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健康増進型保険「Japan Vitality Project」の目指すものとは?|住友生命・ソフトバンク・Discovery




【目次】

■健康増進型保険「Japan Vitality Project」の目指すものとは?|住友生命・ソフトバンク・Discovery

Discovery「Vitality」|住友生命
Discovery「Vitality」|住友生命

参考画像:Japan Vitality Project「健康増進型保険」で日本をもっと健康に |(2016/7/21、住友生命PDF)|スクリーンショット

新規プロジェクト「Japan Vitality Project」に関するお知らせ~「健康増進型保険」で日本をもっと健康に~

(2016/7/21、ソフトバンクニュースリリース)

「Vitality」は、健康を改善するツールや関連知識、それを促すインセンティブ等を提供することで、保険加入者がより健康になることをサポートするプログラムです。このプログラムは、臨床研究や行動経済学に基づいており、生活習慣病の増加を抑える上で重要な「健康チェック」「予防」「運動」に着目し、保険加入者の健康増進への意欲を高める仕組みとなっています。各種インセンティブが長期的に健康増進に寄与する行動変化を促すという仕組みが保険商品に組み込まれており、保険会社や保険加入者の双方にメリットの好循環をもたらし、社会全体の健康増進にも寄与するものです※1。

住友生命と南アフリカの金融サービス会社Discoveryは健康増進型保険の開発で提携し、住友生命とソフトバンクはIoTを活用した健康情報・健康増進活動に関するデータの収集プラットフォームの構築等で提携して、ディスカバリーのウェルネスプログラム「Vitality」を日本市場に導入する「Japan Vitality Project」の取組みを3社共同で開始するそうです。

保険加入者に行動変化(健康増進活動)を促す保険「Vitality」 は、健康状態を改善する取り組みを行うとポイントを獲得し、累積ポイントに応じて年間のステータスを判定され、保険料率が割引になるだけではなく、パートナー企業との提携に応じた特典が得られるという仕組みが提供されています。

このプログラムに参加している人はそうでない人に比べて医療費が抑制されているそうです。




【参考リンク】

Vitality web 「4種類の男」full version

■【海外事例】食生活の見直し・運動・禁煙等を促す民間医療保険

【海外事例】食生活の見直し・運動・禁煙等を促す民間医療保険|新産業構造ビジョン|経済産業省
【海外事例】食生活の見直し・運動・禁煙等を促す民間医療保険|新産業構造ビジョン|経済産業省

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

1992年に南アフリカで設⽴されたDiscovery社は、Discoveryグループの金融商品(健康保険、生命保険、損害保険等)とセットでVitality Programを展開。

Vitality Programでは、まず健康チェックによって自己の現状把握を⾏った後、食生活の見直し・運動・禁煙等、健康状態を改善する取り組みを実施するとポイントを獲得できる。獲得したポイントは、健康⾷品やヘルスケア商品の購入、映画や航空券の割引優待など幅広い用途で使用可能。

 Discovery社の報告によれば、同プログラム参加者は非参加者に比べて受診率・入院日数・一人あたり医療費を抑制。

また、積極的に参加するメンバーほど、死亡率が低下するという結果が得られている。

「Vitality」は1997年に南アフリカで開始、世界で10ヶ国以上・約350万人の保険加入者に提供されています。

「Vitality」では、健康増進活動の年間獲得ポイントに応じて、ステータス(ポイントが高い順からダイヤモンド・ゴールド・シルバー・ブロンズ・ブルー)が判定され、そのステータスに合わせて保険料の高さが設定されるDynamic Pricing(ダイナミックプライシング:動的価格設定)が利用されています。

「Vitality」では、保険料割引のみならず、パートナー企業との提携を通じ、ステータスに応じた特典を提供されます。

Discoveryによれば、目標を達成した特典には、ジム料金が割引になったり、健康的な食品を購入するとキャッシュバックがあったり、映画が無料で見れたり、レンタカーや宿泊施設でお得になったり、飛行機予約がお得になったりするそうです。

特典を提供されることが、保険加入者が継続的な健康増進活動に取り組むインセンティブになると考えられます。

Discovery社では、健康状態を改善する取り組むを行うとポイントを獲得し、特典が得られるという仕組みを提供し、このプログラムに参加している人はそうでない人に比べて医療費が抑制されているそうです。

