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【あさイチ】肝機能改善!「高カカオチョコ」の食べ方|11月28日

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2018年11月28日放送のNHK「あさイチ」では「代謝の下り坂」がテーマでした。




【目次】

■活動代謝を増やす!

代謝には大きく分けると「基礎代謝」と「活動代謝」の2つに分けられます。

基礎代謝は生命維持のために消費されるエネルギーで、活動代謝量は仕事や家事、運動のために消費されるエネルギーのことです。

一日で消費されるカロリーの割合は基礎代謝60%、活動代謝30%となっているので、「基礎代謝をあげよう!」という気持ちになるのはわかるのですが、基礎代謝を上げることは難しいので、基礎代謝を下げないようにするために、代謝に関する物質を出す肝臓をケアすることが重要。

【基礎代謝の5大部位】

  1. 筋肉22%
  2. 肝臓21%
  3. 脳20%
  4. 心臓9%
  5. 腎臓8%

基礎代謝よりも活動代謝を上げることがダイエットの近道!活動代謝を増やす方法|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、“基礎代謝を上げてダイエットにつなげる”ことは理論としては正しいのですが、現実的には難しいことなので、「基礎代謝を上げる!」と考えるよりも、雑巾がけをするといったようなちょこまか動きの「活動代謝」を増やしたほうがダイエット成功の近道だということを紹介したほどです。

■【肝臓をケアして代謝を守る方法】ゆっくり噛んで食べる

→ 【あさイチ】女性が注意したい脂肪肝の原因(甘いものの食べ過ぎ)|オリーブオイルと脂肪肝|肝臓を守る方法は「おさかなすきやね」

肝臓をケアするためにも、食べ過ぎや早食いなどに注意して、ゆっくり噛んで食べることが大切です。

噛む(咀嚼)ことによる3つの健康効果(唾液を多く出す・食べ過ぎを防ぐ・脳への刺激を増やす)で紹介した和洋女子大学の柳沢幸江教授によれば、噛むことには「唾液(だえき)を多く出す、食べ過ぎを防ぐ、脳への刺激を増やす」という3つの効用があるようなのです。

女子栄養大学のダイエット術|世界一受けたい授業によれば、よく噛むと満腹中枢が刺激され、噛む行為が脳内のヒスタミン神経系に作用し、内臓脂肪が燃焼することが明らかになっているそうです。

食欲を抑える方法|ヒスチジンを含む食品をよく噛んで脳内ヒスタミンを増やす!|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、噛むという行為自体が満腹感を高めてくれるということがわかったそうです。

噛むという刺激が咀嚼中枢を通って結節乳頭核という部分に届きます。

実はここがヒスタミンを作っているところです。

そうして、満腹中枢をヒスタミンが刺激するために、満腹感を感じるようになります。

また、ヒスタミンは、交感神経も刺激して、その信号は直接内臓脂肪まで届いて、内臓脂肪を減らしてもくれます。

病気の治療には「型に入れる」ということが大事で、「30回噛む」ということをきっちりと守るようにしましょう!

ポイントは、30回で飲み込める量を口に入れるようにすることです。

食べる速度を遅くしたゆっくりした食事&就寝2時間前の食事を避けることで肥満予防|九州大学【論文・エビデンス】

よく噛んでゆっくり食べることがダイエットの秘訣

■肝機能改善!「高カカオチョコ」の食べ方

Chocolat de Bonnat tasting

by Everjean(画像:Creative Commons)

チョコレートに含まれるポリフェノールには肝機能を高める働きがあります。

ポリフェノールは代謝が早いため、こまめに食べることがポイント!

→ 【ジョブチューン】チョコレートの健康効果が研究で証明|血圧を下げる効果やHDLコレステロール増加による動脈硬化予防!







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【#バイキング】健康の新常識(ストレッチ・青魚・コレステロール・紅茶・食物繊維)

2016年2月8日放送のバイキングのテーマは「健康の新常識」です。




【目次】

  1. 運動前にストレッチするとケガをしやすくなる!?
  2. 青魚を食べると寝付きが良くなる!?
  3. 食事によるコレステロール制限は意味がない?
  4. 紅茶を多くのむと骨折のリスクが低下する!?
  5. 食物繊維を摂り過ぎると便秘がひどくなる!?

