by Guy Sie(画像:Creative Commons)
2011年10月25日放送のたけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学のテーマは、「時計遺伝子の活性化」でした。
【追記】
- 普段、記憶力・体力が衰えていると感じる人は、睡眠習慣が悪いそうです。
注目したいのは、毎日の起床時間。
休日に起きる時間が遅い(いわゆる寝だめ)という睡眠習慣に問題があるそうです。
衰えた記憶力・体力を簡単に回復させる方法とは、毎日同じ時間に起きること。
休日遅くまで起きている人は、「時計遺伝子」の働きが低下してしまっているせいで、記憶力や体力が落ちてしまう傾向があるそうです。
この〇〇遺伝子とは何なのでしょうか?
番組予告から予想してみましょう。
最近物忘れがひどい…体力が落ちた…と感じている6名の方々に毎日あることを続けてもらった。
すると劇的に記憶力&体力が回復!果たして、毎日、簡単にできる“あること”とはいったい!?
“あること”を毎日続けると“○○遺伝子”が活性化することが分かった!
そして、○○遺伝子を活用すると記憶力&体力を回復させるだけでなく、なんと、食べても痩せられるという!?
そこで番組では大実験!結婚式目前の花嫁が○○遺伝子ダイエットに挑戦!
今までどおり食べてもあることをするだけで痩せられるという!?
果たして花嫁はダイエットに成功し、一目ぼれしたウェディングドレスを着ることができるのだろうか?
〇〇遺伝子を活用すると、記憶力&体力を回復させるだけでなく、ダイエットにも使えるそうです。
この予告の内容を見てみると、以前「体内時計活用術」というテーマで「時計遺伝子」を取り上げたことを思い出しました。
体内時計活用術|たけしの本当は怖い家庭の医学
時計遺伝子は、脳内の視交叉上核の細胞に存在している遺伝子で、時間を刻む遺伝子。
時計遺伝子にも24時間を計る仕組みがある。
どのようにして、時間を計っているのか。
まず時計遺伝子は、細胞内にたんぱく質を分泌させる指令を出します。このたんぱく質が砂時計で言う砂の役割で、そのたんぱく質が細胞質にたまる時間が約12時間。
そして、次に細胞内のタンパク質を減らす指令を出します。これが約12時間かかります。
このようにして、睡眠・血圧・体温のリズムを司っているそうです。
超夜型の人で朝起きれなくて悩んでいた方は、睡眠を促すホルモンのメラトニンを利用することや朝日を浴びることでその生活リズムを調整していました。
※毎日同じ時間に朝日を浴びれば朝型の生活パターンに調整できるため。
■体内時計調整法
1.朝の光を浴びる(強い自然光を浴びる)
毎日朝5時から昼12時を浴びることが重要。
■体内時計活用法
1.体力を最大限に引き出す時間
午前7時起床の場合、午後5時~午後9時が体力を最大限に引き出す時間なのだそうです。
※体温のピークと競技成績が同じになる傾向にあるので、体温のピークと競技時間を合わせることが、良い成績を出す方法なのだそうです。
2.知力を最大限に引き出す時間
スイスで行われた計算・記憶力の大規模な実験データによると、夕方5時から夜9時(午前7時起床の場合)の間に計算力・記憶力が最大になるそうです。
脳の温度=脳温が上昇すると、脳の代謝や血流量が上がり、考える力が上がるからだそうです。
3.食べても太りにくい時間
BMAL1は、肥満の原因物質。
BMAL1は数が多いと脂肪をためやすく、数が少ないと脂肪をためにくい。
BMAL1は時間帯によって数が変わる。最大で50倍もあるのだとか。
BMAL1が多い時に食事をすると、太りやすく、BMAL1が少ない時に食事をすると、太りにくいということなのだそうです。
食べても太りにくい時間は、午後2時~3時。(太りやすい時間午後10時~深夜2時)
体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日
■時間遺伝子とは
体内時計の正体は、遺伝子に組み込まれている。
時計遺伝子とは、体内の様々な臓器の細胞に存在している遺伝子のことで、時間を刻んでいる遺伝子です。
時計遺伝子には、1日24時間を計る仕組みがある。
まず時計遺伝子は細胞内にたんぱく質を分泌させる指令を出す。
このたんぱく質が砂時計でいう砂であり、細胞にたんぱく質がいっぱいになるまでに約12時間かかる。
次に、時計遺伝子は、細胞内にたんぱく質を減らす指令を出す。
再び、たんぱく質が細胞からなくなるまでにおよそ12時間かかる。
このように1周が約24時間となり、その人の生活習慣に合わせて、様々なリズムをコントロールしている。
そして、この時計遺伝子によって、理想的な食事時間も決まっている。
朝食の時間と夕食の時間は起床時間で決まる。
理想的な1日のリズムは、7時起床の場合は、起床から2時間以内に朝食、起床から10時から12時間の間に夕食を摂るのが理想。
起床時間がずれれば、食事時間もずれる。
時計遺伝子が一日ごとにリセットされ、また新たに時計の針を動かしている。
体の場所によってリセット方法が違う。
脳:朝日がリセット方法
朝日を浴びることで脳のリズムがスタート
内臓:朝食がリセット方法
※内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要。
朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かす。
すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまる。
そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。
すると、すでに活性化している脳が、栄養分が入っていないことを感知し、体が飢餓状態にあると判断します。
そのような状態で昼食をとると、飢餓状態に対応するため、体内に脂肪をため込む機能がスタート。
脂肪がエネルギーとして消費されず、コレステロール量が増加してしまう。
■夕食の時間
BMAL1(ビーマルワン)と呼ばれるタンパク質の一種には、体内に脂肪分を取り込む働きがある。
起床後14時から18時間後BMAL1の数が最大に達する。
■食習慣と体内時計が合わないとどうなるのか?
人間は、食事で摂ったカロリーの中から一定量を脂肪としてため込むメカニズムが備わっている。
体内時計と食習慣が合わないと、余計にカロリーを脂肪としてため込んでしまう。
余計にため込むカロリー
朝食抜きの場合、男性100kcal、女性80kcal。
夕食が時間がずれてしまった場合、男性50kcal、女性40kcal。
※香川靖雄先生の研究によると、7200kcalで脂肪1kg相当をため込むことになる。
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