「Health」カテゴリーアーカイブ

ブルーベリーを食べると、体重や血糖値の管理(糖尿病予防)に役立つだけでなく、腸内環境を整えることで健康をサポートすることが判明!




ブルーベリーを週2-3回食べている人は糖尿病にかかる割合が低くなる!【あさイチ】が話題でしたので、ブルーベリーがどう糖尿病リスクを下げることに役立っているのかについて調べたところ、興味深い論文がありました。

→ ブルーベリーの健康効果 について詳しくはこちら

■ブルーベリーの成分が肥満と代謝を改善する仕組み

ブルーベリーには「ポリフェノール」が含まれており、これが肥満や関連する代謝の病気(例えば糖尿病など)を防ぐのに役立つ可能性があることが知られています。

しかし、どの種類のポリフェノールが効果的なのか、また腸内細菌(腸内細菌叢)がどのように関わっているのかはよく分かっていませんでした。

今回の研究では、ブルーベリーに含まれる2つの主要なポリフェノール、「プロアントシアニジン(PAC)」と「アントシアニン(ANT)」が、肥満やインスリン抵抗性(血糖値を下げるインスリンが効きにくくなる状態)にどう影響するかを調べました。

さらに、腸内細菌の役割を明らかにするために、「糞便細菌叢移植(FMT)」という方法も使っています。

■実験結果

体重の変化:

プロアントシアニジン(PAC)を摂取したマウスは、高脂肪・高ショ糖食(HFHS)のマウスよりも体重が少なく、痩せていました。

エネルギー摂取量は同じでしたが、プロアントシアニジン(PAC)グループのマウスは身体活動量が多かったことも分かりました。

この効果は、プロアントシアニジン(PAC)グループの腸内細菌を移植された無菌マウスでも見られました。

インスリンの改善:

プロアントシアニジン(PAC)とアントシアニン(ANT)を摂取したマウスは、ブドウ糖負荷試験でインスリンの反応が改善していました。

つまり、血糖値を下げる能力が向上していたのです。

この効果も、腸内細菌を移植された無菌マウスで再現されました。

■結論

この研究から、ブルーベリーに含まれるプロアントシアニジン(PAC)とアントシアニン(ANT)に3つのことがわかりました。

1)食事による体重増加を抑える。

2)インスリン感受性を改善し、血糖値のコントロールを助ける。

3)これらの効果は、腸内細菌叢の調整によるものと考えられる。

つまり、ブルーベリーの成分であるプロアントシアニジン(PAC)とアントシアニン(ANT)は、肥満や代謝の問題を改善する可能性があり、その仕組みには腸内細菌が重要な役割を果たしていると考えられます。

ブルーベリーを食べると、体重や血糖値の管理に役立つだけでなく、腸内環境を整えることで健康をサポートしてくれるというわけなんですね!

ブルーベリーを食べましょう!

【参考リンク】

【予約販売】有機JAS 冷凍ブルーベリー 500g(長崎県産)【大粒】【産直便】

→ 【予約販売】有機JAS 冷凍ブルーベリー 500g(長崎県産)【大粒】【産直便】 3,780円(税込) の予約注文はこちら







【関連記事】

バナナマン設楽統さん、SNSで「かなり痩せた」という声が!SNSをさかのぼって調べてみた!




バナナマン設楽“ほっそり激変”に不安相次ぐ…ラジオ欠席、出演数上位の激務の影響も(2025年6月4日、smartflash)によれば、バナナマンの設楽統さんがかなり痩せたのではないかと視聴者の心配する声を取り上げています。

また、体調不良のために、仕事を欠席することも併せて心配するという記事です。

そこでXで「設楽 痩せ」で検索してみると、興味深いことに気づきます。

この検索ワードでは当然みんな設楽さんのやせ方について投稿しているのですが、それがさかのぼってみてみると、2025年、2024年、2022年、2021年、2020年、2018年、2014年とずっとやせたことを心配しているんです。

大事なことは、設楽さんはなぜかやせた印象を持たれることが多いこと、やせ方を心配されるタイプであることです。

もしかすると、設楽さんは体重がちょっと落ちた時に顔からやせるタイプであったりするのかもしれません。

以前嵐の大野さんが顔が丸いのを気にしてどんなに体重を絞っても顔だけ痩せないといっていたので、それとは逆のパターンもあるのではないでしょうか?