1.運動前にストレッチするとケガをしやすくなる

training

by teammarche(画像:Creative Commons)

ジャンプ、スプリント、スクワット、ウエイトリフティング前のストレッチはパフォーマンスを低下させる!?によれば、運動前にストレッチをすると、パフォーマンス能力が低下するそうです。

なお、ストレッチによる怪我の頻度に違いは見られなかったそうです。

研究者の見解によれば、ストレッチは確かに筋肉や腱をほぐしてくれるが、それはもしかしたらのびのびになってしまった“古着のゴム”のように、筋肉の伸縮率を低下させてしまうのではないかと考えられるそうです。

筋トレ前のストレッチは逆効果?によれば、ヨガのように一つ一つの筋肉をじっくり伸ばして静止する静的ストレッチの場合、副交感神経を優位にすることで筋肉が弛緩してしまい、筋肉のパフォーマンスが落ちてしまうため、筋トレには逆効果なのだそうです。

なお、静的ストレッチは筋トレに後に行うと、筋肉が弛緩して血行が促進され、疲労回復につながり、筋トレに効果的みたいです。

2.青魚を食べると寝付きが良くなる!?

鰯の刺身

by Toshihiro Gamo(画像:Creative Commons)

DHAを補給した学齢期の児童は睡眠持続が向上する!? – オックスフォード大

(2014/3/12、マイナビニュース)

英国オックスフォード大学の研究チームによる研究の結果、長鎖オメガ3、特にDHA(ドコサヘキサエン酸)を補給した児童群は、連続的な睡眠を中断する短い時間帯でる「覚醒エピソード」が7回減少し、睡眠持続時間も一晩で58分延長される結果を得たこと、ならびに親による評価をもとに、良好な睡眠が取れているとされる児童ほど血中DHA濃度が高い可能性があることが示唆されたと発表した。

青魚に含まれるDHAには、中性脂肪を下げる効果や認知症予防が期待されていますが、1日600mgのDHAを16週間補給した子どものグループは、摂取しない人に比べて睡眠時間が1時間増え、睡眠が改善されるという結果が出たそうです。

DHAの1日摂取量600mg(例:マイワシの刺身3切れ分)

→ DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら




3.食事によるコレステロール制限は意味がない?

今回番組で取り上げた内容は、食事でコレステロール値は変わらない|日本動脈硬化学会が声明がもととなっています。

コレステロールは、食事で作られるのは10-20%、肝臓で作られるのは80-90%であるので、食事を制限しても意味がないと考えられるというものでした。

コレステロールにはHDLコレステロール(善玉コレステロール)LDLコレステロール(悪玉コレステロール)があり、善玉が多く、悪玉が少ない方が血管の病気を起こしにくいと考えられています。

コレステロールは油から作られており、オリーブオイル、オメガ3(アマニ油、エゴマ油など)、DHA・EPAなどいい油を摂ることで血管の病気のリスクを下げることができると考えられるそうです。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

4.紅茶を多くのむと骨折のリスクが低下する!?

English Breakfast is Like Darjeeling...

by Nikki L.(画像:Creative Commons)

●紅茶の健康効果

  • インフルエンザ予防
  • 口臭予防

最近の研究によれば、紅茶を1日3杯以上飲んでいる人の骨折のリスクがほとんど飲まない人に比べて低いことがわかったっそうです。

<骨粗しょう症>紅茶のポリフェノール「テアフラビン」に予防効果で紹介した大阪大学の研究によれば、紅茶の苦み成分であり、抗酸化物質であるポリフェノール「テアフラビン」に骨の破壊を抑える効果があり、骨粗しょう症を予防する可能性があるそうです。

→ 骨粗しょう症の症状・原因・予防・食事 についてはこちら

5.食物繊維を摂り過ぎると便秘がひどくなる!?

