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75歳以上の高齢ドライバー、認知症の恐れ約5万人|テレマティクス保険を活用して安全運転ができる間は運転できるという約束をするのはいかが?

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【目次】

■75歳以上の高齢ドライバー、認知症の恐れ約5万人

lake shore drive

by kosheahan(画像:Creative Commons)

75歳以上のドライバー、認知症の恐れ4.6万人

(2018/2/26、日本経済新聞)

警視庁のまとめ(暫定値)によれば、75歳以上のドライバーのうち、認知症の恐れがある「第1分類」と判定された人は約5万人いるそうです。

認知機能検査について|警視庁

記憶力や判断力を測定する検査で、時間の見当識、手がかり再生、時計描画という3つの検査項目について、検査用紙に記入して行います。

認知機能検査の結果、「記憶力・判断力が低くなっている」という結果が出た場合には、専門医による診断を受ける、または医師の診断書の提出が必要となり、認知症と診断された場合には、手続きの上運転免許の取り消しまたは停止が行なわれるそうです。

自主的に返納する場合は問題ないでしょうが、家族から運転しないようにと言われる事に対して、プライドが傷ついてしまう高齢者の方もいるかもしれません。

車の免許証とは、若さや自由の象徴であり、それを返納(奪われる)ことは、自由を奪われることを意味する高齢者もいるのでしょう。

BS1スペシャル「老いてなお 花となる~織本順吉 90歳の現役俳優~」では、年齢のため家族が車を運転しないようにお願いした時に、織本さんが自分自身の楽しみである車の運転(車を運転して友人と会う)という自由を奪われることに対して、悲しみ、怒りをぶつけるシーンがありました。

ご両親が高齢ドライバーで運転するのが心配と思っている子供さんは、どのようにすれば、プライドを傷つけないようにしながら、自主返納を促すことができるのでしょうか?




■テレマティクス保険を活用して安全運転ができる間は運転できるという約束をするのはいかが?

一つの手としては、ご両親にとってのお孫さんの力を借りるのも良いのではないでしょうか。

お孫さんに言われると、ご両親も弱いものだと思います。

もう一つ考えたのがテレマティクス保険を活用して、安全運転ができる間は運転ができるという約束をするというアイデアです。

テレマティクス保険の概要|国土交通省
テレマティクス保険の概要|国土交通省

参考画像:テレマティクス等を活用した安全運転促進保険等による道路交通の安全|国土交通省|スクリーンショット

#テレマティクス保険 に注目!やさしい運転の人や走行距離が短い人ほど保険料が安くなる #自動車保険で取り上げたテレマティクス保険とは、テレマティクス(自動車などに通信システムを組み合わせることで、リアルタイムに情報サービスを提供する「自動車のICT化」ともいわれる分野)を利用して、走行距離や運転特性といった運転者ごとの運転情報を取得・分析し、その情報をもとにしたリスクに応じて保険料設定を行う自動車保険です。

保険料率算定のための収集情報としては、運転日時、運転総時間、頻度、運転距離、運転場所といった運転情報や最高速度、平均速度、アクセル・ブレーキ(強さ、頻度)、車線変更(速度、頻度)、コーナリング、エンジン回転数といった運転行動情報などがあります。

安全運転な人ほど保険料がお得になるというのがテレマティクス保険の特徴ですが、このテレマティクスのテクノロジーを活用して、危険運転につながる運転が増えた場合には、運転を取りやめるようなルールを家族内で設けるというのはどうでしょうか。

65歳以上の認知症患者数と有病率の将来推計|内閣府
65歳以上の認知症患者数と有病率の将来推計|内閣府

参考画像:高齢者の健康・福祉|内閣府

認知症の高齢者は2025年には730万人と推計で紹介した厚生労働省の研究班によれば、2025年には認知症の高齢者は多い場合で730万人に達すると推計されるそうです。

運転する方へ 高齢運転者が関与した交通事故発生状況(平成28年中)

(2018/1/23、警視庁)

高齢運転者が関与する交通事故の割合は、年々高くなり、平成28年は総件数の22.3%を占め、平成19年と比べて約1.7倍となっています。

自動運転への取り組みが行なわれていますが、自動運転社会になるまでにはまだ時間がかかりますので、まずは自分たちで自主ルールで認知症の高齢ドライバーによる交通事故を増やさないための取り組みを行っていきたいですね。

ぜひ高齢のご両親の運転が心配と思ったときには、1.お孫さんの力を借りる、2.テレマティクス保険、を検討してみてはいかがですか?