健康増進活動の成果|南アフリカの事例|Discoveryグループの新契約年換算保険料推移|ステータス別の疾病率|ステータス別の死亡率|ステータス別の解約率|住友生命
健康増進活動の成果|南アフリカの事例|Discoveryグループの新契約年換算保険料推移|ステータス別の疾病率|ステータス別の死亡率|ステータス別の解約率|住友生命

参考画像:Japan Vitality Project「健康増進型保険」で日本をもっと健康に |(2016/7/21、住友生命PDF)|スクリーンショット

「健康ポイント制度」に医療費を抑制する効果があることが初めて実証されるによれば、運動や検診など健康づくりに取り組んだ人がポイントを受け取って商品券などに交換する「健康ポイント制度」に、医療費を抑制する効果があることが実証されているそうです。

積極的に計画・実行する人はがん・脳卒中・心筋梗塞の死亡リスクが低い|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによれば、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の行動をとる人は、そうでない人に比べて、がんで死亡するリスクが15%低く、また、脳卒中リスクが15%低く、脳卒中心筋梗塞などで死亡するリスクが26%低いという結果が出たそうです。

その理由としては、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の人は、がん検診や健康診断を受診するため、病気の早期発見につながり、病気による死亡リスクが低下して可能性があるようです。

つまり、積極的に健康管理を行うように努力する人は死亡リスクが低いわけですから、今後、保険会社としても、そうした保険加入者に合わせた保険料を設計するようになっていくのではないでしょうか?

今回紹介した保険加入者に行動変化(健康増進活動)を促す保険「Vitality」 は、健康状態を改善する取り組みを行うとポイントを獲得し、特典が得られるという仕組みを提供し、このプログラムに参加している人はそうでない人に比べて医療費が抑制されているそうです。

これからますます様々な予防医療に取り組んだ人には保険料が安くなるといった保険商品がでてくるのではないでしょうか。

→ 健康ゴールド免許|定期検診などの予防医療を導入することで、病気による死亡リスクが減少し、医療費の削減にもつながる について詳しくはこちら




■住友生命「Vitality」発売!

2018年7月24日に健康増進型保険“住友生命「Vitality」”が発売されました。

“住友生命「Vitality」”のコンセプトは上記に挙げた通りですので、ポイントを改めてまとめると、健康に良い生活習慣に変えていくためには「きっかけ」と「報酬(インセンティブ)」が必要なのですが、行動経済学と最新テクノロジー(ウェアラブルデバイス・スマホアプリ)で評価する仕組みを作り、健康増進活動に積極的に取り組んだ人には保険料が安くなったり、リワードを提供するなどによって、健康増進活動の継続を促していくという新しい考え方の保険です。

“住友生命「Vitality」”のしくみ概要
“住友生命「Vitality」”のしくみ概要
Vitality 健康プログラム
【Vitality健康プログラム】
STEP1.健康状態を把握する(健康状態を知るための活動でポイントを獲得、健康状態を知るための特典)→STEP2.健康状態を改善する(健康的な活動でポイントを獲得、健康状態を改善するための特典)→STEP3.特典(リワード)を楽しむ(健康増進活動への取り組みに応じた特典)
保険料の割引・変動
毎年判定されるステータスに応じて、保険料が毎年変動します。加入時点で、Vitality 健康プログラ
ムを利用しない場合と比べて 15%の割引となり、その後はステータスに応じて変動します。
行動経済学の応用
“住友生命「Vitality」”は「行動経済学」(「必ずしも人間は合理的に行動するわけではない」という立場で、人間の行動を分析する経済学)における現実の人間の行動についての分析を応用する
ことで、より健康的な生活習慣を行うことを促す仕組み。例えば、人間には、現状維持バイアス(人間は動機が無いと現状を変えない)や損失回避性(人間は、得をするよりも損をしたくないという思いの方が強く、損失を回避することを重視して行動する)といった傾向があることを知ったうえで、健康のための行動変容を導く仕組みです。

