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【#世界一受けたい授業】腎臓にいい食べ物・腎臓に悪い食生活とは・CKD(慢性腎臓病)(横尾隆)

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2016年4月23日放送の世界一受けたい授業では、「放っておくと突然死!8人に1人が患っている新たな国民病『CKD』(慢性腎臓病)」がテーマです。

「CKD(慢性腎臓病)」などの腎臓の病気という悩みを抱えていると毎日が憂鬱ですが、そんな「腎機能低下」という悩みがなくなれば、ストレスなく楽しい毎日が過ごせますし、長生きすることもできますので、腎機能低下を見分ける方法や腎臓に負担をかける食事を知って、腎臓病の予防法を実践していきましょう!




【目次】

■CKD(慢性腎臓病)|腎臓に悪い食生活とは(横尾隆)|世界一受けたい授業

Kidney

by Tareq Salahuddin(画像:Creative Commons)

Yahoo!テレビ番組予告

日本人の死因トップ3は腎臓が原因だった?成人の8人に1人がかかっている慢性腎臓病の真実!子どもの頃からのある生活習慣が大きく関係している?その腎臓に悪い食生活とは?腎機能を高める料理を教えます

■横尾隆【よこお たかし】先生

東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧外科教授・診療部長

再生腎臓の尿排泄路を構築することに成功―慈恵医大・横尾隆教授ら

(2015/9/26、財形新聞)

東京慈恵会医科大学の横尾隆教授らの研究グループは、ラットとクローンブタの体内で再生腎臓の尿排泄路を構築することに成功した。

■腎機能の役割

  • 血液の酸性化を防ぎ、弱アルカリにする
  • 血液をろ過する(余分な老廃物や塩分を取り除く)

「慢性腎臓病」が悪化すると、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、脳卒中心筋梗塞など血管の病気になるリスクが高くなります。

【補足】腎臓の主な3つの働き

1.老廃物のろ過と排出

2.血圧の調節

3.ホルモンの分泌

→ 腎臓の機能 について詳しくはこちら




■慢性腎臓病(CKD)は新たな国民病になる!?

慢性腎臓病(CKD)は成人の8人に1人がかかっているそうで、新たな国民病になるおそれがあるそうです。

日本人の死因トップ10のうち、7つが腎臓と関わりがあるそうです。

腎臓の機能が低下すると、塩分・カリウムの制限や人工透析が必要となります。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

■腎機能低下を見分ける方法

●尿(尿が泡立つ)

大きな泡がなかなか消えない時には、たんぱく質が出ている可能性がある。

●脚のむくみ

身体の中にある水分が排出できないため足がむくみます。

脚のむくみをチェックする方法は、すねの横を10秒ほど押して、すぐに戻らない場合は、脚がむくんでいると考えられます。

●太り過ぎ・痩せ過ぎ

慢性腎臓病はちょっとぽっちゃりくらいの人のほうがかかりにくく、太り過ぎ・痩せ過ぎの人は慢性腎臓病になりやすいそうです。

■腎臓に負担をかける食事

塩分の多い食事を続けると腎臓に負担がかかります。

厚生労働省によれば、一日の塩分の目安は、男性8g、女性7gで、日本人の平均は12.3gなのだそうです。

■腎臓に良い食事・食べ物

腎臓に良い食事としては、塩分を減らす工夫、つまり減塩を行なうこと。

●エビのスープ

  • エビの殻などを使って出汁(だし)をとることで減塩
  • エビに含まれるカロテノイドは尿をキレイにしてくれるそうです。

●ナスの炒め物

  • ナスの炒め物をするときにはカレー粉を使うと減塩になる
  • ナスに含まれるアントシアニンは腎臓の老化を遅らせてくれるそうです。

●おにぎり

  • 塩を直接使うのではなく、塩水を作って握ると塩分量を減らせます。

●ドレッシング

ピリ辛にすることで塩分がなくてもおいしく食べることができる。




【予習編】

そこで、番組放送前に、CKD(慢性腎臓病)について予習しておきたいと思います。

【目次】

■CKDとは

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

国民のほぼ1割、1,300万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、“新たな国民病”として注目されています。

腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

■CKDの定義

慢性腎臓病(CKD)は検査による早期発見と生活習慣改善が予防のカギ

米国腎臓財団が提唱したCKDの定義は次の通り。

(1)尿や血液検査、画像診断で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白(たんぱく)の存在が重要

(2)腎臓の働きを表す、糸球体濾過(ろか)量が60ミリリットル/分/1・73平方メートル未満。

(1)(2)のいずれか、または両方が3カ月以上持続する状態を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と定義するそうです。

■なぜ生活習慣病で腎機能が低下するの?

