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咳と痰が止まらない時の原因とは?病気を見分ける方法・ポイント

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痰(たん)を伴う咳(せき)の場合、様々な病気の可能性がありますが、今回はせきがどれくらい続いているのか、その期間で見分ける方法について紹介したいと思います。

その期間とは、「3週間未満」、「3週間以上8週間未満」、「8週間以上」です。




【目次】

■3週間未満

Cough

by Thom Chandler(画像:Creative Commons)

たんを伴う咳の原因としても最も多いものは風邪です。

咳が止まらない期間が3週間未満であり、いわゆる風邪の症状(咳、たん、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、熱があるなど)がある、次第に咳の症状がおさまりつつある(咳のピークがすぎている)といった場合は、かぜなどの感染性の病気と考えられます。

→ たんが出る|痰の色(黄色・緑)や原因でどんな病気かがわかる!? について詳しくはこちら

■3週間以上8週間未満

せきとたんが3週間以上続きます|一般社団法人日本呼吸器学会

長期にわたって喫煙されている方であれば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の可能性があります。これはタバコの煙によって肺が傷みやすい体質のかたに生じる病気で、進行すると日頃からたんとせき、動作時の息切れがみられます。

<中略>

たんを伴うせきの原因には他にもぜんそくや気管支拡張症、気管支と鼻の隣にある副鼻腔に感染をおこした場合(副鼻腔気管支症候群)、慢性の鼻炎に伴う場合などがあります。

3週間以上咳が続く場合には、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、ぜんそく(せきぜんそく)、気管支拡張症、副鼻腔気管支症候群、慢性の鼻炎の可能性があります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

●COPDとは

COPDは、炎症が長期にわたる慢性気管支炎や、酸素を取り込む肺胞が壊れる肺気腫などの総称で、せき、たんや息切れが特徴です。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者は500万人以上にものぼると推計され、死亡者数も死因別で10番目の多さなのだそうです。

●COPDの症状

  • 階段を上ると息が切れる
  • 風邪でもないのにせき、たんが続く

●COPDの治療

COPDの原因の大半は喫煙で、まずは禁煙することが重要です。

→ 咳・痰・息切れが気になる!COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状・原因・チェック・予防 について詳しくはこちら




せきぜんそく

●せきぜんそくとは

ぜんそく特有の喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音)はなく、せきだけが慢性的に続く病気のこと。

●せきぜんそくの症状

  • 3~4週間以上せきが続く
  • かぜ薬やせき止めを飲んでも効かない
  • 会話中や運動中にせき込みやすい
  • 夜間から明け方にかけて症状が出やすい
  • せきの発作が激しいときは眠れなくなる
  • 胸の痛み
  • おう吐など

このような症状で悩んでいる方は、呼吸器内科やアレルギー科を受診し、治療を受けるようにしてください。

●せきぜんそくの治療

治療には吸入ステロイド薬や気管支拡張薬などが有効で、ハウスダストに気をつけると症状の緩和に効果的です。

■8週間以上

まれですが、結核、肺がんなど重大な病気が関わっている場合もあり、特に8週間以上続く場合は早めの医療機関の受診が大切です。

8週間以上咳が続く場合には、早めに病院で診てもらいましょう。

●肺結核

肺結核とはどんな病気?によれば、肺結核は結核菌による肺感染です。

●肺結核の症状

  • 微熱
  • 血痰
  • 発汗
  • 呼吸困難
  • 体重減少
  • 食欲不振

肺がん

肺がんを予防するにはどうしたらよいか?|肺がんは喫煙者だけにおこる病気ではないによれば、肺がんには大きく分けて、小細胞がんと非小細胞がんの2種類があり、最も多いのは非小細胞がんに分類される腺がんです。

●肺がんの症状

  • 血痰
  • 息苦しさ
  • 長く続く咳

肺がんの症状には血痰や息苦しさ、長く続く咳などがあるが、いずれも症状が出た頃には病気が進んでいることが多いそうです。

→ 肺がんの症状・原因・予防するための検査 について詳しくはこちら

■まとめ

痰を伴う咳の場合様々な病気の可能性がありますが、「3週間未満」、「3週間以上8週間未満」、「8週間以上」という咳が続いている期間が病気を見分ける一つの方法です。

また、咳と一緒に出るたんがどのような状態(色・膿性など)かも病気を判断するサインとなるので、合わせてご覧ください。

→ たんが出る|痰の色(黄色・緑)や原因でどんな病気かがわかる!? について詳しくはこちら

気になる場合には、一度病院で診てもらいましょう。







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温泉入浴で腸内細菌に変化「温泉には特定の病気のリスクを下げる効果がある」|九州大




