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#トークン とは?#トークンエコノミー とは?簡単にわかりやすく!【#仮想通貨 #ブロックチェーン 初心者向け用語集】




【目次】

■トークンとは?

It's a deal

by Henrik Sandklef(画像:Creative Commons)

今売れている本「お金2.0」と「日本再興戦略」に共通する話題として挙げられているのが「トークンエコノミー」です。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

ところで「トークン」とはそもそもどんなものを指す言葉なのでしょうか?

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 17年8月号 (ブロックチェーンの衝撃)

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クレジット型とは、人々の信頼の対象となる主体が貸し借りの記録を帳簿上に記載し、その記録の正確性を担保として貨幣としての機能を提供するものをいう。

これに対して、トークン型とは、貴金属片や紙片などの物理的存在に価値があるという社会的約束を成立させて、この物理的存在を移転させることによって貨幣としての機能を果たすものをいう。

「DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 17年8月号 (ブロックチェーンの衝撃)」によれば、「イングランド銀行/中央銀行研究センターチーフエコノミスト・ワークショップ」(BoE/CCBS Chief Economics’ Workshop)という勉強会で「Old Money, New Money」というタイトルの資料を公表し、貨幣の発生にまでさかのぼって、マイケル・カムホフ(Michael Kumhof)が貨幣というものが設立する根拠を「クレジット型」と「トークン型」の二つに分類して説明しています。

コラム:仮想通貨で資金調達、ICO急拡大の衝撃=村田雅志氏

(2017/9/14、ロイター)

ビットコインのように支払い手段として流通することを企図した通貨型、トークンを発行した企業(トークン発行企業)が提供するサービスや製品を受け取る権利となる購入券型、トークン発行企業への寄付にあたる寄付型、トークン発行企業から配当や利子を受け取る権利となる利益分配権型などがある。

トークンといえば、銀行での振り込みの際に一回限りのパスワードとして使われるものとして覚えている人も多いのではないでしょうか。

ここでのトークンとは、電子証票やデジタル権利証、引換券と言い換えられるものです。

ゲームセンターでのコインを思い浮かべるのが一番身近な「トークン」でしょうか。

【参考リンク】

■トークンエコノミーとは?

ブロックチェーン技術の発展トレンド
ブロックチェーン技術の発展トレンド

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利⽤したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

トークンエコノミーについては具体的な定義について書かれていないため、使われている文章の中からその言葉の意味を考えてみたいと思います。

「お金」の概念は大きく変わろうとしている。『お金2.0』が提示する未来の経済

(2018/1/6、ニコニコニュース)

トークンエコノミー(仮想通貨で作られる経済圏)は、まさに「分散化」の流れの延長線上にあると言える。トークンエコノミーが既存の経済と大きく異なる点は、経済圏がネットワーク内で完結していることだ。

既存の経済圏は、国家が通貨発行者、企業や個人がプレイヤーという関係にある。しかし、トークンエコノミーでは特定のネットワーク内で流通する独自の通貨をトークンとして生産者が発行し、完全に独自な経済圏を作り出すことができる。つまり、これまで国家が行ってきたことの縮小版だ。

ブロックチェーンという言葉が「消える」未来へ–ベンダー座談会(6)

(2016/10/19、ZDNet)

今までですと「信用の担保」というものが、大企業だったりといった既存の信用がなければ戦えなかったところ、そこをブロックチェーンまかせにすると、「僕らの言っている数字は本当ですよ」とコストや人力や看板を持ってきて証明しなくても、そこをすっ飛ばしてサービス開発やシステム開発ができる。普通にある言葉ですが、それを僕らは「トークンエコノミー」と呼んでいるんです。

「2017年は日本でもブロックチェーンの実用例を見る年に」–テックビューロ

(2017/4/27、ZDNet)

トークン(価値を記録し、モノやサービスと交換され流通する代用貨幣)の仕組みで面白いのは、デジタルの商品に希少性を持たせられるところです。そうやって希少性を持たせたい資産がどんどんブロックチェーン上に乗ってくることをトークンエコノミーと言っています。トークンエコノミーができれば、証券化のようにトークンを使って資金を集めて上場するようなプロジェクトが山ほど出てくるはずです。

最もシンプルに言えば、トークンエコノミーとは、トークン(特定のネットワーク内でサービスを受けるための電子証票やデジタル権利証、引換券、優待券など)による経済社会という意味になるでしょうか。

ブロックチェーン技術活用のユースケース
ブロックチェーン技術活用のユースケース

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

例を挙げながら見ていきましょう。

暗号化メッセージアプリ「Telegram(テレグラム)」がICO実施へ|ブロックチェーンプラットフォーム「TON」立ち上げによれば、テレグラムが目指すのは、既存のユーザーベースを基に、「オープンネットワーク」または「テレグラム・オープンネットワーク(TON)」というプラットフォームを作り、TON上の仮想通貨(またはトークン)である「グラム(GRAM)」を発行して、アプリ内での送金や少額決済など新たな仮想通貨経済圏を作り出すことにあるそうです。