慢性腎臓病(CKD)は検査による早期発見と生活習慣改善が予防のカギ

CKDは糸球体が障害を受けることが大きな原因となっています。高血圧や糖尿病などの生活習慣病に共通しているのは動脈硬化を起こすことです。糸球体の毛細血管の動脈硬化が、腎機能低下の一因となります。

メタボを放っておくと、慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。

メタボ→高血圧高血糖動脈硬化→糸球体のろ過機能低下→腎臓機能低下

メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。

腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下します。

その結果、腎機能の低下が起こります。

そして、生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに腎臓機能が低下して、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、慢性腎臓病から慢性腎不全・脳卒中心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

■CKDを発見するための検査

CKDかどうかは尿検査と血液検査で知ることができます。

尿タンパク検査

糸球体のろ過機能に異常があるかどうかを調べる「尿検査」では、主に尿にたんぱくが混じっているかどうかを調べます。

尿に蛋白が混じっているということは、毒素や老廃物をろ過する糸球体がうまく機能していない、つまり腎臓の機能が低下しているということが考えられます。

血清クレアチニン検査

「クレアチニン検査」とは、腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかがわかる検査です。

クレアチニンとは、筋肉中のたんぱく質が代謝された時に発生する老廃物で、腎臓のろ過機能を示す指標です。

CKDは早期では症状がないため、定期的に検査を受けることが重要になります。

→ 腎臓の数値|クレアチニン・eGFR について詳しくはこちら

■CKDのリスク要因

CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。

そのため、カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事や運動、ダイエット(肥満解消)、塩分少なめの食事、水分補給、禁煙が重要です。

糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

その他にも、高脂血症脂質異常症ともリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら







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続きを読む 【#世界一受けたい授業】腎臓にいい食べ物・腎臓に悪い食生活とは・CKD(慢性腎臓病)(横尾隆)

透析人口は32万448人|糖尿病腎症・慢性糸球体腎炎で全体の7割を占める|日本透析医学会

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【目次】

■透析人口は32万448人|糖尿病腎症・慢性糸球体腎炎で全体の7割を占める|日本透析医学会

The dilysis unit of IGH

by Sadasiv Swain(画像:Creative Commons)

透析患者数は32万448人 日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2014年末)」

(2016/2/19、日本生活習慣病予防協会)

日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2014年末現在、国内の透析人口は、32万448人で、前年(2013年)より6,010人増加しました。

 このうち、原因疾患は糖尿病腎症が11万8,081人と最も多く、透析患者全体の38.1%を占めています。その次に慢性糸球体腎炎が9万6,970人(全体の31.3%)で続き、前回同様にこの2つの疾患で全体の7割を占める結果となりました。

 2014年の透析導入数は3万8,327人で、前年より232人増加となりました。

 この1年で新たに透析を始めた患者さんの原疾患は、糖尿病腎症が1万5,809人と最も多く、全体の43.5%に上ります。次いで慢性糸球体腎炎が6,466人(17.8%)、腎硬化症が5,151(14.2%)と続きます。

日本透析医学会によれば、2014年末現在の日本の透析人口は32万448人で、このうち透析の原因となる病気は糖尿病腎症が11万8,081人と最も多く、その次に慢性糸球体腎炎が9万6,970人と続き、糖尿病腎症と慢性糸球体腎炎の2つの疾患で透析人口の全体の7割を占める結果となっています。

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参考画像:糖尿病・人工透析の現状(PDF)|厚生労働省

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参考画像:糖尿病・人工透析の現状(PDF)|厚生労働省

人工透析減らせ、予備軍2500人を5年間徹底指導|厚生労働省によれば、糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなります。