温泉入浴で腸内細菌に変化「温泉には特定の病気のリスクを下げる効果がある」|九州大
温泉入浴で腸内細菌に変化「温泉には特定の病気のリスクを下げる効果がある」|九州大

ベンリム|unsplash

温泉入浴で腸内細菌に変化 九州大、別府での研究を中間報告(2021/12/16、毎日新聞)で紹介されている九州大都市研究センターや九大別府病院の医師らの研究グループに研究によれば、温泉には特定の病気のリスクを下げる効果があるという研究報告を発表しました。

その結果、別府温泉のうち単純温泉に入った男性グループは痛風過敏性腸症候群のリスクが、硫黄泉だと肝臓病のリスクがそれぞれ1割以上減った。単純温泉に入った女性らはぜんそく、肥満のリスクが1割以上減った。

これまでにも、温泉入浴の習慣のある人は動脈硬化につながる脂質異常症(高脂血症)になりにくい可能性がある温泉入浴の習慣があると高血圧になりにくい可能性があるを取り上げてきました。

直接温泉自体に効果があるのか、それとも温泉入浴によって何らかの要因が影響をしているのかが気になるところですが、こんな発表もありました。

腸内細菌はどこから来るのか?入浴習慣が家族間で腸内フローラの伝播に関与(2019/3/18、森永乳業)

①入浴後の浴槽水と入浴した被験者の腸内には共通の腸内細菌が存在していた。
②浴槽内より生きたビフィズス菌が検出され、そのゲノム情報は被験者の腸内に棲息するビフィズス菌とほぼ同一であった。
③子どもと両親が一緒に入浴する家族と、別々に入浴する家族では、前者のほうが共通の腸内細菌の種類が多かった。

家族が一緒に入浴するという習慣を通して、ビフィズス菌をはじめとする腸内細菌の家族間伝播が起きている可能性があるということなのですが、温泉入浴についても同様のことが起きる可能性があるのでしょうか?







体調不良は気圧のせい!?台風頭痛や気象病とは?/台風が近づくとクモ膜下出血・ぜんそく発作が起こりやすい?|#ホンマでっかTV




台風や低気圧が近づいてくると、SNSで頭痛・めまい・肩こりといった症状を投稿する人が増えてきます。

台風の時のように気圧の変化が大きい時に現れる頭痛のことを「台風頭痛」と呼ぶようになっているそうです。

■体調不良は気圧のせい!?

天気の変化で不調を感じる「気象病」 対処法は (2015/7/2、NIKKEI STYLE)を参考にすると、気圧の変化があると、耳の奥の内耳の気圧センサーが「体のバランス」が崩れたという情報を感知する一方、視覚では「体のバランスは崩れていない」という情報が届き、内耳と目からの情報のずれによって、交感神経が興奮することにより、めまいや頭痛、関節痛といった症状が起こるそうです。

台風発生時の天気痛を軽減する「耳マッサージ」(2020/10/14、ウェザーニュース)によれば、気象病・天気痛・台風頭痛は内耳の血流が悪くなることにより、自律神経に影響していることがあることから、耳マッサージをすることで内耳の血流が良くなり自律神経が整うことにより予防ができるそうです。

台風10号の接近で頭痛を訴える人急増 医師が推奨する対処法(2024/8/30、FNNオンライン)で紹介されている中部大学・愛知医科大学の佐藤純教授が考案したくるくる耳マッサージのやり方はこちら。

1)親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っぱります。

2)耳を横に引っぱりながら後ろ方向に5回ゆっくりと回します。

3)耳を包むように折り曲げて、5秒間キープします。

4)手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回します。

【参考リンク】

■台風が近づくとクモ膜下出血・ぜんそく発作が起こりやすい?|#ホンマでっか

2011年8月31日のホンマでっかTVでは、夏の終わりの危ない習慣がテーマでした。

その中で台風と病気の関係について取り上げていましたので、ご紹介します。

 

■台風が近づくとくも膜下出血発症が1.8倍に!?

