「自律神経」タグアーカイブ

冷房病・自律神経チェック・冷え症対策|たけしの本当に怖い家庭の医学

健康・美容チェック > 冷房病> > 冷房病・自律神経チェック・冷え症対策|たけしの本当に怖い家庭の医学




2009年7月28日放送のたけしの本当は怖い家庭の医学のテーマは、「夏こそ危険!冷え性徹底改善SP」でした。

■冷房病とは?

waiting for the air conditioner

by Roban Kramer(画像:Creative Commons)

冷房病とは、冷房の強い環境により、自律神経の機能が乱れる病気です。

冷房病の症状は、倦怠感・頭痛・肩こり・風邪といった症状があります。

冷房病の原因は、夏の温度差による自律神経の乱れが原因です。

夏は、皮膚の下の血管を拡張し、熱を逃がしやすい体になります。

冬は、皮膚の下の血管を収縮し、熱を逃がしにくい体になります。

このように、体は季節に応じて変化しています。

しかし、夏型の体で長時間冷房環境にいると、自律神経が血管を収縮させ、冬型の体に変えようとしてしまいます。

そして、夏場その状態で外に出ると、夏型の体に戻そうとしてしまいます。

つまり、自律神経が季節を混乱し、体温調節機能が乱れてしまうのです。

■自律神経チェック

足を冷やすことで自律神経の働きがチェックできるそうです。

  1. 右足を10分冷やした時の温度
  2. 冷却をやめて20分後の足の温度

自律神経が正常な場合、平常時の足の温度が30度で、冷やせば10度以下で正常、20分以内に足の温度が平常時の足の温度に元に戻れば正常なのだそうです。

冷却して10度まで下がらない場合や20分以内に足の温度が元に戻らない場合は自律神経に異常があることが考えられるそうです。

冷え症対策

  1. 食事が熱の元となるので、三食きちんと摂る
  2. 毎日5~10分の定期的な運動
  3. 冷え性対策 6つのツボ







【自律神経 関連記事】
続きを読む 冷房病・自律神経チェック・冷え症対策|たけしの本当に怖い家庭の医学

太らない方法と痩せる方法には違いがある!|太りやすくなった理由とやせられなくなった理由の違いとは?




■太らないための方法と痩せるための方法には違いがある!?

Body Image. The subjective concept of one's physical appearance based on self-observation and the reactions of others.

by Charlotte Astrid(画像:Creative Commons)

あなたの太りやすい、やせにくい理由

(2012/4/3、日経ウーマンオンライン)

太らないための方法と痩せるための方法には違いがあるとは、興味深い考え方ですよね。

太りやすくなった理由とやせられなくなった理由とはどのような違いがあるのでしょうか。

【目次】

■太りやすくなった理由

●加齢や夜型生活によって、脂肪を貯め込みやすくなる。

自律神経の乱れが代謝機能を低下させ太りやすくなる原因となります。

京都大学大学院の森谷敏夫教授によれば、不規則で夜型生活になると、食欲やエネルギー代謝の調節に関わる自律神経を乱すそうです。

神奈川県立保健福祉大学の中村丁次学長によれば、「太りやすい人は食事誘発性体熱産生(食事で消費されるエネルギー、DIT)が低い。夜型生活で自律神経のバランスが崩れることがDITの低下につながる」のかもしれないということです。

夜型生活や運動不足によって、摂食中枢を抑制して食欲を抑えたり、脂肪の分解や燃焼を促す交感神経の働きを低下させるために、脂肪が貯め込みやすくなってしまいます。

モナリザ症候群によれば、昼過ぎまでだらだらと寝たり、あまり活動的に行動しないと、「交感神経」の働きが鈍り、脂肪の代謝がスムーズに行われず、結果やせにくい体になってしまうそうです。

【関連記事】

●基礎代謝の低下

太りやすくなった原因は基礎代謝の低下です。

加齢とエネルギー代謝によれば、基礎代謝は、男性の場合、15から17歳がピークで、女性の場合、12から14歳がピークで、それ以降は加齢とともに基礎代謝は低下していきます。