そのまま放置すれば生命の危険もあるため、健康時の1割程度になると、腎臓の働きを代行する人工透析が必要になります。




■糖尿病腎症

糖尿病性腎症になると、尿を作る腎臓の「糸球体(しきゅうたい)」の毛細血管が悪くなり、だんだんに尿が作れなくなります。

すると人工透析(機械で血液の不要な成分をろ過して、尿を作る)を行なわなければなりません。

週に2~3回、病院などで透析を受けるようになるので、日常生活に大きな影響を及ぼします。

現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病性腎症です。

●糖尿病腎症の症状

糖尿病性腎症は、進行してからでないと自覚症状は現れません。

したがって、腎機能が低下すると、むくみ・だるさ・疲れ・多尿・頻尿などの自覚症状があらわれる場合は、かなり進行していることが考えられます。

●糖尿病腎症のサイン

おしっこの回数が増えると、糖尿病の恐れがあります。

→ 尿の量・回数が多い について詳しくはこちら

おしっこの回数が増えると糖尿病の恐れがある理由としては、高血糖が続いて血管に血糖があふれると、尿に血糖を流そうとするため排尿が増えるためです。

おしっこの回数が増えた人の中でも、特におしっこの泡が消えない人は注意が必要です。

泡がきめの細かいクリーミーで消えない人は、糖尿病の合併症である腎症のおそれがあります。

→ 尿(おしっこ)の泡立ちがなかなか消えない について詳しくはこちら

●糖尿病腎症の原因

糖尿病腎症とあるように、糖尿病による高血糖ともう一つ高血圧が主な原因となります。

高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。

すると、腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下します。

その結果、腎機能の低下が起こるのです。

●糖尿病腎症の治療

血液をいったん体の外に出し「人工腎臓(じんこうじんぞう)」と呼ばれる機器でろ過をする人工透析が必要になります。

人工腎臓の中には、細い管が約1万本入っています。

その管1本1本の壁にはミクロの穴が無数に開いていて、分子の大きさで、老廃物と体に必要な糖やたんぱく質などを選り分けることができるのです。

腎臓でこのろ過を担当するのは「糸球体」と言う毛細血管の塊です。

糸球体は片方の腎臓に約100万個、両方で約200万個あると言われています。

※人工透析には機器で血液をろ過する「血液透析(けつえきとうせき)」と、自分の腹膜を利用する「腹膜透析(ふくまくとうせき)」があります。

■成人の8人に1人の新国民病「慢性腎臓病」

【主治医が見つかる診療所】新国民病!慢性腎臓病|高血圧が慢性腎臓病の引き金になる!によれば、慢性腎臓病とは、慢性的にかかる腎臓病の総称のことで、糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症や慢性糸球体腎炎(IgA腎症)、腎硬化症、膜性腎症など様々な病気が含まれています。

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

慢性腎臓病は、自覚症状がほとんどなく、気付いた時には重症化してしまい、「サイレントキラー」とも呼ばれています。

慢性腎臓病の患者数は推定1330万人で、日本人の成人の実に8人に1人が患っていることから新国民病の一つともなっています。

慢性腎臓病を発症すると人工透析が必要になってしまうケースもあり、重症化する前に発見することが重要です。

→ 慢性腎臓病 について詳しくはこちら

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■人工透析にならないようにするには、検査で腎臓の状態を把握する

●腎臓の状態を知るための検査

腎臓の機能の状態を知るための検査の一つに「尿検査」があります。

尿検査は、糸球体のろ過機能に異常があるかどうかを調べる検査で、主に尿にたんぱくが混じっているかどうかを見る検査です。

尿に蛋白が混じっているということは、毒素や老廃物をろ過する糸球体がうまく機能していないということです。

糸球体がなぜうまく機能しなくなるのでしょうか?

悪い食生活などによって、血液中に糖や脂肪が増加し、それによってろ過する穴を広げてしまうため、糸球体のろ過する機能がうまく働かなくなり、身体から必要なたんぱく質などが漏れ出してしまいます。

ただ、たんぱく尿検査にも落とし穴があるそうです。

■タンパク尿検査の落とし穴

糸球体でろ過をしている穴が糖や脂肪によって大きくなりすぎると、血小板が血管自体を防いで通行止めにすることがあり、これにより、たんぱく質が漏れでなくなることがあるそうです。

そうすると、実際は腎臓の機能が低下しているにもかかわらず、タンパク尿検査では発見できないということもあるそうです。

※糸球体が通行止めになるメカニズムとしては、血小板の作用による「血液凝固」以外にも、動脈硬化や糸球体炎による「炎症」の場合もあります。

■クレアチニン検査―腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかわかる

クレアチニン検査とは、腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかがパーセンテージで分かる検査です。