参考画像:未来を変えていく、健康増進型保険 新商品“住友生命「Vitality」”の発売等について (2018/7/17、住友生命)|スクリーンショット

特典(リワード)には、健康診断の無料または割引クーポン(ソフトバンク)やウェアラブルデバイスの割引購入(ガーミン・ポラール・ソフトバンク)、フィットネスジムの月会費割引(コナミスポーツクラブ、ルネサンス)、スポーツ用品の割引購入(アディダス)、ヘルシーフードの割引購入(オイシックス)、旅行代金の割引(Hotels.com)などがあります。

■ソフトバンク、住友生命「Vitality」パートナー契約の締結

住友生命「Vitality」パートナー契約の締結について

(2018/7/17、ソフトバンク)

1. “ソフトバンク”の「スマート体組成計2」を2,400円(税込み)割引で提供

2. “ソフトバンク”のスマートフォンを新規契約または機種変更した契約者に、ウエアラブルデバイスと血液検査の無料クーポンを無料提供

3. 血液検査の割引クーポンを提供

ソフトバンクは、住友生命が2018年7月24日より発売する健康増進型保険“住友生命「Vitality」”におけるパートナー契約を締結し、契約者に対する特典(リワード)として、契約者の健康状態を把握できるIoT機器や血液検査のクーポン券などを、2018年9月1日より提供するそうです。

■パートナーシップが重要になる!

今回紹介した住友生命とソフトバンク、ディスカバリーが共同で取り組む「Japan Vitality Project」は、保険・IoT・行動経済学・健康増進活動をつないで、新しい価値を創造し、保険加入者はインセンティブ(割引価格を通じた価値)や健康改善の利益を享受し、保険会社は死亡率・罹患率の低下、解約率の低下というメリット、社会はより健康な社会・生産性の改善・医療費負担の削減というメリットが得られる、Win-Win-Win(三方よし)を目指すものです。

『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(著:スティーブ・ケース)では、第三の波(あらゆるモノのインターネット)によって、あらゆるモノ・ヒト・場所が接続可能となり、従来の基幹産業を変革していく中で、企業や政府とのパートナーシップが重要になると書かれています。

サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

第二の波では、インターネットとスマートフォンの急速な普及によってソーシャルメディアが激増し、盛況なアプリ経済が誕生した。その中でもっとも成功を収めたスナップチャットやツイッターのような企業は、小規模なエンジニアリング・チームからスタートして一夜にして有名になり、第一の波の特徴であったパートナーシップをまったく必要としなかった。しかし、こうしたモデルは現在がピークであり、新たな時代は第二の波とはまったく違う―そして最初の波とよく似た―ものになることを示す証拠が増えている

「第三の波」で社会は大きく変化をしていきますが、社会問題を解決する手段として、一人の力ではなく、これからますますいろんな人たちとのパートナーシップが重要になってくるでしょう。

保険会社はそうしたパートナーシップを築く上での重要なプレーヤーになれるのではないでしょうか。







【関連記事】
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オーラルフレイルを知って健康寿命を延ばそう|自分の歯が多く保たれている人は、健康寿命が長く、要介護期間が短い|東北大学

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自分の歯が多く保たれている人は、健康寿命が長く、要介護期間が短い|東北大学

自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い
自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い

参考画像:自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い (2017/6/28、東北大学プレスリリース)|スクリーンショット

自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い

(2017/6/28、東北大学プレスリリース)

分析の結果、死亡や要介護発生に影響を与えそうなその他の要因の影響を取り除いた上でも、歯が多いと、単に寿命が長いだけではなく、健康寿命が長く、一方で、要介護でいる期間が短いということが明らかになりました。

東北大学の松山祐輔歯科医師が行なった研究によれば、自分の歯が多く保たれている人は、寿命が長いだけではなく、健康寿命(日常生活に制限のない期間)が長く、要介護でいる期間が短いことがわかったそうです。

この研究成果はオーラルフレイルの考え方を裏付けるものの一つといえるのではないでしょうか?

