2010年10月16日放送の世界一受けたい授業では「ナッツ」を取り上げました。
講師 井上浩義 慶応義塾大学医学部化学教室教授
■ナッツとは
by theilr(画像:Creative Commons)
かたい皮や殻に包まれた食用の木の実
※エリカ・アンギャルさんもミス・ユニバース・ジャパンの間食にもすすめる食材。
ナッツは天然サプリメントと呼ばれるほど栄養が豊富
ダイエットのサポートにもなると注目の食材。
ナッツ摂取でガンの再発と死亡率が大きく低下、米研究
(2017/5/18、ロイター)
米国の研究チームが、週に57グラム以上のナッツを食べた結腸ガン経験者の再発率とガンによる死亡率が、食べなかった人よりはるかに低いとの研究結果を発表した。この量は、アーモンドなら48粒、カシューナッツなら36粒の量となる。
ボストンのダナ・ハーバー・ガン研究所の博士らが行なった研究によれば、週に57グラム以上のナッツを食べた人のほうが食べなかった人より、結腸ガン経験者の再発率とガンによる死亡率が低いということがわかったそうです。
■カシューナッツ
亜鉛・マンガンなどのミネラルのバランスが非常に良い。
※亜鉛が減ると、免疫力が下がってくる。
■ピーナッツは薄皮ごと食べろ!
ピーナッツの薄皮には、抗酸化力があるポリフェノールがたくさん含まれている。
特に、レスベラトロールという種類のポリフェノールが含まれている。
レスベラトロールは、ぶどうの皮やピーナッツの皮に多く含まれている。
そのため、ピーナッツは薄皮も一緒に食べると、非常に抗酸化力が上がると考えられる。
■アーモンド
ロマリンダ大学などで行なった実験
肥満の方を2つのグループに分けて、
一つは普通のダイエット食、
もう一つはダイエット食+アーモンド(1日84g)
を1ヶ月食べて過ごすという実験。
アーモンドを食べたグループの方が、体重が減って、ウエストも締まるという結果が出たそうです。
同じものを食べてもアーモンドによって、さらにダイエット効果が上がったということ。
アーモンドには脂肪も含まれているものの、食物繊維(ゴボウの約2倍、サツマイモの約4倍)も含まれている。
この他、ホルモンバランス、肌の状態を整えるビタミンEが補える。
■アーモンドは200回噛め!
アーモンドの細胞は非常に硬くて厚い。
栄養を吸収するためには、非常に時間がかかる。
たくさん噛むことで消化液がたくさん分泌され、また、食べたという感じが出てくるので、ダイエットのサポートにもなる。
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■ピスタチオ
脂肪分は肉やバターの脂とは違って、オレイン酸という非常に良質な油が入っている。
ジョージメイソン大学の実験
コレステロールが高めの人の摂取カロリーの15%だけをピスタチオに変えて4週間過ごしてもらうという実験によると、コレステロール値が下がって、心臓病のリスクが下がってきたという研究結果が出たそうです。
■クルミ
クルミは魚と一緒に食べると良い!
悪玉コレステロールの値を低下させるオメガ3系という脂質が含まれている。
クルミをひとつかみ(約28g)食べると、1日に必要とされるオメガ3を全て摂取できる。
魚にはクルミとは違う動物系のオメガ3が入っている。
ロマリンダ大学の実験結果、植物系・動物系の2種類のオメガ3を一緒に摂ることによって、それぞれ単体でとったよりもコレステロールが下がってくるということがわかったそうです。
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■マカダミアナッツ
※なぜナッツとチョコレートの組み合わせが多いのか?
チョコレートにはポリフェノールという抗酸化物質が入っている。
マカダミアナッツには、ミネラルがたくさん含まれて、非常に栄養バランスが優れている食品になっている。
ただ、糖質がありますので、食べ過ぎには注意。
●マカダミアナッツオイル
ナッツのオイルは不飽和脂肪酸という非常にサラサラした劣化しない油。
マカダミアナッツオイルには、加齢と共に減少してくるパルミトレイン酸という成分が20%も含まれている。
パルミトレイン酸は、人間の皮脂に非常に近い成分で、直接肌に塗って補給することでしっとりとした肌になると言われているそうです。
ナッツのはちみつ漬け(ハニーナッツ)(190g) 1080円(税込)
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