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【ウエイトトレーニングの誤解】子供の身長を伸ばし、アスリートの能力を引き出す除脂肪体重(LBM)や除脂肪指数(FFMI)のデータ活用術




Xで日本ハムの横尾俊建打撃コーチが『打球速度,スイングスピード,除脂肪量指数』を重要視しているという投稿を見かけました。

「除脂肪量」という言葉をどこかで目にしたことがあるなと思い、筋トレ(筋肉を鍛える)をすると背が伸びなくなるのか?|子供の身長を伸ばすために必要な要素とは?を見たところ、その中で、子供の成長をチェックするための数値として、除脂肪体重という言葉があることを思い出しました。

スラリちゃん・伸びマッスル表によれば、除脂肪体重について2つの大事なポイントが書かれています。

一つは身長の伸びと除脂肪体重(LBM)の増加が相関関係にあること。

成長期では、身長の伸びとLBMの増加が相関することがわかってきています(松田ら, 2019)。
つまり、身長が成長スパートを迎える同じ時期に、LBMの増加もスパートを迎えることが、背を伸ばす秘訣なのです。

もう一つは海外のアスリートがパフォーマンスを上げるためにLBMに着目してコンディション管理していること。

トレーニングの成果として除脂肪体重(LBM)が増えれば、摂取エネルギーも増加させなければなりません。除脂肪体重(LBM)が1kg増えたなら、60kcal(おにぎり約1/3個分相当)のエネルギーをプラスして摂取しましょう。

※除脂肪体重(LBM)(kg)=体重(kg)×(100 – 体脂肪率(%) ÷ 100)

※除脂肪量指数(FFMI)は、体重から脂肪を除いた「除脂肪体重(LBM)」を身長(m)の2乗で割った数値です。BMIとは異なり「身長に対してどれだけ筋肉量があるか」を客観的に評価できるため、アスリートのコンディショニングの指標となっているそうです。

【参考リンク】

女性アスリートの除脂肪指数とFemale Athlete Triadの関連

これまで、アスリートの体組成は体脂肪率やBMIなどで評価されてきたが、アスリートは日々のトレーニングによって除脂肪量を増加させているため、身長を考慮した除脂肪指数(FFMI)に着目すべきである。本研究は、多種目の日本人女性アスリートのFFMIを明らかにし、FFMIが低値の女性アスリートはFemale Athlete Triad(FAT)のリスクが高く、エネルギー不足の指標になることを示唆した。

つまり、除脂肪体重(LBM)や除脂肪指数(FFMI)は子供の成長を見守る数値でもあり、アスリートのコンディショニングの指標になる数値なんですね。

「ウエイトをすると身長が伸びない」は本当か? 日本ハムの打撃改革を進めた元アナリストが指摘する、日本球界でデータ活用が進まない理由(2026年5月8日、スポーツナビ)

日本ハムは打球データをどう計測し、選手の育成に活用しているのか。同記事内では「打球速度」と「打球角度」、さらに「除脂肪体重」を上げることの重要性などが語られている。

<中略>

いまだに『ウエイトトレーニングをすると身長が伸びない。ケガにつながる。筋肉が固くなる』というのが一般的な認識だと思いますが、そこから変えていかないといけない。

<中略>

基本的にフィットネスは除脂肪体重と言われるものにつながります。簡単に言うと『筋肉量が多ければスイングが速い、投球が速い』という部分が確実に出ています。

この記事の中を読んで重要だと感じたのは、フィットネスやウエイトトレーニングに対する考え方をアップデータする必要があること。

「身体の成長期にウエイトトレーニングを行うのはリスクがある」とはよく言われる意見ですが、それはあまりにも漠然とした意見です。

ウエイトトレーニングとはいっても、ただ器具を使って重いものを持ち上げればいいんだろうという人と、きちんとしたフォームでやると成果が上がりやすいとか、同じ身長のお子さんでも体重に20kgの差があった場合や体(軟骨・関節)の柔らかさが違う場合があり、違いに合わせて重さも少しずつ調整ができるのであれば、より安全に配慮したトレーニングが可能になります。

特に低学年の子供の場合は急激なスピードで変わってきますし、また成長スパート期には無理した運動を避けるなどの対応もできます。

同様に、成人アスリートも定期的に除脂肪指数(FFMI)を計測することが自身のコンディショニングをチェックする方法を手に入れることになるんですね。

フィットネスやウエイトトレーニングの考え方をアップデートすることがよりお子さんの成長を見守ることになりますし、また自身のコンディショニングにも役立つのではないでしょうか?

