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がん光治療(近赤外線でがんを壊す新治療法)の治験が始まる|米国立保健研究所など

【目次】




■がん光治療(近赤外線でがんを壊す新治療法)

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by Martin Fisch (画像:Creative Commons)

がん光治療:夏にも治験 米で承認 舌、咽頭対象

(2015/5/7、毎日新聞)

がん細胞だけが持つたんぱく質に結びつく性質がある「抗体」に、特定の波長の近赤外光を当てると化学反応を起こす化学物質を付けて患者に注射する。体外や口腔(こうくう)内から患部に近赤外光を照射すると化学反応が起き、がん細胞を破壊できる。マウスなどの実験で安全性と効果を確認した。

米医薬ベンチャーと小林久隆・米国立衛生研究所(NIH)主任研究員らのチームが、体の外から光(近赤外線)を当てて、がん細胞を破壊する新たながん治療の治験を始めるそうです。

計画によると、手術や放射線治療、抗がん剤などの治療法で治らなかった舌がん、咽頭(いんとう)がんなどの患者が対象。

近赤外光自体は体に害はないので、患者への負担が少ない新しい治療法になることが期待されています。

■がん光治療の仕組み

Killing Cancer Cells with the Help of Infrared Light – Photoimmunotherapy

Near-infrared photoimmunotherapy uses an antibody–photoabsorber conjugate that binds to cancer cells. When near-infrared light is applied, the cells swell and then burst, causing the cancer cell to die. Photoimmunotherapy is in clinical trials in patients with inoperable tumors.

日本でも治験が始まる!#がん光免疫療法(#近赤外線光免疫療法)とは?簡単にわかりやすく!によれば、「がん光免疫療法(近赤外線光免疫療法:Near Infrared Photoimmunotherapy, NIR-PIT)」は、がん細胞に結合する抗体と近赤外光を吸収して化学反応する特殊な色素を組み合わせた抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate, ADC)を使用し、近赤外光が照射されると、がん細胞が膨潤して破裂し、がん細胞が死滅するという治療法です。

  1. がん細胞だけが持つたんぱく質に結びつく性質がある「抗体」に、特定の波長の近赤外光を当てると化学反応を起こす化学物質を付けて患者に注射する。
  2. 体外から患部に近赤外光を照射。
  3. 化学物質の化学反応によって、がん細胞を破壊する。

■がん光治療の動物実験に成功

がん光治療 転移に効果 免疫機能を活性化 

(2016/8/18、毎日新聞)

がんが生体で増殖し続けるのは、がんの周りに「制御性T細胞」という細胞が集まり、異物を攻撃する免疫細胞の活動にブレーキをかけて守っているためだ。

 チームは、制御性T細胞に結びつく性質を持つ「抗体」に、特定の波長の近赤外光を当てると化学反応を起こす化学物質を付け、肺がん、大腸がん、甲状腺がんをそれぞれ発症させた計70匹のマウスに注射。体外から近赤外光を当てた結果、約1日で全てのマウスでがんが消えた。光を当てた約10分後には制御性T細胞が大幅に減り、免疫細胞「リンパ球」のブレーキが外れて、がんへの攻撃が始まったためとみられる。

小林久隆・米国立衛生研究所(NIH)主任研究員らの研究チームによれば、がん細胞を免疫の攻撃から守っている仕組みを壊し、がんを治す動物実験に成功したそうです。

■がん光治療、アメリカで効果確認

<がん光治療>国内で治験へ 舌・咽頭など 米で効果確認

(2017/10/18、毎日新聞)

光を当ててがん細胞を破壊する新たながん治療法について、米ラッシュ大などが米国内で実施した最初の治験の結果がまとまり、頭頸(とうけい)部がんの患者8人中7人でがんが縮小したことが分かった。

欧州臨床腫瘍学会で発表された治験の結果によれば、近赤外光を患部に当てると、薬剤が結びついたがん細胞の細胞膜を破壊するがん光治療で患者8人中7人でがん縮小したことがわかったそうです。

日本でも年内の治験の実施を目指すそうです。




■がん光免疫療法の治験が日本でも3月に始まる

がん光免疫療法将来、がんの8~9割の治療が可能に/確実に効果が期待できる仕組み――開発・治験の2氏に聞く

(2018/1/13、毎日新聞)

