|#education




■なぜゲームOKの子はゲームNGの子より勉強時の集中力が高いのか?

Gamer kid

by Laurent DUSSIMON(画像:Creative Commons)

【朝日小学生新聞】「子どもとゲーム」実態調査リポート

(2017/7/12、株式会社朝日学生新聞社 PRTIMES)

勉強時間はゲーム禁止の子の方がやや長い(OK82.3分、NG89.0分)が、成績の良さは変わらない(OK94.4%、NG93.3%)。

ゲームOKの子の55.0%はゲームが勉強に役立った経験あり。最も多かったのは「知識が身についた」(56.7%)で、親がゲーム 好きだと60.8%に上昇。親と一緒にゲームをする子は、成績のいい子が多い。

ゲームOKの子はゲームNGの子より勉強時の集中力が高い(OK81.0%、NG73.3%)。

「朝日小学生新聞」読者(小学1年生〜6年生の男女457人から有効回答)を対象に家庭で遊ぶゲームについてのアンケート調査を行なったところ、ゲームOKの子供はゲームNGの子供より勉強時の集中力が高いそうです。

なぜゲーム禁止の子供よりも集中力が高いのでしょうか?

小学生の85.1%がゲーム好きで、ゲーム機を持つ子どもの91.9%がゲームに関する家庭内ルールがある。主なルールは、「宿題や勉強を済ませてから遊ぶ」「ゲームをしていい時間が決まっている」「夜遅くにゲームをしてはいけない」など。

今回の調査によれば、家庭内のゲームに関するルールが決まっているそうです。

つまりは、ゲームをするための条件をクリアしないとゲームができないというルールを守れる子供だからこそ勉強時の集中力が高いのではないでしょうか?

有名なマシュマロ実験というものがあります。

[vimeo]https://vimeo.com/5239013[/vimeo]

Oh, The Temptation

スタンフォード大学ウォルター・ミッシェルが行った実験によれば、マシュマロを食べずに長い時間我慢できた子のほうが、僅かな時間でマシュマロを食べてしまった子よりも、後の学校の成績がはるかによく、問題行動も大幅に少なかったそうです。

『「無意識」があなたの一生を決める 人生の科学』(著:デイヴィッド・ブルックス)

この実験で子供たちは、短期的な欲求と長期的な報酬の間の葛藤に直面することになる。より大きな長期的報酬を得るため、短期的な欲求を抑えることができる子かどうかが明らかになるのだ。

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つまり、ゲームをするという長期的報酬を得るために、宿題をするという我慢ができる性格だからこそ、学校の成績が良いと考えられます。

もしこの考え方が正しいとすれば、本当はゲームがしたいのに、ゲームをするためには宿題をしないというルールがあるから、宿題をしているということになってしまいます。

でもできれば主体的に勉強をしてほしいものですよね。

STEAM教育×VR|VRを用いた教育に効果はあるのか?|VRが授業の形を変えるかもしれない!?で紹介した北京の高校で行われた実験によれば、インタラクティブ(対話をするような形式で操作する)に授業を体験することができるからでしょうか、VRを用いた授業のほうが従来型の授業よりも学習意欲が高く、知識の定着率も高いという結果が出たそうです。

VR Education with Oculus Rift DK2

マイケル・ボデカー:仮想ラボが科学の授業を変える!(Oct 2015、TEDxCERN)によれば、科学の授業とシミュレータを組み合わせた「仮想ラボシミュレータ」の授業を受けた生徒は次のようにコメントしています。

“I just spent two hours in this virtual lab, and … and I didn’t check Facebook.”

「仮想ラボに2時間もいたけれど 途中でFacebookを一度も見なかった」

つまり、生徒は周りの様々な誘惑がある状況にありながらも、授業に没頭していたということです。
「超一流になるのは才能か努力か?(Peak secrets from the new science of expertise)」(著:アンダース・エリクソン)によれば、

最も優秀な成績を収めた生徒たちの顕著な特徴は退屈さや他の楽しい活動への誘惑に抗い勉強に打ち込み続ける能力が格段優れていたことだ。p223

ということですから、VRでの教育は授業に没頭することに成功したということで効果的だといえるのではないでしょうか。

超一流になるのは才能か努力か?