クレアチニンとは、筋肉中のたんぱく質が代謝された時に発生する老廃物です。

腎臓機能が正常な時は、ろ過によって、ほぼすべて体外に捨てられています。

ところが、糸球体の通行止めが増えれば増えるほど、体内に残る量が増えます

つまり、壊れたことで排せつされてしまうものではなく、壊れ具合で体内に残ってしまうものを調べることで機能低下の程度を知ることができるというわけです。

■人工透析にならないようにするためのチャート表

※空欄に健診結果を書き入れ、基準値を超えている項目は要注意!お近くの病院などでご相談ください。

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→ 糖尿病腎症とは|糖尿病性腎症の症状(初期症状)・原因・治療・食事 について詳しくはこちら







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頻尿|なぜ腎機能が低下すると尿(おしっこ)の回数が増える(トイレが近い)のか?|腎臓病の症状

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腎臓の機能が低下し、腎臓の病気になると、「頻尿(ひんにょう)」という症状が現れますが、なぜ腎機能が低下すると尿(おしっこ)の回数が増える(トイレが近くなる)のでしょうか?




【目次】

■なぜ腎機能が低下すると尿(おしっこ)の回数が増えるの?

Original men's toilet

by Jorge Láscar(画像:Creative Commons)

腎臓の機能として最も大事なのが、体の中に溜まった老廃物などをろ過して尿を作る機能です。

腎機能が低下すると、尿を濃縮できなくなり、頻尿(夜間頻尿症)という症状が起こります。

一般的な人の尿の回数は、昼5回、夜が0から1回なのだそうです。

健康な状態の時には、夜間は腎臓が尿から水分を吸収して尿量を減らして濃縮しているために、夜の尿の回数が減少しています。

しかし、腎臓からSOSが出ている場合、昼夜逆転現象が起きてしまうそうです。

昼間は、腎臓の処理能力が追い付かないため、尿の量が減り、夜(睡眠)になると、腎臓の処理能力が回復し、尿の量が増えてしまい、夜にトイレに行きたくなり頻繁に目が覚める(頻尿)ということが起きてしまいます。

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■糖尿病になると尿(おしっこ)の回数が増える原因

腎機能低下によって尿の回数が増える例としては、糖尿病が挙げられます。

糖尿病とは、血糖値が高くなる病気で、簡単にいうと、上手くブドウ糖を取り入れられない病気です。

糖尿病になると、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなり、血液の中にあふれてします。

その血液の中にあふれた大量のブドウ糖を排出するため、尿の量が増え、尿(おしっこ)の回数が増えてしまいます。

尿の量・回数が増えている人の中で、特におしっこの泡が消えない人は注意が必要です。

泡がきめの細かいクリーミーで消えない人は、糖尿病の合併症である糖尿病腎症のおそれがあります。

→ 糖尿病腎症の症状・原因・治療 について詳しくはこちら

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■頻尿のその他の原因

●過活動膀胱

過活動膀胱(OAB)の症状・原因と治療法(排尿トラブル改善.com)

過活動膀胱は「急に、がまんできないような尿意が起きる」、「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、がまんができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を示す病気で、前立腺肥大症のある人の50~75%には過活動膀胱の症状があると言われます。

過活動膀胱|かねとう腎泌尿器科クリニック

過活動膀胱は蓄尿(尿を溜める)という膀胱機能の障害です。

膀胱が過敏になっていて過剰に反応して尿を出そうとするため、尿を溜めて我慢することが難しくなります。

過活動膀胱は、蓄尿(尿を溜める)という膀胱機能の障害です。

過活動膀胱になると、膀胱の柔軟性が低下し、膀胱が過敏に反応して、少量の尿でも尿意を感じ、我慢できなくなります。

「急に尿意をもよおす(尿意切迫感)」、「ひんぱんにトイレに行く(頻尿)」、「我慢ができず漏れてしまう」といった症状があります。

【参考リンク】

●年齢による膀胱筋力の低下

●腹部の圧迫によるもの

●前立腺肥大症

●前立腺がん

●糖尿病

糖尿病が原因の場合は、血液内の血糖値を下げるために口渇が強くなり飲水量が増えることと、脳の排尿機能が糖尿病によって障害されてしまうことから頻尿になると考えられます。

通常の頻尿と糖尿病が原因の場合の頻尿の違いの見分け方は、頻尿以外に「のどが渇く」「水分を多く摂るようになる」「多尿」といった症状が併せて起きる場合には、糖尿病の疑いがあります。