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「成長スパート」を味方に!小学生のダイエットブームを賢く乗り越える身長アップの秘訣!




2025年5月6日放送のThe Timeでは「小学生にもダイエットブーム」を特集していました。

KPOPアイドルの○○さんは背が高くて細くてかっこいい、恋愛リアリティ番組のスターに憧れるなどやせたい理由は様々。

ただ、成長期のダイエットは一歩間違えると身長の伸びを妨げるリスクが潜んでいます。

特に「背を高くしたい」と願う子どもたちにとって、適切な知識が不可欠です。

今回取り上げたいのは身長を伸ばすための3つの要素、そして成長スパートという考え方。

今回は、この成長スパートを最大限に活かし、賢く身長を伸ばすための方法を紹介します。

憧れのモデルやアスリートのようなスラッとした体型を目指すなら、ダイエットよりも先に知っておきたいポイントがここにある!

■身長を伸ばすための3つの要素

その前にまずは身長を伸ばすための要素についての3つの要素を紹介します。

筋トレ(筋肉を鍛える)をすると背が伸びなくなるのか?|子供の身長を伸ばすために必要な要素とは?によれば、身長は遺伝が大きな要因を占めていますが、食事・運動・睡眠といった環境要因も影響を与えているそうです。

簡単にまとめると、重要なのは3つ。

1.食事(たんぱく質・亜鉛)

どうすればもっと身長を伸ばすことが出来るのか?|ぬかたクリニック

額田医師によれば、わかりやすくいうと「背が伸びる=骨が伸びる」ということである。骨の末端部分に「骨端線」といわれるものがある。この部分は軟骨細胞が集まってできたもので成長ホルモンなどの働きかけによって増殖し、層のように積み重なって骨は伸びるのである。軟骨細胞の原料となるのが肉、魚、卵、チーズなどに含まれるたんぱく質。

骨が伸びるためには、その材料となるたんぱく質が必要であり、また、亜鉛は、たんぱく質の合成や骨の発育などに欠かすことのできない必須ミネラルです。

亜鉛は成長ホルモンに関係していて背を伸ばすのに欠かせない物質なのだそうです。

→ 亜鉛を多く含む食べ物 について詳しくはこちら

成長スパート|順天堂大学によれば、骨を伸ばすのに必要な栄養素として、カルシウム、たんぱく質、亜鉛、鉄分を摂るようにアドバイスしています。

また、背が高い女性アスリートの食事には魚介類を含んだメニューが多いそうで、魚介類に含まれるアミノ酸の一種である「アルギニン」が身長を伸ばすのによいそうです。

【追記(2026年5月16日)】

YouTube『フルタの方程式』に出演した古田敦也さんによれば、身長が大きい選手は子供のころからポポンS(シオノギ製薬のビタミン剤)飲まされてたり、駒田徳広さんは「パンビタンエース(アリナミン製薬)」を飲んでいたそうです。

2.運動(全身運動)

背を伸ばすための運動としては、バレーボールやバスケットボールのようなジャンプをするスポーツがいいといわれていましたが、どういった運動をしたほうが伸びるというよりも体全身をまんべんなく動かす「全身運動」であればよいようです。

成長スパート|順天堂大学によれば、1日トータルで最低でも60分程度の運動をするようにした方がよいそうです。

その理由として、運動量が少なく、体重が増えると、成長を止めてもいいと判断してしまい、身長の伸びが止まってしまうのだそうです。

だからこそ、骨への刺激を加えるためにも、身長を伸ばすためにも、運動をしましょう!

3.睡眠

埼玉貧乳問題(なぜか女性の平均バストサイズが埼玉県だけがAカップ)|#月曜から夜ふかしで紹介した島田菜穂子院長(乳房健康研究会副理事)によれば、夜10時から深夜2時くらいの間に成長ホルモンや色々なホルモンがしっかり出るタイミングがあり、成長期の子供がその重要な時間帯に睡眠がちゃんととれているかがポイントなのだそうです。

つまり、タンパク質と亜鉛に注意した食事をして、全身運動を行ない、睡眠をしっかりとることが身長を伸ばす要素となるわけです。

■成長スパートとは?身長がグンと伸びる魔法の時期

そして注目したいのが「成長スパート」という考え方。

【さんタク】木村拓哉さん、Kōki,さんは身長を伸ばすため「かかと落とし」をしている!「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!

