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亜麻仁油(オメガ3)を朝から飲んで運動すると脂肪燃焼を早める!|#林修の今でしょ講座

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2015年7月21日放送の林修の今でしょ講座のテーマは「名医が教えるダイエットの新説講座」でした。




【目次】

→ 【林修の今でしょ講座】亜麻仁油(αリノレン酸)で血管若返り(血圧を下げる)・脳卒中リスクの軽減|亜鉛を含む牡蠣で効果アップ!|5月29日 について詳しくはこちら

■亜麻仁油(オメガ3)を摂取して運動すると脂肪燃焼を早める

hipster baby enjoys his organic quinoa, flaxseed, and steel cut oat porridge #whateven

by essie(画像:Creative Commons)

●亜麻仁油(オメガ3系脂肪酸)を入れる理由

オメガ3系脂肪酸を摂取して運動をすると、脂肪燃焼を早めるという結果が出ているそうです。

オメガ3摂取後の運動による体脂肪量の変化(12週後)
オメガ3摂取後の運動による体脂肪量の変化(12週後)

参考画像:林修の今でしょ講座(テレビ朝日)スクリーンショット

【参考リンク】

オメガ3系の油には、エゴマ油、シソ油、青魚の魚油があるため、どれでも良いそうですが、このジュースには亜麻仁油が合うようです。

飲む時間帯は朝に飲むといい理由は、朝から通勤で歩いたり、家事をしたりすることが運動となり、それが脂肪燃焼に役立つからです。

→ オメガ3脂肪酸とは|オメガ3の効果・効能・ダイエット|オメガ3の多い食べ物・食品 について詳しくはこちら




■内臓脂肪を燃やす着火剤ジュースレシピ(作り方)

【材料】

  • にんじん 4本
  • りんご(大) 0.5個
  • レモン 1個
  • 亜麻仁油 小さじ1杯

【作り方】

  1. 油以外の材料をジューサーにかけて、最後に亜麻仁油をいれる。

【ポイント】
【材料】

  • ニンジン
    人参に含まれるカロテンは血管の壁の酸化を防ぐ効果が期待できます。
  • リンゴ
    りんごに含まれるカリウムは血圧を下げる効果が期待できます。
  • レモン
    レモンに含まれるビタミンCは血管を丈夫にしてくれる効果が期待できます。
  • アマニ油
    アマニオイルは体内に入るとEPAに変換されます。
    EPAは血管をしなやかに保つとされる血管内皮細胞に吸収されて、血管をしなやかにしてくれるそうです。

【関連記事】







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直腸性便秘の原因|腸内環境を良くする方法は食物繊維|たけしの本当は怖い家庭の医学

健康・美容チェック > 便秘 > 直腸性便秘の原因|腸内環境を良くする方法は食物繊維|たけしの本当は怖い家庭の医学

2009年3月10日放送の最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学では、『便秘の悩み 一挙解決スペシャル!』がテーマでした。




■直腸性便秘の原因|腸内環境を良くする方法は食物繊維

Preparing for The Fat Duck

by Nick Webb(画像:Creative Commons)