【ゆるスポーツ】棒サッカーのようなユニバーサルスポーツを「生きがい」にしてみては?棒サッカーは認知症予防にもつながる!?




【目次】

■「棒サッカー」についてご存知ですか?

「棒サッカー」を知ったのはこのツイートがきっかけです。

棒サッカーについては、ぜひ日本棒サッカー協会のページで一度チェックしてほしいのですが、素晴らしいと思ったのは、このスポーツが座ることや棒を振る力があれば、誰でもいつまでもプレーすることができるユニバーサルスポーツだということです。

棒サッカーは高齢者施設でのレクリエーションの一環としてスタートしたそうですが、老若男女問わず、またハンディキャップの有無を問わず、要介護の高齢者でも楽しむことができるスポーツにまで進化しています。

棒サッカー第1回大会

■棒サッカーのようなユニバーサルスポーツを「生きがい」にしてみては?

意外に多い高齢者のうつ病|なぜ高齢者のうつ病が多いのか?によれば、高齢者のうつ病を予防する方法として、社会的役割を持ち続けること、人のために役立っているという生きがいを持つことが重要であると紹介しました。

働く理由
働く理由

参考画像:働く理由|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

厚生労働省政策統括官付政策評価官室委託「高齢社会に関する意識調査」(2016年)によれば、働く理由についてたずねたところ、「経済上の理由(68.1%)」が最も多かったものの、次いで「生きがい、社会参加のため(38.7%)」があり、働くことを通じて、生きがいをもったり、社会とつながりたいという意識を持っている人も多いようです。

働くことだけではなく、スポーツ自体を「生きがい」としてみてもいいのではないでしょうか?

■棒サッカーは認知症予防にもつながる!?

棒サッカー
棒サッカー

参考画像:棒サッカー第1回大会|YouTubeスクリーンショット

Boost Your Brain Health|Rush University Medical Center(ラッシュ大学医療センター)によれば、認知症のリスクを減らす方法として、運動・食事・脳を柔軟にする・人生の目的を持つことを挙げています。

囲碁・将棋・麻雀などの対戦ゲームをすることは認知症対策に有効!?によれば、対戦型ゲームが認知症予防を予防することに役立つ理由として、1.知的なゲームで頭を働かせることがよいから、2.対戦ゲームは相手とのコミュニケーションが必要だから、という理由が挙げられています。

棒サッカーはチームスポーツであり、チームのメンバーが勝つという目標のために協力してコミュニケーションをとっていく必要があります。

認知症予防のために棒サッカーをするのではなく、棒サッカーというスポーツを楽しむことが結果として認知症予防につながるというのがいいとおもいます。

→ 認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

■「ゆる(YURU)」の考え方

■まとめ

40代・50代になると、次第に思ったように体が動かせなくなり、スポーツから遠ざかったりする人もいるのではないでしょうか?

「棒サッカー」に限らず、多くの人が参加できるユニバーサルスポーツにこれからますます注目が集まりそうです!







P.S.

Is this Japanese concept the secret to a long, happy, meaningful life?

(2017/8/9、World Economic Forum)

While there is no direct English translation, ikigai is thought to combine the Japanese words ikiru, meaning “to live”, and kai, meaning “the realization of what one hopes for”.