加齢とエネルギー代謝‐e-ヘルスネット

出典:厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準2005年度版,28-38,第1出版,(2005)

また、女性ホルモンのバランスが乱れると代謝が落ち、筋肉量が減り、基礎代謝が低下して、脂肪がつきやすくなるようです。

ハートリークリニック新宿の服部達也院長によれば、年を重ねるにつれて内臓脂肪の蓄積を抑える働きがある女性ホルモンの分泌量が減ることも、太りやすくなる要因になるそうです。

女性の更年期の悩み なぜ太りやすくなるのか?によれば、エストロゲンは、体の中でコレステロールを低く保ち、内臓脂肪をつけにくくする働きをしており、それまでと同じ食生活で運動量も変わらなければ、どうしてもおなか周りに脂肪がたまってくることになります。

また、女性ホルモンのエストロゲンには、美肌や骨粗しょう症予防、悪玉コレステロール(LDL)の低下、認知症の予防などさまざまな働きを持っています。

そして、更年期にはホルモンバランスの乱れがきっかけとなり、骨粗鬆症や高血圧高脂血症糖尿病など様々な病気を起こしがちで、特に女性の場合、閉経によって女性ホルモンが減少するため、動脈硬化の進行が早まる場合があります。

【関連記事】

●動かない生活

座りっぱなしなどで運動不足になると、脚の筋肉のポンプ作用が働かず、血流や水分、リンパの流れが滞ってむくむようになります。

むくみは脂肪や老廃物の回収・排出ができなくなっている証拠であり、そのまま放置してしまうと、脂肪細胞が肥大化してセルライトになり、血管やリンパ管が圧迫されて、さらに太りやすくなると考えられます。

健康とダイエットのために立ち机はいかが?によれば、ダイエットの観点からみると、ちょこちょこ動くことがダイエットに効果的だということがわかっています。

カロリー消費を増やすためにも、長時間座るよりも立ったままの方が何かしら動くようになり、ダイエットに効果的だと思います。




【関連記事】

■やせられなくなった理由

●脳が飢餓状態になると脂肪を蓄えようとしてしまう

やせられなくなる理由としては、間違ったダイエット法を繰り返したことによて、筋肉が減って脂肪を燃やしにくくなったり、体内の脂肪が使われにくくなったり、また、脳が飢餓状態として脂肪を蓄えようとすることもあります。

森崎友紀さん(管理栄養士)が教えるダイエットの秘訣によれば、短期間で急激に食事抜きダイエット・単品ダイエットすると、リバウンドするのは、食事を抜く(極端な低カロリーダイエット)と、飢餓状態になり、太る原因となったり、身体に不調が現れてしまうからです。

体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日によれば、内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要です。

朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かします。

すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまります。

そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。

すると、すでに活性化している脳が、栄養分が入っていないことを感知し、体が飢餓状態にあると判断します。

そのような状態で昼食をとると、飢餓状態に対応するため、体内に脂肪をため込む機能がスタート。

脂肪がエネルギーとして消費されず、コレステロール量が増加してしまうのです。

体に異変を起こす間違ったダイエット法|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学

極端な低カロリーダイエットを行うと、飢餓状態となります。

飢餓状態では、生命維持だけに栄養が使われるようになり、栄養が行き届かない場所に障害が起こり始めます。

せいぜい2kgまで一ヶ月に減量するのが好ましい。

極端に急速なダイエットをしてしまうと、栄養摂取不良によって起こってくる障害があり、それに加えて、ホルモンの異常が起こってくると全身に重篤な障害が出てくるそうです。

例えば、飢餓状態で性腺刺激ホルモンの分泌が低下し、卵巣が十分に刺激されず、生理不順になることがある。

その他にも、肌の乾燥、冷え性、筋力の低下なども起こってくるそうです。

こうしたことが起こるのは、飢餓状態で甲状腺からでるホルモンの質が低下し、皮膚の新陳代謝や体温等の調整機能が衰えてしまうためです。

「飢餓に備えろスイッチ」見分け方とは(低カロリーダイエット)|ためしてガッテン

●脳は、ほぼ糖質だけをエネルギー源とする臓器である。

脳は、エネルギー源である糖質が不足すると、肥満スイッチをONにしてしまう。

●低カロリーダイエットで肥満になるのはなぜか?