今回番組で取り上げたのは、「直腸性便秘」です。

直腸性便秘とは、便が直腸まで到達しているにもかかわらず、便意が起こらなくなってしまうために起こる便秘のことをいうそうです。

この直腸性便秘がひどくなると、直腸に便がたまりすぎてしまい、腸管が膨れ上がってしまうこともあるそうです。

ひどくなると、直腸に便が溜まりすぎ、腸管が膨れ上がってしまいます。

これが「巨大直腸」、今にも破裂しそうにふくらんだ直腸のこと。

今回紹介したケースでは、便秘になった原因として、ストレス・朝食を抜いていたこと・便意の我慢をあげていました。

1.ストレス

ストレスが交感神経を刺激し、その時に出るホルモンが腸の運動を抑制してしまったために、便が運ばれにくくなってしまっていた。

2.朝食を抜いていたこと

朝は腸の動きが活発になる時間帯であり、朝食を抜いていたことで、腸を刺激しなかったために、便秘になってしまった。

3.便意の我慢

便意を我慢しすぎると、便意を感じなくなることがあるそうです。

便意を我慢し排便しないと、常に便が直腸に溜まっている状態となります。

その状態が続くと、次第に直腸がその状態に慣れてしまい、便意を感じなくなってしまうことがあるそうです。

このように便秘の状態が長くなると、腸内環境が悪化します。

腸の中には、腸の動きを促進してくれる善玉菌と、毒素を作り、腸内腐敗を起こす悪玉菌があります。

便秘が進むと溜まった便が悪玉菌によって腐敗し、毒素を発生。

悪玉菌がさらに増殖し、どんどん腸内環境が悪化します。

すると腸の動きが鈍り、ますます便秘を促進してしまうのです。

便秘を予防するためには、腸内環境を正常化させておくことが重要です。

腸内環境を良くするために必要なものとして、「食物繊維」を紹介していました。

腸内環境を良くするために、なぜ食物繊維が良いのでしょうか?

食物繊維は消化されにくく、便のカサが増えるので、腸に刺激を与えます。

すると、腸は蠕動(ぜんどう)運動を始め、排便へとつながるのです。

では、どれくらい食物繊維を摂取すればよいのでしょうか?

ちなみに厚生労働省が定めた基準では、1日に約20~25g(3食で割ると、1食あたり約8g)の食物繊維を摂取するのが望ましいとされています。




■まとめ

直腸性便秘のことは知っていたのですが、その詳しい事例・症状については知らなかったので、勉強になりました。

特に巨大直腸には驚きましたね。

便秘の原因は、日頃の生活習慣によるものが多いようです。

知らず知らずの間に、便秘になりやすい生活習慣になっているのでしょうね。

朝食を抜いていたり、便意を我慢したり、していませんか。

健康的な生活をするためにも、便秘を解消する必要がありますので、ぜひ生活習慣を見直してみてください。

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら




→ 便秘の症状で知る便秘の原因とは?|便(うんち)で体調チェック について詳しくはこちら




【関連記事】
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【ガッテン】血糖値を下げる!オステオカルシン(骨ホルモン)を増やす「かかと落とし」のやり方|オステオカインが全身の臓器を制御している




【目次】


【復習編】

■骨ホルモン(オステオカルシン)で血糖値を下げる
骨が全身の代謝を改善 オステオカルシンによるインスリン分泌の新しい経路を発見
全身には約200個の骨があり、体を支えている。しかし、ホルモンを分泌し、全身の代謝を活性化する内分泌器官でもある。

参考画像:骨が全身の代謝を改善 オステオカルシンによるインスリン分泌の新しい経路を発見(2013/2/21、九州大学)|スクリーンショット

骨が全身の代謝を改善 オステオカルシンによるインスリン分泌の新しい経路を発見

(2013/2/21、九州大学)

近年、オステオカルシンは膵臓からインスリン※2分泌を促し、血糖値を下げて全身の代謝を活性化すると注目されています。一方、インクレチン※3の1つである GLP-1 は食事の際に小腸から分泌され、インスリンの分泌を促して食後の血糖上昇を抑えます。

九州大学大学院歯学研究院口腔細胞工学分野の平田雅人主幹教授らのグループが行なったマウスを使った実験によれば、オステオカルシン (osteocalcin) が GLP-1 (インクレチンの1種で、インスリンの分泌を促し血糖値の上昇を防ぐ) の分泌を促すことがわかったそうです。

注目すべきは経口投与の場合、GlaOC でも ucOC と同様に血中 GLP-1 濃度の上昇作用がみられたことです。

ucOC は小腸に存在する受容体 Gprc6a に作用して腸管からの GLP-1 の分泌を促し、インスリンの分泌を促進していることが明らかになりました。

経口投与の場合は、γカルボキシラーゼによってカルボキシル化された型(Gla 型オステオカルシン、GlaOC)でもucOC(低(無)カルボキシル化状態のオステオカルシン)と同様に、血中 GLP-1 濃度の上昇が見られたことから、GlaOCを含む骨成分を薬や食品・サプリメントの形で摂取することで、糖尿病の予防ができるようになるかもしれません。

【参考リンク】

■骨ホルモン(オステオカルシン)は臓器の働きを活性化する

Being a patient is involuntary - Christine update 9531

by Ted Eytan(画像:Creative Commons)

