2016年7月13日放送の「ガッテン!」のテーマは「アンチエイジングの新常識 毛細血管ケアSP」です。
ちなみに「毛細血管」を英語でいうと、「Capillary」です。
【目次】
■毛細血管は年齢とともに減っていく!
by Siyavula Education(画像:Creative Commons)
毛細血管は全身の血管の99%を占めていて、酸素と栄養を体のすみずみまで送り届ける大切な働きをもっており、毛細血管が衰えてしまうと、皮膚に酸素や栄養がいきわたらなくなれば、シミやシワといった肌のトラブルの原因になり、肝臓や肺などの臓器の毛細血管が衰えれば、肝臓病や認知症などの病気の引き金にもなってしまうそうです。
年をとるほどお酒が弱くなるのは、毛細血管の減少が要因の一つだと考えられるようになっているそうです。
毛細血管は年齢とともに衰えていき、皮膚の毛細血管を調査した研究によれば、20代に比べて60~70代の人は、毛細血管が4割も減少していたそうです。
■毛細血管が減少したり、劣化する理由とは?
毛細血管を見る装置で観察したところ、血管に血液が通っていない「ゴースト化」した血管が見つかった人がいました。
血管が「ゴースト化」すると、毛細血管がなくなってしまうことがあるそうです。
なぜ「ゴースト化」が起こるのでしょうか?
その前に、毛細血管について説明が必要です。
毛細血管は細胞一つ一つが数珠つなぎのように連なってできており、それを「壁細胞(へきさいぼう)」が外側から補強し、血管の構造を保ってくれています。
健康な状態の毛細血管は酸素や栄養がいきわたるように適度に漏れるような仕組みになっているそうです。
しかし、何らかの原因で壁細胞がはがれてしまうと、血管の構造が弱まり、細胞同士の接着がゆるんでしまい、壁細胞が壊れた部分から多くもれて、壊れた部分の先にいきわたらなくなることで、「ゴースト化」してしまうそうです。
壁細胞が壊れてしまう理由は2つ。
1.加齢に伴う細胞の寿命
2.血糖値やコレステロールの上昇が血管の細胞にダメージを与える
この自覚症状としてあらわれるのが「むくみ」です。
→ むくみ解消方法(食べ物・ツボ・マッサージ)|手と足のむくみの原因 について詳しくはこちら
臓器の場合には、喘息がひどくなったり、糖尿病網膜症になったりしてしまうそうです。
■毛細血管の減少や劣化を防ぐ方法は「血流UP」!
毛細血管は、年とともに、細胞同士の「接着」が甘くなってしまうのですが、十分な血流があると、細胞がお互いにくっつく働きがあり、血液の漏れを防ぎ、健康な毛細血管を生み出してくれる「血管新生(けっかんしんせい)」というメカニズムがあります。
■血流アップする方法
●入浴
快適な温度(41℃程度)のお湯に、5~10分程度肩まで浸かるようにすること。
※水分補給を忘れずに!
この方法で血流が8%アップするそうです。
【補足】
NO(一酸化窒素)は、血管の内側の壁にある内皮細胞から分泌されている物質で、血管を拡張させて、しなやかにする働きがあり、また、腎臓に働きかけて塩分を排出しやすくする働きもあるそうです。
NO(一酸化窒素)の分泌を増やす方法は、体の深部温度を1℃上げること。
深部体温が1℃上がると、全身の血流量が増え、流れが速くなると、血管の内側の壁にある内皮細胞が血流の刺激を受けて活性化し、NOを分泌するようになるそうです。
●インターバル速歩
早歩き+ゆっくり歩きを3分ごとに繰り返すインターバル速歩を行なうと、血流が27%アップしたそうです。
【関連記事】
【補足】
軽いジョギングなどの有酸素運動をすると、血管の内側の内皮細胞が整列して血流が良くなるそうです。
すると、血管を広げる作用がある「NO(一酸化窒素)」という物質がより多く出るようになって広がりやすさがアップすると考えられています。
血管が広がりやすくなれば、血圧が安定して血管を傷つけにくいので、動脈硬化になりにくいのです。
鼻歌ウォーキングを 1日30分週3回行なうと、3週間で血管弾力15%UPしたそうです。
運動でも血流が良くなるので一酸化窒素による血管若返りが期待できるそうです。
【関連記事】
- 【#金スマ】血管年齢が若返る簡単ゾンビ体操のやり方(動画)&池谷敏郎式朝ジュースレシピ(アマニ油)|6月3日
- 血栓の原因は心房細動や動脈硬化でフィブリンが固まってしまうことにあった!?|ためしてガッテン 8月24日
- ヒートショックプロテイン(熱ショックたんぱく質)|ためしてガッテン 5月11日
●その場スキップ
by CJ Sorg(画像:Creative Commons)
スキップを行なうと、第二の心臓ともいわれる「ふくらはぎ」のポンプ機能を強め、脚の方から血液を戻す力が高まり、血流がアップするそうです。
【やり方】
- その場でスキップを20回するだけ
※朝・昼・晩の3回に分けて行なうのがおススメ!
【関連記事】
- ふくらはぎの状態で体調が分かる?|マッサージで全身の健康維持
- 足先を温めるためには、ふくらはぎを温めればよい!?
- 榮倉奈々さんの美脚になる方法(ふくらはぎマッサージ)・トレーニング方法とは?
- 貧乏ゆすりの効果とは?|冷え性解消・ストレス解消・血流アップ
- 貧乏ゆすりが多い女性は死亡リスクが低くなる|英国ロンドン大学
●かかとの上げ下げ
【やり方】
- 20-30回かかとの上げ下げをするだけ
※朝・昼・晩の3回に分けて行なうのがおススメ!
●シナモン
by anuandraj(画像:Creative Commons)
『シナモン』(漢方では『桂皮(ケイヒ)』)に含まれるケイヒエキスが毛細血管の復活に効果があるそうです。
2018年8月11日放送の「ジョブチューン」でシミ・しわに効果的な食材として「シナモン」を紹介しました。
一日小さじ1杯(1g)のシナモンをとると、シミ・シワの予防・改善に役立つそうです。
→ 血管年齢を若くする方法|血管年齢を下げるために効果的な食べ物・運動 について詳しくはこちら
【関連記事】
続きを読む 毛細血管ケアでシミ・しわ対策・若返り!血流をアップする方法・食べ物(入浴・スキップ・シナモン)【ガッテン】【ジョブチューン】