葉酸と妊娠|葉酸の効果
葉酸が妊娠において必要な栄養素だといわれるのは、妊娠初期に葉酸が不足していると、子供が神経障害を持つリスクが高まるといわれているからです 。
ここでいう妊娠初期とは、胎児の細胞分裂が最も盛んな時期のことをいいます。
葉酸はDNAが作られるときに働く補酵素で、細胞分裂には不可欠な栄養素です。
しかし、現状では、妊娠後、産婦人科等で葉酸について知り、それから葉酸を摂るようにしている女性が多いようです。
葉酸は、現時点での妊娠に関係なく、将来的に妊娠を望んでいる女性にはできれば日頃から摂取してほしい栄養素です。
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葉酸の摂取で子どもの先天病「神経管欠損症(NTD)」の予防に成功‐アメリカによれば、アメリカでは子供の先天病「神経管欠損症」を予防するために、将来妊娠の可能性のあるすべての女性に対し、一日400μgの葉酸を摂取するよう推奨しており、1998年からはパンや穀類に100g当たり140μgの葉酸を強制的に加えるようにしたことで、年間約1300人の発症を未然に防いでいるそうです。
「先天性疾患を予防のため葉酸を添加して」専門医ら食品メーカーに要望(2015/9/2)によれば、米国はじめ82か国では、穀類などに葉酸が添加され、二分脊椎の子どもが生まれる割合は減っているそうです。
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