> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 隠れ糖尿病の原因は脂肪肝と脂肪筋|ためしてガッテン(NHK)
2009年9月23日放送のためしてガッテン(NHK)では、「最新情報!隠れ糖尿病 一発解決法」がテーマでした。
【目次】
- 隠れ糖尿病とは
- 脂肪肝が糖尿病の原因?
- なぜ脂肪肝になると、糖を取り込んでくれなくなってしまうの?
- もう一つの糖のタンクとは?
- 糖尿病は3日でもなる?!
- 脂肪肝・脂肪筋の簡単改善法とは?
- 糖尿病予防法とは
■隠れ糖尿病とは
by ThoroughlyReviewed(画像:Creative Commons)
隠れ糖尿病とは、空腹時は正常な血糖値であっても、食後は基準値以上の血糖値=高血糖になってしまう状態のことをいいます。
■脂肪肝が糖尿病の原因?
隠れ糖尿病を引き起こす原因の一つは、「脂肪肝」だったのです。
肝臓は糖のタンクであり、食事の後に血液中にある必要以上の糖を保管しているそうです。
そして、血液中に糖が足りなくなったときには、肝臓から糖を出して、血糖値を保っているそうです。
しかし、脂肪肝になると、糖を取り込んでくれなくなってしまいます。
■なぜ脂肪肝になると、糖を取り込んでくれなくなってしまうの?
すい臓で作られる「インスリン」には、肝臓に糖を取り込んだり出したりという指令をする働きがあります。
食事をすると、血液中から肝臓に糖を取りこむのですが、食べる量が多くなると、肝臓は糖がいっぱいの状態になってしまいます。
そうすると、インスリンは、糖を取り込むスペースを作りだすために、糖から脂肪にかえるよう命令を出します。
この状態が続くと、肝臓は脂肪肝になってしまいます。
脂肪肝になると、糖を取り込めなくなってしまい、糖尿病の原因となってしまうのです。
■もう一つの糖のタンクとは?
体の中には、肝臓と同じように糖を取り込んでくれるものがあります。
それは「筋肉」です。
筋肉は、体を動かすために必要なエネルギーとして糖や脂肪を取り込んでいるのですが、脂肪が多くなりすぎると、脂肪筋となってしまいます。
脂肪筋も脂肪肝と同じで、糖を取り込むスペースがなくなってしまい、高血糖の原因、つまり糖尿病の原因となります。
■糖尿病は3日でもなる?!
糖尿病は、長い間悪い生活習慣を続けているとおこると思っていましたが、そうではないようです。
番組の実験によれば、高脂肪食を3日間続けただけで、糖尿病と同じレベルにまでなるそうです。
■脂肪肝・脂肪筋の簡単改善法とは?
脂肪肝や脂肪筋はどのようにすれば改善できるのでしょうか。
脂肪肝は、数日間低脂肪食にするだけでも改善することがわかってきているそうです。
また、脂肪筋は、以前番組で紹介したスロージョギングを1時間行うだけでも改善できるそうです。
つまり、脂肪肝・脂肪筋はなりやすいけれども、改善しやすいとも言えます。
また、番組に出演した専門家によれば、初期の糖尿病であれば、簡単に元の状態に戻すことも可能であり、多少食べすぎても、数日単位・週単位で体をリセットすることを考えればよいそうです。
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■糖尿病予防法とは
番組で紹介した糖尿病予防法としては、「休日に趣味で運動をする」ことなのだそうです。
緊張・ストレスによって血糖値が上昇することがあるので、休日にストレスのない状態で運動することが糖尿病予防に効果的なのだそうです。
→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら
→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら
【関連記事】
隠れ糖尿病とは、空腹時の血糖値は正常だが、食後は、血糖値が上昇してもインスリンがあまり分泌されず高血糖のままの状態が続く人をいうそうです。
隠れ糖尿病と普通の糖尿病との違いは、普通の糖尿病は空腹時の血糖値が高いのですが、隠れ糖尿病は、空腹時の血糖値は正常であるため、通常の健康診断では見つけるのが難しいということ。
→ 【NHKスペシャル】“隠れ脂肪肝”が危ない!|3月24日 について詳しくはこちら