肝臓がん肝臓がんの症状(初期・末期)

肝臓がん肝臓がんの症状

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肝臓がん

肝臓がんの症状・原因・予防についてまとめました。



目次



肝臓がんとは

肝臓がんの種類は、大きく分けて2種類あります。

はじめから肝臓にできる原発性肝臓がんと、他の臓器から転移して起こる転移性肝臓がんです。

原発性肝がんの場合は、肝臓を構成している細胞で分けて、「肝細胞がん」と「胆管がん(胆管細胞がん)」に分けられます。

ここでは、肝臓がん=肝細胞がんについて取り上げます。

→ 胆管がん についてこちら


肝臓がん(原発性肝臓がん)の多くは、肝臓の病気である肝硬変を経て肝臓がんになります。

→ 肝臓の機能・働き についてはこちら



肝臓がんの症状

肝臓がんになっても初期の段階ではほとんど自覚症状はありません。

肝臓がんとわかった時には末期の可能性が多いです。

そのため、肝臓がんを早期発見するためにも定期的な検査を受けることが重要となります。

肝臓ガン特有の症状は少ないですが、肝硬変に伴う症状として、次のような症状が現れます。




肝臓がんの原因

肝臓がんの原因は肝硬変であり、そしてその肝硬変の原因はウイルス性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)によるものがほとんどです。

また、糖尿病の人はそうでない人に比べて、肝臓ガンになるリスクは1.97倍高いそうです。

→ 糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高い についてはこちら



肝臓がんの予防

定期的な検査(肝炎ウイルス検査・肝機能検査)

肝臓がんの予防としては、肝臓ガンの多くの場合、肝硬変を経て肝臓がんになることから、肝硬変にならないようにすることが重要です。

肝臓がんになるほとんどの原因はウイルス性肝炎から肝硬変になったものであるため、肝臓がんの予防するためには、肝硬変になる前に、肝炎ウイルス検査を行ない、肝炎を早期に発見し、治療を行うことが第一です。

また、生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに肝機能が低下して、脂肪肝から肝炎、肝硬変、ついには肝臓がんを引き起こす可能性があるといわれています。

肝臓がんを予防するためにも、肝機能検査で脂肪肝など異常が見つかった方は、ぜひ生活習慣を改善して肝臓病を予防しましょう。

定期的な検査を受け、そして食生活・生活習慣を改善して肝臓ガンを予防しましょう。

→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT) について詳しくはこちら


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青魚を食べる

青魚やうなぎをよく食べる人は肝臓がんになるリスクが約4割低下するそうです。

魚油に含まれるDHAなどの不飽和脂肪酸を多く取っているグループほどリスクが低下していたそうです。

国立がん研究センターの研究員のコメントによれば、DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、肝炎が肝臓がんに移行するのを抑えているということが考えられるそうです。

肝がんの原因となるC型肝炎やB型肝炎ウイルスに感染している人に限って調べた場合でも魚を食べる量が多いグループのほうがリスクが低くなったようです。

→ <肝臓がん>青魚やウナギでリスクが約4割低下する!?|国立がん研究センター について詳しくはこちら


エゴマ

エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果|名古屋市大によれば、名古屋市立大の研究グループ(内木綾助教)が、エゴマに含まれる抗酸化作用が強い「ルテオリン」という成分が酸化ストレスを抑えられることにより、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)や、それに伴う肝細胞のがん化を抑制することを発表したそうです。

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オメガ3

国立がん研究センターの多目的コホート研究(魚、n-3不飽和脂肪酸摂取量と肝がんとの関連について)によれば、オメガ3脂肪酸の多い魚およびオメガ3脂肪酸摂取量が多いグループの肝がん(肝臓がん)リスクは低いと報告されています。

なぜオメガ3は肝がんのリスクを下げるのでしょうか?