沖縄県の八重山諸島での調査によれば、台風接近前後3日間のくも膜下出血発症率が1.8倍になったそうです。

 

●くも膜下出血の原因

台風接近にともなう気圧の変化がこぶ(脳内の血管にこぶを持つ)を刺激するそうです。

また、不安感による血圧の変化でこぶが破裂し易くなるとも考えられるようです。

対策としては、台風通過前に降圧剤を服用することが考えられるようです。

ただ、くも膜下出血と気圧変動には一定の関係はないという結果も出ています。

くも膜下出血の群発について気圧変動との関係|JStage

1. くも膜下出血は群発する傾向にあった.
2. 発症当日の気圧の絶対値は関連性がなかった.
3. 発症前の気圧変動の絶対値も関連しなかった.
4. 発症前の気圧変動のパターンにも特徴的な変化を証明できなかった.

【くも膜下出血関連記事】

■台風が来るとぜんそく発作が起き易い!?

湿度、温度、気圧の変化でぜんそくが起こる

 

●台風が東京の西通過でぜんそくが激しくなる!?

台風が東を通ると変わらない

北半球の台風は反時計回りで、暖かい湿った空気を送り込み、また気圧の変化によって、喘息が起こりやすくなると考えられるようです。

また、台風による不安感もぜんそく発作を起こす原因になると考えられるようです。

■まとめ

天気の変化によって自律神経が乱れる症状を「気象病」と呼ぶそうですが、今後の研究によって、本当に台風とくも膜下出血やぜんそくとの関係があるのかどうか、わかるといいですね。







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台風19号の予想ルートが3連休に日本列島に上陸するルート!気圧の変化に弱い気象病の人は無理をしないで!

■気象病とは?

Typhoon, Me and the rising water

by Stephen Wheeler(画像:Creative Commons)

台風が近づくとクモ膜下出血・ぜんそく発作が起こりやすい?|#ホンマでっかTV

<ぜんそく・アトピー性皮膚炎>北海道の小中高校生の割合は全国の倍以上|なぜ北海道では喘息、アトピーの小中高生が多いのか?

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■<ぜんそく・アトピー性皮膚炎>北海道の小中高校生の割合は全国の倍以上

Cough

by Kristian Bjornard(画像:Creative Commons)

ぜんそく・アトピー割合、北海道は全国の倍以上

(2018/6/4、読売新聞)

ぜんそくの割合は、小学生が7・57%(前回比0・92ポイント増)、中学生が6・53%(1・11ポイント増)、高校生が6・28%(0・61ポイント増)となった。

北海道の教育委員会によれば、2017年度に実施した学校保健調査の結果、文部科学省調査の全国平均と比較すると、ぜんそく、アトピーとも道内の小学生は約2倍、中学生は2倍以上、高校生は3倍以上と小中高校生で喘息、アトピー性皮膚炎が増加しているそうです。

なぜ北海道では喘息、アトピーの小中高生が増えているのでしょうか?

自覚なくとも気管に炎症 ぜんそく予防は先手先手で

(2016/1/3、NIKKEI STYLE)

「子供も大人もぜんそくや咳ぜんそくの患者数が増えている。冬でもダニが増えるような気密性の高い住環境、欧米型の食事、感染症の減少、大気汚染などが増加の原因になっている」

東京女子医科大学第一内科学講座教授で日本呼吸器学会理事、日本アレルギー学会会長も務める玉置淳さんによれば、気密性の高い住環境が増加の要因の一つに挙げています。

北海道は寒さが厳しいため気密性の高い住宅が多く、住環境が一つの要因になっている可能性があります。

また、スギ花粉症はなぜ増加したのか?4つの原因では、一つの説として、住環境の変化によって、住環境が清潔になり、細菌やウイルスとの接触機会が減っていることがアレルギー体質の人が増加している原因と考えられ、花粉症が増加していると考えられるようです。

あくまで一つの説ですが、なぜこのような地域差が現れているのかを調べることが喘息やアトピー性皮膚炎の予防・対策のヒントにつながるのではないでしょうか?

→ 平均寿命・健康寿命の都道府県格差が拡大|医療費、医師数・看護師数・保健師数、生活習慣と明確な関係はなし|#健康格差 について詳しくはこちら

→ アトピー性皮膚炎とは|アトピーの症状・原因・改善方法・予防 について詳しくはこちら







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