「花粉症」タグアーカイブ

黄砂が多い日にアレルギー症状が出るリスクが高まる!花粉+黄砂のダブルパンチで鼻水や目のかゆみがひどくなる可能性あり!




日本の妊婦3,327人を対象に、黄砂が妊婦さんのアレルギー様症状にどう影響するかを調べた研究によれば、具体的には、黄砂が多い日(空気が砂塵でモヤっとする日で、1キロ先にいる人の姿が見えづらくなるくらい(濃度が0.07/km以上)と定義)と、普通の日を比べて、毎日携帯で「鼻水出る?目がかゆい?」みたいなアレルギー症状を聞いて記録したところ、黄砂が多い日にアレルギー症状が出るリスクが高まることがわかりました。

●スギ花粉にアレルギーがある人(IgE陽性)が、花粉の季節に黄砂にさらされると、リスクが1.25倍に跳ね上がった。

●花粉がない時期や、スギ花粉にアレルギーがない人だと、リスクはあまり増えなかった。

この研究で興味深い点がここです。

●黄砂の濃度が低い日でも、少しずつリスクが上がる「用量依存的」な関係が見られたこと。つまり、黄砂が増えるほどアレルギーが悪化しやすい。

「用量依存的(dose-dependent)」とは、簡単に言うと「量が増えると効果や影響も増える」という意味で、今回の研究でいえば、黄砂の濃度(量)が多くなるほど、アレルギー症状が出るリスクが比例して高くなるということです。

つまり、黄砂の濃度が低いときはアレルギー症状のリスクが少しだけ上がるけど、濃度が高くなるとリスクがもっと大きくなるという関係です。

具体的に言えば、砂漠の砂塵(黄砂)が少ない日(濃度が低い)は、鼻水や目のかゆみが出る人がちょっと増えるだけですが、黄砂がすごく多い日(濃度が高い)だと、花粉アレルギー持ちの妊婦さんの症状がさらに悪化して、リスクが高くなるという意味ですね。

黄砂には、微生物や細菌、ウイルス、大気汚染物質がくっついてることが多く、それが花粉と一緒に鼻や目に入ると、アレルギー反応を増強する「アジュバント(助け役)」として働いてしまうそうです。

つまり、花粉症の人にとって花粉だけでもその症状があるのに、黄砂によってそのアレルギー反応を増強させてしまうんですね。

■まとめ

1)黄砂はアレルギーを悪化させる、特に花粉アレルギー持ちは要注意。

2)症状悪化は黄砂の量に比例する(用量依存的)。

3)花粉+黄砂のダブルパンチで、鼻水や目のかゆみがひどくなる可能性あり。

そのため、花粉症の方は、黄砂が飛んでくると症状が悪化する恐れがあるので、黄砂のニュースが出たら、できるだけ外出を控えるか、しっかりマスクを着用することをお勧めします。

【参考リンク】

  • Kanatani KT, Hamazaki K, Inadera H, Sugimoto N, Shimizu A, Noma H, Onishi K, Takahashi Y, Itazawa T, Egawa M, Sato K, Go T, Ito I, Kurozawa Y, Konishi I, Adachi Y, Nakayama T; Japan Environment & Children’s Study Group. Effect of desert dust exposure on allergic symptoms: A natural experiment in Japan. Ann Allergy Asthma Immunol. 2016 May;116(5):425-430.e7. doi: 10.1016/j.anai.2016.02.002. Epub 2016 Mar 11. PMID: 26976782.

→ 花粉症の症状 について詳しくはこちら

→ 花粉症対策 について詳しくはこちら







どうして花粉症になると、まぶたが腫れるのか?その2つの原因|花粉症の症状

> 健康・美容チェック > 目の病気 > 花粉症の症状 > 目のかゆみ > どうして花粉症になると、まぶたが腫れるのか?その2つの原因|花粉症の症状

花粉症とは、花粉により、主に鼻の粘膜や目の粘膜に起こるアレルギー疾患で、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」などの諸症状を引き起こします。

花粉症の時期には、まぶたが腫れるという症状が出る人がいると思いますが、なぜ花粉症になると、まぶたが腫れるのでしょうか?




【目次】

■花粉症の症状

【目の花粉症の症状 関連記事】

【鼻の花粉症の症状 関連記事】

【のどの花粉症の症状 関連記事】

【肌の花粉症の症状 関連記事】

■どうして花粉症になると、まぶたが腫れるのか?
どうして花粉症になると、まぶたが腫れるのか?その2つの原因|花粉症の症状
どうして花粉症になると、まぶたが腫れるのか?その2つの原因|花粉症の症状

Hermes Rivera|unsplash

花粉症によってまぶたが腫れる原因としては大きく分けて2つ考えられます。

1.目のかゆみでまぶたをこすること

泣いた翌朝に目が腫れるという経験をしたこともあるのではないでしょうか?