このトークンエコノミーにおける価値は「暗号化技術とプライバシー保護」にあると考えられます。

米コダック、コダックコインICOと仮想通貨マイニングの発表を受け、株価が急騰!|#ブロックチェーン #仮想通貨 が「Kodak moment」となるか!?によれば、コダックは写真家が自身の作品の著作権を管理するためのトークンであるコダックコインを発行し、専用ソフトで著作権が侵害された写真を探し出すことで、写真家が報酬を得られる仕組みを作るそうです。

このトークンエコノミーにおける価値は「写真家や写真代理店の画像に関する権利の管理能力を強化する」ということにあると考えられます。

「パックマン」「スペースインベーダー」で有名なゲーム会社アタリ(ATARI)、仮想通貨「アタリ・トークン」のローンチを計画によれば、「パックマン」で有名なゲーム会社アタリ(Atari)はブロックチェーンに基づくデジタル・エンターテイメント・プラットフォームを構築している企業の株式を取得し、仮想通貨「アタリ・トークン」を発行し、また、仮想通貨を用いたオンラインカジノ提携を行っていくそうです。

健康・医療・介護のPHRを基盤に、仮想通貨「HEALTH COIN」を作り、健康増進行動を促すための報酬としてトークンを付与し、ヘルスケア関連費用として支払う仕組みを作ろう!では、MINTHEALTH|ブロックチェーン技術を活用した個人の健康記録プラットフォーム・健康増進行動を促すためのインセンティブ(トークン)を参考にして、次のような仕組みを仮説(実際にあるものではなくてこのブログオリジナルのもの)として考えました。

それは、健康・医療・介護のリアルデータプラットフォーム(PHR:Personal Health Record)を基盤として、銀行や保険会社、企業が行なっている健康改善するともらえるポイントや割引を共通化して、新たな仮想通貨・電子マネー「Health Coin」を作り、健康増進行動を促すためのインセンティブ(トークンを報酬として付与する)が与えられ、トークン(電子証票)を受け取った患者は医療などのヘルスケア関連の費用として支払うことができるというアイデアです。

このトークンエコノミーにおける価値は「健康増進活動を行なうことで医療費を減らしていくことや健康経営を掲げる企業の価値を高めること」にあります。

歩くと仮想通貨が稼げるゲーム「ビットハンターズ」|歩いて健康になった分だけ、医療費負担を軽減したことで、トークンが支給される!?によれば、前もって健康増進をしておくことで医療費負担を減らし、その減らしたと想定される医療費の何割かを事業者に支給するという仕組みがあり、実際に歩くことでゲームが進められるという要素に、歩いて健康になった分だけ医療費負担を軽減したということでトークンが支給されるという要素を組み合わせたものを考えているそうです。

【関連記事】

つまり、プロジェクトの価値・趣旨に賛同する人たちによる仮想通貨技術・ブロックチェーン技術を使った新しい経済圏というのが「トークンエコノミー」だと考えられます。

そして、さらに進めば、AというトークンとBというトークンをやり取りするような仕組みができていくのではないでしょうか?

これから「トークンエコノミー」が一般的な世の中になれば、あなた自身が「トークン」を作るようになるかもしれませんね。

そうなる前に、しっかりと「トークン」について勉強しておきましょう!

→ #ICO とは?簡単にわかりやすく!|ICOとIPOはどう違うの?|トークンって何?【初心者向け用語集】 について詳しくはこちら







【ビットコイン・ブロックチェーン 初心者向け用語集】
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ブロックチェーンやAIを活用したPHRサービスを共同開発|デジタルガレージ・ウェルビー




■ブロックチェーンやAIを活用したPHRサービスを共同開発|デジタルガレージ・ウェルビー

デジタルガレージ、ウェルビーと資本業務提携し個人中心の健康・医療情報プラットフォームを構築へ 〜ブロックチェーンやAIを活用したPHRサービスを共同開発〜
デジタルガレージ、ウェルビーと資本業務提携し個人中心の健康・医療情報プラットフォームを構築へ 〜ブロックチェーンやAIを活用したPHRサービスを共同開発〜

参考画像:デジタルガレージ、ウェルビーと資本業務提携し個人中心の健康・医療情報プラットフォームを構築へ〜ブロックチェーンやAIを活用したPHRサービスを共同開発〜(2018/8/1、デジタルガレージ)|スクリーンショット

デジタルガレージ、ウェルビーと資本業務提携し個人中心の健康・医療情報プラットフォームを構築へ〜ブロックチェーンやAIを活用したPHRサービスを共同開発〜

(2018/8/1、デジタルガレージ)

2018年9月より、バイオテクノロジーおよびヘルスケア領域でのスタートアップ育成とオープンイノベーション推進を目的としたアクセラレータープログラム「Open Network Lab BioHealth」を開始します。さらにウェルビーとの共同開発により、予防医療や健康ポイントなどのサービス提供を見据え、ブロックチェーンとAI技術を基盤としたPHRプラットフォームの構築を計画しています。将来的には地方自治体、国保・健保、医療機関、介護事業者、薬局、保険会社・製薬会社、健康関連事業者らとPHRを連携させることで、個人を中心とした健康・医療情報のプラットフォーム構築を目指します。

