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2017年6月9日放送の「その原因、Xにあり」のテーマは「食生活を見直して血糖値改善SP」です。
■夏の熱中症の原因は高血糖にもある!?
by Palmira Van(画像:Creative Commons)
●糖尿病
2型糖尿病が疑われる人は、平成27年厚生労働省う国民健康・栄養調査を基にすると、約2367万人いるそうです。
高血糖とは、血液中の糖の濃度が高いこと。
血糖値(空腹時)の基準(出典:日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2016-2017」)
高血糖 110mg/dL以上
糖尿病 126mg/dL以上
2型糖尿病は10代や20代でも発症する病気です。
また、40代以上の女性が特に注意が必要で、血糖値の上昇を抑える働きがある女性ホルモンが加齢による減少で高血糖になる可能性があるそうです。
【参考リンク】
- エストロゲンと糖代謝|JSTAGE
エストロゲンは糖代謝にも関与し,エストロゲンが増加する妊娠後期や低下する閉経期では糖代謝に悪影響をおよぼすことが知られている.
●なぜ、糖尿病になると体重減少や疲労感といった症状が現れるの?
里見浩太朗さんのケースは「体重減少」。
假屋崎省吾さんのケースは「疲労感」。
インスリンは血中の糖を筋肉などに運ぶ物質で、この働きにより糖は体のエネルギーになるのですが、高血糖の状態になると、インスリンの働きが悪くなり、血中の糖が運ばれなくなるため、体重減少や疲労感が現れるようになります。
●なぜ、糖尿病になると体重減少や疲労感といった症状が現れるの?
森永卓郎さんのケースは「脚のかゆみ」。
病院で診てもらったところ、森永さんの空腹時血糖値は600mg/dLだったそうです。
森永さんに起こった脚のかゆみのような違和感は、高血糖により起こった神経障害と考えられ、神経障害があると感覚が鈍くなり、痛みを感じにくくなり、ひどい時には壊死を起こしてしまい、脚を切断しなければならない場合もあるそうです。
一口だけならいいかとつまんだお菓子がちりつも食いとなって高血糖の引き金になってしまったと考えられます。
理想的な血糖値の幅は空腹時70mg/dL~満腹時140mg/dLなのだそうですが、つまみ食いをしたときの血糖値の変化は血糖値が下がらないことで、常に高血糖の状態が続き、膵臓が疲弊し、インスリンの分泌や働きが悪くなるそうです。
●食間と高血糖の関係
食事の時間があきすぎると体はエネルギー不足を感じ糖を欲するようになります。
糖を急いで吸収しようとするため、インスリンを大量分泌した膵臓は疲弊してしまうそうです。
膵臓に負担をかけないためにも、食事と食事の間は6時間以上あけない方がよいそうです。
高血糖になりにくい食事の仕方
- 食事の間は6時間以上あけない
- おやつは200kcal以下
- 甘いものは食事の一環として食べる
●熱中症
熱中症とは、体に熱がこもることで起こり、頭痛やめまいなどの体調不良が起こる症状を言います。
熱中症で救急搬送された人は、総務省平成28年5月から9月の熱中症による救急搬送状況によれば、約5万人いるそうで、総務省による5月1日から28日までの速報値によれば2613人が救急搬送されているそうです。
熱中症と高血糖の関係とは?
熱中症の原因といえば、高温多湿で起こるといわれ、高血糖とは関係がないように思えますが、実は、熱中症の原因は高血糖にもあるそうです。
ご飯などの食べ物だけではなく、ジュースやビールなどの飲み物に含まれる糖によっても高血糖になる恐れがあるのです。
ビール(430ml)角砂糖約3個分
炭酸飲料(500ml)角砂糖約18個分
スポーツドリンク(500ml)角砂糖約8個分
※熱中症予防の水分補給としては、即効性としてスポーツドリンクを飲むのはいいのですが、ペットボトル症候群という清涼飲料水や炭酸飲料の飲み過ぎで起こる高血糖もあるので注意が必要!
高血糖が続くと、体が脱水症状を起こしてしまう恐れがあるそうです。
血液中の糖が増えると、濃度を下げるため、水分が送られます。
高血糖が続くと、常に水分を送り続けることになり、体の水分が血中に送られ、脱水状態になってしまうのです。
そうなると、温度調節が上手くいかずに、熱中症になってしまう恐れがあります。
■梅雨からの高血糖予防&熱中症対策にトマト🍅
by Vladimir Morozov(画像:Creative Commons)
番組に出演していた泰江慎太郎院長(銀座泰江内科クリニック)でおすすめしていたのは、トマトを一日一個摂取すること。
なぜトマトを摂ることで、高血糖・熱中症予防になるのでしょうか?
トマトに含まれるリコピンには血糖値の上昇を抑える効果が期待できるそうです。
リコピンは、インスリンの働きを促進するそうで、トマトジュースを飲んで血糖値が緩やかになったという結果もあるそうです。
【参考リンク】
リコピンは熱に強い性質を持っているため、火を入れて「ミネストローネ」や「ガスパチョ」といった料理にすると、トマトを多く摂取することができます。
【補足】
トマトから脂肪肝、中性脂肪改善に有効な成分を発見―京大で紹介した京都大大学院の河田照雄教授らの研究グループの研究によれば、トマトには、血液中の中性脂肪量を抑制する成分が含まれており、脂肪肝やメタボリックシンドロームの予防に効果が期待されるそうです。
また、この物質(トマトジュース中には脂肪燃焼作用を有する13-oxo-ODAという成分が含まれる)は、血液と肝臓の中性脂肪の減少だけでなく、脂肪燃焼に関わるたんぱく質の増加、エネルギー代謝の向上、血糖値の低下などに役立ちそうです。
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