大腸がんチェック解説
運動不足である
運動不足は、大腸がん、特に結腸がんにおいて発生リスクを増大させると考えられています。
それは、デスクワークなど座って仕事をしている人に大腸がんの発生率が高いことなどから注目されています。
長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいで紹介したアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌に発表された研究によると、デスクワーク(長時間椅子に座ったままでの仕事など)は大腸がんのリスクを増加させる可能性があるそうです。
運動不足が大腸がんのリスク要因になるのは、腸管の動きが悪くなることで便の通過時間が長くなり、その結果,発がん物質にさらされる時間が増して、大腸がんのリスクが高くなると考えられているからです。
【参考リンク】
・大腸がんのリスクファクター|PDF
お酒をよく飲む
大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェックによれば、最もリスクが高いのは飲酒。
飲酒による大腸がんのリスクは一日に日本酒を1合⇒1.4倍、2合⇒2.0倍、3合⇒2.2倍、4合⇒約3倍となっているそうです。
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肉やハム、ソーセージをよく食べる
肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いによれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかっているそうです。
そのため、ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉、牛・豚・羊などの赤肉の摂取は控えめにしたほうが良いようです。
肥満である
肥満の人の生活習慣は、高脂肪・高カロリーの食事を好む、肉類をよく食べる、野菜や果物の摂取が少ないなどの大腸がんのリスク要因となる生活習慣をしていることが多いと考えられます。
喫煙(タバコを吸う)
喫煙が大腸がんのリスクを高めるという報告はないようですが、喫煙は、がん・循環器疾患をはじめとした病気のリスクを上げるため、注意が必要です。
近親者(親・兄弟)に大腸がんの人がいる
大腸がんの家族歴は、大腸がんのリスク要因であると考えられています。
野菜や果物をあまり摂らない
大腸がんの予防法としては、野菜類、豆類、果物、穀類、海草類、きのこ類、ビタミンC・Eは大腸がんの危険度を下げる効果があるといわれています。
食物繊維を多く含んだ食事を摂ることは便通を整え、発がん物質と腸粘膜の接触時間を短くし、大腸がんの予防になると考えられるため、積極的に取り入れたいものです。
→食物繊維の多い食品について詳しくはこちら
また、抗酸化物質には、ビタミンA(β―カロチン)・C・E・B群やポリフェノール、カロチノイド、イソフラボンなどがあります。
→抗酸化食品について詳しくはこちら
糖尿病または糖尿病予備軍である
糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会の報告では、糖尿病の人はそうでない人に比べて大腸がんになるリスクは1.4倍なのだそうです。
→糖尿病について詳しくはこちら
排便時、便や紙に血が付くことがある
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