by bradfordst219(画像:Creative Commons)
(2012/3/15、AFPBB)
遺伝的な肥満傾向は座りがちなライフスタイルによって増幅されるが、毎日1時間ほどキビキビと歩けば悪影響を半分に抑えることができる、という研究結果が発表された。
毎日1時間のウォーキングで遺伝的肥満傾向の悪影響を半分に抑えることができるそうです。
※1時間で1000歩歩くといわれていますので、約6千歩ということですね。
ただ、今回の記事は、テレビを見続けるといった座りがちな生活が肥満度指数(BMI)に及ぼす効果というのがポイントのようです。
14日に米カリフォルニア(California)州で開催された米国医師会(American Medical Association)の会議で発表を行ったQibin Qi氏は、「テレビを見続けるといった座りがちな生活が肥満度指数(BMI)に及ぼす効果を直接検討した初の研究」だと説明した。
研究では女性7740人、男性4564人の身体活動とテレビ視聴時間について、2年間にわたってデータを集めた。
その結果、1日1時間歩けば「肥満への遺伝的影響は少なくなり、BMIで言えば半分は抑制される」ことが明らかになったという。BMIは身長に対する体重の割合を示す指数で、30以上は肥満とされる。
今回の研究では、週40時間テレビを見ている人のBMI値への遺伝的影響が0.34kg/m2だったのに対し、1日1時間以下しかテレビを見ない人では0.08kg/m2と違いがみられた。
しかし、歩く運動によって遺伝的影響は0.06 kg/m2減少すると研究チーム推奨している。
日頃テレビをよく見る人にとって、ウォーキングは肥満解消により効果的と言えそうです。
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オーストラリア・ブリスベーン市クイーンズランド大学のJ.Lennert Veerman博士らがBritish Journal of Sports Medicine 2011年8月15日オンライン版に発表した研究で、毎日6時間以上テレビを見ている人は、テレビを見ない人に比べて5年近く寿命が短くなっていることが明らかになりました。
座っているときは、体の代謝に必要な仕組みがストップされているそうです。
普段からよく歩く人達に歩く量を減らしてもらう実験を行うと、糖分や脂肪の代謝機能が低下し、体脂肪率が増加したそうです。
あまり活動的に行動しないと、「交感神経」の働きが鈍り、脂肪の代謝がスムーズに行われず、結果やせにくい体になってしまう
食事の際に、テレビを見ている時間が長くなると、食事の時間が長くなり、食べ過ぎてしまいそうです。
また、テレビを見ると、運動する時間が少なくなることも理由にあるかもしれません。
「テレビの視聴時間を減らすと、カロリー消費が増えるらしい」という研究結果
36名の被験者のうち無作為に抽出した20名にのみテレビの視聴時間を半減させ、3週間モニタリングしたそう。
すると、後者のグループでは一日あたりのカロリー消費が120カロリー増えるという結果が出ました。
これは1週間で換算すると、8マイル(約12.9キロ)のウォーキングに匹敵するカロリー消費です。