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更年期障害

女性の場合は、加齢による骨盤底筋の衰えに加えて、更年期になると、自律神経が乱れることによって、膀胱が過度に収縮することにより、尿が膀胱にたまっていなくても尿意を感じてしまい、頻尿になると考えられます。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代女性の更年期症状 について詳しくはこちら

男性の場合は、更年期になり、男性ホルモン(テストステロン)が低下すると、動脈硬化が進みやすくなり、血管の細い陰茎の血管は細く、動脈硬化の症状が最も早く表れるため、頻尿(おしっこが近い・夜の尿の回数が多い)の症状が起こります。

→ 男性更年期障害の症状・原因|男性更年期 について詳しくはこちら

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■腎臓の病気を予防する方法

腎臓の機能が60%未満に低下した状態の病気を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と呼びますが、CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧糖尿病高血糖)、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。

そのため、次のようなことが腎臓病の予防に欠かせません。

  • カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事
  • 運動
  • ダイエット(肥満解消)
  • 塩分少なめの食事
  • 水分補給
  • 禁煙

糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

その他にも、脂質異常症高脂血症)もリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

■まとめ

腎機能が低下すると、尿を濃縮できなくなり、頻尿(夜間頻尿症)という症状が起こります。

頻尿(おしっこの回数が増える)以外に、むくみ・体がだるい・疲れやすい・多尿(おしっこの量が増えた)・尿が泡立つ(または泡立ちがなかなか消えない)といった症状がある場合には、腎機能の低下が疑われるので、一度病院でチェックしてみましょう。

→ 腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査 について詳しくはこちら




→ 頻尿の原因となる病気|男性の前立腺肥大症や過活動膀胱・女性のぼうこう瘤や慢性ぼうこう炎・糖尿病・腎機能低下・更年期障害 について詳しくはこちら




【腎臓の病気 関連記事】
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慢性腎臓病(CKD)は検査による早期発見と生活習慣改善が予防のカギ

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【目次】

■CKDの定義とは

Framed Embroidery Kidney Anatomy Art. Hand Embroidered.

by Hey Paul Studios(画像:Creative Commons)

慢性腎臓病 生活習慣改善で予防 健診で早期発見、進行を抑制

(2016/2/1、毎日新聞)

CKDの定義は(1)尿や血液検査、画像診断で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白(たんぱく)の存在が重要(2)腎臓の働きを表す、糸球体濾過(ろか)量が60ミリリットル/分/1・73平方メートル未満。(1)(2)のいずれか、または両方が3カ月以上持続する状態です。

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

国民のほぼ1割、1,300万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、“新たな国民病”として注目されています。

腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

米国腎臓財団が提唱したCKDの定義は次の通り。

(1)尿や血液検査、画像診断で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白(たんぱく)の存在が重要

(2)腎臓の働きを表す、糸球体濾過(ろか)量が60ミリリットル/分/1・73平方メートル未満。

(1)(2)のいずれか、または両方が3カ月以上持続する状態を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と定義するそうです。

■なぜ生活習慣病で腎機能が低下するの?

慢性腎臓病 生活習慣改善で予防 健診で早期発見、進行を抑制

(2016/2/1、毎日新聞)

腎臓の機能は体内の老廃物をろ過して尿を作ることです。ろ過機能を担当しているのが糸球体と呼ばれる毛細血管の塊です。成人では片方の腎臓に約100万個、左右で200万個もあるとされています。CKDは糸球体が障害を受けることが大きな原因となっています。高血圧や糖尿病などの生活習慣病に共通しているのは動脈硬化を起こすことです。糸球体の毛細血管の動脈硬化が、腎機能低下の一因となります。

メタボを放っておくと、慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。

メタボ→高血圧高血糖動脈硬化→糸球体のろ過機能低下→腎臓機能低下

メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。

腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下します。

その結果、腎機能の低下が起こります。

そして、生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに腎臓機能が低下して、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、慢性腎臓病から慢性腎不全・脳卒中心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら




