NAFLD予防の原則は、脂肪肝からNAFLDへの進展を食い止めること
NAFLDに移行する前に、肥満や脂肪肝と診断されたら食生活を改善し、運動で体重を落とすことが重要です。
タウリン
●脂肪肝に良い食事・食品は、タウリンを含む食事・食品です。
肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがありますが、タウリンを含む食品を摂取するによって胆汁酸の分泌が増え、血液中のコレステロール値も下がります。
●タウリンには、酵素の働きを助ける働きがあるので、アルコールの分解を早め、肝臓への負担を軽くしてくれます。
また、タウリンには、腎臓や肝臓の有害ミネラルである毒素を濾過する機能をUPさせてくれます。
●カキに含まれるタウリンは、肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出してくれ、そして脂肪肝を良くする働きがあるのです。
つまり、タウリンが肝臓に入ると、まず肝臓内の中性脂肪を取り除きます。
さらに肝臓から脂肪を外に排出する働きをしてくれます。
食事療法としては、タウリンを含むカキなどを食事に取り入れましょう。
→ タウリンを多く含む食品 について詳しくはこちら。
エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果
名古屋市立大の研究グループが、エゴマに含まれる抗酸化作用が強い「ルテオリン」という成分がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や、それに伴う肝細胞のがん化を抑制することを発表したそうです。
エゴマを日常的に摂取することで脂肪肝やNASH、肝臓がんを予防することができるかもしれません。
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・エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果|名古屋市大
不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸の油
不飽和脂肪酸は、HDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らす働きがあると言われています。
また、青魚やえごま油・くるみなど不飽和脂肪酸に含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA・アルファリノレン酸など)など不飽和脂肪酸を多く含む食品は、肝臓での中性脂肪の合成を抑え、血中の中性脂肪を減らすといわれています。
→ オメガ3脂肪酸 について詳しくはこちら
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EPAを含む青魚を食べる
EPAの8つの美容&健康効果によれば、青魚に含まれるEPAを摂取することで、中性脂肪値が著しく低下するといわれています。
サバダイエットで中性脂肪・コレステロールの数値改善によれば、サバにはDHAやEPAが多く含まれており、DHA・EPAは中性脂肪を下げる効果や血管を柔らかくする効果があることから、動脈硬化や心筋梗塞を予防する働きがあるといわれています。
魚うどん(EPA)で血管若返り|たけしのみんなの家庭の医学によれば、体重が97キロで、血糖値、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、中性脂肪値が基準値を超えていた人が、魚うどん(青魚のトビウオを原料にした魚のすり身で作られたうどん)を食べたことで、体重が−14キロになり、すべての数値が症状に戻ったそうです。
→ EPA について詳しくはこちら。
レンコン(プロスタグランジン)
蓮根に含まれるプロアントシアニジンが脂肪肝対策につながると期待されるそうです。
プロアントシアニジンは、肝臓の中性脂肪の元になる脂肪酸が作られることを防ぐことで、肝臓に脂肪として蓄積されるのを抑えてくれるそうです。
プロスタグランジンを肥満・糖尿病のマウスに3週間投与した実験によれば、肝臓の中性脂肪濃度が62%減少したそうです。
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・レンコンのプロスタグランジンで脂肪肝対策|肝臓の中性脂肪濃度が減少
コーヒー
三越総合健診センターの船津和夫所長らの調査によれば、コーヒーに脂肪肝を抑制する効果があることが分かったそうです。
脂肪肝の人はコーヒーを飲む量が少なく、飲む量が減った人は発症する率が高かったそうです。
脂肪肝を予防・改善するためには、1日に2杯以上のブラックコーヒーを飲むとよいそうです。
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・コーヒーに脂肪肝予防効果|飲む量減ると発症しやすく
トマト
京都大大学院の河田照雄教授らの研究グループによれば、肥満・糖尿病モデルのマウスに高脂肪食とともにトマトに含まれる有効成分「13-oxo ODA」を与えたところ、4週間で血液中と肝臓中の中性脂肪が約30%減少したそうです。
トマトには、血液中の中性脂肪量を抑制する成分が含まれていることから、脂肪肝やメタボリックシンドロームの予防に効果が期待されるそうです。
また、この物質は、血液と肝臓の中性脂肪の減少だけでなく、脂肪燃焼に関わるたんぱく質の増加、エネルギー代謝の向上、血糖値の低下などに役立ちそうです。
毎食コップ1杯のトマトジュースで同様の効果が得られるそうなので、トマト好きの方は試してみてはいかがでしょうか。
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・トマトから脂肪肝、中性脂肪改善に有効な成分「13-OXO ODA」を発見|京大
ブロッコリー
米イリノイ大学のエリザベス・ジェフリー教授らの研究チームが行なったマウスの実験によれば、エサにブロッコリーを混ぜたマウスは中性脂肪の量が少なく、がんの発症率も低かったそうです。
この研究を参考にすれば、ブロッコリーを食べると、脂肪肝や肝臓がんの予防につながることが期待できます。
ブロッコリー新芽由来の成分「スルフォラファン」に肝機能改善効果―カゴメで紹介したカゴメと東海大学医学部付属東京病院の研究によれば、ブロッコリー新芽由来の機能成分「スルフォラファン」が「γ−GTP」といった肝機能の数値を改善したという結果が確認されたそうです。
肝機能の数値が気になる方は食事の中にブロッコリーを取り入れてみてはいかがしょうか。
ブロッコリーがない場合は、ブロッコリーと同じアブラナ科の野菜(ケール・芽キャベツなど)をとるといいそうですよ。
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・ブロッコリーやキャベツに含まれる「SMCS」はLDLコレステロールを下げる効果がある
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