「生きがい」とは、「生きる理由」の概念や人生の目的を持つ考えの意味ですが、英語には直接的に「生きがい」に当たる言葉はないそうです。

【参考リンク】

【#林修の今でしょ講座】油で病気(認知症・心筋梗塞)を改善!体にいい油とは?ダイエットにいい油

2015年2月24日放送の林修の今でしょ!講座のテーマは「『油を食べ分けて病気を改善!体にいい油はどれだ?』 です。

最近ではエゴマ油やココナッツオイルなどいろいろな油が健康・ダイエット」に良い油として注目されています。

井上浩義先生(慶應義塾大学)が解説




エゴマ油

Chile Olive Oil

by catalina woken(画像:Creative Commons)

えごま油で認知症対策|林修の今でしょ!講座 2月24日

認知症対策には、えごま油。

えごま油は、脳の神経細胞に良い働き

認知症→脳の「神経細胞」が老化やストレスなどで死んでしまっている状態

認知症対策→神経細胞を減らさないことが大事

えごま油には、α-リノレン酸(体内では作ることができない必須の脂肪酸)が含まれていて、体内に入ると脳に大切な栄養素であるEPA・DHAに変化し、弱った「神経細胞」に刺激が与えて活発になるそうです。

番組による実験によれば、油は吸収が早いため、えごま油摂取後、30分で脳への効果が現れていました。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

また、えごま油はうつ病のリスクも軽減してくれるそうです。

アメリカのハーバード大学公衆衛生大学院の発表によると、10年間にわたって5万人以上の女性を対象にした研究によれば、リノール酸の摂取を控え、α-リノレン酸を与えたところ、うつ病の発生が減少したそうです。

●えごま油の効果的な摂り方

EPA・DHAの1日の目標摂取量2gがえごま油は大さじ一杯で摂取できるので、1日大さじ1杯摂ると良い。

ただ、えごま油には熱に弱いという特徴があり、またタンパク質(脳の神経細胞同士のつながりを助ける)と一緒に摂るといいため、おすすめの食べ方としては、卵かけご飯にかけて食べることをおすすめしていました。

また、味噌汁に大さじ一杯のえごま油をかけたり、茹でた鶏の胸肉に大さじ一杯のえごま油をかけるのもオススメなのだそうです。

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■オリーブオイル

心筋梗塞対策には、オリーブオイル

オリーブオイルは悪玉コレステロールを減らすオレイン酸が豊富です。

また、オリーブオイルは整腸効果により便通を整えることによりダイエット効果があるそうです。

■ごま油

肝臓に良いのは、ごま油。

活性酸素から「リグナン」が肝臓を守ってくれる

【関連ワード】

■アーモンドオイル

 睡眠にはアーモンドオイルがよいそうです。

■こめ油

シミの原因メラニンの生成を抑えてくれるそうです。







【関連記事】
続きを読む 【#林修の今でしょ講座】油で病気(認知症・心筋梗塞)を改善!体にいい油とは?ダイエットにいい油

オメガ3(アマニ油)で認知症予防|MCI(軽度認知障害)|#サタプラ

健康・美容チェック > 認知症 > オメガ3(アマニ油)で認知症予防|MCI(軽度認知障害)|サタデープラス

2015年9月5日放送のサタデープラスでは「認知症」について取り上げました。




【目次】

■MCI(軽度認知障害)とは?

Newholme Gardens celebrates 20th anniversary

by Bromford(画像:Creative Commons)

MCI(軽度認知障害)|認知症予防にカマンベール|世界一受けたい授業 8月29日によれば、MCI(軽度認知障害)とは、わかりやすく言えば物忘れが出ることで、日常生活を送るのが困難なほどの支障がないものだそうです。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

【関連記事】

■認知症にオメガ3

駆け込みドクター 5月17日|認知症|認知症チェック・認知症予防にアマニ油・デジタル認知症

脳の65%は油。油が脳に影響を与える。

オメガ3は代謝するとDHAに変わる。

DHAが脳細胞を柔らかくし、情報伝達をスムーズにするそうです。

オメガ3を多く含むアマニ油が認知症予防に良い。

1日小さじ1杯でよい

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

→ DHA について詳しくはこちら







【オメガ3 関連記事】
続きを読む オメガ3(アマニ油)で認知症予防|MCI(軽度認知障害)|#サタプラ

ヘルスケア分野におけるソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)とは?|福岡県大川市の認知症予防の実証実験|神戸市の糖尿病性腎症等の重症化予防事業|八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率向上事業




■社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド)とは?