すい臓血糖値を下げる効果→糖尿病予防

●脳→神経細胞の結合を維持させ、認知機能の改善→認知症予防

肝臓→肝細胞の代謝を向上させる→肝機能の向上

●心臓 動脈硬化予防

●腸→小腸で働き、糖などの栄養吸収を促進

●精巣→男性ホルモンを増やし、生殖能力を高める

●皮膚→皮膚組織と同じ種類のコラーゲンを作り出す

腎臓→骨細胞が分泌するFGF23というホルモンは腎機能を向上させる

【追記(2018/1/10)】

2018年1月7日放送のNHKスペシャル「人体」では「骨」がテーマで「オステオカルシン」が取り上げられました。

コロンビア大学のジェラール・カーセンティ博士が注目しているのが骨芽細胞が出すメッセージ物質の「オステオカルシン」であり、オステオカルシンは記憶力、筋力、生殖力など若さを生み出すパワーがあることがわかっているそうです。

糖化 関連記事】

■骨ホルモン(オステオカルシン)を増やす方法

骨ホルモン(オステオカルシン)を増やす方法とは、「かかと落とし」!

かかと落としとはいっても、格闘技のあのかかと落としではありません。

かかと落としのやり方は、立った姿勢で、ゆっくりと大きく真上に伸び上がり(かかとを上げてつま先立ちのような姿勢になり)、一気にストンとかかとを落とすというものです。

回数は一日30回が目安で、血糖値(HbA1c)が高めの方におすすめです。

骨には神経細胞のネットワークのように刺激が伝わる性質があるため、かかとからの刺激が体の骨全体に伝わります。

※2018年9月3日放送の「名医のTHE太鼓判!」のテーマ【血糖値の3つの新常識】では、「かかと落としが骨ホルモンが分泌され血糖値を下げる」を取り上げます。

→ スクレロスチンの値を下げて骨量を増やし骨粗鬆症を予防する方法|骨が作り替えられるメカニズム|#NHKスペシャル #人体 について詳しくはこちら

→ オステオポンチン|免疫力をコントロールするメッセージ物質|#NHKスペシャル #人体 について詳しくはこちら




■「骨免疫学(0steoimmunology=オステオイムノロジー)」

【予習編】

2017年2月15日放送の「ガッテン!」のテーマは「脳を活性化!血糖値ダウン!新発見“骨ホルモン”SP」です。

Yahoo!番組予告

「骨ホルモン」は、今世界中の研究者が大注目している新物質。骨を上手に刺激すると骨から大量に放出されて全身へ運ばれ、脳や肝臓、すい臓、腎臓など、さまざまな臓器を活性化してくれることが分かってきた!逆に骨ホルモンが少ない人は、糖尿病や動脈硬化などを引き起こす可能性があるので要注意だ。

「骨ホルモン」が少ない人は糖尿病動脈硬化などを引き起こす可能性があるということで気になりましたので、予習のために、調べてみたいと思います。

中島友紀 東京医科歯科大学教授が骨研究の第一人者として出演されるということで、この分野の研究が紹介されると思い、調べてみました。

分子情報伝達学| 医歯学総合研究科(歯)|分野一覧|東京医科歯科大学

これまで、骨は、主として単純に生体を支え、運動を可能にする硬い組織という認識であった。しかし、近年の研究によって、骨は能動的に全身の機能を制御している事が示唆されるようになってきた。我々は、骨産生分子が、全身性の生体システムに連関することを実証し、責任分子(ホルモンやサイトカイン等)の同定とその機能解析を行っている。これらの解析によって、骨が多臓器を制御するネットワーク「オステオネットワーク」の全貌解明を目指している。

骨が全身の臓器を制御する「オステオネットワーク」について紹介されるのではないかと推測されます。

オステオネットワーク
骨は単なる運動器の一部ではなく、外界の環境変動やストレスを感受し、骨が分泌する生理活性物質「オステオカイン」と骨免疫の作用により、全身臓器を能動的に制御している。この骨による全身の制御メカニズムを「オステオネットワーク」と呼び、その解明を通じて、骨と他臓器に共通する種々の疾患に対する治療法の基盤を確立することを目指している。

参考画像:骨と免疫の 新しい夜明け|科学技術振興機構スクリーンショット

骨と免疫の 新しい夜明け|科学技術振興機構

骨は単なる運動器の一部ではなく、外界の環境変動やストレスを感受し、骨が分泌する生理活性物質「オステオカイン」と骨免疫の作用により、全身臓器を能動的に制御している。この骨による全身の制御メカニズムを「オステオネットワーク」と呼び、その解明を通じて、骨と他臓器に共通する種々の疾患に対する治療法の基盤を確立することを目指している。