ブロックチェーン、AI、VR/AR、セキュリティ、バイオヘルスを重点分野とした次世代技術の開発を進めるデジタルガレージは、国内ではPHR分野におけるリーディングカンパニーであるウェルビーと資本業務提携し、ブロックチェーンやAI(人工知能)等の最先端IT技術を活用したPHR(Personal Health Record:個人が保有する健康・医療情報)を集約するアグリゲーション事業を開始します。

なぜPHRサービスにブロックチェーン技術を活用するのでしょうか?

健康・医療・介護データを経年的に把握できるリアルデータプラットフォームの構築|新産業構造ビジョン|経済産業省
健康・医療・介護データを経年的に把握できるリアルデータプラットフォームの構築|新産業構造ビジョン|経済産業省

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

経済産業省の「新産業構造ビジョン」によれば、個人が自らの生涯の健康・医療データを経年的に把握するため、また、最適な健康管理・医療を提供するための基盤として、健康・医療・介護のリアルデータプラットフォーム(PHR:Personal Health Record)を構築し、2020年度には本格稼働させていくことが必要と提案されています。

ブロックチェーン技術は、個人の健康データを扱うヘルスケア分野においてセキュリティ強化の要素となり、PHRで蓄積されていくデータを管理するうえで最適な技術だと考えます。また、集積された膨大なPHRのデータと医療現場でのアウトカムを、AIを用いて解析することで、さらなる医療の発展にも生かされると考えています

エストニア、医療データの記録・管理にブロックチェーン技術を活用すべく試験運用中|日本で導入するにはどのようなことが必要か?によれば、ブロックチェーン技術を活用することで医療情報の偽造・改ざんを防止すると同時に、暗号化技術によって非常に重要な情報である個人の医療情報・健康記録を安全に保管することができます。

これまでは医療情報のような個人情報は巨大な仲介役が管理していましたが、ブロックチェーン技術を活用すれば、そのデータは自分が管理することができるようになります。

データを企業に受け渡すことでサービスを利用している現代ですが、ブロックチェーンが浸透すれば、自分の情報を自分でコントロールすることができるようになることが期待されます。







【関連記事】
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#ブロックチェーン とは?#Blockchain について簡単にわかりやすく!オススメ解説動画・本【初心者向け用語集】

【目次】




■ブロックチェーンとは?

Bitcoin Blockchain

by tcbe.ch ICT Cluster Bern(画像:Creative Commons)

ブロックチェーンを非中央集権とオープンデータという2つの視点からその特徴を考えてみます。

●非中央集権

#ブロックチェーン とは?#BLOCKCHAIN について簡単にわかりやすく!オススメ解説動画・本【初心者向け用語集】によれば、簡単に言うと、ブロックチェーンとは、中央管理者を必要とせず、全ての取引履歴をみんなで共有して、信頼性を担保するシステムといえばよいでしょうか。

簡単にわかりやすく言うと、ブロックチェーンとは、中央管理者を必要とせず、全ての取引履歴をみんなで共有して、信頼性を担保するシステムといえばよいでしょうか。

ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利⽤したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

ブロックチェーン技術とは
ブロックチェーン技術とは

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利⽤したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

【参考リンク】

私たちが今利用しているウェブを「情報のインターネット」だとすれば、ブロックチェーンが実現するものは「価値のインターネット」とも表現されたりもしています。

【関連記事】

●オープンデータ

ブロックチェーンは社会基盤となるか|NTTデータ

ブロックチェーンとは、簡単に言うと、公開検証できるオープンデータ(誰もが触れられる情報)に対して、誰もが新たにどんどん情報を登録して確認できる技術なのです。

これまではデータを囲い込んだ企業だけがサービスを提供できていた時代から、ブロックチェーンによって、誰もが触れられる改ざんされない情報であるオープンデータに対して様々な個人や企業などが利用し、マッシュアップすることによりイノベーションを起こすのではないかと考えられます。




■ブロックチェーンは社会をどのように変えるか?

ブロックチェーン技術の展開が有望な事例とその市場規模
ブロックチェーン技術の展開が有望な事例とその市場規模

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

経済産業省によれば、ブロックチェーン技術は金融系だけでなく、医療などの幅広い分野に影響を与え、社会を大きく変える可能性があるそうです。

ブロックチェーン技術が社会経済に与えるインパクト
ブロックチェーン技術が社会経済に与えるインパクト

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

1)価値の流通・ポイント化、プラットフォームのインフラ化(地域通貨・電子クーポン・ポイントサービス)

2)権利証明行為の非中央集権化の実現(土地登記・電子カルテ・各種登録)

3)遊休資産ゼロ・高効率シェアリングの実現(デジタルコンテンツ・チケットサービス・C2Cオークション)