→ オーラルフレイルとは?オーラルフレイル仮説とは?|オーラルフレイルのサイン(滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥など) について詳しくはこちら




■まとめ

dental assisting 01

by University of the Fraser Valley(画像:Creative Commons)

自分の歯が多く保たれている人は、寿命が長いだけではなく、健康寿命(日常生活に制限のない期間)が長く、要介護でいる期間が短い

新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会報告書

(2017/4/6、厚生労働省)

近年、周術期28に口腔管理を行うことで入院日数が減少することや、口腔ケアが誤嚥性肺炎の発症予防になること、歯周病患者に糖尿病の発症リスクが高いことなど、口腔の健康が全身の健康と深い関係を有することについて広く指摘されており、医科歯科連携の重要性は増している。このため、例えばがん治療における周術期の口腔管理や、入院・在宅における誤嚥性肺炎予防のための口腔ケア、歯周病が重症化しやすい糖尿病患者に対する歯科受診の勧奨などにより、医科歯科連携を更に推進していく必要がある。

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加で紹介した愛知学院大歯学部歯周病科の野口俊英教授によれば、糖尿病と歯周病には5つの共通点があるそうです。

  1. 初期に顕著な自覚症状がない
  2. 罹患率が高い
  3. 生活習慣病
  4. 慢性疾患
  5. 病気の進行のメカニズムが似ている

つまり、歯周病は生活習慣病の一つともいえるのです。

歯の健康を保つということが長寿の秘訣であり、要介護の期間を短くする方法と考えられますので、しっかりと歯磨きを行なったり、定期的に歯医者さんで診てもらうようにしましょう。

→ 歯周病の症状・原因 について詳しくはこちら




→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら




【関連記事】
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10月5日は「レモンの日」|レモンの健康効果の研究まとめ

10月5日は「レモンの日」。

レモンの健康効果に関する研究についてまとめました。

【目次】




■レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある|県立広島大

→ レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある|県立広島大 についてくわしくはこちら

■【#サタプラ】レモンとお酢の効果で血管年齢若返り!レモン酢の作り方・レシピ|【実験】松崎しげるさん、レモン酢2週間生活で肌のキメ、血圧、血管年齢改善

→ 【#サタプラ】レモンとお酢の効果で血管年齢若返り!レモン酢の作り方・レシピ|【実験】松崎しげるさん、レモン酢2週間生活で肌のキメ、血圧、血管年齢改善 についてくわしくはこちら

■【たけしの家庭の医学】AIM増加が期待できる食品はさんま(DHA)+レモン(ビタミンC)!

→ 【たけしの家庭の医学】AIM増加が期待できる食品はさんま(DHA)+レモン(ビタミンC)!|10月2日 についてくわしくはこちら

■レモンはメタボリックシンドローム予防に効果的|県立広島大

→ レモンはメタボリックシンドローム予防に効果的|県立広島大 についてくわしくはこちら

■レモンを使ったレシピ

●おそばに柑橘系の果物を入れる料理といえば「すだち蕎麦」が有名ですが、スライスしたレモンを載せてお好みでオリーブオイルとブラックペッパーをかけた「レモン蕎麦」などは食欲がなくなる暑い夏場の時期におススメですね。

レモンそば

●その他にも、レモンサワーやレモン酢、レモネードが作れるレモンシロップ、レモンピール、レモンジャム、レモンのマーマレード、はちみつレモン、レモンのはちみつ漬け、塩レモンなどレモンを使ったおかずやお菓子、飲み物などたくさんあります。

はちみつレモン

国産レンゲはちみつ(ポリ) 350g

国産レンゲはちみつ(ポリ) 350g 3,100円(税込)

国産アカシアはちみつ(ポリ)350g

国産アカシアはちみつ(ポリ)350g 2,835円(税込)

国産百花蜜(ポリ)180g

国産百花蜜(ポリ)180g 1,890円(税込)

●長持ちする保存方法としては、ビニール袋に入れて、口を閉じずに果物が呼吸できる状態にして冷蔵庫など涼しい場所で保存してください。







【ガッテン】小豆(あんこ・おはぎ)のでんぷんで便秘改善&美ボディー!