ソーシャルインパクトボンド(SIB)とは、民間資金を活用して社会課題解決型の事業を実施し、その成果に応じて地方公共団体が対価を支払うスキーム|経済産業省
ソーシャルインパクトボンド(SIB)とは、民間資金を活用して社会課題解決型の事業を実施し、その成果に応じて地方公共団体が対価を支払うスキーム|経済産業省

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

「社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド、SIB)」とは、障がい者支援や低所得者(貧困)支援、難民、失業、引きこもりの人の就労支援などの社会問題の解決と収益の両立を目指す社会貢献型の投資のことです。

『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(著:スティーブ・ケース)では、インパクト投資についてこのように書かれています。

インパクト投資は、従来のビジネスとフィランソロピー(慈善活動のひとつで、困っている人を出さないようにする仕組みを作る)、そして投資収益とソーシャルグッド(社会貢献に類する活動を支援・促進するソーシャルサービスを含む社会的善行)をつなぐ架け橋である。

通常、新しい企業に投資をするときは、資金を最終的に回収したうえに、さらなる利益を手にすることを期待する。それに対して、非営利組織に資金を提供するときは、金銭的な利益は求めず、その資金でよいことが行なわれることだけを期待する。

インパクト投資は、その両方の良いところを与えてくれる。

つまり、ソーシャルインパクトボンドは、金銭的利益と社会貢献の両方を実現できる仕組みなのです。

【参考リンク】

社会的インパクト投資がヘルスケアの分野でも行われるようになっているそうです。




■福岡県大川市における認知症予防の実証実験

社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド)とヘルスケア分野(認知症・がん)の可能性|#サキドリ↑(NHK)では、福岡県大川市の高齢者施設では、学習教材を使っての認知症予防への取り組みに社会的インパクト投資が使えるのかの実証実験を紹介しました。

福岡県大川市の高齢者施設では、学習教材を使っての認知症予防への取り組みに社会的インパクト投資が使えるのかの実証実験として、高齢者100人が参加して、5か月間実験したそうです。

実験に参加した多くの高齢者の要介護度が下がり、公的介護費用が削減するという結果になったそうです。

■神戸市における糖尿病性腎症等の重症化予防事業

地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)を参考にして、まとめてみたいと思います。

●テーマの抽出

  • 糖尿病腎症は第5期に至ると人工透析が必要となり、年間500~600万円の医療費を要する。
  • 神戸市における国保人工透析患者の年間医療費は約40億円であり、当該患者の約4割(約350人)が糖尿病性腎症。
  • よって、糖尿病性腎症の重症化予防は神戸市にとって重要な政策課題。従前より予防に取り組んでおり、成果の向上を目指してSIB導入を検討。

●成果と行政コストの因果関係の考え方

  • 腎症第5期の医療費が約500万円/人・年であるのに対して、第4期の医療費は約50万円/人・年。
  • 第5期への移行を抑制することによって、大幅な医療費削減(約450万円/人・年)が見込まれる。

●成果と成果指標の事例

神戸市における糖尿病性腎症等の重症化予防事業|ソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集|経済産業省
神戸市における糖尿病性腎症等の重症化予防事業|ソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集|経済産業省

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

●資金調達手法に関する事例

神戸市における糖尿病性腎症等の重症化予防事業の資金調達スキーム|ソーシャルインパクトボンド|経済産業省
神戸市における糖尿病性腎症等の重症化予防事業の資金調達スキーム|ソーシャルインパクトボンド|経済産業省

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

■八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率向上事業

●テーマの抽出

  • がん(悪性新生物)は、国内の死亡要因第一位であり、年々増加傾向。医療費増大の大きな要因。
  • 大腸がんは、がんによる女性の死亡原因の第一位。
  • 八王子市の国民健康保険が負担する大腸がん(確定診断後)の年間医療費は約6.5億円。(国民健康保険レセプトデータより。疑い例は除く。)
  • これに対し、八王子市はがん対策で全国的にも先進的な取組(有効性の確立したがん検診による早期発見)を実施しているものの、受診率の伸び悩みが課題。
  • 更なる成果の向上を目指してSIB導入を検討。