■CKDを早期発見するには

CKDかどうかは尿検査と血液検査で知ることができます。

尿タンパク検査

糸球体のろ過機能に異常があるかどうかを調べる「尿検査」では、主に尿にたんぱくが混じっているかどうかを調べます。

尿に蛋白が混じっているということは、毒素や老廃物をろ過する糸球体がうまく機能していない、つまり腎臓の機能が低下しているということが考えられます。

血清クレアチニン検査

「クレアチニン検査」とは、腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかがわかる検査です。

クレアチニンとは、筋肉中のたんぱく質が代謝された時に発生する老廃物で、腎臓のろ過機能を示す指標です。

CKDは早期では症状がないため、定期的に検査を受けることが重要になります。

→ 腎臓の数値|クレアチニン・eGFR について詳しくはこちら

■CKDの治療

CKDは前述しましたように一つの病気ではありませんので、腎機能を低下させている原因を明らかにして、治療していきます。腎臓のろ過能力によって重症度が5段階のステージに分けられます。さらに、尿蛋白量によって重症度が変わります。例えば、糖尿病が原因のCKDで早期であれば、血糖値のコントロールを第一に行い、進行を抑えるようにします。ステージが進行すれば腎臓の機能低下に伴う合併症の治療を行います。末期腎不全になれば透析療法や腎移植が必要な状態となります。

CKDは原因となる病気を問わず慢性的に腎臓の機能が60%未満に低下した状態を指しているため、治療に当たっては、腎機能低下の原因を明らかにすることがまずは重要です。

糖尿病が原因で腎機能が低下している場合には、血糖値のコントロールを行ない、そのうえで、腎機能の低下を抑えるように治療していくそうです。

腎臓のろ過能力によって重症度が5段階のステージに分けられており、それぞれのステージに合わせた治療を行なっていくようです。

−末期腎不全になってしまったら。
◆透析療法か腎移植が必要になります。透析療法には腹膜透析と血液透析があります。
<中略>
腎移植に関しては、近年症例数もかなり増加してきています。安全で、効果的な免疫抑制薬の開発や移植医の努力のたまものだと思っています。

糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなります。

放置すれば生命の危険もあり、健康時の1割程度になると、腎臓の働きを代行する人工透析が必要になります。

人工透析は身体的にも、経済的にも、時間的にも、患者に負担がかかってきます。

できるだけ人工透析を避けられるように生活習慣を改善していきたいですね。

【関連記事】

■CKDにならないようにするためには

健康診断受診者のデータから10年間で軽度のCKDになってしまうリスクは加齢、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満と喫煙です。

CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。

そのため、カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事や運動、ダイエット(肥満解消)、塩分少なめの食事、水分補給、禁煙が重要です。

特に注意しなければいけないのは糖尿病です。透析療法が必要となる原因の第一位は糖尿病です。さらに、高血圧が合併しているとより危険度が増します。

糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

その他にも、高脂血症脂質異常症ともリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら







【参考リンク】
続きを読む 慢性腎臓病(CKD)は検査による早期発見と生活習慣改善が予防のカギ

MCI(軽度認知障害)は女性の方が速く悪化し、腎機能の低下という特徴がみられる|東大教授の調査

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【目次】

■MCI(軽度認知障害)は女性の方が速く悪化し、腎機能の低下という特徴がみられる|東大教授の調査

Continuing Studies

by Simon Fraser University – University Communications(画像:Creative Commons)

軽度認知障害、女性の方が速く悪化…東大教授らのグループ調査

(2018/8/21、ヨミドクター)

認知症の前段階と言われる軽度認知障害(MCI)の女性は、男性より症状が悪化しやすいとの研究結果を東京大教授の岩坪威さんらのグループがまとめ、米科学誌に発表した。認知障害の悪化が速い女性には腎機能の低下がみられるという特徴もあり、生活習慣病の影響がうかがわれた

東大教授の岩坪威さんらのグループによれば、軽度認知障害(MCI)の女性は男性よりも症状が悪化しやすく、また、認知障害の悪化が早い女性には腎機能の低下がみられるという特徴がみられたそうです。

気になるポイントは、男性よりも女性のほうが症状が悪化しやすいことと認知障害の悪化が早い女性には腎機能の低下がみられるという特徴があること。

データ解析を担当した東大講師の岩田淳さんは「糖尿病や高血圧などの生活習慣病は腎機能を低下させるほか、動脈硬化を引き起こして神経細胞が壊され、認知機能の悪化を招く」と説明する。

その理由としては、男性よりも女性のほうが血管が細く、その影響を受けやすく、また、生活習慣病の影響により、腎機能が低下し、動脈硬化を引き起こすことで認知機能の悪化を招くと考えられるそうです。

■認知症と生活習慣病の関係

認知症の予防につながる9つのリスク要因|中年期の聴力低下・中等教育の未修了・喫煙・うつ・運動不足・社会的孤立・高血圧・肥満・2型糖尿病によれば、認知症の予防につながるリスク要因の喫煙・運動不足・高血圧・肥満・2型糖尿病の5つに共通するのは、心臓に良い生活習慣は脳にも良いということです。