国立成育医療研究センターの堀川玲子医師によれば、子どもの身長が急激に伸びるタイミングは2度あり、1度目は、生まれた直後、そして2度目は女の子では11歳頃、男の子では13歳頃なのだそうで、“成長スパート期”の山がいかに高いか、山の時期がどのくらいか、期間がどのくらいかというのが、将来の身長を左右するそうです。

ポイントは、身長が急激に伸び始めたら、体重も自然に増えるということ、これは骨や筋肉が成長している証拠なので、過度なダイエットで栄養を制限すると、成長のチャンスを逃してしまいます。

もう一つ知りたいのが「成長スパート期」がいつ到来するのかということ。

そのことを研究し、順天堂大学と成長スパート期を把握するソフトを開発したのが、国立病院機構西別府病院の松田貴雄医師です。

身長が急激に伸び始めた(成長率)時期をチェックし、成長スパートを見逃さないようにしましょう!

そして、その時期に合わせて、食事・運動・睡眠をしっかりと改善していきましょう!

【参考リンク】

■初経前後の骨密度上昇のチャンスを逃すと、大人になってから取り戻すことはできない

初潮年齢が遅いと、なぜ腰椎骨折のリスクが高くなるの?実は子供の時の食生活が将来の骨粗しょう症のリスクを決めていた!?によれば、。骨密度は80%を切ると危険ゾーンで、70%以下になれば骨粗鬆症だとなるのですが、最近の研究では、「初経」前後に、骨密度が25~30%高まることがわかっており、この時期に25%上昇しないと、閉経後並みの骨密度と考えなくてはなりません。

そして大事なことは、米国スポーツ医学会によれば、「女性アスリートは無月経になったらどんな薬を使っても骨密度はあがらない」、「初経前後の骨密度上昇のチャンスを逃すと、大人になってから取り戻すことはできない」そうなのです。

つまり、骨粗しょう症を予防し、いつまでも若々しい顔でいる(頭蓋骨)ためには、「初経」前後に、骨密度を25~30%高められるか、骨量がピークとなる20歳までに栄養を蓄えられるかがカギなんですね。

若いころに極端なダイエットで栄養素が取れていないと、早い段階で骨粗しょう症になる可能性があり、頭蓋骨が縮んで、しわやたるみにつながる可能性があります。

【関連記事】

■まとめ

女の子なら「体重を増やさずに身長を伸ばしたい」というこの気持ちわかりますよね。

体重からでも成長スパートはわかる|順天堂大学によれば、体重が増えないと身長も伸びないそうです。

●成長スパート期を見逃さず、たんぱく質・亜鉛・カルシウムを意識した食事、全身運動、そして質の良い睡眠を心がけよう。

●ダイエットは身長が伸びきってからでも遅くない。20歳までに骨量のピークを築けば、健康で美しい体が手に入る。

身長が急激に伸びる時期に体重も同じように増えることから、もし身長を伸ばしたいんだったら、体重が増える時期もあると考えて、しっかりと身長を伸ばしてから、ダイエットに取り組むというのがいいのではないでしょうか?

さあ、成長スパートを活かして、憧れの自分に一歩近づこう!







磨き方が悪いと歯周病リスクは減らない!量的な努力(時間・回数)と質的な技術(磨き方・部位)の違い




歯医者さんから「歯をもっときれいに磨きなさい」と言われたときにあなたはどうしますか?

歯磨きをする時間や回数を増やしますか?

今回の研究によれば、歯磨きをする時間や回数を増やしても、磨き方が悪いと歯周病リスクは減らないことがわかりました。

■実験結果

「いつものように磨いてください」といわれたグループAと「できるだけベストに、歯を完全にきれいにするつもりで磨いてください」というグループBを分けて、磨いた後の歯垢(プラーク)の残り具合を調べました。

1)努力は増えた(量的な変化)

グループBは磨く時間が長くなり、また歯間ブラシやフロスなどの歯間清掃具を使う人も大幅に増加。

2)しかし、磨き方の「質」はほとんど変わらなかった

  • 歯のどの面(外側・内側・噛み合う面)をどれだけ磨いたか:ほぼ同じ(内側面をサボりがち)
  • 横磨き(水平スクラブ)以外の正しいテクニックを使う割合:差なし
  • 歯間清掃具を使っても、正しい使い方(歯茎まで届かせる、C字型に当てるなど)は不十分で、グループ差なし