近赤外光と新たに開発した薬剤を使ってがんを治療する「がん光免疫療法」の治験が、日本で3月に始まることになった。

島津製作所、がん光免疫療法に関する計測技術について米国国立がん研究所と共同研究契約を締結

がん光免疫療法に関する計測技術について米国国立がん研究所と共同研究契約を締結

(2018/1/15、島津製作所)

「NIR-PIT」は、NCIの小林久隆主任研究員が中心となって開発している治療手法で、正常細胞を傷つけることなくがん細胞のみを狙い撃ちし、短時間でがんを破壊するための手法です。がん細胞のみに結合する抗体と近赤外光を吸収して化学反応する特殊な色素を組み合わせた抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate, ADC)を注射し、近赤外光を照射してがん細胞のみに集積したADCを反応させることで、がん細胞を選択的に破壊することができます。

島津製作所は、米国国立衛生研究所に所属する米国国立がん研究所(National Cancer Institute, NCI)と5年間のCRADA(Collaborative Research and Development Agreement、NIHなどの米連邦政府研究機関と民間企業等の共同研究契約)を締結し、「がん光免疫療法(Near Infrared Photoimmunotherapy, NIR-PIT)」の安全性や治療効果を評価・改善するための計測技術の研究開発を共同で実施すると発表しました。

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■まとめ

がんの治療法には、1)外科、2)抗がん剤、3)放射線、そして第4の治療法として期待されている「がんペプチドワクチン療法」がありますが、今回の光(近赤外線)を使った治療法も今後注目を集めるかもしれません。

→ がん最新ニュースまとめ について詳しくはこちら







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手足にふるえなどが生じるパーキンソン病、遺伝子治療で運動機能回復|自治医科大




■手足にふるえなどが生じるパーキンソン病、遺伝子治療で運動機能回復|自治医科大

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by Fredrik Rubensson(画像:Creative Commons)

パーキンソン病遺伝子治療に光明…自治医科大

(2009/8/14、読売新聞)

パーキンソン病患者の脳にウイルスを使って遺伝子を組み込む国内初の遺伝子治療を実施している自治医科大学で、治療を行った患者6人のうち5人の運動機能が回復した。

自治医科大学が行ったパーキンソン病患者への遺伝子治療によって、運動機能を回復したそうです。

■パーキンソン病の従来の治療法

パーキンソン病は、手足にふるえなどが生じる神経難病で、国内に約12万人の患者がいる。

脳の「線条体」で神経伝達物質ドーパミンが不足することが原因と考えられており、現在はドーパミンの元になる「L―ドーパ」を投与する薬物治療が主流。

だが、病気が進行するとL―ドーパからドーパミンを作る酵素が不足し、薬効が低下していくことが問題だった。

パーキンソン病の初期の治療は、「L―ドーパ(L-DOPA)」を投与する治療薬により、症状を緩和する治療を行いますが、病気が進行すると治療薬の効果の低下(L―ドーパからドーパミンを作る酵素が不足し、薬効が低下していく)やジスキネジア(自分の意思とは関係なく現れる不随意運動)などが起こり、発症から十数年で寝たきりになることが多いです。

遺伝子治療は、まだ一般的な治療法とは言えないようですが、パーキンソン病の方の生活の質が改善されるようになることが期待されます。

【参考リンク】

■手足にふるえなどが生じるパーキンソン病、遺伝子治療で運動機能回復|自治医科大

パーキンソン病遺伝子治療、3年以上効果が持続 自治医大

(2011/9/17、日本経済新聞)

自治医科大の村松慎一特命教授らによれば、パーキンソン病の遺伝子治療は3年以上効果が持続することを確認されています。

■遺伝子治療の考え方

遺伝子治療 より身近に

(2016/7/21、NHKおはよう日本)

