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■なぜ内臓脂肪症候群の多い職業第一位が建設業なのか?
by Scott Lewis(画像:Creative Commons)
内臓脂肪が多い職業 第1位は意外な?あの仕事
(2015/7/15、dot)
全国約1400の健康保険組合からなる健康保険組合連合会が、2013年度の特定健康診査の結果を分析したところ、内臓脂肪症候群の多い職業は建設業、年金事務などの公務、運輸業だった。
内臓脂肪症候群の多い職業第一位は体を動かすイメージがある建設業だったのですが、なぜなのでしょうか?
■運動量が多そうな建設業が1位の理由
東京大学政策ビジョン研究センター特任助教で医学博士の古井祐司さんによると、体力を使う分、それに耐えうるカロリーと塩分を摂取してしまいがちだという。
体を使う分、カロリーや塩分の多い食事をしてしまいがちなのだそうです。
また、体の大きい職場の先輩に憧れることも関係しているようです。
新人は体の大きな先輩たちにあこがれて、最初は頑張って揚げ物やカロリーの高いメニュー、大盛りを食べ、見よう見まねで醬油やソースもたっぷりかける。
こうした食習慣によって、内臓脂肪が多くなっていると考えられます。
肥満はなぜ「伝染」するのか:実験結果によれば、ネガティブなステレオタイプに接するとステレオタイプに誘導された行動を引き起こす場合がある、つまり今回の建設業を例に挙げると、揚げ物やカロリーの高いメニュー、大盛りを好む先輩と接することによって、食習慣の影響を受けて、肥満になってしまう行動をとってしまうということです。
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内臓脂肪を減らす方法
内臓脂肪の落とし方
内臓脂肪を減らすには、生活習慣の改善が重要です。
バランス良い食事
ミネラル・ビタミン、食物繊維をバランスよく積極的にとる。緑黄色野菜を積極的にとりましょう。
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食事の量を適正な量に減らす
ストレスによる食べすぎも多いようです。
ストレスによる食べすぎを避けるためにも、睡眠や休息をとり、リラックスしてストレスを解消しましょう。
規則正しい食事
脂肪は就寝中にたまりやすいため、就寝前の食事や間食を避けることを心がける。
糖質・糖分の摂り過ぎに注意する。
油を飽和脂肪酸(おもに動物性脂肪に多い)より不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪・魚の脂に多い)を多く摂る。
油分の多い食事は減らし、油の種類も不飽和脂肪酸の油に切り替えましょう。
青魚やえごま油・くるみなど不飽和脂肪酸に含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA・アルファリノレン酸など)など不飽和脂肪酸を多く含む食品は、肝臓での中性脂肪の合成を抑え、血中の中性脂肪を減らすといわれています。
オメガ3
また、オメガ3系脂肪酸を摂取して運動をすると、脂肪燃焼を早めるという結果が出ているそうです。
内臓脂肪を落とすためのおすすめドリンクとしては、にんじん(4本)・レモン(1個)・リンゴ(1/2個)で作った野菜ジュース(3人分)に亜麻仁油(小さじ1杯)を入れたドリンクです。
オメガ3系の油には、エゴマ油、シソ油、青魚の魚油があるため、どれでも良いそうですが、このジュースには亜麻仁油が合うようです。
内臓脂肪を燃やすためには、オメガ3脂肪酸を摂るだけでなく、ビタミン・ミネラルも必要なため、野菜や果物と一緒に摂るのが効果的です。
また、このドリンクは朝に飲むとよいそうです。
飲む時間帯は朝に飲むといい理由は、朝から通勤で歩いたり、家事をしたりすることが運動となり、それが脂肪燃焼に役立つからです。
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お酒(アルコール)の飲みすぎに気をつける。休肝日を週2回作りましょう。
糖質・脂質が多く含まれている食事やお酒の飲み過ぎで必要以上のエネルギーが体に入り、また運動不足でエネルギーが消費されないと、エネルギーが余り、その余ったエネルギーが中性脂肪となることで、中性脂肪の値が高くなります。
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運動不足を解消し、運動する(歩くなど)機会を増やす
肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質が増えていることがわかったそうです。
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アディポネクチン
アディポネクチンは、中性脂肪の燃焼を助けるホルモンで、内臓脂肪が少ないほど分泌量が増えるそうです。
反対に、メタボリックシンドロームが進行する=内臓脂肪が増えると、アディポネクチンは減少してしまいます。
アディポネクチンを増やす方法としては、内臓脂肪を減らす・食物繊維を多く含む海藻類の摂取・オスモチンを含む野菜や果物の摂取・EPA・禁煙です。
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ラクトフェリン
牛乳や母乳に含まれるたんぱく質「ラクトフェリン」が人間の内臓脂肪を低減させる作用があるそうです。
脂肪細胞は、エネルギーが多くある時には体内にあるグルコースや脂肪酸から脂肪を合成し、エネルギーが足りない時には脂肪分解酵素リパーゼの働きによって脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解します。
ラクトフェリンの添加量が多くなるにしたがって、グリセロールの量も増加したことから、「ラクトフェリン」の脂肪分解促進作用があることが確認できたそうです。
通常は、脂肪はリパーゼの働きを阻害する「ペリリピン(脂肪滴の分解阻害タンパク)」によって、脂肪の分解を促進するリパーゼから守られているのですが、ラクトフェリンを添加すると、ペリリピンが減少し、リパーゼが脂肪を分解しやすくなると考えられるそうです。
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