国立長寿医療研究センターなどのチームによれば、脳卒中の経験がある人は、ない人に比べ、認知症のリスクが2・6倍高かったそうですが、脳卒中予防のためのガイドラインと認知症のリスク要因とマッチしている部分が多いです。

高血圧:定期的に血圧を測り、高血圧の人は治療をしましょう。
糖尿病:血糖値を測り、糖尿病または糖尿病予備軍の人は治療を受けましょう。
●不整脈:不整脈が見つかったら、病院に行きましょう。
●タバコ:禁煙しましょう。
●アルコール:飲酒は控えめにしましょう。
コレステロール脂質異常症高脂血症)と診断された人は治療を受けましょう。
●運動:運動することが脳卒中予防につながります。
●塩分・脂肪分:食事の塩分を控えめに、低脂肪の食事をしましょう。
肥満:太りすぎは糖尿病や脂肪肝などの生活習慣病のリスク要因です。
●脳卒中の症状があればすぐに受診。

より具体的に見ていくと、糖尿病と認知症には何らかの関係があるという研究は何度も取り上げてきました。

アルツハイマー患者の脳内、糖尿病と同じ状態に 九大の解剖で判明

(2013/5/7、日本経済新聞)

九州大の生体防御医学研究所によれば、アルツハイマー病患者は、脳内の遺伝子が糖尿病と同じ状態に変化することがわかったそうです。

【参考リンク】

糖尿病患者の半数でアルツハイマーの初期症状を確認で紹介した加古川市内の病院に勤務する医師らの臨床研究によれば、糖尿病の通院患者の半数以上に、「海馬傍回(かいばぼうかい)」と呼ばれる脳の部位が萎縮(いしゅく)するアルツハイマー病の初期症状がみられることがわかったそうです。

インスリンには記憶、学習機能を高める作用もあり、糖尿病でインスリン反応性が低下することが、アルツハイマー病発症につながっている可能性があるようです。

インスリン抵抗性を伴った2 型糖尿病にアルツハイマーのリスク|九大研究によれば、インスリン抵抗性を伴った2型糖尿病の場合、アルツハイマーの発症に関係があるとされるプラークが形成されるリスクが高くなるという研究結果が発表されたそうです。

九州大学の研究によれば、血糖値の異常が認められた患者にはプラークが形成されるリスクが高いという結果がでたそうです。

九州大学(Kyushu University)の研究チームは福岡県久山(Hisayama)町の135人(平均年齢67歳)を対象に研究を行った。

対象者に血糖値の検査を行い、その後10~15年間にわたってアルツハイマーの兆候がないか観察した。

研究期間中に対象者の約16%がアルツハイマーを発症した。

対象者の死後に研究チームが脳を調べたところ、65%にプラークが見られたという。

研究チームは、血糖値の異常が認められた患者には、プラークが形成されるリスクが高いとの結果をまとめた。

論文を執筆した九州大学の佐々木健介さんによれば、インスリン抵抗性がプラーク形成の原因と結論するにはさらに研究を進める必要があるものの、糖尿病をコントロールすることによってアルツハイマーを予防できる可能性があるとしています。

糖尿病になると、認知症の発症リスクが2倍高くなる!?で紹介した東京大の植木浩二郎特任教授によれば、糖尿病になると認知症の発症リスクが2倍高くなるそうです。

駆け込みドクター 5月17日|認知症|認知症チェック・認知症予防にアマニ油・デジタル認知症によれば、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病のリスクの高さと認知症(アルツハイマー病)には関係があり、アルツハイマー病の発症リスクは、糖尿病だと2倍、高血圧だと2倍、脂質異常症だと3倍になると紹介していました。

糖尿病がアルツハイマーのリスク高める?

