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リズム感が良い人は英語などの外国語の習得が早い!?|米ノースウエスタン大学

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by woodleywonderworks(画像:Creative Commons)




■リズム感が良い人は英語などの外国語の習得が早い!?

リズム感が良い人は外国語の習得が早いと判明:米研究結果

(2013/9/20、IRORIO)

米イリノイ州ノースウェスタン大学のニーナ・クラウス女史らがおこなった研究によると、リズム感の良い人は、音楽の能力に優れているだけでなく、外国語を身につけるスキルも高いことがわかったそう。

ノースウエスタン大学のニーナ・クラウス(Nina Kraus)さんによれば、リズム感の良い人は、言語音に対する脳の反応も著しく良いことがわかり、このことが外国語の習得にもつながっているそうです。

音楽教育を受けた子供は外国語の処理能力に優れる?!によれば、音楽教育を受けた人は、聴覚、特に基本周波数を識別できる能力を鍛えることができるそうで、そのことが、外国語の処理能力の向上に役立つようです。

子供に外国語を学んでほしいと考えている人は、リズム感を鍛えるようにすると、早く習得できるかもしれません。







【参考リンク】

The Importance of Keeping the Beat

(2013/9/18、Northwestern Now)

“Musicians have highly consistent auditory-neural responses,” says Kraus. “It may be that musical training — with its emphasis on rhythmic skills — can exercise the auditory-system, leading to less neural jitter and stronger sound-to-meaning associations that are so essential to learning to read.”

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歯磨き行動の脳への作用を研究|疲れたあとに歯磨きをすると、脳が活性化し、気分リフレッシュ|花王

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歯磨き行動の脳への作用を研究 疲れたあとに歯磨きをすると、脳が活性化し、気分リフレッシュ(2010/1/14、花王ニュースリリース)|スクリーンショット




■歯磨き行動の脳への作用を研究|疲れたあとに歯磨きをすると、脳が活性化し、気分リフレッシュ|花王

花王、歯磨き行動の脳への作用を研究

(2010/1/15、サーチナ)

花王の ヒューマンヘルスケア研究センターは、現在、むし歯や歯周病などのさまざまな口のトラブルに関する研究や美しい歯に関する研究などを通し、口内の健康価値の提案に取り組んできた。

<中略>

その結果、疲労後に歯磨きをすると、しない場合と比べ、脳の疲労は有意に低減。

また注意力も高まる傾向が認められたという。

これより、歯磨き行動により脳が活性化したことが推測されたのだ。

さらに心理状態についても、疲労後に歯磨きをすると、リフレッシュ感が有意に高まり、集中力やすっきり感も上昇する傾向が認められたという。

歯磨き行動には、仕事や勉強などで疲れた時に脳を活性化する効果があるとも考えられるのだ。

歯磨き行動の脳への作用を研究 疲れたあとに歯磨きをすると、脳が活性化し、気分リフレッシュ

(2010/1/14、花王ニュースリリース)

その結果、疲労後に歯磨きをすると、歯磨きしない場合と比べ、脳の疲労は有意に低減しました。また注意力も高まる傾向が認められました。これより、歯磨き行動により脳が活性化したことが推測されました。また心理状態についても、疲労後に歯磨きをすると、リフレッシュ感が有意に高まり、集中力やすっきり感も高まる傾向が認められました。これより歯磨き行動には、仕事や勉強などで疲れた時に脳を活性化し、リフレッシュする効果があると考えられました。

花王のヒューマンヘルスケア研究センターによれば、疲労後に歯磨きをすると、しない場合と比べ、脳の疲労は有意に低減し、また集中力やすっきり感も高まる傾向が認められたそうです。

つまり、歯磨き行動には、仕事や勉強などで疲れた時に脳を活性化する効果があるとも考えられます。







歯周病関連ニュース

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運動を続けるとストレスに強くなる?その科学的根拠とは?

Lenzie Jog

by Martin Alvarez Espinar(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > メンタルヘルス(うつ・鬱病・不安) > 運動を続けるとストレスに強くなる?その科学的根拠とは?




■運動を続けるとストレスに強くなる?その科学的根拠とは?

運動がストレス耐性アップに効く科学的根拠とは?

