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脳梗塞患者向けの薬の飲み忘れを知らせる「IoTピルケース」と専用アプリの開発へ|大塚製薬・NEC

“Mobile Biohacking Travel Case” (by MUJI, naturally) / Biohacks / SML.20121203.IP3.03154.SQ

by See-ming Lee(画像:Creative Commons)

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■脳梗塞患者向けの薬の飲み忘れを知らせる「IoTピルケース」と専用アプリの開発へ|大塚製薬・NEC

飲み忘れを知らせる“IoT錠剤入れ” 大塚製薬とNEC、脳梗塞患者向けに開発へ

(2016/9/7、ITmediaニュース)

薬を服用する時間帯になると、容器のLEDが点滅して患者に知らせる。患者が容器から錠剤を取り出すと、その日時を容器内のメモリに記録し、Bluetooth Low Energy対応の容器からスマホ、タブレットに送信する機能も搭載。専用アプリで、患者自身や家族が服薬状況を確認したり、薬剤師が残りの薬を管理したりできるという。

大塚製薬とNECは、脳梗塞の患者が薬を飲み忘れないように、決められた時間になるとLEDが点滅して知らせるIot錠剤入れを開発すると発表しました。

高齢者宅には年475億円分の残薬(飲み残し・飲み忘れの薬)がある!?|解決する4つの方法によれば、厚労省がまとめた75歳以上の患者の薬剤費から推計すると、残薬の年総額は475億円になるそうです。

両社によると、脳梗塞の患者の場合、薬をうっかり飲み忘れたり、自己判断で止めたりすると、服薬率が半年で約5割まで下がる――という研究結果があり、服薬の継続が課題になっているという。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。

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どんなに治療が大事だと認識していても、何らかの理由で治療が継続できないことがあることで、処方された薬を適切に服用できずに、その結果、症状が悪化して薬が増えてしまい、また、その薬を飲み残してしまい、症状が更に悪くなっていく悪循環に陥ってしまうこともあるようです。

その問題を解決する方法の一つとして注目されているのが、いま注目のIot(モノのインターネット)を利用して、アプリや薬剤ケース・ボトルを連動させて薬を飲むタイミングを通知する飲み忘れ防止システムです。

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以前高齢者宅には年475億円分の残薬(飲み残し・飲み忘れの薬)がある!?|解決する4つの方法では、さらに発展させて、服薬を一定期間忘れると、薬を処方・提供した薬剤師(薬局・病院)から一度連絡をするようにすると良いのではないかと提案しましたが、今回大塚製薬とNECが開発するIot錠剤入れと専用アプリには、薬剤師が残りの薬を管理したりできる機能が付くそうです。

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ただ、服薬忘れ防止システムの前に根本的に解決しないといけない問題があります。

それは、「高齢者の薬のもらい過ぎ問題」です。

なぜ高齢者の薬のもらい過ぎという問題が起きるのか?によれば、次のような理由で高齢者の薬のもらい過ぎという問題が起きています。

  • 高齢者になると複数の病気にかかることが多い
  • 複数の医療機関・複数の薬局にかかる
  • 薬剤師は「お薬手帳」で患者がどんな薬を飲んでいるか把握するが、薬の重複がわかっても、薬の整理までは手が及ばない
  • 医療機関に問い合わせてもすぐに返事がもらえず、患者を待たせないため、処方箋通りに薬を渡せばよいと考える薬剤師がまだ多い
  • 薬の情報が、医師や薬剤師間で共有されていない

個人と服薬情報をかかりつけ医・かかりつけ薬剤師が見れるようにすることができれば、高齢者の薬のもらい過ぎ問題の解決につながり、服薬忘れの防止につながるのではないでしょうか。

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なぜ脳梗塞は月曜日に起こりやすいのか?

Hangover

by Mislav Marohnić(画像:Creative Commons)

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脳梗塞は月曜日に起こりやすいことが判明

(2015/4/20、medley)

国立病院機構南京都病院などから集まった研究班は、1999年から2009年までに脳卒中を発症し、京都脳卒中登録(KSR)に登録された13,788人の情報を統計分析し、曜日によって脳卒中の発症率が違うかどうかを調べました。

その結果、脳卒中の発症が最も少ないのは日曜日で、最も多いのは月曜日だとわかりました。

脳卒中を更に詳しく分けて脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に区別して調べると、脳梗塞の発症が月曜日に多く、日曜日に比べてオッズ比1.189倍にのぼることがわかりました。

京都府の研究班の調査によれば、脳梗塞は月曜日に起こりやすいということがわかったそうです。

→ 脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

曜日と健康についてどのような関係があるのでしょうか?