最近では、ダイエット(特に食べない系のダイエット)や少食により、食事(特に便のもととなる食物繊維)そのものの量が減っているため、いい便が作られないことがあります。

現代人の生活は食物繊維が不足しているので、食物繊維は摂ってほしいのですが、人によっては、食物繊維の摂りすぎで、かえって便秘になることがあるそうです。

食物繊維といっても、食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、不溶性食物繊維だけを摂りすぎると、便秘になりやすくなるケースがあります。

不溶性食物繊維には、便のカサを増して、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促す働きがあるのですが、腸の機能が衰えている人がとりすぎると、腸が動かない(ぜんどう運動が起きない)ため、水分が腸に吸収されて便が固くなって、便秘になってしまうことがあるようです。

水溶性食物繊維には便をやわらかく、かつ滑りもよくする働きがあるので、水溶性・不溶性の食物繊維をバランスよく摂取するようにしましょう。

→ 便秘解消方法 について詳しくはこちら

食物繊維の多い食品について詳しくこちら







【コレステロール関連記事】
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心筋梗塞を防ぐカギは悪玉善玉比(悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率)|#たけしの家庭の医学

> 健康・美容チェック > 心筋梗塞 > コレステロール > 総コレステロール > 心筋梗塞を防ぐカギは悪玉善玉比(悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率)|みんなの家庭の医学

2016年2月9日放送のみんなの家庭の医学のテーマは「心筋梗塞」です。

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

「心筋梗塞やコレステロール値が心配」という悩みを抱えていると毎日不安ですが、そんな悩みがなくなれば、ストレスなく楽しい毎日が過ごせて長生きすることができますので、心筋梗塞を予防するためにも、悪玉コレステロールを下げる食品・食事と善玉コレステロールを増やすことで予防を行ないましょう!

【目次】




■心筋梗塞の発症リスクがわかる光るプラークとは

12月から2月の寒い時期に死亡者数が増加するのが、「心筋梗塞」です。

【関連記事】

動脈硬化や血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態を心筋梗塞と呼びます。

心筋梗塞を発症する人には共通の特徴があり、冠動脈の壁に白く光るプラークを持っているそうで、持っている人はもっていない人に比べて、数年以内に心筋梗塞を発症する恐れがあるそうです。

将来破裂しやすいプラークは、MRIで撮影すると白く光るという特徴を持っているそうです。

心筋梗塞を起こす光るプラークは悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率がかかわっているそうです。

悪玉コレステロールの役割は、細胞膜やホルモンの原料として肝臓で作られ、血液によって全身に運ばれ壊れた細胞を修復しています。

しかし、悪玉コレステロールが増えすぎると、プラークを形成してしまいます。

善玉コレステロールの役割は、コレステロールを回収することです。

善玉コレステロールが多ければ、悪玉コレステロールを回収することができるので、プラークはできないのですが、悪玉コレステロールが普通でも、善玉コレステロールが少なければ、プラークを形成してしまうので、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率が重要になってくるのです。

【補足】動脈硬化

動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。

動脈硬化とは、動脈にコレステロール中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなります。

コレステロールなど血液の脂質が、動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧により常に血管に負担がかかったりしていると、動脈は弾力性を失い硬く、もろくなってしまいます

動脈硬化の危険因子には、高血圧脂質異常症高脂血症)、糖尿病肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などがあり、動脈硬化が進行すると、日本人の死因の主な原因である心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)を引き起こす恐れがあります。

フィンランドのヘルシンキ大学病院の研究チームによれば、男性は40代になると、喫煙や高血圧コレステロール値、血糖値などの原因が脳卒中のリスクを高めるようになり、また、35歳から動脈硬化も増加し始めることが分かったそうです。

動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら




■悪玉善玉比(LH比)とは

悪玉善玉比が注目を集めるようになってきたのは、最近の研究で、悪玉コレステロールが140未満の人でも心筋梗塞になるケースがあり、また善玉コレステロールが高い人でもまれに動脈硬化を起こすこともわかってきたからです。

つまり、これまで推奨されてきた基準値内でも動脈硬化になる可能性があり、新たな診断基準が必要になってきたということです。

そこで、注目されたのが、「悪玉善玉比」です。

悪玉善玉比は、「悪玉コレステロール」÷「善玉コレステロール」で求められます。

2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、光るプラークができている可能性がある、つまり、心筋梗塞などのリスクが高まっていると考えられます。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