低カロリー食で糖質が不足する
→脳が飢餓だと判断
→脂肪を蓄えようとする
→体脂肪率の増加

【関連記事】

●ストレス

また、服部院長によれば、ストレスがあると、食欲を抑制する脳内物質のセロトニンの働きが悪くなり、満腹感が得られなくなることもあるそうです。

その他にも、ダイエットはストレスを増加させ、怒りっぽくなるによれば、ダイエットのために、食事を抑えている人は、ダイエットに対するストレスによって、攻撃的になり、怒りっぽくなるということが調査の結果わかったそうです。

ダイエットを成功させるには、いかにストレスをかかえることなく、または発散して、継続できるかがポイントとなるかもしれません。

【関連記事】

ストレスがメタボと同様に糖代謝異常などの発病に関与することを解明-名大

糖尿病が完治する!?インスリンですい臓のβ細胞を復活させる|ためしてガッテン 10月5日

起きている時間が長いと、ストレスホルモンが活動してしまうようなので、しっかりと睡眠をとること・休むことが大事なようです。

チョコ寒天ダイエットの効果・やり方・レシピ(作り方)|なぜチョコと寒天がダイエットになるのか?

2.ダイエットのストレスを和らげる

ドイツの研究チームによれば、チョコレート(ビター)はストレスホルモン(コルチゾール・カテコールアミンなど)を減らしたという結果が出ているそうです。

チョコレートにはストレスに対抗できる成分が多く含まれているそうです。

苦味成分テオブロミンが癒しホルモンに作用し、安らぎを与えてくれるそうです。

また、カカオポリフェノールは興奮を抑えるため、ストレスが和らぐと考えられるようです。

●偏ったダイエットで栄養バランスが崩れ脂肪が燃えにくい体に

ダイエットのために肉やご飯を控えるものの、お菓子はやめられず脂質を摂り過ぎている人がいるようです。

また、女性に多い『低体温』 体冷やさぬ生活で改善によれば、たんぱく質が不足すると、食事後の熱産生が小さくなり、筋肉などを作る材料も不足しがちになるため、肉や魚といったたんぱく質を減らすときれいにやせることができません。

【関連記事】

■まとめ

体重・体形をキープするための「太らない方法」と、体脂肪を燃やして引き締める「やせる方法」を使い分けることで、健康的なカラダを維持しましょう!







薄着になる夏こそ悪化しやすい内臓型冷え性とは・チェック・予防する方法|#世界一受けたい授業

健康・美容チェック > 冷え性 > 薄着になる夏こそ悪化しやすい内臓型冷え性とは・チェック・予防する方法|世界一受けたい授業

2010年8月7日放送の世界一受けたい授業では、「冷えは万病の元だった!?現代病“内臓型冷え性”の恐怖」を取り上げました。

講師は、伊藤剛先生(北里大学)

内臓型冷え性




Angelina Jolly Visits Helsinki Zoo for a day

by Candida.Performa(画像:Creative Commons)

●人間は運動や食事で熱を産み出しており、温まった血液を巡らせ体温を維持しているのですが、冷え性の人の多くは、ストレスや不規則な生活で体温コントロールが乱れ、冷えているそうです。

●冷え性には、四肢末端型冷え性や下半身型冷え性、内臓型冷え性などがあります。

●内臓型冷え性になると、便秘・下痢・風邪を引きやすくなる・膀胱炎になりやすい。

薄着になる夏こそ内臓型冷え性を悪化させやすい。

四肢末端型冷え性は、手足が冷えるタイプ。このタイプの冷え性は若い女性に多く、その原因としては、食事が足りない・特にダイエット志向がある。体の中で熱がうまくできなくなる。