人間が体を動かす時、脳の中の神経細胞が「ドーパミン」という物質を出して、手や足に指示を出します。

しかし、2人は遺伝子に異常があるため、この「ドーパミン」が十分に作られず、脳からの指示が体に伝わらないのです。

治療では、正常な遺伝子を体内に入れます。

すると、その遺伝子の働きでドーパミンが作られ、体を動かせるようになると考えたのです。

こうした治療を可能にしたのが、「ベクター」と呼ばれる遺伝子を運ぶ入れ物の開発です。

遺伝子治療|自治医科大学

『AADC欠損症に対する遺伝子治療』は、ほぼ欠損しているAADCという酵素の正常な遺伝子を、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを使って脳内の被殻(線条体)という部分の細胞に入れAADCを作らせる治療法です。その結果、欠乏していたドパミンやセロトニンが効率よく作られるようになり、運動機能が改善することが期待されます。

人は体を動かすときにドーパミンを出して、手や足に指示を出すことにより体を動かしていますが、何らかの原因により、ドーパミンが作られなくなると、脳からの指示が体に伝わらず、手足の震えなどの症状を起こします。

そこで、AACD遺伝子をAAVベクターという遺伝子を運ぶ入れ物を使って脳の線条体に入れてAADCを作らせ、ドーパミンやセロトニンを作らせることにより、運動機能の改善を目指すのが遺伝子治療です。







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乳がんリスク、大豆と乳酸菌飲料で軽減|米シンポで報告

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■乳がんリスク、大豆と乳酸菌飲料で軽減|米シンポで報告

Soy Bean Milk

by Ian Miles Cheong(画像:Creative Commons)

乳がんリスク、大豆と乳酸菌飲料で軽減―米シンポで報告

(2009/12/14、医療介護CBニュース)

10代から40代にかけて、大豆製品や乳酸菌を含む飲料を頻繁に取っていた女性は、その後の乳がん発症の危険性が低かったとする調査結果が明らかになった。

京大医学部附属病院乳腺外科の戸井雅和教授と東大大学院医学系研究科の大橋靖雄教授が、12月9日から米国テキサス州で開催中のサンアントニオ乳がんシンポジウムで報告した。

京大医学部附属病院乳腺外科の戸井雅和教授と東大大学院医学系研究科の大橋靖雄教授が行なった発表によれば、10代から40代にかけて、大豆と乳酸菌飲料をひんぱんに摂っていた女性は、乳がんリスクが低いという調査結果が出たそうです。

乳酸菌と大豆イソフラボンの摂取が乳がん発症リスクを低減~ 子どもの頃などの過去の食習慣が、乳がん発症抑制に影響することが示唆 ~

(2013/7/16、パブリックヘルスリサーチセンター)

1.乳酸菌の摂取頻度を週 4 回以上と 4 回未満で比較した結果、週 4 回以上の比率はケース群 11%、コントロール群 16%であり、オッズ比0.65(95%CI 0.42~1.00, p=0.048)で、乳酸菌の摂取が乳がん発症を抑制していることが示唆された。

2. 大豆イソフラボンの摂取量を 4 群に分け(Q1(18.76mg/日未満)、Q2(18.76~28.81mg/日)、Q3(28.81~43.75mg/日)、Q4(43.75mg/日以上))比較した結果、ケース群では低摂取群から高摂取群に向かって比率が有意に低下し(p=0.0002)、Q1 を基準とした各群のオッズ比は各々0.76(95%CI 0.52~1.13)、0.53(95%CI 0.35~0.81)、0.48(95%CI0.31~0.73)と大豆イソフラボンの摂取量が乳がん罹患率と逆相関を示し、大豆イソフラボンの摂取が乳がん発症を抑制していることが示唆された。

3. 乳酸菌の摂取頻度週 4 回未満かつ大豆イソフラボン摂取量最低(Q1)群を基準とした場合、乳酸菌の摂取頻度週 4 回以上かつ大豆イソフラボン最高摂取(Q4)群のオッズ比が0.36(95%CI 0.17~0.76,p=0.007)と最も低く、乳酸菌と大豆イソフラボンの摂取に相加性の効果が示唆された。

乳酸菌の摂取がまた大豆イソフラボンのそれぞれの摂取において乳がん発症を抑制していることがわかっただけでなく、両方共を取り入れるとその効果は、それぞれの要因が独自に働いて、結果として効果が積算された状態になることがわかったそうです。

相加効果|コトバンク

相加作用ともいう.複数の要因の効果が知られているとき,それぞれの要因が独自に働いて,結果として効果が積算された状態になること.

大豆と乳酸菌飲料をひんぱんに摂ることによって、なぜ乳がんリスクが低くなると考えられるのでしょうか?