心筋梗塞発症のリスクには次のようなものもあります。

  • 高血圧(血圧が高い)
  • 糖尿病(血糖値が高い)
  • 喫煙

該当する項目が多ければ多いほど発症するリスクが高いそうです。

■善玉コレステロールを増やす2つの方法

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by Hideto KOBAYASHI(画像:Creative Commons)

1.水溶性食物繊維を多く摂取

根菜類、海藻類、きのこ類、納豆やオクラなどのネバネバ系に水溶性食物繊維が豊富なのだそうです。

【補足】わかめ、もずく、めかぶ、こんぶ、ひじき、ところてんなどの海草は、水溶性食物繊維が豊富です。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

2.有酸素運動(ウォーキング)

毎日8千歩から1万歩歩くと、善玉コレステロールを増やすリポプロテインリパーゼが活性化するそうです。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら




■補足

トマト

トマトに含まれる「リコピン」で善玉コレステロールが増える!?によれば、トマトに含まれる「リコピン」という成分に善玉コレステロールを増やす作用が期待できるそうです。

トマトジュースでコレステロール値など脂質異常症に関連する検査値が改善で紹介した脂質異常症の状態にしたハムスターを、トマトジュースを飲ませる群と飲ませない群に分けておこなった実験によれば、トマトジュースを与えたハムスターで、コレステロール値や中性脂肪値など脂質異常症に関連する検査値が改善したそうです。

→ 脂質異常症の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

また、トマトから脂肪肝、中性脂肪改善に有効な成分を発見―京大で紹介した京都大大学院の河田照雄教授らの研究グループの研究によれば、トマトには、血液中の中性脂肪量を抑制する成分が含まれており、脂肪肝メタボリックシンドロームの予防に効果が期待されるそうです。

→ 中性脂肪を減らす方法(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら




【関連記事】
続きを読む 心筋梗塞を防ぐカギは悪玉善玉比(悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率)|#たけしの家庭の医学

超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|#たけしの家庭の医学

健康・美容チェック > コレステロール > 悪玉コレステロール > 超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|たけしの家庭の医学

2010年6月1日放送のたけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学のテーマは、「超悪玉コレステロールから血管を守るスペシャル」でした。

解説 横手幸太郎先生(千葉大学大学院医学研究院内科学教授)




【目次】

■動脈硬化のメカニズム

動脈硬化とは、血管が内側から盛り上がり血管をふさいでしまう状態。

⇒ 動脈硬化 についてはこちら。

動脈硬化は、加齢・肥満・高血圧・喫煙といった原因で発症しますが、主な原因の一つが大量に増えすぎた悪玉コレステロール。

※悪玉コレステロールは、全身に運ばれ、細胞やホルモン等の材料になります。悪玉といっても体には必要不可欠。

※善玉コレステロールは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す役割があります。

→ コレステロール についてはこちら

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

間違った生活習慣が悪玉コレステロールを増やすのです。

すると、増えすぎた悪玉コレステロールが傷ついた血管壁の隙間に入り込みます。

それが、白血球によって退治され、その残骸が血管壁にこびりつき、血管を狭め、動脈硬化を引き起こすのです。

■超悪玉コレステロールとは

●悪玉コレステロールと超悪玉コレステロールの違いとは?

悪玉コレステロール:直径26~27nm

超悪玉コレステロール:直径25.5nm以下

超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールよりも小さい。

●では、サイズが小さいと何が起こるのか?

血管は、高血圧や加齢等の要因で少しずつ傷ついていきます。

その傷が大きいと、悪玉コレステロールも超悪玉コレステロールも血管壁の内側に入り込んできます。

しかし、超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールが入ることのできないわずかな傷の隙間でも侵入可能であるため、動脈硬化を進行させてしまうのです。

超悪玉コレステロールは、誰でも持っているので、数を増やさないようにすることが大切です。

心筋梗塞の発症率は、超悪玉コレステロールは悪玉コレステロールに比べて3倍高くなるという報告もあるそうです。(Stampfer MJ JAMA 276:882,1996)

●なぜ、超悪玉コレステロールは作られたのか?

