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高血圧患者の塩分摂取量は1日6g未満を推奨|高血圧治療ガイドライン

Salt and Pepper

by camknows(画像:Creative Commons)

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塩分の摂取量について気になったので、詳しく調べてみました。

■高血圧患者の推奨される塩分摂取量は1日6g未満

高血圧を防ぐ食事-厚生労働省

今、日本人に勧められている1日の塩分摂取の目標値は、10g未満。

だけど、高血圧患者ではもっと厳しくて、日本高血圧学会の定めた目標では1日7g以下(高血圧治療ガイドライン2000年版)となっています。

現在のところ、日本人の塩分摂取量は、平均で1日11~12gくらいだから、高血圧の人は半分近くに減らさなければならないんだよ。

これがどうしてもムリなら、せめて1日に10g未満としたいね。

ただ、このページの情報は少し古く、日本高血圧学会の定める目標は1日7g以下となっていますが、2004年版の食塩摂取量は1日6g未満になっています。

日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン 2004年版」発行。高齢者の降圧目標を見直し。食塩摂取量は1日6gを推奨-日本生活習慣病予防協会

食塩摂取量については、従来1日7g 未満とされていたものを1日6g 未満と、より少なめにすることが推奨されました。日本人の食塩摂取量が減少してきたことと、欧米のガイドラインが1日6g 未満を推奨しているためです。

推奨される塩分摂取量がどんどん少なくなっているようです。

この推奨されている塩分摂取量は、WHO/国際高血圧学会を参考にしているようで、世界的に見れば、1日6g未満が世界基準と言えそうです。

今後ますます推奨される塩分摂取量は少なくなっていくのでしょうか。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

P.S. ただ、一つ気になるのが、塩分をどこまでも減らしていいのかという点。

「日本人の体温が下がった理由とは」で紹介した石原結實さん著書「体温力」によれば、

塩分を取りすぎると、高血圧などが心配になりますが、塩分が必要でないわけではありません。

塩分は、筋肉の収縮作用に必要であり、また体を温める効果が高く、塩分が不足すると低体温だけでなく痙攣まで起こるそうです。

と紹介されています。

※これは仮説ですが、もしかすると、塩分の摂取量が少なくしようとしているために、低体温の人が増えているのかもしれません。

そして、この本では、食事で水分や塩分を摂取し、運動やゆっくりとお風呂に入ることで水分と塩分を排出するという良いサイクルをつくることが大事だとしています。

現代人は運動不足であると言われていると思いますが、運動不足のために汗で塩分を排出できていないために、塩分摂取量を減らさざるをえないのかもしれません。

もしかすると、塩分摂取量を減らすことよりも、塩分排出量を増やす努力をしたほうがよいのではないでしょうか。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

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糖尿病の合併症の一つである「糖尿病網膜症」とはどんな病気!?

Ivan eye

by steve lodefink(画像:Creative Commons)

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■糖尿病の合併症の一つである「糖尿病網膜症」とはどんな病気!?

「糖尿病」診断されたら眼科検診を 合併症の一つ、網膜症に注意

(2008/10/29、MSN産経)

糖尿病網膜症は、糖尿病特有の三大合併症の一つ。網膜は、瞳から入った光の明暗や色を感知する組織で、細かい血管が密集している。そのため、高血糖状態が続くと血管の閉塞(へいそく)障害と血液凝固異常が起き、眼内の血管が徐々に詰まって、網膜に栄養や酸素が届かなくなる。
「そうなると、網膜に新しい血管が生まれ、酸素不足などを補おうとします。しかし、この新生血管はもろく、少しの刺激でも出血し、重篤化すると網膜剥離(はくり)を起こし、失明に至ります」

高血糖状態が続くと、血管が詰まって、網膜に栄養や酸素が届かなくなります。

すると、網膜に新しい血管(新生血管)が生まれ、酸素不足などを補おうとしますが、その血管はもろいため、少しの刺激でも出血し、場合によっては網膜剥離を起こし失明を起こすことがあります。

■糖尿病網膜症はどのようにしてなるか?