下半身型冷え性は、腰から下または下だけが冷えるタイプ。このタイプの冷え性は、女性にも多いのですが、中高年の男性にも多いそうです。一番の原因は、腰の骨が変形してきて神経を圧迫、動脈硬化で足に行く血流が落ちること。

内臓型冷え性は、体の中が冷えている状態。人間の体は寒くなると、手足の表面の血管を細めます。血液の流れを減らし、温かい血液をできるだけ内臓に集めようとするのですが、体質的な問題やストレス、不規則な生活等で体温のコントロールが上手くできなくなると、寒くても血管が開いて、そこから熱が逃げていってしまう。そうすると、体の中心部の温度が冷えて、内臓型冷え性になってしまう。

腸が冷えると、ガスがたまる、便秘、下痢(水分を吸収する機能が落ちる)の原因にも。

膀胱が冷えると、細菌が繁殖しやすく、膀胱炎になる危険性もあるそうです。

内臓が冷えるということは、体全体の抵抗力の低下にもつながるため、風邪を引きやすい・治りにくいといった体の不調の原因にもなるそうです。

●夏は暑いため、熱が逃げやすい体になっている。しかし、冷房などで直接的に肌を露出しているところが冷やされるため、余計熱が奪われやすい。そのため、夏は内臓型冷え性の人には注意が必要。

●内臓型冷え性チェック

1) 涼しいところにいるとお腹が冷えつらい

2)二の腕・ももが冷える

3)手の先・足の先は温かいのに冷えを感じる

1つでも当てはまれば内臓型冷え性の可能性あり。

1が当てはまる人は、元々冷えている内臓がさらに冷やされるため、症状が悪化したり、痛みが出たりなどする。

2が当てはまる人は、中心部の冷えが広がっているから。

3が当てはまる人は、手足の血管が開いたままで、血液の流れが良いため、熱が奪われていってしまう。同時に表面の血液の流れが良いので汗をかく。

自覚症状があるのはまだよいほう。中には内臓が冷えていても自覚していない方もおり、そちらの方が危険。

●体温を脇の下に挟み、10分間測ると、体の芯(内臓)の温度がわかる。

36度3分以下の場合、内臓型冷え性の可能性があるそうです。

※女性の方は低温期を避けて計測してください。

●内臓臓型冷え性の特徴は、仲は冷えているけど、外が温かいので、火照ったり、汗をかいたりする。

●内臓型冷え性が進むと、脳が冷える。

脳の機能も全般的に落ちるので、例えば、体がだるい、思考がまとまらないといった症状が出てくる。

耳型体温計で計測すると脳の温度がわかるそうです。(鼓膜の温度が脳温とほぼ同じ)

●内臓型冷え性を防ぐには、体の芯を温めることが一番。

・汗をかかない程度に厚着を心がける。

・お風呂にじっくり浸かる。

・ウォーキング(第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなる。また筋肉を使うことで体温が上がる。)

●冷え性に効果的なウォーキング

背筋を伸ばして、腕は曲げずに伸ばした状態でよく手を振って、大股で歩く。

※肩の位置で水平になるくらいにまで振る。血液を巡らせるのと肩の関節をよく動かすため。腕を曲げると肩がよく動かない。肩甲骨も動くため、肩こりにもいい。

※大股で歩くと、ふくらはぎの筋肉をよく使う。

※10から15分でも良い。

※止まった状態で、腕をぐるぐる回すのもよい。

●内臓型冷え性を防ぐ食生活

基本的に温かい食べ物が良い。

より効果的な食べ物としては、とろみのある料理。

片栗粉などを使うと、熱の保温力が高まる。食べたときに温かいままであり、熱を保有したままいの中に入っていき、お腹に入っても温かいので、効率的に体を温めることができる。







【関連ワード】

続きを読む 薄着になる夏こそ悪化しやすい内臓型冷え性とは・チェック・予防する方法|#世界一受けたい授業

「電車 冷房 効き過ぎ」というツイート数が増加した日と前日の気温の高さに関連性がある!?