"Breaking Bad"

by Ted Van Pelt(画像:Creative Commons)

糖分の過剰摂取で血液中のブドウ糖が増加

⇒余ったブドウ糖は肝臓で中性脂肪に作り変えられた

肝臓で作られた中性脂肪とコレステロールは、同じ器に乗って、血液に流されます。

※通常の器の中の分量:中性脂肪4 コレステロール1

中性脂肪は、エネルギーとして消費され残ったコレステロールが悪玉コレステロールとなります。

⇒大量の中性脂肪が超悪玉コレステロールを生み出した

器の大きさは一定なので、コレステロールのスペースが減る。

この時に起こるのが、コレステロールの小型化。

つまり、超悪玉コレステロールが生まれることになるわけです。




■超悪玉コレステロールを増やす危険因子

●超悪玉コレステロールの多い人

メタボの人の割合と同じく40~70代男性の4人に1人、女性の10人に1人と考えられているそうです。

●超悪玉コレステロール値

超悪玉コレステロール値の危険値は40以上。

※超悪玉コレステロール値検査は、現在日本では数カ所の施設でしかできない検査。

■超悪玉コレステロール値を下げるには?

1.運動

超悪玉コレステロールを下げるには、適度の運動は必要。

中性脂肪は食事の量が少なくても運動をしないと体にたまりやすい。

※閉経後の女性は、コレステロール値が上がる傾向にあり、悪玉コレステロール値が上がると、超悪玉コレステロール値も上がる可能性が高くなると考えられます。

2.食事

食事面では、肉等の脂肪分や甘いものの摂り過ぎに注意が必要なようです。

バターや生クリーム等にも脂肪分が含まれているので、スイーツの食べ過ぎには要注意。

また、横手先生のアドバイスでは、おなか周りを数センチ減らすだけでも超悪玉コレステロール値はよくなるそうです。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・対策|#ガッテン について詳しくはこちら







【超悪玉コレステロールに関する奥薗レシピ 関連記事】
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善玉コレステロールをアップする方法|パワーウォーキング・低GI食品・トマト・ラム肉・アオサ・椎茸|#主治医が見つかる診療所

> 健康・美容チェック > コレステロール > 善玉コレステロール > 【主治医が見つかる診療所】善玉コレステロールをアップする方法

2016年4月18日放送の主治医が見つかる診療所のテーマは『突然死を防ぐコレステロール改善SP』です。




【目次】

■善玉コレステロールと不安定狭心症の関係

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by Tella Chen(画像:Creative Commons)

ある男性は、突然心臓に圧迫感に似た違和感を感じ、病院では不安定狭心症と診断されました。

男性は、その発作の起き方が不安定で突然死リスクが高いといわれ、バイパス手術を受けたそうです。

男性は毎年健康ドックを受けており、悪玉コレステロールは基準値の上限付近を行ったり来たりしていたが、術後先生から指摘されたことは、実は男性は善玉コレステロール値が低下し、病気の発症直前には基準値ギリギリだったそうです。

善玉コレステロールには、血管が壊れてきた時に修復をするという役割がありますが、善玉コレステロールが低いと心筋梗塞脳梗塞を起こすと考えられます。

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら

【解説】

不安定狭心症

急性心筋梗塞の前兆で気をつけるべきなのは「狭心症」|狭心症の症状・原因・特徴によれば、狭心症には安定狭心症と不安定狭心症があります。

【狭心症の分類と特徴】

  • 安定狭心症(症状が固定していて心筋梗塞になりにくい)
  • 不安定狭心症(2週間以内に心筋梗塞を発症する可能性が極めて高い)

■LH比

コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とはによれば、動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

悪玉コレステロールは、肝臓から全身に運ばれるコレステロールで、善玉コレステロールは細全身から肝臓に戻るコレステロールです。

善玉が少ないと悪玉コレステロールが血管内に残ることになり、動脈硬化を起こしやすくなると考えられており、悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスが重要だというのが「LH比」の考え方です。

LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で求められます。

LH比はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値をHDLコレステロール(善玉コレステロール)値で割った数値で、2を超えてくると、動脈硬化のリスクが高くなります。

