by University of Exeter(画像:Creative Commons)
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■「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」の移植で脳梗塞で死んだ脳細胞を再生させる研究を始める|兵庫医科大
(2017/1/5、神戸新聞NEXT)
その組織の中に神経細胞を作る細胞があることを、同大先端医学研究所の松山知弘教授、中込隆之准教授らが2009年、マウスの実験で発見。15年には、血管の周囲の細胞が脳の一大事を受け、神経細胞などに変化できる「多能性」を獲得していることが分かった。
<中略>
グループは重症の脳梗塞を起こしたヒトの脳でも存在を確認し、「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」と名付けた。
この細胞の移植によって脳の再生も期待できることから、既に培養したマウスのiSC細胞をマウスの脳に移植し、ある程度、正常に機能している状態を確認。
兵庫医科大のグループによれば、重度の脳梗塞を起こしたヒトの脳の組織の中に神経細胞を作る細胞があることを発見し、脳梗塞で死んだ脳細胞を再生させる研究を始めました。
ポイントは2つ。
- 兵庫医科大先端医学研究所の松山知弘教授、中込隆之准教授らが2009年、マウスの実験で脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞があることを発見
- 2015年には、血管の周囲の細胞が脳の一大事を受け、神経細胞などに変化できる「多能性」を獲得していることを発見
これまでの研究によって、脳梗塞の脳には再生させようという働きがあることがわかったことから、死んだ神経細胞は再生しないという定説を覆しています。
今後はこのメカニズムを活用して脳細胞を再生させることができるようになるかもしれません。
【参考リンク】
- 多能性をもつ「iSC細胞」の実用化に向けた再生医療についての研究を開始(2016/11/14、兵庫医科大学)
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