3)実際の清掃効果(プラーク除去)は変わらなかった

  • 両グループとも、歯茎の境目(歯周病の原因になりやすい場所)にプラークがたくさん残った
  • グループBでもグループAとほぼ同じ清潔度(統計的に有意差なし)

4)グループBの人は「きれいになった!」と感じる度合いが高かった

  • しかし両グループとも実際の清潔度の約2倍過大評価していた(現実認識が甘い)

「もっと頑張って磨こう」と思っても、人は時間や道具を使う量を増やすだけで、磨く部位・角度・丁寧さといった質の部分(技術)はほとんど改善しないことがわかりました。

つまり、私たちの頭の中の「上手に磨くイメージ」は間違っている(量的努力をすることが質的向上だと思い込んでいる)ということです。

■まとめ

普段の歯磨きに比べて、できる限り最善の方法で歯を磨くように求められた際には、磨く努力(量的)を増やしたが、その量的な努力の増加は口腔内の清潔さという点では効果が得られないことがわかりました。

この結果は、人々が考える最適な歯磨きとは、質的な側面(例えば、歯の内面や歯肉縁のケア、デンタルフロスの適切な使用)よりも、量的な側面(例えば、より長い時間、より丁寧な歯間清掃)を指していることがわかります。

磨き方が悪いと歯周病リスクは減らないので、自己流のやり方ではなく、歯科衛生士からは歯磨き指導を受けたり、鏡を見ながら部位を確認して磨く習慣が効果的なんですね。

歯磨き教育にとって重要なのは「どこをどう磨くか」という質的な技術に対して努力することなんですね。

【関連記事】







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もし、

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この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

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「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
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【ベジファーストの誤解】糖尿病診療ガイドライン2024や食事摂取基準から削除された!?ベジファーストは本当に意味がないの?




【追記(2026年5月12日)】

2020年版:糖尿病の章などで「食事摂取パターン(eating pattern)」として、野菜を先に食べる(ベジファースト)ことで食後血糖上昇を抑制できるという報告を記載していました(推奨ではなく「報告されている」レベル)。

近年、食品の摂り方によって、食後の血糖上昇を抑制し得ることが注目されている。特に、食物繊維に富んだ野菜を先に食べることで食後血糖の上昇を抑制し、HbA1c を低下させ、体重も減少させることができることが報告されている 90)。ただし、これは野菜に限らず、たんぱく質などの主菜を先に摂取し、その後に主食の炭水化物を食べると食後の血糖上昇は抑制される 91)

90)Imai S, Matsuda M, Hasegawa G, et al. A simple meal plan of ‘eating vegetables before carbohydrate’ was more effective for achieving glycemic control than an exchange-based meal plan in Japanese patients with type 2 diabetes. Asia Pac J Clin
Nutr 2011; 20: 161─8.
91)Shukla AP, Andono J, Touhamy SH, et al. Carbohydrate-last meal pattern lowers
postprandial glucose and insulin excursions in type 2 diabetes. BMJ Open Diabetes
Res Care 2017; 5: e00040

2025年版:該当項目(特に糖尿病章の「食事摂取パターンとシフトワーカー」など)が丸ごと削除されています。

【追記(2024年10月17日)】ベジファーストの誤解とは?

ベジファーストは“悪魔変換”された? 「見出ししか見てない」から誤解する?「野菜を先に食べる効能」を専門家解説(2024年10月17日、ABEMA TIMES)では糖尿病内科医の大坂貴史さんがベジファーストについていくつか指摘をしています。

今回のポイントは、こちら。

ベジファーストは『野菜だけを食べて10分休んで米だけを食べる』が『米だけを食べて10分休んでから野菜だけを食べること』よりも血糖値が低くなる、というもの。これがなぜか『野菜を先に食べることが良い』と単純化されて広まっている。

ベジファーストは血糖値だが、気がついたら“ダイエットに効果がある”という話になっていた。ここには全くエビデンスがない

元々ベジファーストは『野菜だけを食べて10分休んで米だけを食べる』が『米だけを食べて10分休んでから野菜だけを食べること』よりも血糖値が低くなるということだったのですが、その中から野菜を先に食べることが血糖値の上昇を抑えるということだけが抜き出されてしまい独り歩きしてしまったんですね。