設楽さんの場合は長く活躍されているのでわかるのですが、体調が悪くなりやすいタイプなので、ちょっとしたことで体重が増減して、それが短期間で痩せて見えるため心配している人が定期的に表れるのかもしれません。







外反母趾・扁平足・浮き指の原因となる足のアーチ崩れとは?足の内在筋トレーニングのやり方【カズレーザーと学ぶ。】




2025年6月3日放送の日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」のテーマは「外反母趾・扁平足・浮き指が続々!芸能人の裸足を超最新3Dスキャン」でした。

解説:江戸優裕准教授(千葉県立保健医療大学健康科学部)

■足の「アーチ崩れ」とは?

人間の足には、全身の骨約200個のうち、およそ4分の1があり、靱帯や筋肉とともに、土踏まずをつくる内側縦アーチ・外側縦アーチ・指の付け根の部分にある横アーチを形づくっています。

この足の形を保つ足のアーチが崩れることが、外反母趾や扁平足、浮指などの症状に現れ、足が疲れやすくなったり、靴擦れ、腰痛、膝の痛みといった全身の不調の原因になってしまうそうです。

■足のアーチを復活させるエクササイズは足の内在筋トレーニング

足の内在筋・外在筋の働きと新しい運動療法(日本臨床スポーツ医学会)

Short-foot exerciseは、足の裏を床につけた状態で指の付け根の部分とかかとまでの距離を縮め、内側縦アーチを上に挙げるようにするトレーニングです。

その際に足の指を曲げないようにすることがポイントで、最初のうちは動かすのが難しくても、動いていなかった筋肉を意識して動かそうとするだけでも効果が見込めるそうです。

※1回につき5~10秒、1日に合計30回程度
※このトレーニングを4~5週間程度続けるとアーチ崩れの改善が期待できるそうです。







【関連記事】

20代から尿漏れに悩む男女が急増!男性と女性では尿漏れのメカニズムが違う!尿漏れ改善法とは?【カズレーザーと学ぶ。】




2025年6月3日放送の日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」のテーマは「20代から悩める男女が急増…尿漏れの正体と最新改善法!」でした。

解説:高橋悟教授(日本大学医学部)

■20代から尿漏れに悩む男女が急増

20歳以上8割に「排尿」の問題 若い男性でも排尿後の失禁や尿漏れ(2024年5月4日、京都新聞)で取り上げられていましたが、20代から90歳の男女の約8割が何らかの排尿にまつわる問題を抱えており、近年は若者の中でも排尿後の失禁や尿漏れに悩む人が多くいることがわかりました。

■男性と女性では尿漏れのメカニズムが違う!

約1300万人が過活動膀胱に悩む!一番の悩みは「夜間頻尿」/男性は「チョイ漏れ」、女性は「力み漏れ」、高齢者は「腹圧性尿失禁」に悩みによれば、男性は「チョイ漏れ(排尿後尿滴下;排尿が終わった後に、尿で下着を濡らしてしまう)」、女性は「力み漏れ(腹圧性尿失禁;くしゃみをしたり、重いものを持ったりした際に、尿が漏れてしまう)、高齢者では半分近くの方が腹圧性尿失禁を経験していることがわかりました。

【関連記事】

【男性】

男性の排尿の後からまた尿が垂れてくるような“追っかけ漏れ”の原因は、尿道を閉めて尿を出し切る球海綿体筋が衰えているためであり、男性機能の低下とも関係があるそうです。

【探偵ナイトスクープ】尿漏れが気になる男性必見!「残尿を出し切る股間のツボ」を発見!?/残尿解消には排尿後にしぼり出す「ミルキング」がいい!?で紹介したミルキングとは、ホースを絞るように、陰のう(睾丸の入った袋)裏側の付け根部分を圧迫しながら、しぼり出す方法です。

残尿の悩みの解消には、「振る」「絞る」「待つ」などの対策もありますが、排尿後に、乳しぼりの要領で尿道にとどまった尿を外に出し切るために、ミルキングをするとよいそうです。

【女性】

女性の場合に多いのは笑ったり、重いものを持ったり、くしゃみをしたりなどおなかに力が入った時に尿が漏れてしまう「イキみ漏れ」「力み漏れ」です。

その原因は1)骨盤底筋が薄いことで尿道を締める力が男性よりも弱くなりやすいから、2)妊娠中と出産後は膀胱に胎児の荷重が加わる上に、骨盤を開くホルモンが分泌されることで骨盤底筋の締め付けが弱まり漏れやすくなるから、3)赤ちゃんが産道を通ることで、骨盤底筋がダメージを受け、尿が漏れやすくなってしまうから、と女性特有の理由があります。