2020年9月2日放送の「ガッテン!」のテーマは「食べて作って幸せ!あんこで腸スッキリ&美ボディー革命」でした。 

■便秘改善&美ボディー!小豆の不思議なでんぷんパワー

小豆に含まれるでんぷんには、大きく分けると「普通のでんぷん」と「特殊なでんぷん」の2つに分けられます。

普通のでんぷんは、食べた後、消化器官で糖に分解されて消化吸収されエネルギーになってくれたり、いっしょに摂取したたんぱく質の吸収を助ける働きがあるので、筋肉がつきやすくなります。

つまり、小豆は適度な運動を行うことにより、メリハリのある美ボディーを作るための味方になってくれるというわけです。

小豆に含まれる「特殊なでんぷん」は「「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」です。

「レジスタントスターチ」は食べても消化吸収されず、便の量を増やして腸のぜんどう運動を活発にしてくれます。

また、腸内細菌のエサになったり、便に水分を与えて出しやすくしたりといった働きもあります。

【補足】「美と若さの新常識」より

●レジスタントスターチの意味は、「レジスタント」が「難消化」、「スターチ」が「でんぷん」で、つまり、レジスタントスターチとは、でんぷんなのに消化されにくく、食物繊維と同じような働きを持つ糖質のことです。

2018年8月28日放送の「美と若さの新常識」で解説した岐阜大学 早川享志教授によれば、レジスタントスターチは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の特徴を持っているそうです。

水溶性食物繊維の特徴は、腸の蠕動運動を促し、うんちを柔らかくすることで排便を促す効果があります。

不溶性食物繊維の特徴は便の量を増やすことで排便を促すこと。

レジスタントスターチには、もう一つ便秘解消に役立つことが期待されているパワーがあります。

腸内細菌は水溶性食物繊維やレジスタントスターチに取り付きます。

ビフィズス菌や酪酸産生菌という腸内細菌には便秘を防ぐ重要な物質「短鎖脂肪酸」を生み出してくれます。

短鎖脂肪酸は大腸の筋肉を動かすことでぜん動運動が活発になり、便秘解消に役立つことが期待されています。

おかゆダイエットでやせる4つの理由|レジスタントスターチで便秘解消|#あのニュースで得する人損する人によれば、炭水化物は冷えるとレジスタントスターチという成分に変わります。

レジスタントスターチはほとんどの炭水化物に含まれているのですが、加熱後、冷やすことによりその量が増加する。

レジスタントスターチが増えた冷たい炭水化物は小腸で消化吸収されにくく一部が便として排出されるので、ダイエットが期待できるということみたいです。

医学的に正しいダイエット方法|#林修の今でしょ講座(2015年7月21日)では、炭水化物は冷やして食べると太りづらいという研究があるということを紹介しました。

レジスタントスターチとは、消化されにくいでんぷんのことです。

冷たくしすぎなくても、常温でも効果があるそうです。

レジスタントプロテインを含む酒粕には便秘解消効果がある!|#ガッテンによれば、酒粕には便秘解消効果があるそうです。

なぜ、便秘解消効果があるのでしょうか。

それは、酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」がもつ性質がお通じの改善に役立つからです。

レジスタントプロテインとは、消化されにくいたんぱく質です。

レジスタントプロテインの特長は2つ。

1つは、消化されにくいこと。

もう1つは、油を捕まえること。

酒かすを食べたとき体の中では、レジスタントプロテインは消化されにくいのでそのまま小腸へいき、また、便に含まれる脂質が増えることで柔らかい出やすい便となり、お通じが改善すると考えられます。

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら

【ガッテン】酒粕には動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを下げる効果がある!?によれば、酒粕には、LDLコレステロールを下げる効果があるそうです。

なぜ、LDLコレステロールを下げる効果があるのでしょうか。

消化されにくい性質を持つレジスタントプロテインは小腸に行き、コレステロールなど食品の脂質や油を捕まえて、体の外に排出するしてくれることで、LDLコレステロール値が下がるそうです。

マウスの実験によれば、酒粕は血中の総コレステロールやLDLコレステロールを下げることが分かっているそうです。

【補足】おはぎは最強の栄養源!(「マツコの知らない世界」より)