(2009/11/27、ライフハッカー)

米紙「ニューヨークタイムズ」では、運動とストレスとの関係を脳の働きから解き明かした研究内容を紹介しています。

米プリンストン大学の研究チームでは、じっと座っているネズミと、活動的に走り回るネズミにおいて、脳の動きを比較

それぞれのネズミを冷たい水に突っ込んでみたところ、いずれのネズミの脳でも、水につけられたことによるストレス反応が見られたそうですが、活動的なネズミのほうが生化学的にも、分子的にも概して穏やかな反応だったとか。

走ることで生まれる細胞がストレスからの影響を受けづらくする緩衝材になっているからだそうです。

また別の実験によると、ストレス負荷をかけて無力感や不安を与えたネズミは、脳でのセロトニンの活動が活発であった一方、ストレスをかける前に数週間運動させたネズミはセレトニンの活動が少なく、不安感や無力感につながりづらかったとのことです。

これらの実験結果と考察から、運動がストレス耐性に効果的であることが脳の動きからもわかったわけですが、短期間で成果が出るものではないよう。

米コロラド大学の研究によると、3週間運動したネズミには、ストレスに対する脳の働きに特段の変化は見られなかった一方、6週間運動したネズミには変化が認められたそうです。

プリンストン大学が行なったネズミの実験によれば、活動的なネズミのほうがストレスに対して穏やかな反応を示したそうです。

その理由としては、走ることで生まれる細胞がストレスからの影響を受けづらくする緩衝材(衝撃を吸収して中身を守るクッションを思い浮かべるとわかりやすいですね)になっていると考えられるそうです。

運動がストレス耐性に効果的であることが実験によってわかりましたが、その効果は短期間では得られるものではないようです。

米コロラド大学の研究によると、3週間運動したネズミには、ストレスに対する脳の働きに変化は見られなかったようですが、6週間運動したネズミには変化があったそうです。

すべてネズミで行った実験であるため、人間も同様の結果が得られるのかどうかはわかりませんが、一つの参考として、運動を続けることがストレスに強くなる方法と考えられます。

できるビジネスマンが運動を生活習慣の一部に取り入れているのは、体力づくりや健康のためだけでなく、こういうこともあるのかもしれませんね。

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるもの|厚生労働省調査によれば、性別を問わず、運動習慣がある人ほど年収が高い、もしくは、年収が高い人ほど運動習慣を持っているといえます。

起業家の成功の秘訣は「睡眠、食事、運動」によれば、会社を経営している起業家には運動する習慣を持っている人が多いそうです。

それは、運動による健康効果を十分に理解し、感じているからなのかもしれません。

たとえば、「ON、OFFのけじめが、クレージーな発想を生む」/日本マクドナルド・原田社長(2009/11/12、プレジデント)によれば、日本マクドナルド・原田社長(当時)は、毎朝10.5キロのジョギングが日課で、週末は自転車100キロ走るそうです。

家庭でのことや仕事のことでストレスを抱えている人は、運動を続けてみてはいかがでしょうか。

【追記(2016/12/10)】

以前紹介したものはネズミの実験における運動とストレスの関係でしたが、今回紹介する記事では人における運動とストレス・精神的な健康の関係が紹介されています。

「心を強くする」には運動が欠かせないワケ うつ病の治療と予防には定期的な運動が効く|The New York Times

(2016/12/9、東洋経済オンライン)

有酸素運動の仕方によって被験者を3つのグループに分けたところ、運動量が最も少なかった男女のグループは、最も多いグループよりもうつ病を患う確率が約75%も高かった。中間のグループについては、最も運動量の多いグループよりもうつ病になる確率は約25%高かった。

有酸素運動の運動量が多かったグループのほうが、運動量が少なかったグループよりもうつ病になる確率は低かったそうです。

なぜ運動をするとうつ病の発症リスクが下がるのでしょうか?