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つまり、理想としては、VRを活用するなど子供がゲームを楽しむような感覚で勉強に没頭できるような学習方法ができることが望ましいですね。




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■まとめ

今回の調査結果では、

ゲームOKの子は宿題を計画的に(OK70.5%、NG60.0%)、自主的に(OK75.9%、NG46.7%)取り組む傾向がある。

ということをメリットに挙げられていましたが、子どもに宿題をさせても成績が向上するわけではない!?で紹介したデューク大学のハリス・クーパーさんによれば、小学生の年齢の子供が宿題をやっても成績が向上するという証拠は見つかっていないそうです。

つまり、そもそも小学生が宿題をやる必要があるのかという疑問があります。

記憶するために反復練習をすることは必要だと思いますが、それが自分にとってつまらないものであれば、かえって学習意欲を失わせることにつながってしまうということではないでしょうか。

だからこそ、新しい教育の形が必要になっていると感じます。

猪子寿之の〈人類を前に進めたい〉第6回「もう一つの“体育”で、『身体的知』(身体を固定しない“知性”)を鍛えたい」

(2016/3/1、ほぼ日刊惑星開発委員会)

これまでの学校や知的な訓練って、身体を固定して、もっと具体的に言えば椅子に座って働かせる知性なんだと思うんだよ。

<中略>

「図書室は静かに」というじゃない。この言葉に象徴されるように、従来の知性というのは、まさに美術館でパースペクティブのある絵画を見るときのように身体を固定して、他者も意識していなくて、インプットの情報量がほとんどない中で大脳をフル回転させる知性なんだよね。そもそも文章や記号というもの自体が、情報量としてはバイト数のほとんどないものだしね。でもさ、一方でたとえば、「IQよりも社会性のほうが社会的成功には関連性がある」みたいな主張の論文なんかがあるんだよ。
 それって、「社会性」がバズワードになっているだけで、要は椅子に座っていなくて、図書館みたいな特殊な状況ではない――外部からのインプット情報が極めて多くて、目も耳も感覚を全て使っているような――状態での、人間の能力のことなんじゃないかな。

今回体験してみて感じたのは、『身体的知』の話です。

猪子寿之さんの考え方を自分なりに解釈すれば、次のようになります。

従来の知性というのは、身体を固定して働かせる知性が重視されていましたが、その状態というのは、自分自身が固定されていた状態で、相手も意識していない状態のため、インプットされる情報量が限られています。

『身体的知』(身体を固定しない知性)というのは、自ら移動しながら(身体が固定されておらず)、相手を意識した状態であるため、そこには五感をフルに働かせたことでおびただしい量のデータのインプットが得られます。

「チームラボアイランド 学ぶ!未来の遊園地」は未来の学校の形かもしれない!?では、ものがどのようにしたら変化をするのか、お互いがどのように影響しあうのかなどを遊ぶように体験する中で自然と学んでいくことができる、アートでありながら、いろんなことを学ぶことができる新しい形の教育のように感じました。

ポイントは、いかに知的好奇心や遊び心を育てるかということ。

アイデアやテクノロジーの中には「遊び」から生まれたものがある!?|スティーブン・ジョンソン(STEVEN JOHNSON)で紹介したスティーブン・ジョンソンによれば、コンピュータの起源というのは、「音楽」からスタートしているそうです。

Steven Johnson スティーヴン・ジョンソン:音楽がもたらしたコンピューターの発明(Oct 2016、TED Studio)

