アメリカ心臓協会(American Heart Association)の学術誌「米国心臓協会ジャーナル(Journal of the American Heart Association)」に掲載された論文によれば、睡眠時間が6時間未満だった糖尿病や肥満、高血圧、高コレステロールなどの危険因子を持っているメタボリックシンドロームの患者は、そうでない人に比べて、心臓病や脳卒中による死亡する可能性が約2.1倍高かったそうです。
米ペンシルベニア州立大学医学部(Penn State College)医学部のフリオ・フェルナンデス・メンドーサ(Julio Fernandez-Mendoza)助教は、「危険因子を複数持ち、十分な睡眠を取れない人は、睡眠により注意を払い、医師の診断を受けることが、心臓疾患や脳卒中の死亡リスクを下げる上で重要になる」と話している。
Using deep learning algorithms trained on data from 284,335 patients, we were able to predict CV risk factors from retinal images with surprisingly high accuracy for patients from two independent datasets of 12,026 and 999 patients.
心臓発作、脳卒中および他の心臓血管疾患(cardiovascular (CV))のリスク因子を予測することは病気を予防するうえで重要ですが、Google Research Blogによれば、ディープラーニングアルゴリズムを使用して、網膜画像から、心臓血管疾患のリスク因子(年齢、性別、喫煙、血圧など)を高精度に予測することができたそうです。
最近では予防医療・予防医学に関しても注目が集まっており、予防医療が広がることで、自分の健康状態を天気予報を見るようにダッシュボードで見て予測できるような未来になる!?で紹介した在日米国商工会議所(ACCJ:The American Chamber of Commerce in Japan)と欧州ビジネス協会(EBC:European Business Council in Japan)は、持続的な経済成長を促すことを目的に、健康寿命を延ばし病気による経済的負担を軽減するための政策を提言した「ACCJ-EBC医療政策白書2017年版」を共同で発表し、病気の予防や早期発見、早期治療を柱とする「予防型医療」への転換の重要性を訴えていると紹介しました。