確立した答えはまだ出ていないようですが、一つの研究がその仮説となると考えられます。

うつ病の人の運動前後の血液サンプルを調査した過去の20の研究を分析したところ、運動によってさまざまな炎症マーカーの値が著しく低下した一方で、脳の健康に寄与すると考えられるさまざまなホルモンや生化学物質のレベルが増加していた。

医学誌「ニューロサイエンス・アンド・バイオビヘイバラル・レビュー」に2月に掲載された研究によれば、運動によって様々な炎症マーカーの値が低下し、また脳の健康に良い影響を与えると考えられるホルモンや生化学物質のレベルが増加していたそうです。

男性更年期障害の対策としても運動がすすめられており、適度な運動をすることによって、男性ホルモン「テストステロン」が分泌され、うつ症状の改善が期待されます。

極端な例になりますが、1か月のハイキング生活で体はどのように変化するか?で紹介した29日間で1日8~10時間のハイキングを行なった男性の場合、ストレスホルモンともいわれるコルチゾールの値は平常が10-23μg/dLのところ、ハイキング前17.8μg/dL→ハイキング後10.8μg/dLと、コルチゾール濃度の正常範囲の最高値に達しました。

また、男性ホルモンのテストステロンは正常範囲が8.7-25.1pg/mLのところ、ハイキング前4.4pg/mL→9.9pg/mLと2倍以上に上昇しています。

先ほどの記事にも書かれている通り、検証した研究の大半は規模が小さく、調査期間も短いため、結論を出すまでには至らないようですが、一つの仮説として、「運動をするとうつ病になりにくい」と考えてよいのではないでしょうか?







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プロとアマチュアの違いは脳にも現れる!?|ネイマール選手の足を動かす際の脳の活動範囲はアマチュア選手の1割以下

Neymar attacking

by Ronnie Macdonald(画像:Creative Commons)




■プロとアマチュアの違いは脳にも現れる!?|ネイマール選手の足を動かす際の脳の活動範囲はアマチュア選手の1割以下

 <ネイマール選手>脳の活動も超人的 負荷はアマの1割以下

(2014/7/24、毎日新聞)

サッカーブラジル代表のFWネイマール選手(22)が足を動かす際、脳の活動範囲がアマチュア選手の1割以下であるとの研究結果を、独立行政法人・情報通信研究機構の研究チームが明らかにした。

独立行政法人・情報通信研究機構の研究チームによれば、ブラジル代表のネイマール選手の足を動かす際の脳の活動範囲はアマチュア選手の1割以下だったそうです。

そのことがプレーにどのようなメリットを生み出すのでしょうか?

同機構脳情報通信融合研究センター(大阪府吹田市)の内藤栄一研究マネジャーは「脳の活動範囲が小さくて負荷が少ない分、別の複雑な動きも同時にできるため、多彩なフェイントにつながっているのではないか」と分析する。

負荷が少ない分、その他の動きも同時に出来るために、多彩なフェイントができているのではないかと分析されています。

従来の研究で、プロのピアニストと素人が同じフレーズをピアノで弾いた場合、プロの方が脳の活動が少ないとの報告があるという。

「ピアニストの脳を科学する」(著:古屋晋一)では、ピアニストとそうでない人との脳の使い方に違いがあるという研究について紹介されています。

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

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チューリッヒ大学のヤンケ教授らは、複雑な指の運動をしているとき、運動野の神経細胞がどれだけ多く働いているかを調べました。その結果、同じ速さで同じ指の動きをしているにもかかわらず、活動している神経細胞の数はピアニストのほうが、音楽家ではない人よりも少ないということがわかったのです。

【参考リンク】

つまり、ピアニストの脳は、そうではない人に比べて、たくさんの神経細胞を働かせなくても、複雑な指の動きができるように、「省エネ」しながら演奏ができるようになっているということです。

また、その他の研究でも、ピアニストは高次運動野の神経細胞をあまり働かせなくても複雑な指の動きが可能であることやピアニストの指を動かす神経細胞は長年の練習によって複雑な指の動きをしやすいような特殊な変化を起こしているということもわかっているそうです。

【参考リンク】

気になることがひとつ。

今回のことが、才能の違いなのか、それとも、長年の練習によって脳がそうした動作をすることに慣れたことによって起きていることなのか、興味があります。

10000時間の法則であなたも「本物」になれる?IQの高さより自己鍛錬が大事で「天才!成功する人々の法則」(著:マルコム・グラッドウェル)で「一万時間の法則」を紹介しました。