お米より先に魚や肉などを食べると血糖値が抑制される!?|関西電力医学研究所【論文・エビデンス】で紹介した関西電力医学研究所によれば、お米よりも前に魚や肉を食べると、血糖値の急上昇が抑制されるそうです。

関西電力医学研究所の研究グループは、、お米よりも前に魚や肉を食べるという「食べる順番」により、胃の動きがゆるやかになり、食後の血糖上昇が抑制することを明らかにしました。

また、食べる順番により糖尿病の予防や治療で注目されているインクレチン(GLP-1、GIP)の分泌を促進し、その結果、胃の運動が緩やかになるため、胃で分解された米飯が小腸に移動して吸収されるまでの時間(胃排出時間)が 2 倍以上延長することもわかりました。

またベジファーストは血糖値の上昇を抑制することだったのが、ダイエットに効果があるという話になっている点も問題です。

ベジファーストの情報では、1)炭水化物を食べる前に野菜や肉を先に食べると血糖値の上昇を抑制する、2)野菜を食べるきっかけになる、この2点を大事にしたいですね。

【関連記事】

ベジファーストが糖尿病診療ガイドライン2024や食事摂取基準から削除されたことが誤ったメッセージにならないか心配!

Xで興味深い投稿を見つけました。

それは「ベジファースト」が糖尿病診療ガイドライン2024から消えたというもの。

【参考リンク】

投稿と記事を参考にすると、「ベジファーストが糖尿病診療ガイドライン2024や食事摂取基準から削除されたのは間違っているから」ではなく、ほかの項目からすると優先すべき内容ではないというのが正確なのではないでしょうか?(あまりにも基準・ガイドラインが膨大すぎる?)

ただ人によってはエビデンス不足や間違っていたからベジファーストは削除されたのだと思ってしまうでしょう。

ここでは健康的な食生活において、野菜自体を否定しているのか、それとも野菜を先に食べることが血糖値上昇抑制効果があるのかを分けて考えることが大事です。

野菜を食べることを否定する人はほとんどいないでしょうから、今回のポイントは野菜を先に食べることが血糖値上昇抑制効果があるのかははっきりとはわからないけど、野菜を食べることは健康的な食生活において大事なことだよというメッセージを伝えることです。

「ベジファースト」は実はもう一つ大事なメッセージが隠されています。

それはベジファーストを語る際にすでに食卓に野菜を使った料理が並んでいるという前提です。

「野菜を食べましょう」という時にはその食卓には野菜が並んでいない可能性がありますが、「ベジファースト」は野菜はある前提でその食べる順番にフォーカスが当たっていますから、野菜が食卓に並んでいるのは当然という状態が作られています。

「バランスの良い食事にしましょう」は最も正しいメッセージであり、最も伝わりづらいメッセージ?でも書きましたが、「バランスの良い食事にしましょう」は実はわかりづらいメッセージなのです。

テレビなどで「○○」を食べましょうというと、SNSでは「一つの食品で健康になるとは言いすぎだ」というような反対意見があります。

これは、一面では正しくて、一面では大きく間違っています。

国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、食事バランスガイドの遵守得点が高いほど総死亡のリスクが低下し、遵守得点が10点増加するごとに総死亡リスクが7%減少するという結果が出ているそうです。

食事バランスガイドとは、一日に何をどれだけ食べたら健康に良いかをコマをイメージにして、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したものです。

食事バランスガイド|農林水産省
食事バランスガイド|農林水産省

参考画像:食事バランスガイド|農林水産省|スクリーンショット

【関連記事】

この研究を参考にすれば、バランス良い食事をすることで健康になれるということなのですが、「バランスの良い食事」とは具体的に個人としてどんな食事をしたらいいのか、わからないのです。

何を増やして、何を減らしたらいいのかさっぱりわかりません。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、「もっと健康的な食生活を送る」といった総括的な目標は、不明瞭であり、その曖昧さが感情に言い逃れの余地を与え、失敗を正当化しやすくしてしまうそうです。

つまり、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」というメッセージは、正しいものの、受け取る側としてはわかりづらいもので、結果どうしたらよいかわからず、今まで通りの生活をしてしまうことになってしまいます。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』では、「もっと健康的に行動しよう」は解釈の仕方がいくらでもあるので、「次にスーパーの乳製品コーナーに立ち寄ったら、ホールミルクではなく低脂肪乳に手を伸ばしなさい」というように飲食行動を変えるのではなく、購入行動を変える提案をしています。

よくテレビで紹介されているような、○○の不足が病気や太るなどの原因となる恐れがあるので、△△を食べましょうというのは、見ている人に伝わりやすく、行動(購入行動)を変えやすいということなんですね。(これがいいか悪いかは別の話です)

■シンプルで効果的なワン・メッセージがカンボジアの人を貧血から救った!