(2015/5/26、WSJ)

ワシントン大学の研究者らは、マウスの実験で血糖値を異常に高い値に引き上げたところ、脳内のアミロイドベータの生産も増加し、双方に何らかの相関性があることを突き止めた。

ピッツバーグ大学で実施された約180人の中年の成人を対象とした試験では インスリン依存型(1型)糖尿病の患者は、この疾患を持たない被験者と比べ、はるかに多くの脳内病変が認められ、認知機能は低下していた。

血糖値の高さが脳に影響を及ぼす可能性があることが、2つの研究で示されています。

なぜ血糖値が高いとアミロイドβが生産されアルツハイマーのリスクが高まるのでしょうか。

インスリンはアミロイドから脳を守り、ニューロン(神経単位)と記憶の形成のつながりを改善するとされる。

<中略>

セントルイスのワシントン大学のマウスの実験で医師のデビッド・ホルツマン氏は、糖が脳内のニューロンに刺激を与え、さらにアミロイドが作られると示唆している。

インスリンには血液中のブドウ糖(血糖)の濃度を調節する働きがありますが、今回の記事によれば、インスリンはアミロイドから脳を守る働きもあるそうです。

アルツハイマー病は、アミロイドβタンパクが脳にたまることで、神経細胞が死滅し、萎縮し、認知機能が低下することから起きると考えられています。

つまり、インスリンの分泌が低下したり、生成されなくなるということは、アミロイドから脳を守ることができなくなり、認知機能が低下してしまうと考えられます。

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■軽度認知障害とは?

MCI(軽度認知障害)|認知症予防にカマンベール|#世界一受けたい授業によれば、MCI(Mild cognitive impairment:軽度認知障害)とは、認知症の前段階で、認知機能が年相応といえない程度に低下している状態を指します。

認知症はじめの一歩|国立長寿医療研究センター もの忘れセンター

MCIでは記憶症状ではなく、言葉が出にくい、道を間違ったりするといった記憶以外の脳機能低下も含まれます。MCIでは、年間約10%が認知症に進行することが知られています。健常者より4-5倍危険性が高い状態です。逆に、MCIから健常に戻る場合もあります。

【参考リンク】

■軽度認知障害の特徴・サイン

認知症|厚生労働省

失語:言葉の障害(言葉が理解できない、言おうとした言葉を言うことができない、など)
失認:対象を正しく認識できない:知り合いの顔、色、大小などを認識できない、など
失行:くわえたタバコにライターの火をつけられない、服を着ることができない、茶葉とお湯と急須を使ってお茶を入れることができない、など
実行機能の障害:計画をたててその計画通りに実行していくなどができない

軽度認知障害のサインは、認知症の症状と判断するほどではなくても、同世代よりももの忘れの程度が強く、失語・失認・失行・実行機能という認知機能に障害があると感じられ、認知症にまで進行する可能性があるものだと考えられます。

■まとめ

MCI(軽度認知障害)の14%が認知症に進み、46%は正常に戻る|国立長寿医療研究センターで紹介した国立長寿医療研究センターによれば、「MCI(軽度認知障害)」の65歳以上の愛知県大府市の住民を4年間追跡調査したところ、14%が認知症に進んだ一方、46%は正常に戻ったそうです。

つまり、このことは、認知症の前段階であるMCIになったからといって、すべての人が認知症に進むわけではないということであり、一つの可能性として、認知症対策を行うことで回復したのではないかと考えられます。

うつ病性仮性認知症対策|前頭葉の血流を増やす方法は有酸素運動(散歩など)+知的刺激(川柳など)|たけしのみんなの家庭の医学によれば、国立長寿医療研究センターでは、暗算やクイズなどの課題を解きながら速足で歩いたりするような、頭を使いながら有酸素運動する、「コグニション」(認知)と「エクササイズ」(運動)を組み合わせ「コグニサイズ」を勧めており、週1回90分の運動プログラムを10か月間参加したグループでは、認知機能や言語機能が維持されており、また脳の特定部位の萎縮傾向がなかったそうです。

エゴマ油摂取+脳トレ=認知症予防効果がある!?で紹介した公益財団法人しまね産業振興財団、しちだ・教育研究所、島根えごま振興会、島根大、島根県立大の研究チームが行なった実験によれば、毎日スプーン1杯分のエゴマ油を摂取し、週に1回、計算や読み書きなどの脳トレを実施したグループは何もしないグループよりも記憶力や論理的思考力などの知的柔軟性の評価項目が高くなったという結果が出たそうです。

また、腎臓は『肝腎連関』『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャルで紹介した京都大学大学院医学研究科の柳田素子教授によれば、腎臓は『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要となっているそうです。

もしかすると、認知症を予防するためには、認知症の前段階と言われる軽度認知障害(MCI)の段階で食い止める対策をすることに加えて、『脳腎連関』の可能性を踏まえて腎機能をチェックすることが重要になるかもしれませんん。







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