コンピュータの概念を理論化する上で軍事的応用というのは重要な役割を果たしているのですが、それまでに様々なコンピュータの概念が出揃っている必要があったのです。

その一つが「自奏器(the instrument that plays itself)」と呼ばれるプログラム可能な機械であり、ここから、ハードウェアとソフトウェアという概念が生まれたのです。

つまり、コンピューターの始まりというのは音楽を「楽しむ」ことから始まっているのです。

現代では効率が重視されているように感じますが、楽しむこと、つまり「遊び心」から生まれるアイデアもたくさんあるのです。

遊び心というのは本質的に探索的であり身の回りの世界に新たな可能性を見つけようとします。この見つけようとするということが単なる愉しみや娯楽として始まったものが大いなる発明に繋がる理由なんです。

遊びから生まれたアイデアやテクノロジーはコンピュータだけではないそうです。

遊びから生まれた 世界を変えたアイデアやテクノロジーは たくさんあるんです 美術館 ゴム 確率論 保険業 まだまだあります

最近ではSTEM教育に注目が集まり、日本でも2020年度から小学校で「プログラミング」が必修化されるそうです。

いち早くプログラミング教育を実践しており、「マインクラフト」などゲームを使った授業にも取り組んでいる、東東京都小金井市立前原小学校校長・松田孝先生は、今回の調査結果をふまえ、次のようにコメントしてます。

【朝日小学生新聞】「子どもとゲーム」実態調査リポート

(2017/7/12、株式会社朝日学生新聞社 PRTIMES)

学校とは子どもたちが主体的に学ぶ場のはずですが、今は先生が勉強を教えてくれる場となっています。

教えられるだけの受動的な勉強は、苦しかったりするものですが、主体的に学ぶことは逆に楽しいのです。

そういった意味においては、ゲームもプログラミングと同じで、楽しく学ぶツールとして活用できると思います。

そのためには、ただ遊ぶだけでなく、ゲームを使ってクリエイトする姿勢が必要で、そこにはプログラミングの知識も役に立ちます。

ゲームもプログラミングも創造性を豊かにするもので、子どもたちにとっての学びのツールになるのではないでしょうか。

遊びを通じて学ぶ、遊びながら学ぶ、遊ぶように学ぶことが実践できるようになるとこれからもっと変わるような気がするのですが、どう思いますか?







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集中力を維持するには、脳ではなく「いい姿勢」と「筋力」が重要!?




【目次】

■運動をすると海馬が大きくなる?

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by Guian Bolisay(画像:Creative Commons)

運動が好きだと仕事の成果も出やすいのか:池谷裕二に聞く「走ることは脳にいいの?」

(2014/6/8、ライフハッカー)

2011年にピッツバーグ大学の研究チームが有酸素運動を続けることで海馬(記憶を製造する場所)の大きさが約2%大きくなる、記憶力が改善するという論文を発表をしています。対象は、普段座りがちな55~80歳の男女で、ほぼ毎日、1日40分の有酸素運動 (ウォーキングやランニング)を、6カ月続けて行ったみたいですね。

「海馬」は脳で記憶や学習を担う役割を持っていますが、有酸素運動を続けると海馬が大きくなるという研究結果があるそうです。

【海馬 関連記事】

寝る子は「海馬」も育つ

脳で記憶や学習を担う「海馬」と呼ばれる部分の体積を測定したところ、平日の睡眠時間が5、6時間の子より、8、9時間の子の方が大きい傾向があることが分かった。

刺激の多い環境ほど脳の働きが活発になる仕組みが解明

刺激の多い環境ほど脳の働きが活発になる仕組み※が解明されたそうです。

※海馬の神経細胞の成長を促す

昼寝をすると記憶力がアップするという実験結果

海馬というのは、記憶や情報を前頭葉に送る前に、一時的に保管しておく倉庫のような場所だと言われています。

睡眠が、海馬の短期記憶をクリアにして、脳に新しい情報が入るようにするということは、そこにあった記憶や情報を前頭葉に送っているということです。

例えば、メールでいっぱいになった受信箱が海馬だとしたら、メールをフォルダに仕分けして整理することが、睡眠の役割ということです。

要するに、睡眠を取ることで海馬にあった一時記憶が前頭葉で脳に定着され、新しい情報も海馬に入れられるようになり、結果的に記憶力がアップしたということでしょう。

■集中力を維持するには、脳ではなく「いい姿勢」と「筋力」が重要!?