Rush Hour on the JR Line

by Bit Boy(画像:Creative Commons)




■「電車 冷房 効き過ぎ」というツイート数が増加した日と前日の気温の高さに関連性がある!?

Yahoo!リアルタイム検索で「電車 冷房 効きすぎ」などのワードでツイート数が増えた当日と前日の気温(東京都心)を調べてみると、前日が暑かったという共通の特徴があったそうです。

ここからは推測になりますが、前日の気温の高さで服装を軽装にしたところ、当日は前日ほど暑くなかった場合は寒さを感じやすいため、「電車 冷房 効きすぎ」という内容のツイートをしてしまうのではないでしょうか?

今の時期は朝夕と昼間の寒暖差が大きく、また電車やオフィスの冷房が効きすぎることで、自律神経が乱れ、体調を崩す恐れがあるので、調整しやすい服装にしましょう。

→ 冷房病の症状・原因・対策 について詳しくはこちら

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら

→ 夏バテの症状・予防・食事・原因 について詳しくはこちら

【自律神経 関連記事】

【参考リンク】

【ツイート関連記事】







P.S.

電車内の温度設定はどのように行われているのでしょうか?

毎日温度設定を変更しているのであれば、もしかすると、前日の体感気温の影響を受けて、温度調節をしてしまい、電車内の冷房が効き過ぎてしまうということもあるかもしれません。

「梅雨時に体調がすぐれない・・・」そんなあなたは「梅雨バテ」かも?|梅雨バテの症状・原因・対策




■「梅雨時に体調がすぐれない・・・」そんなあなたは「梅雨バテ」かも?|梅雨バテの症状・原因・対策

Getting Caught in the Rain

by Mike Kniec(画像:Creative Commons)

この梅雨の時期になんだか体調がすぐれないという方いらっしゃいませんか?

もしかすると、「梅雨バテ」かもしれません。

梅雨の時期に起きる体調の変化を「梅雨バテ」「梅雨だる」と呼ばれるようになってきているそうです。

■梅雨バテの原因

参考画像:梅雨時期は“自律神経の乱れ”と“湿邪(しつじゃ)”に注意!! (2016/5/10、ウーマンウェルネス研究会)|スクリーンショット

●自律神経の乱れ

医師が警鐘――この時期、体調を崩すのは「梅雨バテ」!?

(2015/7/9、教えてgooウォッチ)

雨に体調が悪くなる方が多いと思いますが、一番大きい原因は、自律神経の異常です。自律神経は、人間が動物として生きていくうえで重要な臓器、例えば心臓、血管、胃腸などをコントロールする神経ですが、からだの環境の変化に弱いのが弱点です。梅雨の時期は気圧が不安定になり、自律神経に障害が起きやすくなります。また、湿気により汗のコントロールがうまくできないので、体温調節ができなかったりすることも関係していると言われています

梅雨時期は“自律神経の乱れ”と“湿邪(しつじゃ)”に注意!!

(2016/5/10、ウーマンウェルネス研究会)

私たちは、緊張モードの交感神経とリラックスモードの副交感神経をバランスよく切り替えて 1 日を過ごしています。しかし、梅雨時期のように気圧が低い状況が続くと、空気中の酸素が少なくなるため、身体は活動を最小限に抑えようと、本来活動的であるはずの昼でも副交感神経を優位にしてお休みモードになり、自律神経のリズムが乱れやすくなります。

梅雨バテが起きる原因の一つが、自律神経に異常が起きていることです。

自律神経の乱れには気象ストレスが関係していると考えられます。

梅雨の時期には、気圧が不安定であったり、湿度が高い状態が続いたり、雨が多くて日照時間が短くなったり、寒暖差が大きいなど気象ストレスを感じやすい時期なのです。

●水分バランスの乱れ「湿邪(しつじゃ)」

梅雨時期は“自律神経の乱れ”と“湿邪(しつじゃ)”に注意!!