この結果について大橋教授は、「乳酸菌の摂取により大豆に含まれるイソフラボンの代謝が好影響を受けた結果ではないか」と語った。

大橋教授は既に、乳酸菌摂取量が多い集団では膀胱がん発症が少ないことも報告しており、今回の研究結果も踏まえ「がんの予防には、子どものころから正しい食生活を送ることが大事」と強調した。

大豆と乳酸菌をあまりとっていないなぁと感じた人はぜひ食事に取り入れたいですね。

→ 乳がん について詳しくはこちら

ただ、大豆の取り過ぎは心配な点が一つありまして、大豆:女性は食べ過ぎないで 乳がんリスク減も肝臓がん危険性高まる|厚労省研究班によれば、大豆に含まれるイソフラボンは乳がんのリスクを減らすといわれていますが、厚生労働省の研究班によれば、大豆をたくさん食べる女性は、あまり食べない女性に比べて、肝臓がんになる危険性が3~4倍に高まるそうです。

肝臓がんの場合には、エストロゲンレベルが低い男性ではエストロゲン作用を、逆にエストロゲンレベルが高い女性ではエストロゲンを妨げる作用をするのではないかと推測されるため、イソフラボンを多く摂取すると、女性ではエストロゲン作用が妨げられることで、肝臓がんリスクが高くなると考えられるそうです。

肝臓がんの最大のリスク要因は肝炎ウイルスなので、感染がわかれば、大豆製品をとりすぎないようにして、食事を通して、適度に摂取するようにしましょう。

→ 肝臓がん について詳しくはこちら







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公開日時: 2009年12月15日 @ 01:40

「未病」の中でも特に気をつけるべきなのが「冷え」!どのような冷え対策をするといいのか?

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■「未病」の中でも特に気をつけるべきなのが「冷え」!どのような冷え対策をするといいのか?

Hands to the head

by Hernán Piñera(画像:Creative Commons)

あなたは大丈夫? 70%以上のビジネスマンが抱える「未病」の傾向と対策

(2009/11/9、マイコミジャーナル)

東京女子医科大学の川嶋朗准教授によると、「未病」の中でも特に気をつけるべきなのが「冷え」とのこと。

「冷え」は慢性化すると、動脈硬化や糖尿病、肝臓・腎臓のトラブルや癌などといった、重篤な疾患の原因にも関わってくるのだという。

東京女子医科大学の川嶋朗准教授によれば、未病の中でも、特に気をつけるべきなのは、「冷え」なのだそうです。

冷えが慢性化すると、動脈硬化糖尿病肝臓の病気腎臓病のリスクが高くなるということのようです。

未病の冷え対策としてどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

川嶋准教授によると、「冷え」について、生活の中において気をつけるべきことや対策としては、下記のことなどが効果的としている。

  • 冷たい食べ物を控える。
  • 温かい食事や、身体を温める効果のあるメニューを積極的に摂取する。
  • 38~40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりつかる。
  • 朝型の規則正しい生活を心がける。
  • 運動により代謝を上げる。
  • 血流が活発な部位を温める(太ももなど) 。
  • アルコールは身体を温めるが、冷たいビールなどを大量に飲むと、アルコールの温め
  • 効果よりもビールの冷たさが勝って、身体の熱を奪ってしまうので注意する。
  • 酒は飲み方に注意し、「少なく、薄くして飲む」ことを心がける。

低体温改善方法とほぼ同じアドバイスとなっています。




■冷え性解消方法

冷たい食べ物や甘い食べ物をあまり食べないようにする

糖分には体を冷やす作用があり、冷え性の原因となるので、できるだけ食べないようにする。

温かい飲み物を飲んで冷え性改善!

旬の野菜や果物を摂取して冷え性改善!