以前Twitterのツイート数についての記事を紹介しましたが、時間帯によってつぶやかれている内容は異なっています。

「#疲れた」のピークは午後5時!?|つぶやきからわかる本当に疲れる時間帯とは??によれば、「疲れた」とつぶきたくなっているのは、17時台であり、学校終わり、仕事終わりで、疲れがたまっている時間であることが予想されます。

時間帯別総ツイート数ランキングからわかる感情の推移とは?でも紹介しましたが、17時台には、「疲れた」だけでなく、「頭痛い」「足痛い」という言葉がつぶやかれていて、歩きまわったり、頭を使ったりして、疲れている印象を受けます。

時間帯と同様に曜日によっても何らかの傾向があるのではないでしょうか。

「疲れた」3秒に1回つぶやかれている!水曜日に「疲れた」つぶやきが増加によれば、水曜日に「疲れた」ツイートが増えているそうで、週の真ん中で疲れを感じている人が多いと思われます。

月曜日に脳梗塞を発症することも何らかの要因が関係していると思われます。

10年以上健康に関するアクセスをアクセスデータを見ていますが、人は、楽しい時(遊びに出かける週末)は健康について考えないものです。

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日曜日には健康についての検索数が減り、月曜日になると健康に関する検索が増えているということからも、体に関する何らかの不調が出てきたり、休みの翌日に健康を意識していると考えられます。

日本では通称サザエさん症候群(世界的にはブルーマンデーといわれるそうです)と呼ばれる月曜日の学校や勤務へと行きたくない気持ちを表現する言葉があります。

サザエさん症候群|Wikipediaより

サザエさん症候群(サザエさんしょうこうぐん)とは、日曜日の夕方から深夜、特に18:30から19:00にかけてフジテレビ系列で放送される『サザエさん』を見た後、「翌日からまた通学・仕事をしなければならない」という現実に直面して憂鬱になり、体調不良や倦怠感を訴える症状の俗称である。

もしかすると、ここに今回の問いを解決するヒントがあるのではないでしょうか?







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受動喫煙が原因の死者数、年間1万5,000人|なぜ前回調査に比べて倍増したのか?|厚労省調査

Smoking

by Jeff Masilungan(画像:Creative Commons)

【目次】




■受動喫煙が原因の死者数、年間1万5,000人

参考画像:日本では受動喫煙が原因で年間1万5千人が死亡|厚生労働省スクリーンショット

受動喫煙が原因の死者数、年間1万5,000人 厚労省調査

(2016/5/30、フジテレビ系)

厚生労働省の研究班の調査によると、非喫煙者で、家族や職場の同僚が喫煙している場合、受動喫煙が原因で死亡する人は、年間1万5,000人と推計されるという。

厚生労働省研究班の調査によれば、受動喫煙が原因の死者数は、2010年の調査では、6800人と推定されていましたが、今回の調査ではほぼ倍増し、年間1万五千人と推計されるそうです。

なぜ倍増したのでしょうか?

これまで、受動喫煙は、肺がんや心筋梗塞などに因果関係があるとされていたが、前回調査以降、脳卒中やSIDS(乳幼児突然死症候群)にも因果関係があるとされたため、大幅に増えたという。

受動喫煙が肺がん心筋梗塞だけでなく、脳卒中やSIDS(乳幼児突然死症候群)にも因果関係があるとされたため、大幅に増えたそうです。




■受動喫煙を受けている女性は、受けていない女性より血圧が高い

受動喫煙を受けている女性は、受けていない女性より血圧が高い|東北大で紹介した東北大学大学院薬学研究科の今井潤教授のグループによれば、受動喫煙を受けている女性は、受けていない女性より血圧が高いことがわかったそうです。

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高血圧は糖尿病などの合併症を起こしやすいといわれます。

それは、高血圧と糖尿病の危険因子(肥満、運動不足、喫煙など)が同じだからです。

高血圧をそのままにしておくと、動脈硬化心筋梗塞脳卒中腎臓病などの原因となります

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

■ペットも受動喫煙の影響を受ける

<たばこ>ペットも受動喫煙でがんの恐れで紹介したペットの受動喫煙の影響に関する研究によれば、次のようなことがわかっています。

●家庭内で副流煙にさらされた猫が悪性リンパ腫になる危険性は、さらされていない猫の2・4倍。その環境が5年以上続くと、3・2倍に上がるとされる。(マサチューセッツ大)

●コロラド大が92年に発表した研究では、喫煙者に飼われている犬ががんになるリスクは通常の1・6倍。特にダックスフントのような鼻先の長い犬種は鼻腔(びくう)がんの発症リスクが高まる。