4)オープン・高効率・高信頼なサプライチェーンの実現(小売り・貴金属管理・美術品等真贋認証)

5)プロセス・取引の全自動化・効率化の実現(遺言・IoT・電力サービス)
各企業におけるバックオフィス業務(契約や取引の執行、支払・決済、稟議などの意思決定フロー等)の⼤半を置きかえることが可能。
IoTとスマートコントラクトによるマイクロペイメントを組み合わせることで、受益者負担をより正確に反映した公共サービス等のコスト負担の仕組みが構築可能。
(例えば、ゴミの量や道路の利用量に応じた課⾦による税徴収等)

プロセス・取引の全自動化・効率化においては、各企業におけるバックオフィス業務(契約や取引の執行、支払・決済など)が自動化されることが考えられたり、また、IoTとスマートコントラクトによるマイクロペイメントを組み合わせることができれば、プラットフォームに依存せずに、利用料に応じた課金による税徴収ができるなど受益者負担を反映したサービスのコスト負担の仕組みが構築できるかもしれません。

ブロックチェーン技術の発展トレンド
ブロックチェーン技術の発展トレンド

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利⽤したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

ブロックチェーン技術の発展トレンドによれば、1)ブロックチェーンの用途を拡張(価値情報の移転の記録、財やサービスの権利の所在と移転の記録、取引や手続きの登録)、2)ブロックの生成時間を短縮(PoW、コンセンサスアルゴリズムの改善)、3)参加者を制限(パブリック、プライベート)という3つの軸でブロックチェーン技術の改変・発展が進んでいます。

ブロックチェーン技術活用のユースケース
ブロックチェーン技術活用のユースケース

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

ブロックチェーン技術は、金融系(決済、為替・送金・貯蓄等、証券取引、ソーシャルバンキング)だけでなく、ポイント、資金調達(クラウドファンディング)、コミュニケーション(SNS、メッセンジャー)、資産管理、ストレージ、認証(デジタルID、アート作品の所有権や真贋証明)、シェアリング(ライドシェア)、商流管理(サプライチェーン、トラッキング管理、マーケットプレイス、金保管、ダイヤモンドの所有権、デジタルアセット管理・移転)、コンテンツ(ストリーミング、ゲーム)、将来予測、公共(バーチャル国家、宇宙開発、ベーシックインカム)、医療、IoTといった様々な分野に広がっています。




■ブロックチェーンの現在位置は安全性を向上させている段階

ブロックチェーンは社会基盤となるか|NTTデータ

スマートコントラクトでいうと、プログラム言語を堅牢なものにつくり直さなくてはいけないという議論は、まさにMITの中でもされているところです。さらに、まだまだ完全ではありませんが、プログラムのバグを減らすためのデバッガーやチェッカーといった安全性を検証していくツールが出始めています。

プロトコル自体の脆弱性を下げるために、フォーマル・ベリフィケーション(形式検証)、つまり形式的にその設計が安全かどうかを検証することが、まずは必要ではないかと思っています。

実験的な暗号通貨「Ethereum(イーサリアム)」でいかにして約52億円を失ったのか

(2016/6/21、GIGAZINE)

The DAOは、Distributed Autonomous Organization(DAO/分散型自動化組織)というコンセプトを実証するため、自然言語の契約ではなくEthereum上のスマートコントラクトで分散型自動化組織を構築しようとする試みでしたが、このスマートコントラクトのプログラムに脆弱性があり、今回はそこをハッカーに狙われたわけです。

「Ethereum(イーサリアム)」をベースにした自立分散型投資ファンド「The DAO」が2016年6月17日、ハッカーからの攻撃にあい、資金の約3分の1にあたる5300万ドル(約52億円)が流出の危機に見舞われた事件では、スマートコントラクトのプログラムに脆弱性があり、イーサリアムには問題がなかったため、ハードフォークを行ないました。(この時分裂したのがイーサリアムクラシックです)

MITメディアラボ研究員の松尾真一郎さんによれば、現在はブロックチェーンの安全性については、まだ未成熟な技術であり、セキュリティ要件やセキュリティを確認する手法は固まっていないそうです。

ブロックチェーンの場合、そのトレードオフの考える評価軸の中で「どれくらい非中央集権を高めるのか?」を考えることは、ブロックチェーンの良さを引き出しつつ、使い勝手がよいシステムをつくるための大きなポイントなのです。

ブロックチェーン技術に限らず情報システムの構築において様々な要素がトレードオフの関係になっており、ブロックチェーン技術においては、セキュリティ・プライバシー・運用コスト・利便性・非中央集権性・性能・スケーラビリティの適切なバランスを考えて設計する必要があるそうです。

ブロックチェーンはどう進化するか?伊藤穣一氏らが予測する未来

(2017/8/9、technologyreview)

伊藤所長は、「インターネットは“The Stack”と呼ばれるように、プロトコルのレイヤーに分けて整理されている。それがインターネットの成功の基でもある」と話す。