食べない系ダイエットは避ける

食事をすると、体内に吸収・分解される際に、熱が発生します。食事誘発性熱産生といいます。

たんぱく質は熱に変わりやすいので、たんぱく質の摂取を忘れない

基礎代謝をアップして痩せやすい身体を作る4つの方法によれば、筋肉をつけるためには、運動することだけではなく、筋肉を作る材料となるたんぱく質を摂取することが大事です。

冷え性の人が増えている理由の一つには、デスクワークが増えたり、運動する機会が減るなどして、筋肉量が減少していることが挙げられます。

たんぱく質を摂取し、運動する機会を増やして、熱のもととなる筋肉を付けたいですね。

ココア

ココアには体の冷え対策に有用な「体温保持効果」があることがわかったそうです。

ココアに含まれる『ポリフェノール』や『テオブロミン』は血管拡張作用があることが報告されており、特に手足の先の血液循環を改善することで、ゆっくりと長く冷えを抑制できると考えられます。

【参考記事】
ココアには体の冷え対策に有用な「体温保持効果」がある!?

乾燥しょうが

乾燥しょうがは、ジンゲロールとショウガオールの2つの働きによって、全身を温めてくれるそうです。

【参考記事】

乾燥しょうがで体を温める!

体温を上げる(冷え性を改善する)方法には、食生活の改善以外にもさまざまな方法がありますので、ぜひこちらもご覧ください。

運動で冷え性改善!

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、冷え性の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また筋肉を使うことで体温が上がります。

冷え性でない人は運動(ウォーキング・ラジオ体操・筋力アップ)で冷え性対策をしているによれば、長年冷え性の人は、厚着をしたり、電気毛布や湯たんぽ、暖房器具を利用する人が多いのに対して、冷え症でない人は、からだを動かすことを大事にしているようです。

  • ウォーキングやラジオ体操など体を動かすことを意識している
  • 筋力を上げてから冷えが気にならなくなった
  • 体を温める食べ物を多くとるように心がけている

また、運動することで交感神経の働きが上手になってくるそうです。

冷え性を根本的に対策するには運動する機会を増やすほうがいいかもしれませんね。

ウォーキングやスクワット・スロトレなどがオススメ。

お風呂にゆっくり浸かる

お湯に浸かると、身体が温まり、血液の循環がよくなり、疲れもとれ、健康にもダイエットにも効果的。

また、ストレスがかかりやすい現代人の生活の中ではリラックスする方法としてもお風呂の時間を大事にしたいものです。

お風呂にゆっくりつかることで体が温まるだけではなく、リラックスすることで自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが整うことが期待されます。

さらには、冷え性・低体温になると、血流が悪くなり、肌に栄養がいきわたらず、老廃物の代謝が低下してしまうため、肌の不調が出てくるので、美容のためにも、お風呂にゆっくりつかるのはよいのではないでしょうか。

●オススメ入浴法:ストレッチ入浴法

40度~42度のちょっと熱いと感じる程度のお湯を用意し、入浴時間は10分間。

最初の5分は寝るようにして首までしっかり浸かり、残りの5分は起き上がり座った姿勢で胸元を出してリラックス。

※入浴前は足元からかけ湯を行うこと。

1.お湯は40~42℃で2分間首まで浸かる。

2.2分経ったら上半身のストレッチ

両肘を後ろに突っ張り胸をはる

左右の肩甲骨をくっつけるように背筋を伸ばし5つ数える(2回)

(思いっきり力を入れて背筋を伸ばすのがポイント)

3.下半身のストレッチ

入浴から5分後起き上がり胸元まで体を出す

坐禅のように脚を組む

足の指先を手で握り引き寄せるように足指を伸ばす

5つ数えたら手を離し足を伸ばす。(2~3回)

(足を伸ばすことで血液がしっかり流れる)

4.10分たつまでゆっくり浸かる

【参考記事】

冷え症・ストレッチ入浴法|みんなの家庭の医学 12月7日

お酒の飲みすぎに気をつける

タバコを控える

タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くするともに基礎代謝も低下させてしまうためです。

寒さにあたる

寒さにあたることで、交感神経の活動が高まり、血管収縮のトレーニングになる。

冷え性のツボ

足の冷え解消のツボ:築賓(ちくひん)

足の冷えと腰痛解消のツボ:胞肓(ほうこう)

下腹の冷え解消・更年期障害・月経不順のツボ:三陰交(さんいんこう)

足の冷え改善のツボ:八風(はちふう)

下半身の血流改善のツボ:臀中(でんちゅう)