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簡単に言うと、「一万時間の法則」とは、現在活躍している人々は、生まれつきの才能だけで成功を収めたのではなく、練習に1万時間を費やしたことにより、さらにその才能が開花しているという内容です。

子供の頃の脳の活動と今とを比較できれば、元々の才能によるものか、それとも努力したことによって脳までも磨きをかけたのか、その答えの一端がわかるような気がします。

研究によれば、ピアノのレッスンを受けた子供は手指を動かす脳部位の体積が大きくなっており、素早く指を動かせるようになっていて、神経細胞の数が増えた子供ほど、指を速く動かすことができるようになったそうです。

【参考リンク】

脳の神経細胞同士が情報のやり取りをするために必要なケーブルが詰まった部分である「白質」は鞘(ミエリン)に包まれていて、発達の仕方が運動能力や認知機能に影響を及ぼすことがわかっているそうです。

【参考リンク】

プロのピアニストと、音楽家ではない人の脳とで、幼少期の練習時間と、ケーブルを包む鞘(ミエリン)の発達との関係について調べたところ、11歳までに行う練習によって鞘は発達するものの、12歳以降は練習すればするほど鞘が発達するわけではなかったということがわかったそうです。

【参考リンク】

こうした研究を総合すると、小さいころからピアノを練習すると、複雑な指の動きを可能にするための、脳の神経細胞を増やすことにつながると考えられます。

ただ、複雑な指の動きをすることだけが、ピアニストにとっての重要な要素ではなく、また、大人になっても脳の神経細胞は増えることから、小さいうちから練習することがピアニストに必要な要素であるというわけではありません。

先程紹介した研究からは、「才能か、努力か」について明らかにはできませんでしたが、練習をすることによって、脳は変化するということだけはわかったのですから、プロになるためには努力は欠かせないということは言えるのではないでしょうか?







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音楽教育を受けることでリスニング能力がアップし英語を覚えやすくなる!?

Piano Boy

by Eduardo Merille(画像:Creative Commons)




■音楽教育を受けた子供は外国語の処理能力に優れる|音楽教育を受けることでリスニング能力がアップし英語を覚えやすくなる!?

たとえわずか数年であれ、音楽教育を受けると脳の機能が強化され、言語能力に好影響を与えることが判明 

(2012/8/25、IRORIO)

米国ノースウェスタン大学聴覚神経科学研究所が大人45人を対象に、音楽教育を受けた年数ゼロ、1~5年、6~7年のグループに分けて実験を行ったところ、音楽教育を受けた年数がわずかであっても、異なる音を処理する能力が強化されていること、とりわけ、騒音の中から基本周波数を取り出す能力が、音楽教育を受けていない人よりも優れていることが分かった

<中略>

子どもの頃に受ける音楽教育は、言語能力、日々のリスニング能力に大きな恩恵を与えるため、学習障害のある子ども、英語を第2外国語とする人にもとても大切になってくる。

また、音楽の訓練を積んでいる子どもは、読む能力、数学の能力にも長け、知能テストで高得点をマークしていることから、聴覚のみならず、脳の一連の機能が強化されていると考えられる

米国ノースウェスタン大学聴覚神経科学研究所によれば、音楽教育を受けた人は、聴覚、特に基本周波数を識別できる能力を鍛えることができるそうで、そのことが、外国語の処理能力の向上に役立つようです。

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間違いだらけの育児法|ホンマでっかTV 5月2日

●動く物&話しかけ&音楽が子どもを賢くする!?

2歳までの間にどう育てるかが一番肝心。

生まれた時が一番脳細胞が多い→減る代わりに脳のネットワークが形成

脳のネットワークの形成には動く物&話しかけ&音楽の刺激が必要

刺激が豊富な環境で育てた方が子どもの脳は発達する

子供の頃に様々な刺激を受けると、脳が発達するようです。







P.S.

以前ある番組(おそらくホンマでっかTVの澤口さんだったかと思います)で、子供に一番おすすめする習い事に「ピアノ」をあげていました。

その理由としては、ピアノを習うと、指を動かす・先を読むなどによって、脳の働きを高めてくれるからというものでした。

音楽自体にも聴覚や脳の能力を高めてくれるということですので、習い事でどれかひとつ習うとするなら、「ピアノ」というのはお勧めなのかもしれません。

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