一つ変えたことで地域の人たちの健康向上に大きく貢献した取り組みを紹介します。

それが、デザインとアイデアでカンボジアの人を貧血から救った鉄製の魚「LUCKY IRON FISH」です。

カンボジアでは鉄分不足による貧血によって極度の倦怠感やめまいで悩まされている人が多かったそうです。

その原因は食生活にありました。

カンボジアの食生活は魚と米から成り立っていて、鉄分の摂取が不足していたそうです。

そこで役立ったのがデザインの力です。

「魚は幸運の印である」という地元の俗説を利用して、普段の食事の調理中にカントロップという魚の形に成形した鉄の塊(Lucky Iron Fish)を入れるだけで、この地域では鉄欠乏性貧血が50%減少したそうです。

メッセージは1つのほうが相手は受け取ってくれます。

紙をいくつか丸めて相手に投げてみることをイメージしてみてください。

丸めた紙がいくつもあると、相手は受け取れず、落としてしまいます。

そう、その丸めた紙こそが「メッセージ」なのです。

つまり、「バランスの良い食事にしましょう」というのは最も正しいメッセージですが、最も伝わりづらいメッセージでもあるので、もっとシンプルで効果的なワン・メッセージを考えていく必要があるのでないでしょうか?

その意味でいえば、「ベジファースト」は実にいいメッセージだったと思います。

今回「ベジファースト」が削除されたことで野菜を食べる必要がないという誤った情報が広がらないことを望みます。







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つま先(足指)の毛が末梢動脈疾患(PAD)のサイン!?




Xの投稿によれば、つま先の毛が健康のサインとなっているということで、つま先の毛が健康のサインとなるかどうかについて調べてみました。

■つま先の毛が健康のサインになるという主張について

つま先に毛があるのは末端にまで血流が届いている、つまり、酸素と栄養が行き届いているということであり、もし突然つま先の毛がなくなったとしたら、末梢動脈疾患(PAD)のサインかもしれません。

他にも、爪がもろくなった、足が冷たい、傷の治りが遅い、といった症状があれば注意が必要です。

予防のためには筋トレやウォーキングで血液を押し出すポンプの役割を果たす脚の筋肉を鍛えることが重要。

また全身の炎症を減らすために、オメガ3脂肪酸の摂取をするとよいようです。

→ オメガ3脂肪酸の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら

■【補足】

末梢動脈疾患(PAD)の症状・原因・治療法

<初期症状>

手足に冷えやしびれを感じる

<症状が進行>

歩行時に痛みが出るが、休むと治る

<症状が重くなる>

安静時でも痛みを感じる
皮膚が壊死したり、潰瘍ができたりして足を切断することもある

【関連記事】

■まとめ

つま先(足指)の毛は末梢の血流(循環)がよいことを間接的に示すサインになる場合があるものの、絶対的な健康の指標ではありませんが、以前と比べて、また突然毛が抜け落ちたというのは、PADや糖尿病のサインかもしれません。

メイヨー・クリニックの末梢動脈疾患(PAD)について書かれている中には、

脚の皮膚がツヤツヤしている、脚の皮膚の色が変化する、足の爪の伸びが遅い、足の指、足、または脚にできた、治らない傷、脚の毛が抜ける、または毛の成長が遅くなる、勃起不全

とあり、脚の毛が抜ける、または毛の成長が遅くなるとあり、他の症状(冷えやしびれ、傷が治りにくい)と合わせて判断されるそうです。

つまり、絶対ではなく、また遺伝や個人差が大きい(元々つま先に毛が生えにくい人もいて、生えていないことが病気のサインではない!)ものの、突然の変化や他の症状があるときには、病気のサイン・ヒントとなるものと言えそうです。

まずは、運動(歩く・筋トレで下半身の血流促進)、禁煙、血糖・血圧・脂質のコントロール、オメガ3脂肪酸の摂取(他の油を減らすことも重要)で炎症を抑えるといった生活習慣の見直しをしていきたいですね。







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