この分野は『骨免疫学(0steoimmunology=オステオイムノロジー)』と呼ばれるもので、骨が分泌する「オステオカイン」と骨免疫の作用により全身の臓器を制御しており、この制御メカニズムのことを「オステオネットワーク(Osteonetwork)」と呼ぶそうです。

オステオネットワークの研究には、既成の学問分野を横断した幅広いアプローチが必要となるため、プロジェクトを構成するメンバーの出身も医学部、歯学部はもとより、薬学部、農学部、理学部など実に多彩で、メンバーのほとんどが30代、20代の若手主体の編成だ。

オステオネットワークの研究に関しては、様々な分野を横断したアプローチが必要となるため、医学部、歯学部、薬学部、農学部、理学部などメンバーが集まっており、オステオネットワークが解明されれば、今までとは全く違った治療法(例えば、骨を強くし体を整えるために運動が大事)も生まれてくるかもしれません。

【参考リンク】







【関連記事】
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ケールには脂質の吸収抑制(中性脂肪の減少)による肥満抑制効果がある|#あさイチ #nhk

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2016年11月15日放送の「あさイチ」(NHK)では「ケール」を取り上げました。




■ケールには肥満抑制効果がある

ケール(Kale)|ルテインを含む野菜
ケール(Kale)|ルテインを含む野菜

青汁の原料ケールの抗肥満効果を確認

(2005/3/30、キューサイと高崎健康福祉大学)

各ケール抽出物を肥満モデルラットに投与することで、体重が正常ラットに近づき、脂質関連の数値が改善されました。また、糞便中の脂質の増加がみられてことから、緑黄色野菜ケールの抗肥満効果作用の一つとして脂質の吸収抑制が考えられます。

キューサイ株式会社と高崎健康福祉大学(江口文陽健康福祉学部健康栄養学科教授)との共同研究で行なったラットの実験によれば、緑黄色野菜ケールの抽出物を投与したところ体重増加を顕著に抑制し、中性脂肪が減少したことから、ケールには脂質の吸収抑制による肥満抑制効果があることがわかったそうです。

1.体重増加の抑制

体重増加の抑制|青汁の原料ケールの抗肥満効果を確認
体重増加の抑制|青汁の原料ケールの抗肥満効果を確認

参考画像:青汁の原料ケールの抗肥満効果を確認(2005/3/30、キューサイと高崎健康福祉大学)|スクリーンショット

2.中性脂肪の減少

中性脂肪の減少|青汁の原料ケールの抗肥満効果を確認
中性脂肪の減少|青汁の原料ケールの抗肥満効果を確認

参考画像:青汁の原料ケールの抗肥満効果を確認(2005/3/30、キューサイと高崎健康福祉大学)|スクリーンショット

→ ケールの効果・効能 について詳しくはこちら

→ 中性脂肪の減らし方(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら

→ ダイエット成功のため悪循環から抜け出そう|ダイエット方法ランキング について詳しくはこちら







【ケール関連記事】
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痩せる脂肪!褐色脂肪組織BAT(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】【たけしの家庭の医学】

ダイエット > 痩せる脂肪!褐色脂肪(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】|6月20日




【目次】

■痩せる脂肪!褐色脂肪(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】

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by The Yoga People(画像:Creative Commons)

2018年6月20日放送の「美と若さの新常識~カラダのヒミツ~」(NHK総合)では「発見!“痩せる脂肪”の極意」を取り上げます。

※2018年4月3日にBSプレミアムで放送されています。

2018年6月26日放送の「たけしの家庭の医学」では「BAT」という細胞を刺激して内臓脂肪を燃やす方法を紹介します。

今回のポイントは脂肪の中には「良い脂肪=”痩せる脂肪”」があるということです。

脂肪といえば「太る」ことをイメージする人が多いと思いますが、脂肪の中には太る原因になる脂肪だけでなく、やせることにつながる「よい脂肪」があります。

清水逸平新潟大学特任准教授によれば、「肥満」「糖尿病」や健康寿命を延ばすことに効果的だということが分かってきているそうです。

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それでは、「良い脂肪」とはどんな脂肪なのでしょうか?