●成果と行政コストの因果関係の考え方

  • 早期以外のがん患者の医療費が約252万円/人・年であるのに対して、早期がん患者の医療費は約65万円/人・年。
  • 早期がんのステージ進行を抑制することによって、大幅な医療費削減(約187万円/人・年)が見込まれる。

●成果と成果指標の事例

八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率の向上事業|ソーシャルインパクトボンド|経済産業省
八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率の向上事業|ソーシャルインパクトボンド|経済産業省

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

●資金調達手法に関する事例

八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率向上事業の資金調達スキーム|ソーシャルインパクトボンド|経済産業省
八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率向上事業の資金調達スキーム|ソーシャルインパクトボンド|経済産業省

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

■まとめ

医療費、初の40兆円超え|予防医療に力を入れて医療費を削減しようによれば、高齢化や医療技術の高度化を背景に、平成25年度の国民医療費は40兆610億円と、7年連続で過去最高を更新し、初めて40兆円を超えました。

【関連記事】

健康保険組合の4分の1超が2025年度に解散危機を迎える試算ー健保連|改善するために必要な2つのプランによれば、健康保険組合連合会(健保連)は、2025年度に団塊の世代が全て75歳以上となり、健保組合が高齢者医療に拠出するお金が急増するため、健康保険組合の4分の1超が解散危機を迎えるという試算を発表しました。

国民皆保険による医療、医師の半数「持続不能」|「#健康格差」を広げないために私たちができることで紹介した日本経済新聞社などが実施したアンケート調査によれば、医師の半数が国民皆保険による医療が「持続不能」と答えているそうです。

年齢階級別一人当たり医療費(平成25年度)
国民医療費の約2割が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めている。(年齢階級別一人当たり医療費(平成25年度))

参考画像:不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~|経済産業省PDF

厚生労働省「人口動態調査」, 「医療給付実態調査報告」, OECD Health Data 2014 OECD Stat Extractsによれば、国全体医療費の23%(9.2兆円)が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めているそうです。

つまり、高齢化は今後も進んでいき、医療費の増大が見込まれることから、国や健康保険組合の財政が悪化していく傾向は変わりないでしょう。

この状況を変えるためにも、大きく舵を切る必要があるのではないでしょうか?

健康・医療・介護データを経年的に把握できるリアルデータプラットフォームの構築|新産業構造ビジョン|経済産業省
健康・医療・介護データを経年的に把握できるリアルデータプラットフォームの構築|新産業構造ビジョン|経済産業省

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

がん検診といった予防医療・予防医学に取り組んでいくことは医療費の削減するためにも今後重要になっていくと考えられますし、また、QOL(生活の質)の向上といった間接的なコスト削減も期待できると考えられます。

『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(著:スティーブ・ケース)では、第三の波(あらゆるモノのインターネット)によって、あらゆるモノ・ヒト・場所が接続可能となり、従来の基幹産業を変革していく中で、企業や政府とのパートナーシップが重要になると書かれています。

サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

第二の波では、インターネットとスマートフォンの急速な普及によってソーシャルメディアが激増し、盛況なアプリ経済が誕生した。その中でもっとも成功を収めたスナップチャットやツイッターのような企業は、小規模なエンジニアリング・チームからスタートして一夜にして有名になり、第一の波の特徴であったパートナーシップをまったく必要としなかった。しかし、こうしたモデルは現在がピークであり、新たな時代は第二の波とはまったく違う―そして最初の波とよく似た―ものになることを示す証拠が増えている

この第三の波には「インパクト投資」も含まれているそうです。

「IoT」や「インパクト投資」といった「第三の波」で社会は大きく変化をしていきますが、社会問題を解決する手段として、一人の力ではなく、これからますますいろんな人たちとのパートナーシップが重要になってくるでしょう。

ソーシャルインパクトボンドは、金銭的利益と社会貢献の両方を実現できる仕組みなので、私たちが解決してほしいと思う社会問題に対して、私たち自身が投資をできるようになるといいですね。







P.S.
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