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キス、それは化学反応の問題|ヘレン・フィッシャー

Kiss

by David Martyn Hunt(画像:Creative Commons)




キス、それは化学反応の問題=米研究

(2009/2/15、ロイター)

キスをすると一連の複雑な化学反応が引き起こされるとの研究結果を、米研究者が発表した。

ニュージャージー州にあるラトガーズ大学の人類学者、ヘレン・フィッシャー氏は14日、シカゴで開催された米国化学振興協会の会合で「キスは相手を評価するための仕組みである」と話した。

ラトガーズ大学のヘレン・フィッシャーによれば、キスをすると複雑な化学反応が引き起こされるそうです。

どういった方法でこの調査を行なったのでしょうか。

調査ではもともと、性的な喜びなどに関連がある「愛の」ホルモン、オキシトシンの変化を予想していたという。

また、オキシトシンはストレスホルモンのコルチゾールの減少をもたらすことが知られているため、コルチゾールの値にも注目することにしたという。

大学のヘルスセンターで行われた同調査は、18─22歳の15組の異性愛者の大学生カップルを対象に、部屋の中で15分間、キスをする、もしくはただ手を握り会話をするよう指示する方法で実施。

血液と唾液(だえき)のテスト結果は、キスをしたグループの男性はオキシトシンが急増したが、同じグループの女性では同ホルモンが減少した。

ヒル氏は「コルチゾールのレベルはすべての人で減少した」と報告した。

このテスト結果によると、愛のホルモンともいわれるオキシトシンは男性では急増しましたが、女性では減少したそうです。

また、ストレスホルモンであるコルチゾールはすべての人で減少したそうです。

まだまだ研究は始まったばかりのようですので、今後の研究に注目したいですね。







静かなところで6分間の読書を行なえばストレスが7割減少する!?|#ホンマでっかTV

Reading

by Vladimir Pustovit(画像:Creative Commons)




2010年5月10日放送のホンマでっかTVで「究極のストレス改善法」が紹介されていました。

そのなかで、気になったのが、「たった6分の読書でストレスが7割減少!?」するということ。

このことについて詳しく知りたいと思い検索してみました。

読書がストレス解消に非常に効果的であることが研究で明らかに

(2009/3/30、GIGAZINE)

Reading ‘can help reduce stress’ – Telegraph

イギリスのサセックスにある大学で、心拍数などから読書・音楽視聴・1杯のコーヒータイム・テレビゲーム・散歩それぞれのストレス解消効果を検証したところ、読書は68%・音楽試聴は61%・コーヒータイムは54%・散歩は42%・テレビゲームは21%ストレス解消効果が現れたそうです。

また、静かなところで読書を行えば、わずか6分間で60%以上のストレス解消効果を得られるとのこと。

ただし、本を読むこと自体が重要なのではなく、本を読んでいる時間は現実世界のことを忘れてしまうくらい夢中になる事が重要であり、本の内容に没頭しないと効果が最大限に得られないとのこと。

たった6分間の短時間の読書でもストレス解消に効果的なのだそうです。

ただ大事なことは、読書が大事なのでなく、自分にとって夢中になる事をすることが、最も良いストレス解消法と言えそうです。







P.S. もう一つ番組で気になったキーワードが「フレネミー」。

Frenemy(フレネミー) – CUBE New York Catch of the Week by Yoko Akiyama

フレネミーとは、フレンドとエネミーをくっつけた造語で、TV版の 「セックス・アンド・ザ・シティ 」にも登場した言葉。

番組では、フレネミーとは、友達のふりをしているけど虎視眈眈と相手が落ちていくのを待っている人の事であり、フレネミーの見分け方法としては、親しく話を聞いてくるが、自分の情報は明かさない人だそうです。

フレネミーには気を付けた方が良いようです。

運動を続けるとストレスに強くなる?その科学的根拠とは?

Lenzie Jog

by Martin Alvarez Espinar(画像:Creative Commons)

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■運動を続けるとストレスに強くなる?その科学的根拠とは?