2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが急増します。

■モト冬樹さんの場合

LH比が2.1で基準値をオーバーしていたモト冬樹さんは、毎朝リンゴや小松菜などを入れた健康ジュースを作り、最近はエゴマ油も入れているそうです。

→ えごま(エゴマ油)の栄養・健康効果(効能) について詳しくはこちら

■沢田亜矢子さんの場合

テレビからの情報でパンにアマニ油を塗って食べているそうです。

■野々村真さんの場合

テレビ情報の様々な健康法を実践するという野々村真さんは、朝食にチアシードを摂ったり、サラダや納豆にアマニ油をかけているそうです。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

■ニッチェの場合

ニッチェ・近藤くみこさんのLH比は2.3、江上敬子さんのLH比は3.4。

近藤くみこさんは悪玉コレステロール・善玉コレステロールとも基準値内だが善玉コレステロールが低かったそうです。

江上敬子さんは基準値である2.5をオーバーしています。

【ニッチェ江上さんへのアドバイス】

→ 休肝日の取り方(過ごし方)・ぺ―スの目安・休肝日は必要か? について詳しくはこちら

■TKO木下隆行さんの場合

【主治医が見つかる診療所】コレステロール|LH比・酸化悪玉コレステロール・チョコ・トマト・鮭で紹介したトマトと鮭で生活習慣を改善しようとしているそうです。




■善玉コレステロールを増やす方法

南和友院長(北関東循環器病院)によれば、善玉コレステロールを増やすためには中性脂肪を増やさないことがポイントなのだそうです。

→ 中性脂肪の減らし方(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら

●パワーウォーキング

  • パワーウォーキングとは、年齢から計算する目標心拍数の範囲内ですることで安全かつ効果的に有酸素運動を行うこと。
  • かかとから着地することでふくらはぎの筋肉を収縮させ血流を押し上げ、代謝を上げる。
  • 南院長は、週2~3回のウォーキングを行なう。

●低GI食品

白いパンよりもGI値が低いライ麦パンを選ぶ。

GI値(グリセリック・インデックス:食品が糖に変化し血糖値が上がるスピードを表す数値)の数値が高いと中性脂肪が上がりやすいそうです。

【関連記事】

●トマト(リコピン)

【補足】

トマトに含まれる「リコピン」で善玉コレステロールが増える!?によれば、トマトに含まれる「リコピン」という成分に善玉コレステロールを増やす作用が期待できるそうです。

トマトジュースでコレステロール値など脂質異常症に関連する検査値が改善で紹介した脂質異常症の状態にしたハムスターを、トマトジュースを飲ませる群と飲ませない群に分けておこなった実験によれば、トマトジュースを与えたハムスターで、コレステロール値や中性脂肪値など脂質異常症に関連する検査値が改善したそうです。

→ 脂質異常症の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

また、トマトから脂肪肝、中性脂肪改善に有効な成分を発見―京大で紹介した京都大大学院の河田照雄教授らの研究グループの研究によれば、トマトには、血液中の中性脂肪量を抑制する成分が含まれており、脂肪肝メタボリックシンドロームの予防に効果が期待されるそうです。

→ 中性脂肪を減らす方法(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら

●ラム肉(Lカルニチン)

ラム肉はL-カルニチンという中性脂肪を抑える成分が多いそうです。

●アオサ

血栓治療薬のスペシャリストである鈴木宏治薬学博士(鈴鹿医療科学大学)が善玉コレステロールをUPする食材として注目しているのは海藻の一種「アオサ」。

善玉コレステロールを増やす作用のある長寿ホルモン「アディポネクチン」を増やすにはマグネシウムと食物繊維を多く含む海藻類がおすすめ。

→ アディポネクチンを増やす方法 について詳しくはこちら

→ マグネシウムの多い食品 について詳しくはこちら

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

●椎茸(シイタケ)

シイタケに含まれるエリタデニンという成分には、血液中のコレステロールを変化させ、肝臓に取り込みやすくする働きがあり、その結果、血液中のコレステロールを改善してくれるそうです。

キノコ類にはエリタデニンが含まれているのですが、椎茸にはエリタデニンの含有量が多いそうです。

エリタデニンは鮮度が悪くなっていくと少なくなっていくため、新鮮なシイタケを選んだほうが良いそうです。

鮮度の良い椎茸を選ぶポイントは、カサの裏にあるヒダが立っていること。

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