糖尿病(高血糖)

→血管の閉塞障害・血液凝固異常

→眼内の欠陥が詰まる

→網膜に栄養が届かなくなる。

→新生血管ができ、酸素不足を補おうとする。

→しかし、その新生血管は脆いため、少しの刺激で出血する恐れがある。

→場合によっては、網膜剥離を起こし、失明する恐れもある。

■糖尿病網膜症の進行度合い

糖尿病網膜症の進行度合いは、「単純網膜症」「増殖前網膜症」「増殖網膜症」の大きく3段階に分けられます。

1.単純網膜症

最初の変化は、点状出血や毛細血管瘤(りゅう)などの症状。この時点で血糖をコントロールできれば、失明には進まず、進行をとめることができる。ただ、自覚症状がないため、眼科での定期検診を受けていなければ気づかない。

2.増殖前網膜症

増殖前網膜症になると、血管閉塞が進み、静脈異常などの症状が現れる。この段階でも自覚症状はほとんどないが、眼科では網膜症の進行を防止するため、網膜レーザー光凝固術を行い、血管新生の発生を抑制する処置を取る。

3.増殖網膜症

第3段階の増殖網膜症まで進むと、網膜に接している硝子(しょうし)体の中にまで新生血管が伸び、硝子体出血や牽引(けんいん)性網膜剥離が起き、急激な視力低下や飛蚊(ひぶん)症が現れる。

糖尿病網膜症は、3つの段階を経て進行していくが、第1段階、第2段階の時点では自覚症状がなく、第三段階にまで進行しないと、自身の変調に気づかないそうです。

そこが、糖尿病網膜症の怖さなのでしょう。

■糖尿病網膜症の手術

眼科では、網膜に癒着した増殖組織をはがす硝子体手術を行い、失明の防止や視力の回復を目指すことになる。

糖尿病網膜症の治療では、硝子体手術を行なわれます。

■まとめ

糖尿病網膜症は、日本の中途失明原因の第2位で、年間約3000人がこの疾患で失明しているともいわれています。

糖尿病と診断された方は、ぜひ眼科の検診を定期的に受けるようにしてください。

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夜勤で働く経験がある人は、ない人に比べると、糖尿病になるリスクが高くなる!?

Waterloo

by David Simmonds(画像:Creative Commons)

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■夜勤で働く経験がある人は、ない人に比べると、糖尿病になるリスクが高くなる!?

夜の出勤、糖尿病のリスクを高める、欧州糖尿病学会の有力誌で報告

(2015/1/22、Medエッジ)

夜の出勤経験のない人と比べると、夜の出勤経験のある人は、糖尿病になるリスクが、夜勤の経験年数が1~2年の場合に17%高くなるほか、3~9年の場合に23%、10年以上の場合に42%とリスクの増加幅が増えていた。

夜勤で働く経験がある人は、ない人に比べると、糖尿病になるリスクが高くなるそうです。

その理由の一つとして考えられるのが、「サーカディアンリズム」。

夜の出勤によって昼と夜の体のリズム「サーカディアンリズム」が狂い、これが代謝に影響を及ぼす。

規則正しい生活が糖尿病の予防・改善につながることを解明によれば、体内リズムに合わせて規則正しい生活を送ることが糖尿病の予防・改善につながるということが証明されたそうです。

目覚めと眠りを制御する脳内物質「オレキシン」が体内リズムに合わせて正常に働くことで血糖値を下げるそうです。

実験によれば、規則正しい生活を送ることによって、肝臓の糖代謝を促し、インスリンが効きにくくなるのを防ぐということもわかったそうです。

遅い夕食で体内時計が混乱し太る-早大によれば、夕食の時間が遅くなるなど食事の時間が乱れると、体内時計が乱れるそうです。

夜食を取ると、肝臓の「時計遺伝子」が乱れ、代謝異常になり、太りやすくなる?によれば、夜食など不規則な時間に食事を摂ると、インスリンの作用で肝臓の時計遺伝子のリズムが乱れてしまい、肝臓の代謝機能に異常を引き起こすそうです。

つまり、不規則な時間に食事をとると、体内時計のリズムが乱れ、肝臓の代謝機能に異常を引き起こし、それが肥満糖尿病になりやすくなるということですね。

体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日によれば、朝から朝日を浴び、朝食(たんぱく質を必ず)をとることで、体内時計がリセットされ、太りにくくなると考えられるようです。

規則正しい生活を送ると考えると少し難しく考えがちですが、朝から朝日を浴びて、朝食を食べて、体内時計をリセットしてみませんか?