池谷裕二さんによれば、脳と集中力には関係がないそうで、むしろ、集中力は姿勢と筋力が密接に関係があるそうです。

集中力が姿勢と筋力に関係があるとはどういうことなのでしょうか?

集中力の持続が短くなるのは、脳が衰えてるとかじゃなくて、姿勢を維持できないせいだと思います。そして、その姿勢を維持するためには、筋力が重要ということになりますね。

集中力を持続するには、脳を鍛えることを考えるのではなくて、姿勢を維持するための筋力を鍛えることが重要なのですね。




【姿勢 関連記事】

■姿勢が感情をコントロールしている?

猫背で、いかにも自信なく物事を決断するより、胸を張ったいい姿勢で決断した方が、その後の結果に自信が持てるというデータが出ているんです。

<中略>

姿勢が脳の状態、つまり感情をコントロールしているといえるかもしれません。その姿勢をつくるための根本的な筋力を持っていないと、そもそも感情をうまく維持できなくなる。

良い姿勢を維持することは健康や美容に良いと言われてきましたが、今回の記事によれば、良い姿勢は決断することへの自信にもつながるということです。

【運動と脳 関連記事】

軽い運動でも脳の認知機能は向上する!?

ウォーキング程度の軽い運動を短時間行なっても脳の認知機能が高まることがわかったそうです。

仕事の合間に運動をするとモチベーションや生産性がアップするという研究結果

エロン大学で行なわれた調査結果によると、運動後は運動前よりも元気になるだけでなく、認知能力の向上も見られたそうです。

「身体を鍛えることは脳も鍛えること」という研究結果

運動すること(体を鍛えること)によって、脳内に新しいミトコンドリアが生まれ、脳に関連する神経変性の病気への緩衝材になる可能性があるそうです。

運動をすると頭も体もスマートになる?

運動の結果、脳の最大酸素摂取量が上がり、被験者たちの認知能力に大幅な改善が見られた、と博士は語っている。

起業家の成功の秘訣は「睡眠、食事、運動」

例えば、PayPal社の創設者であるマックス・レヴチンは熱心なサイクリストで、Trulia社の社長サミ・インキネンは世界的なトライアスロン選手、Path社の最高経営責任者(CEO)であるデイヴ・モリンは、米国代表チーム級のスキーヤーだ。

運動を続けるとストレスに強くなる?その科学的根拠とは?

数週間運動を続けると、ストレス耐性に効果があると考えられるということ。

ただし、短期間では成果ができるものではないということ。

できるビジネスマンが運動を生活習慣の一部に取り入れているのは、体力づくりや健康のためだけでなく、こういうこともあるのかもしれませんね。

たとえば、日本マクドナルド・原田社長は、毎朝10.5キロのジョギングが日課で、週末は自転車100キロ走るそうです。

【参考記事】

「ON、OFFのけじめが、クレージーな発想を生む」/日本マクドナルド・原田社長(2009/11/12、プレジデント)

仕事ができる人の多くは、運動する習慣をもっている印象があります。

家庭でのことや仕事のことでストレスを抱えている人は、運動を続けてみてはいかがでしょうか。

 

【追記(2015/1/5)】

筋肉量を増やすことで得られる人生を改善するメリット5つ

(2014/12/20、ライフハッカー)

体幹(腹部、背中、腰など)の筋肉を鍛えれば、背骨が安定するので、正しい姿勢を保ちやすくなります。健康志向のスパ・リゾートで知られる「Canyon Ranch」によれば、体幹の筋力が弱いと、猫背になるだけでなく、首や肩のこりや腰痛、消化や呼吸の問題、疲労感、頭痛など、さまざまな健康上の問題が生じるおそれもあるそうです。

体幹を鍛えれば、正しい姿勢を保ちやすくなります。

また、筋力を鍛えれば、猫背の予防になり、のこりや肩こり腰痛頭痛の予防につながります。







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【花粉症薬の落とし穴】知らず知らずに集中力や判断力、作業能率が低下してしまう「インペアード・パフォーマンス」とは?