【マツコの知らない世界】安井友梨さん(フィットネスビキニ女王)の「おはぎの世界」|1月14日

年間1100個のおはぎを食べ「私の体はおはぎで出来ている」と語る、フィットネスビキニクイーン安井友梨さんが出演されていました。

もち米はエネルギーになりやすく、抗酸化成分も豊富、腹持ちもよく、疲労回復にもいい。

小豆はカリウム豊富でむくみ解消効果も!(効果には個人差があります)

小豆にはポリフェノールも豊富。

ラグビー日本代表のマッチミールに選手たちの要望でおはぎが出ていたそうです。

カーボローディング:エネルギー源である糖質を試合前に体内にため込む食事法

【補足】「林修の今でしょ!講座」より

水あめとハチミツを加えて、少しあんこが固くなるまで混ぜながら煮ます。
水あめとハチミツを加えて、少しあんこが固くなるまで混ぜながら煮ます。

2019年2月19日放送の「林修の今でしょ!講座」で解説した川本徹先生(みなと芝クリニック院長)によれば、あんこは他のスイーツに比べて太りにくいそうです。

マウスの実験によれば、あずきポリフェノールを一緒に摂取したほうが血糖値の上がりが緩やかになる実験結果が出ているそうです。

砂糖は、α-グルコシダーゼによってブドウ糖が分解され体内に吸収されるのですが、あずきポリフェノールがα-グルコシダーゼを阻害し砂糖の吸収を抑えてくれるため、あんこは他のスイーツより太りにくくなると考えられるそうです。

また、あずきポリフェノールは悪玉コレステロールの上昇を抑える効果が期待できるそうです。

あんこには「ポリフェノール」と「鉄分」が多く含まれていて、活性酸素と悪玉コレステロールがくっつくことによって、酸化悪玉コレステロールとなると血管壁を傷つけ動脈硬化の原因となるのですが、抗酸化物質のポリフェノールとメラノイジン(小豆があんこになるとメラノイジンが生まれる)が酸化悪玉コレステロールの増加を防いでくれるそうです。

酸化悪玉コレステロールとは・原因・数値(基準値)・測定(検査)・対策

【参考リンク】

『マツコの知らない世界』1/14(火) 最強の栄養食☆「おはぎの世界」&なんでもくっつける!!「接着剤の世界」【TBS】

【関連記事】

■まとめ

おはぎ(ぼたもち)の作り方|あんこの基本レシピ|【おはぎ作って50年!ばあちゃんの料理教室】

おはぎ(ぼたもち)の作り方|あんこの基本レシピ|【おはぎ作って50年!ばあちゃんの料理教室】|How to make Ohagi / Botamochi (japanese bean cake)







霜降り明星・粗品さん、気になる体調不良は○○の初期症状とYouTubeで告白!




霜降り明星の粗品さんが体調不良のためTBS「オールスター感謝祭」の出演を見合わせるそうです。

気になるのがその体調不良なのですが、風邪のようなものと思いきや実は自身のYouTubeで心配なコメントをしています。

9月の粗品を振り返る|YouTubeによれば、粗品さんは体調不良について○○の初期症状で、これからも付き合っていかないといけない病気であり、病院で薬ももらっているとコメントしています。

2024年9月21日のオールナイトニッポンを体調不良で欠席した時の理由は『ゲロ止まらないから休む』というものでした。

吐き気・嘔吐の原因について調べてみましたが、様々な病気の可能性があるもので、吐き気・おう吐の原因まとめ 病気や食中毒、薬の副作用など(2024年5月28日、NHK)を参考に一時的なものでないもので薬を処方されるものを挙げると、鉄欠乏性貧血(鉄剤を処方)、良性発作性頭位めまい症、胃食道逆流症(逆流性食道炎)、慢性すい炎慢性腎臓病が紹介されています。

吐き気を伴う胃痛(胃が痛い)の病気の原因とは?によれば、胃潰瘍胃炎(急性胃炎・慢性胃炎)急性胃腸炎(感染性胃腸炎)が考えられます。

粗品さんは「初期症状で、重度じゃない。31歳でちょっともうしんどいわ。病気やわ、俺。何かもう疲れてるで。どんどん休んでいくで、どんどん。多分そうなると思う」といつもとは違う弱気なコメントをしていましたが、一時的な体調不良ではなく、治療を継続していく必要があるという病気なので心配ですね。