マッサージ

冷えと肌荒れに共通するのが、血行不良。
冷えは血行不良が原因の一つであり、血行が悪いと新陳代謝が落ちるため、肌荒れが起きやすくなるそうです。

また、ユースキン製薬が男女約800人に調査したところ、かかと荒れがある人のうち約8割が「冷えの自覚がある」と答えています。

冷えと肌荒れ防止のために、マッサージクリームを使ってマッサージをすると、冷え対策・肌荒れ対策になり一石二鳥ですよね。

特に、ふくらはぎのマッサージを入念にやるとよいそうです。

ふくらはぎは血液を送るポンプの役割を果たしていて、ふくらはぎをマッサージをするとその機能を補うことが出来ます。

【参考記事】

 ヘスペリジン

グリコ健康科学研究所によれば、冷えを感じる女性が「ヘスペリジン」に糖を結合させた「糖転移ヘスペリジン」を摂取すると冷水で冷やした手の皮膚表面温度の回復を早めることが分かったそうです。

また、あらかじめ糖転移ヘスペリジンを摂取しておくと、冷房が効き過ぎていても、手足の冷えが抑えられるそうです。

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 酒粕

月桂冠株式会社は、冷え性の症状がある男女8名に、アルコールを除いた酒粕の粉末を10g食べて、40分後に手を冷却することによって負荷をかける実験を行ったところ、酒粕を食べた人は手の表面温度に上昇傾向がみられたそうです。

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⇒ 冷え性解消方法(食べ物・食事・運動) について詳しくはこちら

→ 冷え性改善方法|冷え症の症状・原因・末端冷え性(手足の冷え) について詳しくはこちら







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がん患者の血液サンプルによる73のがんの遺伝子検査を国内で初めて実施|東京医科歯科大学医学部附属病院

【目次】




■がん患者の血液サンプルによる73のがんの遺伝子検査を国内で初めて実施|東京医科歯科大学医学部附属病院

Checking Blood Sample

by National Eye Institute(画像:Creative Commons)

東京医科歯科大学医学部附属病院 がん患者の血液サンプルのみによる73のがん網羅的遺伝子検査を国内で初めて実施。痛みのない迅速ながん医療に一助

(2017/9/8、東京医科歯科大学プレスリリース)

従来のがんゲノム検査では、患者さんのがん細胞を生検などで採取して検査を行う方法が主流ですが、この検査では患者さんから血液サンプルのみを取り、血液中の「遊離 DNA」、つまり血流内に排出された、死んだがん細胞由来の DNA を解析することで、がんゲノム変異を調べることができ、新たな治療法の発見などに期待が持たれています。

東京医科歯科大学医学部附属病院では、Guardant Health(ガーダント・ヘルス)社が開発した、がん患者の血液サンプルによる73のがん網羅的遺伝子検査「Guardant360」を含んだ医師主導臨床試験「PROFILE 試験」を開始しました。

血液からの検体採取は、組織を採取する生検よりも非侵襲的であり、がん細胞を採取する痛みや検体採取を行う時間を大幅に軽減・短縮することができます。この検査法は、リキッドバイオプシー(血液による生体検査)とも呼ばれ、現時点では組織からの遺伝子解析を置き換えるものではなく、相補的な役割と考えられますが、米国の非小細胞肺癌 NCCN ガイドラインでは、組織からの繰り返しの生検が困難な場合は、リキッドバイオプシーを考慮する指針が出され、他のがんでの活用も米国を中心に期待が高まっています。

がん細胞を生検などで採取する従来のがんの遺伝子検査に比べて、リキッドバイオプシー(血液による生体検査)とも呼ばれる血液からの検体採取は非侵襲的であるため、痛みが大幅に軽減され、また採取を行なう時間も大幅に短縮することができるというメリットがあります。




■まとめ

今回紹介したような患者の負担が少ない検査方法が用いられることは、がん検査に対するハードルを低くするためにも重要なことだと思います。

例えば、「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」を血液検査で精度よく診断できる新手法開発|大阪大によれば、NASHは、脇腹に針を刺して肝臓組織を一部採取する肝生検で診断するのですが、肝生検は入院が必要で患者の体の負担も大きいため、簡便な診断法の開発が求められてきていて、大阪大のチームは血液検査で精度よく診断できる新手法を開発しました。

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今後、血液による生体検査と組織を採取する生検による診断とで補い合うようにして活用していくようになっていくといいですね。







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