(2016/5/10、ウーマンウェルネス研究会)

湿度の高い環境では、十分に汗をかくことができず、体内に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなり、血めぐりが悪くなります。

漢方医学では、このような不調を引き起こす湿度や湿気のことを “湿邪(しつじゃ)”と呼び、体内に取り込まれることで、頭痛、消化不良、便秘、むくみ、などの様々な不調が全身に表れます。

体のだるさや頭痛、むくみ… 梅雨が原因の体調不良「湿邪」とは

(2017/6/8、AbemaTimes)

東洋医学に詳しい千代田漢方内科クリニックの信川益明先生は、「湿邪とは、体の余分な水分によって体の不調が生じる症状。人が長時間湿度の高いところにいると発汗作用がうまくいかず、冷えという症状が起こることが考えられている」と説明する。

東洋医学の考え方では、湿度が高いと発汗が上手くいかないことで、体内に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなり、体の不調が起きることを「湿邪」と呼ぶそうです。

運動をする人は低ナトリウム血症(EAH)に注意!給水は「DRINK TO THIRST(喉が渇いたら水分補給)」戦略を推奨によれば、気温が高く、湿度が高いと、かいた汗が蒸発しにくくなり、体温が十分に下がらないため、熱中症が起こるのですが、気温が高くなくても、何らかの原因で体温調節機能が働かなくなることにより、熱中症になることがあります。

国立環境研究所の小野雅司客員研究員が熱中症に対するコメントによれば、「季節の変わり目」がポイントといえそうです。

「今は季節の変わり目で、体が暑さに慣れていないと体に負担がかかりやすくなる。30度を超えていなくても熱中症になりやすい」

季節の変わり目には、気温や湿度の変化に体が対応できずに、自律神経の乱れや湿邪によって、体調不良を起こしやすくなるのです。

■梅雨バテの症状

そのために、次のような症状が現れるそうです。

医師が警鐘――この時期、体調を崩すのは「梅雨バテ」!?

(2015/7/9、教えてgooウォッチ)

耳がつまった感じがする

頭がぼーっとする

めまい

眠気が取れない

首や肩が重くなる

肩こりがする

腰痛がする

こめかみが痛い

胃腸障害

食欲不振

吐き気

下痢

自律神経障害によって、耳の奥にある内耳のリンパの流れに障害が起きて、乗り物酔いに近い症状が起きたり、また、痛みの神経が過剰に興奮することで体の様々な場所が痛くなったり、胃腸障害によって、食欲がなくなったり、吐き気がすることがあるようです。

■梅雨バテ対策|自律神経のコントロール

梅雨バテ対策には自律神経をコントロールすることが大事。

自律神経をコントロールするためには、規則正しい生活をする必要があります。

●食事

食事がエネルギーのもととなるので、きちんと食べることが重要なのですが、食欲がなくなると簡単に麺類や炭水化物などの食事で済ませようとしがちです。

そうなると、熱のもととなるタンパク質や食品を熱に変えるために欠かせないミネラル、ビタミンの摂取が減ってしまいます。

この時期によくバテると感じる人は、注意して、摂取するようにしましょう。

●運動

自律神経が弱っていると脂肪を燃やせない体にによれば、運動している最中は交感神経が活性化され、運動後はその反動で副交感神経が活性化されるそうです。

梅雨時期には運動する機会が減ってしまいがちなので、ジムに行ってみたり、部屋で出来る運動をやりましょう。

●睡眠

夜更かしをすると自律神経が乱れやすくなるので、注意しましょう。

■自律神経のバランスを整える4つのポイント

順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生によれば、さまざまな症状の原因が実は交感神経と副交感神経のバランスが崩れたことにあるのではないかと考えられ、反対に考えると、交感神経と副交感神経のバランスを上手にコントロールできるようになれば、病気になりにくくなると考えられるということです。

自律神経のバランスを整えるポイントは、「ゆっくり」なのだそうです。

「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。

そうすることで、自律神経のバランスが整えられ、様々な不調が改善していくと考えられるそうです。

では、具体的にどのようにすれば自律神経のバランスをコントロールすることができるのでしょうか?