運動がストレス耐性アップに効く科学的根拠とは?

(2009/11/27、ライフハッカー)

米紙「ニューヨークタイムズ」では、運動とストレスとの関係を脳の働きから解き明かした研究内容を紹介しています。

米プリンストン大学の研究チームでは、じっと座っているネズミと、活動的に走り回るネズミにおいて、脳の動きを比較

それぞれのネズミを冷たい水に突っ込んでみたところ、いずれのネズミの脳でも、水につけられたことによるストレス反応が見られたそうですが、活動的なネズミのほうが生化学的にも、分子的にも概して穏やかな反応だったとか。

走ることで生まれる細胞がストレスからの影響を受けづらくする緩衝材になっているからだそうです。

また別の実験によると、ストレス負荷をかけて無力感や不安を与えたネズミは、脳でのセロトニンの活動が活発であった一方、ストレスをかける前に数週間運動させたネズミはセレトニンの活動が少なく、不安感や無力感につながりづらかったとのことです。

これらの実験結果と考察から、運動がストレス耐性に効果的であることが脳の動きからもわかったわけですが、短期間で成果が出るものではないよう。

米コロラド大学の研究によると、3週間運動したネズミには、ストレスに対する脳の働きに特段の変化は見られなかった一方、6週間運動したネズミには変化が認められたそうです。

プリンストン大学が行なったネズミの実験によれば、活動的なネズミのほうがストレスに対して穏やかな反応を示したそうです。

その理由としては、走ることで生まれる細胞がストレスからの影響を受けづらくする緩衝材(衝撃を吸収して中身を守るクッションを思い浮かべるとわかりやすいですね)になっていると考えられるそうです。

運動がストレス耐性に効果的であることが実験によってわかりましたが、その効果は短期間では得られるものではないようです。

米コロラド大学の研究によると、3週間運動したネズミには、ストレスに対する脳の働きに変化は見られなかったようですが、6週間運動したネズミには変化があったそうです。

すべてネズミで行った実験であるため、人間も同様の結果が得られるのかどうかはわかりませんが、一つの参考として、運動を続けることがストレスに強くなる方法と考えられます。

できるビジネスマンが運動を生活習慣の一部に取り入れているのは、体力づくりや健康のためだけでなく、こういうこともあるのかもしれませんね。

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるもの|厚生労働省調査によれば、性別を問わず、運動習慣がある人ほど年収が高い、もしくは、年収が高い人ほど運動習慣を持っているといえます。

起業家の成功の秘訣は「睡眠、食事、運動」によれば、会社を経営している起業家には運動する習慣を持っている人が多いそうです。

それは、運動による健康効果を十分に理解し、感じているからなのかもしれません。

たとえば、「ON、OFFのけじめが、クレージーな発想を生む」/日本マクドナルド・原田社長(2009/11/12、プレジデント)によれば、日本マクドナルド・原田社長(当時)は、毎朝10.5キロのジョギングが日課で、週末は自転車100キロ走るそうです。

家庭でのことや仕事のことでストレスを抱えている人は、運動を続けてみてはいかがでしょうか。

【追記(2016/12/10)】

以前紹介したものはネズミの実験における運動とストレスの関係でしたが、今回紹介する記事では人における運動とストレス・精神的な健康の関係が紹介されています。

「心を強くする」には運動が欠かせないワケ うつ病の治療と予防には定期的な運動が効く|The New York Times

(2016/12/9、東洋経済オンライン)

有酸素運動の仕方によって被験者を3つのグループに分けたところ、運動量が最も少なかった男女のグループは、最も多いグループよりもうつ病を患う確率が約75%も高かった。中間のグループについては、最も運動量の多いグループよりもうつ病になる確率は約25%高かった。

有酸素運動の運動量が多かったグループのほうが、運動量が少なかったグループよりもうつ病になる確率は低かったそうです。

なぜ運動をするとうつ病の発症リスクが下がるのでしょうか?

