■ブラのFカップの売上がAカップを上回る
【関連記事】
このツイートを見て気になったので考えてみました。
■日本ではバストが大きくなる傾向が続いている
なぜ日本でAカップ激減・Eカップ急増しているのか?その理由とは?(2011/12/5)で紹介したトリンプの売り上げデータによれば、売り上げデータでは、1980年はAカップが58・6%とダントツの1位でしたが、1992年にBカップ、2004年にCカップが1位となったそうです。
また、1980年にはほとんどなかったEカップ以上の売り上げも、2010年には17・7%まで伸びている一方、Aカップは8・5%まで激減しています。
そして、2014年には、Fカップ6.0%、Aカップ5.3%とFカップがAカップを上回る結果となっています。
参考画像:【阿部純子のトレンド探検隊】日本の女性のバストサイズ、FカップがAカップを上回る!女性下着の最新事情
台湾でEカップ以上のバストの女性が倍増している!?(2011/10/4)によれば、台湾女性のバストがこの10年で成長しているそうで、台湾大手の下着メーカーが実施した調査によると、Eカップ以上の女性がこの10年で倍増し、代わりにAカップ女性は半減したそうです。
また、低年齢化も目立つ傾向にあるそうです。
【関連記事】
■なぜブラジャーのFカップの売上がAカップを上回るようになったのか?
by Richard Masoner(画像:Creative Commons)
仮説1.一度太ったことがある
なぜ日本でAカップ激減・Eカップ急増しているのか?その理由とは?(2011/12/5)によれば、統計局のデータを見てみると、1980年から2008年の間で、26~29歳の女性の平均身長と体重は、それぞれ154・3cm→158・5cm、51kg→53kgとなっており、身長は伸びていますが、体重はそれほど増えていません。
20代女性の5人に一人が「やせ」|摂取カロリーは終戦直後よりも少なくなっている!?(2015/3/17)で紹介した厚労省がまとめた2013年の国民健康・栄養調査によれば、BMI18.5未満の「やせ」に分類される割合を性別・年代別にみると、20代女性が21.5%と最も多く、次いで30代女性も17.6%に上っており、女性全体の「やせ」割合は12.3%で、データがある1980年以降で最も高くなったそうです。
つまり、この2つのデータを見ると、太ることとバストが大きくなることには関係がないことのように思えます。
ただ、胸が垂れてしまう原因とは?でも紹介しましたが、バストのふくらみを形作っているのは乳腺組織、脂肪組織、クーパー靭帯と呼ばれる繊維の束の3種類であり、脂肪がなければ胸が大きくなることはないですよね。
そのため、考えられるのは、10代のうちに、一度太って脂肪がついたことによって、胸が大きくなり、その後ダイエットをしてやせたのではないでしょうか。
筧美和子さんのバストアップ方法|から揚げ&生キャベツを食べるとおっパイが大きくなる?|しゃべくり007によれば、筧美和子さんの場合は、中学生の頃まで運動をしてきて、運動をやめた後、太ってしまったそうですが、キャベツダイエットで痩せて、胸だけは残ったそうです。
浅田舞さんの胸が大きくなった理由とは?|バストアップ方法によれば、浅田舞さんは一度15キロ太った時に胸が大きくなったそうです。
台湾でEカップ以上のバストの女性が倍増している!?(2011/10/4)によれば、低年齢化も目立つということも何か関係しているのではないでしょうか。
なぜ、女の子の思春期に達する年齢が昔に比べて早くなっているのか?で紹介した小児科ジャーナルによれば、民族性に関わらずBMI値が高ければ高いほど思春期を迎える年齢が高くなる傾向にあるそうです。
また、ノースカロライナ大学の研究者、マルシア ハーマンギデンズ氏によれば、肥満の他に、現代の女の子は運動量が少なかったり、野菜やフルーツの少なく、肉類や乳製品を多く含む食生活、家庭内でのストレス、整髪料に含まれるホルモン剤の使用なども早熟の一因になっているそうです。
仮説2.睡眠時間
都道府県別のデータを見てみましたが、Aカップと、Gカップの1位が茨城県となっており、県民性に関連した何かの要素があるとは考え難いです。
参考画像:【阿部純子のトレンド探検隊】日本の女性のバストサイズ、FカップがAカップを上回る!女性下着の最新事情
ただ、以前大変話題になったことを思い出しました。
それは、月曜から夜ふかしで何度も取り上げられた「埼玉貧乳問題」です。
埼玉貧乳問題(なぜか女性の平均バストサイズが埼玉県だけがAカップ)|月曜から夜ふかしによれば、成長期に分泌される女性ホルモンが胸の大きさを決める要因となるそうで、その女性ホルモンは「睡眠時間(睡眠時間が適切な時間にとれているか)」に左右されるそうです。
胸を大きくする女性ホルモンは寝ているときに分泌されるそうです。
●埼玉の女子高生の睡眠時間 全国最下位
出典:総務省統計局 社会生活基本調査(2006年)
●塾・予備校費 全国1位
出典:総務省統計局 家計調査(2008年)
●家での勉強時間 全国4位
出典:総務省統計局 社会生活基本調査(2006年)
●通学時間の長さ 全国2位
出典:総務省統計局 社会生活基本調査(2006年)
つまり、埼玉の女子は、遠くの学校に通学し、塾でも勉強し、家でも勉強しているため、睡眠時間が全国最下位となっていると考えられるようです。
また、埼玉高校生の就寝時間をみると、夜10時より前に寝ているのは10.8%なのだそうです。
出典:埼玉県教育局教育総務部教育政策課(2007年)
そこで、番組の見解としては、「埼玉貧乳問題は睡眠時間にある」としていました。
できれば、この仮説を実証するためにも、学生時代の睡眠時間を合わせてリサーチを行なうことで実証することにつながるのではないかと思います。
仮説3.きちんと採寸するようになったから
なぜ日本でAカップ激減・Eカップ急増しているのか?その理由とは?