これは泣くこと=涙が出たことによって目が腫れているわけではなく、涙を拭こうとするときに、まぶたをこすることによって、まぶたが腫れてしまっているのです。

ですから、泣きたい夜にはまぶたさえこすらなければ翌朝に目が腫れることはないのです。

2.アレルギー反応

目に異物(花粉など)が入ってくると、結膜で、異物の刺激に対して物質が出されます。

そして、その異物から目を守るために、血管に働きかけ、血管を拡張させて血流を増やしたり、目の粘膜の表面にある知覚神経を刺激して、目のかゆみを起こしたり、涙の量を増やしたりします。

その反応の一つとして、まぶたの腫れという症状が起きることがあります。

つまり、目のかゆみや目の腫れ、充血などは、入ってしまった異物を体外に出そうとするために起きているのです。

→ 花粉症の症状(目・鼻・のど) について詳しくはこちら

→ 秋の花粉症|9月・10月に目がかゆい・鼻水が出るなどの症状 について詳しくはこちら

→ 花粉症対策|マスク・メガネ・乳酸菌・ポリフェノール について詳しくはこちら

→ 目がかゆい|目のかゆみの原因・対策・対処法 について詳しくはこちら




花粉症による目のかゆみ対策・対処法

●目を洗うときは注意が必要

花粉症対策のための目のケアとして多くの人が「目を洗う」と答えているそうですが、これが目のトラブルを招く恐れがあるようです。

花粉症の症状:目のかゆみ・充血 洗いすぎは逆効果によれば、洗いすぎると、目を保護している物質まで洗い流され、目に傷がつき、傷が増えると、粘膜が弱くなって花粉症の症状が出やすくなるそうです。

●コンタクトレンズ

コンタクトレンズ使用者で花粉症の方は、花粉症の時期はできれば眼鏡(花粉対策メガネなど)に変えたほうが良いようです。

どうしてもコンタクトレンズを使用したい人は、ハードレンズの場合は、洗浄専用液でしっかりこすり洗いし花粉を落とすようにし、ソフトレンズの場合は、一日使い捨てタイプを使用し、かゆくなったらすぐ取り換えるほうが良いようです。

きちんとした目のケアをして、花粉症の時期を乗り越えましょう。

花粉症に効果的な食べ物の組み合わせは「飲むヨーグルト+ミカンの皮」

愛媛大の菅原卓也教授のグループによれば、ミカンの皮とヨーグルトに含まれる成分を同時に摂取すると、かゆみなどの花粉症の症状が和らぐ効果があるとする研究結果を発表したそうです。

「ノビレチン」と「βラクトグロブリン」という2つの成分の相乗効果は花粉による過剰な反応を弱め、化学物質の放出を抑えると考えられるそうです。

ミカンの皮は苦いので、飲むヨーグルト150mlとミカンの皮1個分を3等分にして朝・昼・夜に分けるとよいそうです。

■まとめ

花粉症になると、まぶたが腫れる原因としては大きく分けると、1.目のかゆみでまぶたをこすること、2.アレルギー反応、の2つが考えられます。

花粉症の症状として、花粉が目や鼻の粘膜に入ると、目がかゆくなり、目をこすってしまいますが、茶クマ(目の周りをこすることにより、目の周囲の皮膚にメラニン色素が沈着して茶色っぽく見える目の下のクマ)ができてしまうかもしれませんので、こすりすぎには注意が必要です。







【花粉症 関連記事】
続きを読む どうして花粉症になると、まぶたが腫れるのか?その2つの原因|花粉症の症状

一日一回塗るだけで花粉症の目のかゆみの症状が抑えられる!世界初のアレルギー性結膜炎治療剤が話題!




実際に感じている花粉症の症状第1位は「目のかゆみ」で紹介した調査結果によれば、「目のかゆみ」を実際に感じている花粉症の症状1位として挙がったそうです。

→ 花粉症の症状(目・鼻・のど) について詳しくはこちら

→ 目がかゆい|目のかゆみの原因・対策・対処法 について詳しくはこちら

そこで、話題になっているのが一日一回塗るだけで花粉症の症状の目のかゆみに効く世界初のアレルギー性結膜炎の治療のためのクリームです。

アレルギー性結膜炎治療剤「アレジオン®眼瞼クリーム0.5%」を日本で発売―世界初の1日1回上下眼瞼に塗布するクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療剤―(2024年5月22日)によれば、世界で初めての1日1回上下眼瞼(眼周囲)へ塗布するクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療剤です。

アレルギー性結膜炎患者さんの多くが、目のかゆみや充血といったアレルギー性結膜炎の症状によりQOLの低下を感じていて、それが一日一回塗るだけで目のかゆみが抑えられるのだったらすごいですよね。







2025年は調査以来最も早いスギ花粉の飛散開始!花粉症の方は早めの対策を!