確立した答えはまだ出ていないようですが、一つの研究がその仮説となると考えられます。

うつ病の人の運動前後の血液サンプルを調査した過去の20の研究を分析したところ、運動によってさまざまな炎症マーカーの値が著しく低下した一方で、脳の健康に寄与すると考えられるさまざまなホルモンや生化学物質のレベルが増加していた。

医学誌「ニューロサイエンス・アンド・バイオビヘイバラル・レビュー」に2月に掲載された研究によれば、運動によって様々な炎症マーカーの値が低下し、また脳の健康に良い影響を与えると考えられるホルモンや生化学物質のレベルが増加していたそうです。

男性更年期障害の対策としても運動がすすめられており、適度な運動をすることによって、男性ホルモン「テストステロン」が分泌され、うつ症状の改善が期待されます。

極端な例になりますが、1か月のハイキング生活で体はどのように変化するか?で紹介した29日間で1日8~10時間のハイキングを行なった男性の場合、ストレスホルモンともいわれるコルチゾールの値は平常が10-23μg/dLのところ、ハイキング前17.8μg/dL→ハイキング後10.8μg/dLと、コルチゾール濃度の正常範囲の最高値に達しました。

また、男性ホルモンのテストステロンは正常範囲が8.7-25.1pg/mLのところ、ハイキング前4.4pg/mL→9.9pg/mLと2倍以上に上昇しています。

先ほどの記事にも書かれている通り、検証した研究の大半は規模が小さく、調査期間も短いため、結論を出すまでには至らないようですが、一つの仮説として、「運動をするとうつ病になりにくい」と考えてよいのではないでしょうか?







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女性は手を握られるとストレスが軽減する!?|イライラしていたり、悩んでいたりしていると感じたら、手を握ろう!

Untitled

by bailey foster(画像:Creative Commons)




女性の手、もっと握ってあげよう! その理由とは?

(2012/2/27、ローリエ)

実験では、まず「結婚に対する満足度テスト」を行い、高得点をあげた既婚女性、つまり結婚に比較的満足している女性たちに対して、それぞれ下記の3条件において軽い電気刺激を与え、脳の様々な部分に起きる変化をMRIで観察しています。

1) 何の慰めも受けずに、電気ショックを体験
2) 夫が手を握って慰めながら、電気ショックを体験
3) 知らない人が手を握って慰めながら、電気ショックを体験

この実験から、「女性は、手を握られるとストレスが軽減する」ということが判明。

ヴァージニア大学の心理学・神経科学助教授、ジェームズ・A・コーアン氏の実験によれば、女性は手を握られるとストレスが軽減するということがわかったそうです。

さらに脳の画像から、女性たちのストレスが軽減した度合は、1(何もなし)<3(他人の手)<2(夫の手)、という順番になっています。つまり、女性は、誰かに手を握っていてもらうと、ストレスが軽減され、その相手が夫やパートナーだと、より効果が大きくなる、ということなのです。

信頼出来るパートナーから握られると、ストレス軽減する効果がより大きくなるそうです。

女性(パートナー)がイライラしていたり、悩んでいたりしていると感じたら、手を握ってあげてくださいね。







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夫婦仲が悪いと、寿命が縮まる?

Arguments in Motion

by Guian Bolisay(画像:Creative Commons)




険悪な夫婦生活は、寿命を縮める!?  特に女性は要注意!

(2012/5/23、ローリエ)

米ケンタッキー州のルイスヴィル大学の研究グループの調査(過去60年にわたり約5億人を対象)で、独身女性の寿命は既婚女性より平均7-15年ほど短く、独身男性は既婚男性より8-17年ほど短い、というもの。

「死亡率の高さ」でも、特に独身男性において顕著な傾向があり、既婚者より32%も高く、独身女性より12%高い、という数字が出ています。

米ケンタッキー州のルイスヴィル大学の研究グループの調査によれば、独身女性の寿命は既婚女性より平均7-15年ほど短く、独身男性は既婚男性より8-17年ほど短いそうです。

つまり、結婚するとしないとでは、寿命の長さがかなり違ってくるようです。

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