冷え性改善・冷え症対策
冷え性は、冷えの症状として、手足の冷えなどの体の末端の冷え(末端冷え性)に伴い、女性の場合、肌荒れ、生理痛、生理不順(月経不順)、頭痛、めまい、腹痛、体のだるさ、不眠などが起こる。
冷え(冷え性・冷え症)について詳しくはこちら。
(2009/11/24、産経新聞)
男性にとっても冷えは健康の大敵だ。
全身の機能が落ち、肌荒れ、下痢など男性も体の不調が起きる。
冷えは女性だけの問題ではなく、男性も悩んでいる人が多いようです。
どのくらいの男性が冷えに悩んでいるのでしょうか。
ネット調査会社「アイシェア」が冷え対策について20〜40代の男女544人に聞いたところ、体の冷えを感じることがある人は女性86・2%、男性61・5%で、男性も6割に上った。
しかし、このうち何らかの対策をしたことがある人は女性62・5%に対し、男性は28・8%。
男性の約6割が体の冷えを感じているものの、冷え対策を行っている人は少ないそうです。
冷え対策を行っている人が少ないのは、「冷え性は女性のもの」という意識があるのかもしれません。
しかし、冷えは男性・女性問わずに起こる可能性があります。
女性はホルモン分泌が複雑に変化するため、自律神経が乱れ、冷え症になりやすい。
しかし、「男女を問わず、年を取ると新陳代謝が落ちて血行が悪くなる。自律神経の反応が落ち、熱が奪われる。皮下組織が薄くなるなどで熱が逃げやすくなる」(伊藤副センター長)。
また、20代から30代の若い世代の男性も冷えを自覚していない冷え症(=隠れ冷え性)の人がいるそうなのです。
伊藤副センター長は
「若い男性に多いのは体全体が低体温になり、自覚しにくいケース。
内臓が冷えると全身の機能が落ちる。
若くても風邪をひきやすい、昼間も元気が出ない、眠れないなどの影響も出てくる」と説明する。
働き盛りの男性はオフィス生活による運動不足やストレスが冷えの原因になりやすい。
ストレスを抱えた状態では自律神経の反応が鈍く、寒さを感じにくくなるという。
男性でも冷えを放っておくと、肌荒れ、下痢、かぜなどの不調が起きる。
さらに、免疫機能が落ち、さまざまな病気の引き金となり、「冷えは万病の元といわれる通り」と伊藤副センター長は話す。
若い男性は、運動不足による筋力の低下、ストレス、自律神経の乱れ、服装(シャツのすそをズボンから出すなど)などの原因により、低体温になることが多いようです。
冷えによって、体の不調を感じている人が多いようです。
冷え対策には、どのような対策をすればよいのでしょうか。
対策は、夜更かし型の生活リズムを改め、深酒を控える。
運動や厚着をして体を温めることなども有効だ。
トウガラシやショウガなどを食事に取り入れ、体を温めるのも効果的という。
生活のリズムを整えることや運動によって筋力アップすること、食事で体を温めることが低体温対策・冷え対策に良いようです。
記事では、冷え性のタイプを紹介していました。
■冷え症のタイプ
北里大学東洋医学総合研究所漢方鍼灸治療センターの伊藤剛・副センター長によると、冷え症のタイプは、(1)手足の先が冷える「四肢末端型」(2)座りっぱなしの姿勢などが血流を悪くする「下半身型」(3)手足が温かいため、気づきにくい「内臓型」(4)体の中で温度差がなく実感できない「全身型」(5)神経系や循環器系の障害による「局所型」−に分類できる。このうち男性に多いのは、下半身型、全身型だという。
体を温めて、冷え対策を行ないましょう。