このブログでも取り上げてきましたが、脂肪細胞には余分なカロリーを蓄える「白色脂肪細胞」と余分なカロリーを燃焼させる「褐色脂肪細胞」があります。

白色脂肪組織 (White Adipose Tissue, WAT):脂肪を貯めこむ

褐色脂肪組織 (Brown Adipose Tissue, BAT):脂肪を分解し熱を産生することで体温を保持するとともに、全身のエネルギー調節に関わる

褐色脂肪細胞には熱を生み出す「ヒーター」としての役割を持っており、寒さを感じると褐色脂肪細胞は体温を上げるために熱を作ります。

それでも足りなくなってくると、白色脂肪細胞を使って熱を作り出すため、やせることにつながるのです。

「それなら褐色脂肪細胞を増やすことができないの?」と思ったあなた!

残念ながら、斉藤昌之北海道大学名誉教授によれば、褐色脂肪細胞は増やすことは難しいそうです。

しかし、2012年に「第3の脂肪」が褐色脂肪細胞と同じ働きをしてくれるということがわかったそうです。

その第三の脂肪とは「ベージュ脂肪細胞」!

新潟大学の清水准教授によれば、寒冷刺激、つまり身体を冷やすことによって、褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞を合わせた「褐色脂肪」が活性化するのだそうです。

番組では専門家監修のもと熱中症対策に使われるアイスベルト(保冷剤が入っていて首元を冷やす)を使って実験(2時間が限度)を行ない、痩せ体質に近づく可能性があることがわかりましたが、冷やすことで反対に体への悪影響を及ぼすことがあるため、あまりお勧めできないようです。

#26 寒さの刺激で肥満予防、道拓く

(2013/11/29、北海道大学)

今回の実験で、たしかに継続的な寒冷刺激により体脂肪が減りました。でも減った量は、わずか0.7kg. そのための寒冷刺激は、1日に2時間、室温17℃の所でじっと過ごすことを、6週間つづけるというものです。

北海道大学の実験によれば、継続的に寒冷刺激を与えることによって、褐色脂肪組織が増え、エネルギー消費能力が高まり、体脂肪も減ることがわかりましたが、現実的には難しいですよね。

ただ、胸元・首元の開いた服を着たり、水泳のような体を冷やす環境での運動などによっても寒冷刺激はできるそうなので試してみても良いかもしれません。




■褐色脂肪は食べ物でも活性化できる!

皮膚表面にある温度センサー「トリップチャネル(Transient Receptor Potential(TRP))」が温度に反応すると、その信号が脳に伝えられ、褐色脂肪を活性化させるのですが、このトリップチャネルは口の中や胃、腸管にも存在し、食べ物によってトリップチャネルを刺激することができるそうです。

●DHA・EPA

【参考リンク】

魚油摂取は交感神経を介して、「脂肪燃焼細胞」を増やす-「魚油」の効果で体脂肪燃焼を促す新メカニズムを解明

(2015/12/18、京都大学)

摂取した魚油は、消化管の感覚神経に存在するイオンチャネル(TRPV1)に作用し、交感神経の穏やかな活性化をもたらす。その結果、脂肪組織でのノルアドレナリンの放出が増加し、脂肪細胞の褐色化が引き起こされる。脂肪細胞の褐色化により褐色様脂肪細胞(ベージュ細胞)が増加し、エネルギー(体脂肪)の消費が促進される。

河田照雄 農学研究科教授、後藤剛 准教授らの研究グループが行なった動物実験によれば、魚油(主成分はEPA、DHA)の摂取が「褐色脂肪細胞」の増加を促進し、体脂肪の減少や体温上昇をもたらすことが分かったそうです。

褐色脂肪を刺激するトリップチャネルには3種類あるそうです。

●トリップV1(TRPV1)を刺激する食品

  • 唐辛子(カプサイシン)
  • 黒コショウ
  • 生姜
  • 青魚(DHA・EPA
  • 緑茶(カテキン)

DHA・EPA|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら。

【関連記事】

●トリップM8(TRPM8)を刺激する食品

  • ミント(メントール)
  • ペパーミント(メンチル乳酸)

●トリップA1(TRPA1)を刺激する食品

  • 玉ねぎ
  • にんにく
  • 和からし
  • わさび
  • シナモン
  • 緑茶

後藤准教授によれば、マウスの実験からは、1つのトリップチャネルだけよりも複数のトリップチャネルを活性化させるような刺激が、より効果的であるといわれているそうですので、褐色脂肪を活性化させるためにも、これらの食品を組み合わせた料理を食べることがおすすめなのだそうです。







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