伊藤穣一さんによれば、イーサネットが発明され、その上にTCP/IP、またその上にHTTP/HTML(Web)、さらにその上に暗号通信のプロトコルであるSSLというレイヤーが重なり、次にブロックチェーンというレイヤーが重なろうとしているのが今の段階なのだそうです。

ブロックチェーンはどう進化するか?伊藤穣一氏らが予測する未来

(2017/8/9、technologyreview)

まるで2000年頃のインターネットみたいに投資してるけど、プロトコルは1990年くらいのレベル。まだ足場が固まっていないのに、その上にいろいろ建ててしまっている」と現状を危惧する。

ブロックチェーン開発はマラソン、長期的利益を追え:伊藤穰一、松尾真一郎氏らが警鐘

(2017/8/10、Dididay)

伊藤譲一氏はこのセッションに先立ち、ブロックチェーンの発展をインターネットとのアナロジーで説明し「いまのブロックチェーンは1996年のインターネットほどは成熟しておらず、80年代のレベルにもかかわらず、Amazon.com(1994年〜)をつくろうとしている」と指摘した。

しかし、伊藤穣一さんによれば、プロトコルが標準化されてない段階にもかかわらず、ブロックチェーンはイーサネットが公開され、HTMLの概念が初めて提案された1980年代のレベルにも関わらず、1994年に生まれたAmazonを作り出そうとしているように見えるそうです。

ブロックチェーン開発はマラソン、長期的利益を追え:伊藤穰一、松尾真一郎氏らが警鐘

(2017/8/10、Dididay)

伊藤氏は「(インターネットの黎明期では)あまり自分の損得考えない人たちが一生懸命考えてやってみたら(スケーラブルなインターネットが)できちゃった。

ブロックチェーンが次のレイヤーになるためには、インターネットの黎明期に出てきた人たちのように、損得を考えずに一生懸命考えるような人たちなのでしょう。

伊藤穣一さんによれば、アメリカにはAmana’s Lawと呼ばれる法則・ルールがあるそうです。

“We tend to overestimate the effect of a technology in the short run and underestimate the effect in the long run.”

“我々は、短期的には技術の効果を過大評価し、長期的にはその影響を過小評価する傾向がある”

インターネット歴史年表から「ブロックチェーン」の現在位置を考える!によれば、ブロックチェーンは長期的にはその影響は大きいものになることが予想されるため、じっくりとその基盤となる技術の規約を作り上げることが重要であり、短期的な結果を求めるのは性急すぎるのではないかということではないでしょうか。

■ブロックチェーンについて理解が深まる動画・本の紹介

ブロックチェーンについては「ブロックチェーン・レボリューション」(著:ドン・タプスコット/アレックス・タプスコット)の著者であるドン・タプスコットさんのTEDでのスピーチが一番印象に残ると思い紹介します。

Don Tapscott(ドン・タプスコット):ブロックチェーンはいかにお金と経済を変えるか|TED

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

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Understand the Blockchain in Two Minutes

ブロックチェーンを2分で理解できる動画として紹介されています。







■ブロックチェーン関連記事

続きを読む #ブロックチェーン とは?#Blockchain について簡単にわかりやすく!オススメ解説動画・本【初心者向け用語集】

#ビットコイン とは?#Bitcoin について簡単にわかりやすく!オススメ解説動画・本【#仮想通貨 #ブロックチェーン 初心者向け用語集】




■ビットコインの歴史

bitcoin

by nikcname(画像:Creative Commons)

ビットコインの歴史は、サトシ・ナカモトと名乗る人物が暗号技術のメーリングリストに投稿した論文(2008年)からスタートしています。

【参考リンク】

■ビットコインのコンセプト

Satoshi Nakamoto Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System

A purely peer-to-peer version of electronic cash would allow online payments to be sent directly from one party to another without going through a financial institution.

サトシ・ナカモト論文の要約によれば、純粋なP2P(ピア・ツー・ピア)方式の電子のお金によって、金融機関を通すことなく、一方から他方への直接的なオンラインでの支払いが可能になるというものです。

ビットコインの仕組みを知るうえで、知っておいた方がいいのが「P2P(peer to peer)」の考え方です。

P2P型ネットワークの特徴と可能性
P2P型ネットワークの特徴と可能性
P2Pの分類 検索方法|ピュア型・ハイブリッド型・スーパーノード型
P2Pの分類 検索方法|ピュア型・ハイブリッド型・スーパーノード型

参考画像:P2Pネットワーキングの現状と将来(2006/11、総務省)|スクリーンショット

Peer to Peer (P2P) とは、P2Pネットワーキングの現状と将来(2006/11、総務省)によれば、次のように説明されています。

専用のサーバに依存せず、コンピュータ機器同士が対等な立場で直接通信を行うネットワークの形態。

P2Pの特徴としては、管理コストの削減、データ形式の柔軟性(情報の発生源に直接アクセスすることで最新情報の共有ができる)、耐障害性(ネットワークに接続された一つのピアに障害が起きてもその他のぴあへの影響は小さい)、スケーラビリティ(ユーザーが急増しても情報発生源に必要なシステムの規模を増加する必要がない)、管理容易性(商用サービスで必要な、認証・課金などのアクセス管理、情報管理などには基本的に向かない)があるそうです。