「じつは、ずいぶん前に採寸してCカップだったから、今でもCカップのブラジャーを買い続けているという方が多いんです。バストのサイズは年々細かく変化するもの。店頭できちんと採寸すると、実はDカップ、Eカップだったというケースもあるのでは」
バストのサイズは変化していくものですが、人によっては、昔は買ったサイズのブラを買い続けているという人も多いそうで、店頭できちんと採寸すると実はバストが大きくなっていたということもあるそうです。
仮説4.バストアップに関する情報を実践する人が増えたから
本当にできるかどうかわかりませんが、昔に比べると、バストアップに関する情報を多くなってきていると思います。
【関連記事】
男性よりも女性の方が大きな胸に憧れが強い!?では興味深い実験を紹介しました。
米セントラル・フロリダ大学の心理学者ステイシー・タントレフ-ダン氏は、ランダムに選んだ男女の被験者を、同一の仕込み女性と6分間対話させました。この際、仕込みの女性は誰に対しても常に同じ条件を維持しながら、胸のカップ数だけをA、B、C、Dと上げていきました。対話終了後、仕込み女性に対する好感度を測定したところ、男性に人気があったのはC⇒B⇒D⇒Aの順でした。これに対し、女性被験者が好んだのは、D⇒C⇒B⇒Aと胸の大きな順であったそうですから、むしろ大きな胸に憧れが強いのは女性の方とも考えられるわけです
この調査によれば、女性に人気があった女性の胸のサイズはD⇒C⇒B⇒Aの順だったそうで、大きな胸に憧れが強いのは女性の方とも考えられます。
大きな胸に憧れる女性が増え、胸を大きくしたいと思った女性がバストアップ方法を実践した女性が増えたからというのは関係ないでしょうか?
仮説5.胸が大きいことがいいという価値観が広まったから
昔は胸が小さいことの方がよいという価値観があったのではないでしょうか。
日本人に貧乳が多い歴史的な理由|バストアップ大学
まず、何で小さく見せようとしていたのかというと
それは着物を着るときに胸が小さい方がキレイに着こなせる
ということがあったからです。
胸の大きな人は、晒(さらし)とよばれる布を
胸の周りに巻いて、胸を押さえつけて胸が小さく見えるようにしていました。
胸を小さくしたほうが着物がきれいに着こなせるため、胸の大きな人はさらしを巻いて胸を押さえつけていたそうです。
カナダの美人過ぎる政治家、おっパイをフォトショップで消される!?という記事によれば、女性らしい胸の谷間が政治には不向きという理由から修正したのではないかということがニュースになりましたが、胸と政治とは関係ないのですが、もしかすると、胸が大きいことで、あまりにも女性を強調されてしまうことが、軽くみられたり、頭が悪いと思われるというのが意識としてあるのではないでしょうか。
そのために、胸は小さいほうが良いという価値観になっていたのかもしれません。
【関連記事】
ただ、この仮説は先ほどの台湾でEカップ以上のバストの女性が倍増している!?とは着物を着ていたという点では矛盾することもあるので難しいところもあります。
■まとめ
なぜブラジャーのFカップの売上がAカップを上回るようになったのか?という問いに対して、5つの仮説を考えました。
仮説1.一度太ったことがある
仮説2.睡眠時間
仮説3.きちんと採寸するようになったから
仮説4.バストアップに関する情報を実践する人が増えたから
仮説5.胸が大きいことがいいという価値観が広まったから
この仮説とは違う全く違う理由だとしたら面白いので、ぜひ検証してほしいものです。
【関連記事】