Sneeze

by Hermann Kaser(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 花粉症 > 【花粉症薬の落とし穴】知らず知らずに集中力や判断力、作業能率が低下してしまう「インペアード・パフォーマンス」とは?




花粉症薬の落とし穴 眠気だけでなかった… 思わぬ“脳力”低下

(2009/2/10、東京新聞)

花粉症のシーズンがやってきた。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり。

アレルギー症状に苦しむ人は多く、ドラッグストアの店頭には花粉症対策の薬が並ぶ。

だが、よく使われる抗ヒスタミン薬は効果が高い一方、眠気だけでなく気付かぬうちに集中力や判断力の低下をまねき、仕事や勉強に影響することがある。

花粉症治療の落とし穴とは-。

花粉症対策薬に使われる抗ヒスタミン薬は、眠気だけでなく気付かぬうちに集中力や判断力の低下をまねき、仕事や勉強に影響することがあるそうです。

ではまず、なぜ、抗ヒスタミン薬がよくつかわれるのでしょうか。

花粉症などのアレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜にアレルギーの原因になる異物が接触、ヒスタミンが過剰に分泌されることで起きる。

ヒスタミンの働きを抑えるために抗ヒスタミン薬が使用されるというわけですね。

抗ヒスタミン薬の副作用とはいったんどういうものなのでしょうか。

東北大大学院教授(医学系研究科機能薬理学分野)の谷内一彦さんは「抗ヒスタミン薬は一九四〇年代につくられたが、いい薬で即効性が高い。

ただ、鼻の粘膜だけでなく脳の方にも効いてしまう。

脳を活発にする脳内ヒスタミンの働きを抑制し、脳の働きを低下させる」と話す。

抗ヒスタミン薬には効果が高い一方、鼻の粘膜だけでなく、脳にも効果があるため、脳の働きが低下してしまうというわけです。

そのために、眠くなったり、だるさを感じたりするというわけですね。

しかし、気をつけたいのはそれだけではないようなのです。

だが、気を付けたいのは、こうした自覚症状がなく知らず知らずに集中力や判断力、作業能率が低下する「インペアード・パフォーマンス」だと、谷内さんは指摘する。

インペアードは「正常な機能が損なわれた」の意味で、インペアード・パフォーマンスは「気付きにくい能力ダウン」。

本人だけでなく周囲も気付きにくい。

知らず知らずのうちに、集中力や判断力、作業能率が低下する「インペアード・パフォーマンス」という言葉があるそうですが、抗ヒスタミン薬による「インペアード・パフォーマンス」によって、車や飛行機の運転、仕事、スポーツ、勉強などに影響をもたらす恐れがあるようです。

また、花粉症による労働生産性への影響は大きいそうです。

プロジェクトメンバーで、花粉症治療と労働生産性への影響について研究した小林慎さんは「スギ花粉症に悩む人の割合はこの十年で一・六倍に増え、三・七人に一人が花粉症患者。

労働生産性低下による損失額は約二千四百億円になる」と説明。

「抗ヒスタミン薬服用による労働災害発生のリスクは、抗うつ薬や麻酔性の成分を含む薬より高い」と指摘する。

花粉症が国の経済に与える影響が大きくなっており、今後は国家プロジェクトとして花粉症対策を行う必要がありそうですね。

適切な花粉症対策を行うためにも、ぜひ専門医に診てもらうようにしましょう。

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