具体的な方法としては、小林先生は4つのポイントを挙げています。

自律神経のバランスを整えるポイントは「ゆっくり」を意識すること

1 リラックスできる環境づくり

自分にとってリラックスできる環境づくりを行ないましょう。

例えば、音楽(気持ちが落ち着く)や運動(ストレッチ)、リラックスできる締め付けない服など。

2 首を緩める

首には重要な血管や神経が集中しており、ここの血流が悪くなると副交感神経のはたらきが阻害されるので、温めたタオルを当てるなどして首の緊張を緩めよう。

大事なことは全身を温めることですが、首を温めると効率的に体を温めることができます。

首の冷えが身体を冷やす?によれば、皮膚の近くに頭部と身体をつなぐ太い頸動脈があり、酸素や栄養素を含んだ血液を脳へと流すのですが、そこが冷えてしまっていると血流は悪くなり、末端まで温かい血液が回らなくなります。

3 腸内環境の改善

腸と自律神経は互いに影響し合っており、腸のはたらきが活発になると副交感神経が優位になる。

腸の働きが活発になると、副交感神経が優位になるそうです。

→ 便秘とは?|便秘解消方法 について詳しくはこちら

4 呼吸を深くゆっくりする

吐く息を意識し「4秒かけて吸う、8秒かけて吐く」のがポイント。

呼吸をゆっくりすることを意識して行いましょう。

■梅雨バテ対策|湿邪対策

●ぬるめの炭酸入浴

梅雨時期は“自律神経の乱れ”と“湿邪(しつじゃ)”に注意!!

(2016/5/10、ウーマンウェルネス研究会)

就寝前に、炭酸ガス入りの入浴剤を入れた 38~40℃のお湯にゆっくりと浸かりましょう。

リラックスするには、ぬるめのお湯がおすすめです。

さらに、炭酸なら、ぬるめのお湯でも温浴効果を高めて血流を促進するので、体内の余分な水分や老廃物が排出されやすくなります。

湿邪対策にも疲労回復にも効果的です。

【#林修の今でしょ講座】冷え症検定|おすすめ冷え性解消方法によれば、ぬるま湯に入ると、入浴後一時間後も温かく、また体がリラックスして血管が開き、血液が行き渡ります。

また、自律神経が首にあるので、首までつかるほうが良いそうです。

体のだるさや頭痛、むくみ… 梅雨が原因の体調不良「湿邪」とは

(2017/6/8、AbemaTimes)

湿邪の対処法として信川先生は「体を冷やさないことが大切。例えば冷たいものを飲むことを控えたり、冷房の温度を下げ過ぎたりしないこと。同時に、半身浴などをして体の新陳代謝を高めることも重要」と述べた。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かることは、血流を良くしたり、ストレスや疲労回復につながるだけでなく、湿邪対策として体を冷やさないこととしても有効ということだと思います。

●ツボ

参考画像:梅雨時期は“自律神経の乱れ”と“湿邪(しつじゃ)”に注意!! (2016/5/10、ウーマンウェルネス研究会)|スクリーンショット

◆湧泉(ゆうせん)

土踏まずのやや上、人差し指と中指の骨の間にあるツボ。

体内の水分バランスを調節し、血液の循環を改善する。

◆三陰交(さんいんこう)

内くるぶしの中心から指幅4 本上がったところにあるツボ。

生理痛や生理不順、更年期障害、冷え性やむくみ、便秘などに効果的で、女性の万能ツボと呼ばれる。

三陰交のツボは、冷え月経不順更年期障害など女性に役立つツボとして知られていますが、梅雨バテ対策としても有効のようです。

→ 下腹の冷え解消・更年期障害・月経不順のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

■まとめ

梅雨バテは季節の変わり目に起こる自律神経の乱れや水分バランスの乱れが原因で起こる体の不調ですので、そうした不調を感じたら、体からのサインだと考えて、規則正しい生活に加えて、運動をしたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりと、体にやさしい生活を心がけて、体を見直すきっかけにしてくださいね。







【関連記事】
続きを読む 「梅雨時に体調がすぐれない・・・」そんなあなたは「梅雨バテ」かも?|梅雨バテの症状・原因・対策