■ビットコインが引き継ぐDNA

●ビットコインの技術であるブロックチェーンの考え方は1990年にはできていた

「マイニングはゲーム理論」「ブロックチェーンの源流、27年前に」――ビットコインが受け継ぐ“DNA”、MIT研究員が語る (1/2)

(2017/7/31、ITmediaニュース)

 松尾さんは「ビットコインの核技術である、ブロックチェーンの基本的な考え方は1990年にできていた」とも話す。文書にタイムスタンプ(ファイルの存在時刻と非改ざん性の証明)を付加する手段として、文書をハッシュ化したものをサーバに預け、時系列順に鎖状につなげて保存する方法を書いた論文を、1990年に米Bellcore(現Telcordia Technologies)が公開していた。

 2002年には早稲田大学などが共同で、デジタル文書のハッシュ値に電子署名を加えたものを鎖状につなげる技術を発表している。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの松尾真一郎さんによれば、ビットコインの技術であるブロックチェーンの考え方は1990年にはできていたそうです。

【参考リンク】

●ビットコインのマイニングはゲーム理論から

「マイニングはゲーム理論」「ブロックチェーンの源流、27年前に」――ビットコインが受け継ぐ“DNA”、MIT研究員が語る (1/2)

(2017/7/31、ITmediaニュース)

 「1993年ごろに、クリプトグラフィックパズルという研究があった」と松尾さん。これは当時の問題だった、大量のパケットを送りつけることで標的PCを停止させる攻撃や、スパムメールなどを防止するための技術という。

考え方はこうだ。メールの送信者は、送信先のサーバから出された難しい問題を解かなければメールが送れないという仕組みにする。するとメールを1通送るコストが上がるため、大量送信などの攻撃ができなくなるだろう――というわけだ。

ビットコインには「マイニング」という仕組みがあります。

→ #マイニング とは?「#ビットコイン などの #仮想通貨 を採掘(マイニング)する」について簡単にわかりやすく!【初心者向け用語集】 について詳しくはこちら

メールを送信するためのコストを上げる仕組みにすることで、攻撃のコストを高くし、かつマイニングの計算に報酬を与えることで、攻撃するよりもマイニングをしたほうがお得というメカニズムにしているそうです。

■ビットコインの核技術となるブロックチェーンを簡単にわかりやすく!

●非中央集権

#ブロックチェーン とは?#BLOCKCHAIN について簡単にわかりやすく!オススメ解説動画・本【初心者向け用語集】によれば、簡単に言うと、ブロックチェーンとは、中央管理者を必要とせず、全ての取引履歴をみんなで共有して、信頼性を担保するシステムといえばよいでしょうか。

●オープンデータ

ブロックチェーンは社会基盤となるか|NTTデータ

ブロックチェーンとは、簡単に言うと、公開検証できるオープンデータ(誰もが触れられる情報)に対して、誰もが新たにどんどん情報を登録して確認できる技術なのです。

これまではデータを囲い込んだ企業だけがサービスを提供できていた時代から、ブロックチェーンによって、誰もが触れられる改ざんされない情報であるオープンデータに対して様々な個人や企業などが利用し、マッシュアップすることによりイノベーションを起こすのではないかと考えられます。

ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利⽤したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

ブロックチェーン技術とは
ブロックチェーン技術とは

参考画像:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利⽤したサービスに関する国内外動向調査)報告書概要資料(2016/4/28、経済産業省)|スクリーンショット

【参考リンク】

Personal organizer with metallic ring binder

by Horia Varlan(Creative Commons)

ブロックチェーンについてさらにわかりやすく理解するために、どんなもので例えればよいかと考えてみたのですが、台帳なので「バインダー」がモノとしてのイメージに一番近いでしょうか。

※ブロックが一枚ずつの紙であり、本でいう切り口の部分に落書きのようなサインに当たるのが「ナンス(nonce:計算して求めた数値)」で、このラインにズレがあると計算が合っていないまたは偽物であると判断できる。




■送金を例にビットコインと既存の集中型システムを比較

「AからBに送金する」という例をもとに考えてみたいと思います。

●ビットコインによる送金

1.「AさんからBさんにビットコインを送る」という送金情報を作成します。このことを「トランザクション」といいます。

2.このトランザクションを受け手であるBさんを含むネットワーク参加者全員に送ります。

3.マイナーが複数のトランザクションをまとめて「ブロック」を作成し、ネットワーク参加者全員に送ります。

4.問題がなければブロックチェーンに追加します。

これがビットコインにおける送金プロセスです。

●既存の集中型システムによる送金

1.「AさんからBさんにお金を送る」という送金情報を管理者に送ります。

2.管理者は利用者の残高情報が書かれている帳簿に反映する。

3.Bは更新された帳簿を参照して入金を確認します。

ポイントは、ビットコインでは、全員が同じ内容の帳簿を持ち、それを更新し、既存の集中型システムでは、管理者のみが帳簿を持っているという違いがあります。

■ビットコインの問題と解決するための技術

「仮想通貨と金融の未来」(視点・論点) 早稲田大学大学院 教授 岩村 充(2018/2/2、視点・論点)を参考にすると、ビットコインの問題は、価格が不安定であること、マイニングに膨大なエネルギーを必要とすること、中央銀行の金融政策の影響で左右されることがあります。