それは、オメガ3の抗炎症作用とインスリン抵抗性の改善作用です。

オメガ3には抗炎症作用があると報告されており、肝臓がんの多くは慢性肝炎を経て発症するため、オメガ3による抗炎症作用を通して肝がんの発生を抑えているのではないかというのが一つ。

もう一つは、オメガ3にはインスリン抵抗性の改善作用があることが報告されており、また、糖尿病や肥満が肝臓がんのリスクを上げるという研究結果が報告されていて、オメガ3によるインスリン抵抗性の改善が肝がんリスクの低下と関係しているのではないかと考えられます。

→ オメガ3の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら


コーヒー

コーヒー摂取量が多いと、肝がん発生リスクは低くなる|厚労省研究班によれば、厚生労働省研究班はコーヒー摂取量が多いと肝がんリスクは低下すると発表したそうです。

コーヒーについては、「ほとんど飲まない」に対し、「1日1杯未満」は67%、「1日1−2杯」は49%、「1日3杯以上」は54%となり、それぞれ肝がん罹患のリスクが下がっていたそうです。


緑茶

緑茶の消費量が多い人が肝臓ガンが少ないという結果が出ているそうです。

→ 緑茶の消費量が多い女性は肝臓ガンが少ない!?お茶カテキンで脂肪が減り肝機能が改善 についてはこちら


ブロッコリー

ブロッコリーを食べると脂肪肝と肝臓がんが予防できる!?によれば、米イリノイ大学のエリザベス・ジェフリー教授らの研究チームが行なったマウスの実験によれば、エサにブロッコリーを混ぜたマウスは中性脂肪の量が少なく、がんの発症率も低かったそうです。

この研究を参考にすれば、ブロッコリーを食べると、脂肪肝や肝臓がんの予防につながることが期待できます。


酸化・糖化・鉄化を防ぐ食事

NASH・肝硬変・肝がんの進行を抑えるには、酸化・糖化・鉄化を防ぐ食事によれば、体の「酸化」「糖化」「鉄化」を防ぐ食事療法が最適なのだそうです。

酸化を防ぐ食事としては、ファイトケミカルフィトケミカル)です。

野菜や果物を意識的に食べるほうがよいそうです。

糖化を防ぐ食事としては、血糖値を上げすぎないように、食べる順番を工夫しましょう。

おかずと汁物を先に食べるようにして、その後に、炭水化物のごはんやパンを食べると良いようです。

→ 糖化 について詳しくはこちら

「鉄化」を防ぐ食事が重要なのは鉄による酸化促進作用を抑えるためです。

NASH・肝硬変・肝がんの進行を抑えるには、酸化・糖化・鉄化を防ぐ食事によれば、C型慢性肝炎やNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)では、鉄が過剰に貯まる(=鉄過剰)により、肝臓の炎症に伴い肝臓に鉄分が沈着しやすくなり、鉄分が多く沈着すると炎症が強くなり、肝臓がんも発生しやすくなります。

例えば、「ウコン」は肝臓に良い食べ物として有名ですが、多くのウコン製品には鉄分が含まれているため、食事の他に鉄を含むウコンを摂取すると摂取量を超えるおそれがあり、C型肝炎やNASHの人の場合は、逆効果になることもあります。

※鉄分がほとんどふくまれていないウコン商品もありますが、鉄分表示をされていないものが多いようです。

C型肝炎・NASHの人は、フェリチン値(血液中に貯蔵されている鉄の量)を調べるようにして、鉄分を摂りすぎないよう注意することが必要になります。

C型肝炎・NASHの患者さんの場合には、鉄の摂取を6mg/日以下に抑えるようにしましょう。

では、具体的にはどのように食事を気をつけたらよいのでしょうか?

食事に含まれる鉄には、肉や魚などの動物性食品に含まれている「ヘム鉄」と野菜や海藻に含まれている「非ヘム鉄」があります。

吸収率はヘム鉄のほうが高いため、動物性食品に注意する必要があります。

魚、肉は、赤身や内臓に吸収の良い鉄が多いため、できるだけ控えるほうが良いでしょう。

また、白身魚やイカ、タコ、エビ、鶏肉を中心とするのが良いでしょう。

その他、乳製品、卵白、野菜、果物、イモ類は鉄分が少なく、卵黄、豆類、海藻類、貝類は鉄分が多いようです。

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肝臓の健康(ウコン・脂肪肝・NASH)|ためしてガッテン(NHK)




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