調査開始以来、一番早い飛散開始、「晴れて暖かく風のある日」は要注意都内でスギ花粉の飛散開始(速報)(2025年1月17日、東京都)によれば、スギ花粉の飛散開始日1月8日は調査を開始した1985年以来一番早い飛散開始となるそうです。

「花粉」今年は“早い”“多い”!?東京で統計史上“最早”「スギ花粉」飛散開始【ひるおび】(2025年1月20日、TBS NEWS DIG)によれば、夏が暑いと、スギの木が太陽光をいっぱい浴びて非常に元気になるため、花粉の飛ぶ数が多くなるそうです。

このブログでもまだ1月にもかかわらず花粉症の症状に関する検索が増えています。

【鼻の花粉症の症状 関連記事】

【目の花粉症の症状 関連記事】

【のどの花粉症の症状 関連記事】

【肌の花粉症の症状 関連記事】

【花粉症 関連記事】

2025年は早めの花粉症対策が必要なりそうです。

→ 花粉症の症状(目・鼻・のど)チェック について詳しくはこちら

→ 花粉症対策 について詳しくはこちら

【関連記事】







【免疫力UP】リポポリサッカライド(LPS)が多く含まれる食べ物|#世界一受けたい授業(杣 源一郎)

2016年4月2日放送の世界一受けたい授業では「リポポリサッカライド」について取り上げました。




【目次】

解説 杣 源一郎 先生

香川大学医学部統合免疫システム学寄附講座客員教授、新潟薬科大学特別招聘教授

「免疫ビタミン」のすごい力 – ガンも認知症も寄せつけない – (ワニブックスPLUS新書)

新品価格
¥896から
(2017/3/31 09:37時点)

■リポポリサッカライドとは?

リポポリサッカライド(LPS、リポ多糖)は、土壌や自然に含まれる微生物にあるものです。

マクロファージ(貪食細胞)が悪い菌や死んだ細胞を食べてくれているのですが、免疫力が低い人はマクロファージがあまり活動していません。

リポポリサッカライド(LPS)はこのマクロファージを活性化させてくれるのです。

リポポリサッカライドを取り入れると、マクロファージを活性化させることで、免疫力がアップし、風邪やインフルエンザの予防、肌荒れ改善、花粉症がん糖尿病認知症骨粗しょう症の予防ができると期待されるそうです。

■リポポリサッカライドが少ない人=免疫力が低い人の特徴とは?

リポポリサッカライドは、土壌や自然に含まれる微生物にあるため、キレイ好きでよく掃除をしたり、殺菌をする人は免疫力を下げてしまう可能性があるそうです。

■リポポリサッカライドの推奨摂取量

一日500μg(マイクログラム)

一日500μgのLPSを摂取する食事の例

  • 玄米 150g
  • めかぶ 50g
  • 岩のりの佃煮 5g
  • ヨーグルト 180g




■リポポリサッカライドを含む食材ベスト5

第一位 玄米(玄米の周りのヌカにLPSが含まれている)

par cooked brown rice

by jules(画像:Creative Commons)

【関連記事】

第二位 めかぶ

第三位 れんこん

【関連記事】

第四位 ヒラタケ

第五位 岩のり

■リポポリサッカライドの多い食品と一緒に食べると良い食べ物とは?

リポポリサッカライドの多い食品と一緒に食べると良い食べ物とは、「ヨーグルト」。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌とリポポリサッカライドを同時に摂取すると、相乗効果が生まれるそうです。

■LPSは加熱してもよい

LPS(リポポリサッカライド)は加熱しても物質は残りますので、安心して調理してよいそうです。

■「そば」にもリポポリサッカライドが含まれる

Soba 蕎麦

by happynick(画像:Creative Commons)

今回新しくリポポリサッカライドが含まれる食材として紹介したのは「そば」。

リポポリサッカライドは皮の部分に含まれているので、お米であれば玄米、そばであれば十割そばがオススメです。

蕎麦を茹でた蕎麦湯にもリポポリサッカライドは含まれているので飲むほうがいいそうですよ。

外皮以外の全てが含まれている全粒粉の蕎麦粉で作った十割蕎麦にすると一食分のリポポリサッカライド量が多いそうです。

■免疫力を高めるとろとろそば
  • 十割そば
  • めかぶ
  • なめこ
  • 自然薯(じねんじょ)
  • レンコン(すりおろしたレンコンをスープに入れる)

■LPS食材を3週間食べると免疫力はアップするか?

免疫力が低いと診断された俳優の竹内涼真さんが免疫力を高めるためにLPSを多く含む食材を3週間食べるという実験を行なったところ、免疫力の高さを判断する基準であるマクロファージの貪食能が5倍以上になったそうです。

■まとめ

子供の頃から土いじりなどの土に触れる生活というのはアレルギー体質にならないようにすることにつながっているんですね。

LPS食材はまとめてとっても免疫力の改善に繋がるわけではなく、継続して取り入れることが重要です。

アレルギーを予防するためにも、病気にならないためにも、リポポリサッカライド(LPS)を含む食品を摂っていきたいですね。







【関連記事】
続きを読む 【免疫力UP】リポポリサッカライド(LPS)が多く含まれる食べ物|#世界一受けたい授業(杣 源一郎)