ゲーム販売のSteamがビットコイン決済を取りやめ。激しい価格変動と手数料高騰のため(2017/12/7、TechCrunch)によれば、ビットコインの取引手数料など取引コスト(トランザクションコスト)の高騰やマイニング難易度調整などによる価格変動が大きすぎることから、ゲーム販売プラットフォームのSteamを運営するValveが、ビットコイン決済を取りやめています。

決済サービス「STRIPE」がビットコインのサポートを終了|暗号通貨(仮想通貨)全体には楽観的で、ライトニングやOMISEGO、ETHEREUMに期待!によれば、オンライン決済支援サービス「Stripe(ストライプ)」は、2018年4月23日をもってビットコイン決済事業から撤退する理由として、ビットコイン価格の変動幅が大きい、取引に時間がかかる、トランザクションコストが高いことから手数料が高くつく、といった問題があるためと挙げていました。

実際にビットコインがマイクロペイメント(少額決済)で利用されるようになるためには、価格の安定性を実現する必要があると考えられます。

そのための技術として、「ライトニングネットワーク(Lightning Network)」や「サイドチェーン(sidechain)」というアイデアが取り上げられています。

【参考リンク】

■ビットコインを技術的に理解する

■ビットコイン・ブロックチェーンについて理解が深まる動画・本の紹介

ブロックチェーンについては「ブロックチェーン・レボリューション」(著:ドン・タプスコット/アレックス・タプスコット)の著者であるドン・タプスコットさんのTEDでのスピーチが一番印象に残ると思い紹介します。

Don Tapscott(ドン・タプスコット):ブロックチェーンはいかにお金と経済を変えるか|TED

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

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「ブロックチェーンの衝撃」(ダイヤモンド社)

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 17年8月号 (ブロックチェーンの衝撃)

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「デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語」(著:ナサニエル・ポッパー)

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

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ビットコインのしくみ、ブロックチェーンの進化についても時系列に沿って丹念に解説している本です。

「ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術」(著:アンドレアス・M・アントノプロス)

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

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秘密鍵・公開鍵、ブロック、マイニング、トランザクション等の基本概念を詳細に記述し、平易な文章+図表を多用して、わかりやすく解説しています。

Understand the Blockchain in Two Minutes

ブロックチェーンを2分で理解できる動画として紹介されています。

ビットコインマイニングとは?

■まとめ

ビットコインがもし仮に消滅したとしても、仮想通貨という概念は消えないでしょう。

ビットコインではなくても、また別の存在が現れてくるのだと思います。

それほどビットコインという存在は画期的なものだったのです。







【ビットコイン・ブロックチェーン 初心者向け用語集】

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ガートナーの「ハイプサイクル」(2017年版)の注目トレンドは「AI」「没入感のある体験」「デジタルプラットフォーム」|テクノロジーを知ることでワクワクする未来を描こう!

【目次】




■ガートナーの「ハイプサイクル」の注目トレンドは「AI」「没入感のある体験」「デジタルプラットフォーム」|テクノロジーを知ることでワクワクする未来を描こう!

Gartner Identifies Three Megatrends That Will Drive Digital Business Into the Next Decade
Gartner Identifies Three Megatrends That Will Drive Digital Business Into the Next Decade

参考画像:Gartner Identifies Three Megatrends That Will Drive Digital Business Into the Next Decade(2017/8/15、Gartnerニュースリリース)|スクリーンショット

Gartner Identifies Three Megatrends That Will Drive Digital Business Into the Next Decade

(2017/8/15、Gartnerニュースリリース)

Artificial intelligence (AI) everywhere, transparently immersive experiences and digital platforms are the trends that will provide unrivaled intelligence, create profoundly new experiences and offer platforms that allow organizations to connect with new business ecosystems.