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P.S.

だからといって、夜勤をしてくれる人がいなければ成り立たない仕事も多いです。

体内時計活用術|体内時計の5つのタイプ・体内時計調整法|たけしの本当は怖い家庭の医学によれば、体内時計には5つのタイプ(超朝型・朝型・中間型・夜型・超夜型)があり、例えば、朝型傾向の人は、1日が23時間に近く設定されているため、寝付くのも起きるのも早い時間になる傾向があり、夜型傾向の人は、1日が25時間に近く設定されているため、就寝・起床時間が遅くなる傾向が強いそうです。

体内時計が夜型タイプの人が夜勤向きなのかもしれませんね。

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トム・ハンクス(Tom Hanks)、糖尿病と診断されたことを告白

Tom Hanks - TIFF 2012

by Josh Jensen(画像:Creative Commons)

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■トム・ハンクス(Tom Hanks)、糖尿病と診断されたことを告白

トム・ハンクス、糖尿病と診断されたことを告白

(2013/10/9、シネマトゥデイ)

俳優のトム・ハンクスが2型糖尿病と診断されたことを、現地時間7日に出演したトーク番組で明かした。

記事によれば、トム・ハンクスさんは、若いころから高血糖に悩まされていたそうで、最近医師より2型糖尿病と診断されたそうです。

トム・ハンクス、糖尿病はオスカーの代償だった?

(2013/10/10、Movie Walker)

トムは、これまで役作りのために、『プリティ・リーグ』(92)でコーチのジミー・ドゥーガンを演じるために30ポンド(約13.5キロ)増量し、『キャスト・アウェイ』(00)では225ポンドから170ポンドと55ポンド(約25キロ)も減量しているが、「役作りのために体重を激減させたり急激に増やしたりすることが、一因になるみたいだね。太るのにはジャンクフードをたくさん食べて運動しないわけだし、痩せた後に体重を戻す時も、結局同じことをするからね。『プリティ・リーグ』で体重を増やした後、(アカデミー賞主演男優賞を受賞した)『フィラデルフィア』(93)で減量したのも原因かもしれないね」

役作りのために、体重を急激に増減させたことも一因となっているようです。

激ヤセしたマシュー・マコノヒー、糖尿病になる危険性もによれば、映画『ザ・ダラス・バイヤーズ・クラブ』で演じるHIV患者の役作りのため、約17kgの減量を行なったマシュー・マコノヒーが、体重を戻す際に糖尿病になることを懸念しているそうです。

その理由としては、激ヤセした人は体重を正しい方法で増やさないと糖尿病になるおそれがあるからなのだそうです。

長く活躍してほしいので、体には気をつけてほしいですね。

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アメリカの成人の半数が糖尿病または糖尿病予備軍

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■アメリカの成人の半数が糖尿病または糖尿病予備軍

米国成人の約半数が糖尿病か「予備軍」、研究

(2015/9/10、時事通信)

米国医師会雑誌(JAMA)に掲載された論文によると、2011~12年に、米国の成人人口の40%近くが糖尿病の前段階にある「予備軍」で、12~14%が糖尿病を患っていたという。

アメリカの成人の半数が糖尿病もしくは糖尿病予備軍なのだそうです。

アメリカにおける肥満者の割合が上昇していますので、糖尿病または糖尿病予備軍が増えるのは自然なことだといえるでしょう。

糖尿病患者の割合は、ヒスパニック系が22.6%と最も高く、その後にアフリカ系の21.8%、アジア系の20.6%と続いている。白人の調査対象者の糖尿病有病率は11.3%だった。

米国の子ども、超肥満が低年齢化によれば、黒人の10代女子とヒスパニック系の10代男子の12%が超肥満だったそうで、今後も糖尿病患者が増えていくことが予想されます。

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