ただ加齢や妊娠による影響の少ない若い世代で尿漏れが増えている理由としては

加齢や妊娠による身体的変化の少ない若い世代でも尿漏れが増加している理由として、「長時間のトイレスマホ(便座は中央に穴が開いているため普通の椅子よりも骨盤底筋に余計負荷がかかりやすい)」があると海外の研究者が警鐘を鳴らしているそうです。

●骨盤底筋トレーニング

1)椅子に深く腰掛けて太ももと背中が直角になるような姿勢で座る。この時に椅子の背もたれにはもたれないようにするのがポイント。
2)肛門を締めることを意識して、10秒キープ。

このトレーニングを1日45回行うと尿漏れが3か月で改善するそうです。

【補足】

【続】ばあちゃん(母)、泌尿器科へ行く!/筋力(骨盤底筋)不足による尿漏れによれば、通常お腹に腹圧がかかると骨盤底筋という筋肉が尿道を支えることで尿道を占めて、尿漏れを防ぐのですが、肥満、加齢などが原因で骨盤底筋が弱くなると、尿道がうまく締められなくなって尿漏れが起きます。

尿道、膣、肛門を閉める力を鍛える体操「骨盤底筋訓練」も紹介されました。

1)仰向けになって、両足を少し開いて膝を立てた姿勢をとる。
2)尿道・肛門・膣をキュッと閉めたり緩めたりして、これを2-3回繰り返す。
3)尿道・肛門・膣をぎゅうっと閉めて3秒ほど静止し、そのあとゆっくりと緩める。これを2-3回繰り返す。少しずつ引き締める時間を延ばしていくのがポイント。

はじめは1日5分ほどから始め、徐々に10分、20分と時間を延ばしていきます。

この「骨盤底筋訓練」は生活の中でもできます。

例)朝・晩に布団の中で、膝を床につき、肘をクッションに乗せて頭を支えて行う。
例)テーブルを支えにした姿勢で、両足を肩幅に開いて立ち、手を机の上にのせて、骨盤底筋訓練をする。
例)テレビを見ながらなど椅子に座った姿勢で、両足を肩幅に開いて、足の裏の全面を床につけて、骨盤底筋訓練を行う。







【関連記事】

アルツハイマー型認知症(AD)の患者の約3分の2が女性である理由とは?男性ホルモン・テストステロンがアルツハイマー型認知症のリスクを下げている!




テストステロンがアルツハイマー型認知症のリスクを低減~性差が認知症リスクを決める?テストステロンとオートファジーの関係を解明~(2025年4月1日、九州大学)によれば、アルツハイマー型認知症(AD)の患者の約3分の2が女性であることが知られているのですが、男性ホルモンであるテストステロンが、脳内の免疫細胞であるミクログリアに作用し、オートファジー(細胞が不要になったタンパク質や細胞内小器官、異常タンパク質などを分解し再利用するしくみ)を活性化することでアミロイドβの蓄積を抑えていることを発見しました。

■まとめ

女性は閉経によってエストロゲンが急激に減少し、最終的には男性よりも低くなります。

一方、男性のテストステロンレベルは、加齢によって緩やかに減少するものの、生涯にわたって女性よりも高いレベルを維持します。

近年、血中テストステロンの低下が AD の発症リスクを高めることや、高齢女性に対するテストステロン補充が認知機能を改善することが報告されています。

これらの知見は、男性にはテストステロンによる AD 発症抑制機構があることを示唆しています。

MCI(軽度認知障害)は女性の方が速く悪化し、腎機能の低下という特徴がみられる|東大教授の調査によれば、軽度認知障害(MCI)の女性は男性よりも症状が悪化しやすく、また、認知障害の悪化が早い女性には腎機能の低下がみられるという特徴がみられたそうです。

今回の研究によれば、女性に比べてテストステロン値の高い男性は、ミクログリアのオートファジーが維持され、アミロイドβ除去能力が高く保たれるため、アルツハイマー型認知症(AD)リスクが低く抑えられていると考えられることがわかりました。

今後は、まずアルツハイマー型認知症について性差の理解を深めること、そして、生物学的な性別を考慮したアルツハイマー型認知症の予防・治療につなげていくことが必要ですね。