Gartnerは「Hype Cycle for Emerging Technologies, 2017」(新興技術ハイプサイクル2017年版)を公開し、今後10年間のデジタルビジネスをひっぱる注目トレンドとして「人工知能(AI)活用」「透過的で没入感のある体験」「デジタルプラットフォーム」の3つを挙げています。

ハイプ・サイクル|ガートナー
ハイプ・サイクル|ガートナー

参考画像:ハイプ・サイクル|ガートナー|スクリーンショット

ハイプ・サイクル|ガートナーによれば、ハイプ・サイクルは、ある技術が登場してから成熟するまでのどの段階にあるかを検討する材料となるもので、テクノロジーのライフサイクルを黎明期、「過度な期待」のピーク期、幻滅期、啓蒙活動期、生産の安定期の5つのフェーズに分けて分析されています。

■AI Everywhere(あらゆる場面でAIを活用する)

Why Artificial Intelligence is the Future of Growth
Why Artificial Intelligence is the Future of Growth

参考画像:Why Artificial Intelligence is the Future of Growth – Accenture|スクリーンショット

人工知能とその他関連技術が融合した産業化のイメージ
人工知能とその他関連技術が融合した産業化のイメージ

参考画像:人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ(2017/3/31、人工知能技術戦略会議)|スクリーンショット

AIとその関連技術の融合によって、生産性分野、健康/医療・介護分野、空間の移動分野での産業化が期待されます。

AIは、このブログとも関りが深い、健康/医療・介護分野での活躍も期待されています。

人工知能とその他関連技術の融合による産業化のロードマップ(健康/医療・介護分野)
人工知能とその他関連技術の融合による産業化のロードマップ(健康/医療・介護分野)

参考画像:人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ(2017/3/31、人工知能技術戦略会議)|スクリーンショット

世界で最初に高齢化社会を迎えている日本においては、医療・介護に関するビッグデータとAIを活用することにより、医療・介護に関する新しい試みを世界に先駆けて行ない、治療ではなく予防に重点を置く予防医療によって、できる限り病気にならないようにしていく方法を構築していくことが期待されます。

【関係する技術】

Enterprises that are seeking leverage in this theme should consider the following technologies: Deep Learning, Deep Reinforcement Learning, Artificial General Intelligence, Autonomous Vehicles, Cognitive Computing, Commercial UAVs (Drones), Conversational User Interfaces, Enterprise Taxonomy and Ontology Management, Machine Learning, Smart Dust, Smart Robots and Smart Workspace.

ディープラーニング(深層学習)、深層強化学習、人工知能、自動運転車、コグニティブコンピューティング、ドローン、会話型ユーザーインターフェース、企業向けタクソノミー&オントロジー管理、マシンラーニング(機械学習)、スマートダスト、スマートロボット、スマートワークスペース

【参考リンク】

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■Transparently Immersive Experiences(透過的で没入感のある体験)

【関連する技術】

4D Printing, Augmented Reality (AR), Computer-Brain Interface, Connected Home, Human Augmentation, Nanotube Electronics, Virtual Reality (VR) and Volumetric Displays.

4Dプリント、AR(拡張現実)、ブレインコンピュータインターフェイス(BCI)、コネクテッドホーム、ヒューマンオーグメンテーション、ナノチューブエレクトロニクス、VR(仮想現実)、立体ディスプレイ

【参考リンク】

【関連記事】

■Digital Platforms(デジタルプラットフォーム)

5G, Digital Twin, Edge Computing, Blockchain, IoT Platform, Neuromorphic Hardware, Quantum Computing, Serverless PaaS and Software-Defined Security.

5G、デジタルツイン、エッジコンピューティング、ブロックチェーン、モノのインターネット(IoT)プラットフォーム、ニューロモーフィックハードウェア、量子コンピューティング、サーバーレスのプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)、ソフトウェア定義セキュリティ。

ディープラーニング,深層学,人工知能,自動運転車,コグニティブコンピューティング,ドローン,タクソノミー,オントロジー,マシンラーニング,機械学習,スマートダスト,スマートロボット,スマートワークスペース,4Dプリント,AR,拡張現実,ブレインコンピュータインターフェイス,BCI,コネクテッドホーム,ヒューマンオーグメンテーション,ナノチューブエレクトロニクス,VR,仮想現実,立体ディスプレイ,5G,デジタルツイン,エッジコンピューティング,ブロックチェーン,IoT,ニューロモーフィックハードウェア,量子コンピューティング,PaaS
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■まとめ

これらの技術を見ると、技術はより人間を中心としたものとなり、人間と技術をつなぐ橋渡しのような技術(デジタルプラットフォーム)が今後10年にわたって注目されるのではないでしょうか?

「少子高齢化による高齢化社会は日本にとってのビジネスチャンス(医療・介護など)になる!」と発想を転換してみない?では、世界に先行して高齢化社会に突入している日本は、医療費削減のアイデアやよりよい介護の方法を実行できる立場にあり、それらのやり方をスタンダードにすることができるというビジネスチャンスがあるのではないでしょうかと書きました。

テクノロジーも同じことで、例えば、ロボット・AIの話題の場合、「仕事が奪われるかもしれないから不安だ」という人もいれば、「つまらない仕事を早く奪ってほしい」という人もいて、同じテクノロジーであってもその人の受け取り方によって変わってきます。

これからの未来が不安だという人も未来に対して期待しかないという人もこうしたテクノロジーを一つ一つ理解すると、これからどのような社会になっていくのかの一端がわかり、それに向かって行動をしていくと、不安だという人も漠然とした想像の未来ではなく、よりリアルな想像の未来が見えてくるでしょうし、ワクワクしている人にとってはさらにワクワクした未来が描けるのではないでしょうか。







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