■まとめ

厚生労働省研究班の調査によれば、受動喫煙が原因の死者数は、年間1万五千人と推計されるそうです。

受動喫煙は配偶者の健康に悪影響を与えるだけでなく、ペットの健康にも影響を与える恐れがあります。

是非一度考えてみてください。







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健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」40歳以上で17%|健保連調査

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by Parker Knight(画像:Creative Commons)

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■健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」40歳以上で17%|健保連調査

健診「合格」40歳以上は17%…健保連調査

(2016/7/6、読売新聞)

40歳以上のサラリーマンで、血圧や肝機能など健康診断の主要4項目が全て「基準値範囲内」の人はわずか2割にも満たないことが、健康保険組合連合会(健保連)の調査でわかった。

健康保険組合連合会(健保連)の調査によれば、40歳以上のサラリーマンで、健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」だった人は17%にすぎなかったそうです。

 血圧

高血圧を放っておくと、動脈硬化によって、脳卒中心筋梗塞慢性腎臓病(CKD)糖尿病腎症など様々な病気の原因となります。

 脂質代謝

これらの数値が悪化すると、血管内の炎症が起こりやすくなり、動脈硬化などのリスクが高まります。

動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

 糖代謝

これらの数値が悪化すると、糖尿病が進み、合併症である心筋梗塞脳梗塞糖尿病網膜症糖尿病性腎症糖尿病性神経障害などのリスクが高まります。

→ 糖尿病の診断基準|血糖値・HbA1c(ヘモグロビンA1c) について詳しくはこちら

 肝機能

これらの数値が悪化すると、肝機能が悪化し、急性肝炎・慢性肝炎肝硬変などの肝臓の病気(肝臓病)のリスクが高まります。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP について詳しくはこちら

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脳卒中患者の神経回路の修復を促すBMI(ブレインマシンインターフェース)リハビリ機器の製品化に向けた医師主導治験を始め、3年後の発売を目指す|#慶応大学 #パナソニック

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by U.S. Department of Agriculture(画像:Creative Commons)

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■脳卒中患者の神経回路の修復を促すリハビリ機器の製品化に向けた医師主導治験を始め、3年後の発売を目指す|慶応大学・パナソニック

脳卒中まひ新治療…神経回路修復するリハビリ機器、3年後発売目指す

(2017/1/23、読売新聞)

慶応大学の里宇明元(りうめいげん)教授(リハビリテーション医学)と牛場潤一准教授(理工学)らのチームは、手の指を伸ばそうと考えた時の脳波の変化を解析。頭に着けたセンサーがこの変化を検出すると、機械が指を伸ばし、同時に腕に電気刺激を加える機器を開発した。脳波と連動した動作や電気刺激を繰り返すことで、神経回路の修復が促される。

慶應義塾大学の里宇明元教授らのチームは、脳波の変化をセンサーで読み取って、まひした指を機械で伸ばし、同時に腕に電気刺激を加えることを繰り返すことで、脳卒中患者の神経回路の修復を促すBMI(Brain-Machine Interface)リハビリテーションシステムを開発しています。

今後は、装置の製品化に向け、慶応大学とパナソニックが医師主導治験を3月にも始め、3年後の発売を目指すそうです。




■BMIリハビリテーションシステムが開発された背景

参考画像:質の高い新たな治療を実現する医療機器の医師主導治験を支援―「医療機器開発推進事業」で3件の新規課題を採択―(2016/3/14、国立研究開発法人日本医療研究開発機構)|スクリーンショット

質の高い新たな治療を実現する医療機器の医師主導治験を支援―「医療機器開発推進事業」で3件の新規課題を採択―

(2016/3/14、国立研究開発法人日本医療研究開発機構)

患者数が約350万人に上る脳卒中は、上肢が実用レベルまで回復する割合は15~20%に留まっています。現状、手指伸筋活動もみられない重度麻痺患者に対しては、有効な治療法は存在せず、従来のリハビリテーションでは、 麻痺手の回復そのものを指向した治療よりも、利手交換、片手動作の習得等の代償的治療が中心になっていました。

現在のところ、重度のまひ患者においては、有効な治療法がなく、麻痺した手そのものの治療よりも利き手を変える、片手の動作を覚えるといった治療が中心となっていたそうです。

■まとめ

脳卒中患者のリハビリに関するテクノロジーが進んでいますので、今後は麻痺した手の治療もできるように変わっていくのではないでしょうか。

→ 脳卒中の前兆・原因・予防 について詳しくはこちら







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